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生活のQ&A

フライパンの空焚きが危険なケースと空焚きしてしまった後の対処法

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先日、奮発してティファールのフライパンを買いました。大切に使おうと心に決めて注意書きを読むと、「空焚きしないで下さい」と書かれています。

私はこれまで、手頃な値段のテフロン加工(フッ素加工)のフライパンを、1年に2回くらい買い替えながら使っていました。

フライパンがすぐに傷むのは安いからだと思っていたのですが、ティファールの注意書きを見て、「私が空焚きをしていたことが傷みの原因だったのかも…」と思うようになりました。

今回買ったティファールと将来買うフライパンを上手に使うために、なぜフライパンを空焚きしてはいけないのかなどを詳しく調べてみました!

 

  • フライパンの種類別に空焚きOKかを調査!
  • フライパンを空焚き後の危険な現象と対処法を紹介
  • フライパンを空焚きさせず長く使うためのコツ
  • ステンレスなど空焚きOKのおすすめフライパンを紹介

 

空焚きとはどんな意味なのかを辞書で調べてみると、「水が入っていない状態で火をつけること」という主旨の説明が書かれていました。

そこで「フライパンに直接食材が触れないようにするホイル焼きはOK?」、「フライパンを活用した燻製はOK?」など疑問もわいてきました。

間違ってフライパンを空焚きしてしまった場合の対処法やフライパンを長持ちさせる方法なども含めてご紹介していきます。

ぜひ最後までチェックしてみて下さい!
 

   

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フライパンの空焚きはどうなる?テフロン加工やフッ素加工など危険な事例

テフロン加工などのフライパンは、どんなに安い商品でも新品のときは焦げつきません

使い方使う期間などの影響で加工がはがれて焦げつきやすくなるのですが、空焚きもフライパンを傷める原因になるのでしょうか?

フライパンの種類別に、空焚きしてもいいのか空焚きをするとどうなるのかを調査してご紹介していきます!

 

フライパンの種類別に空焚きOKか調査!空焚き時の危険性も紹介

身近な場所で買える主なフライパンをピックアップして、空焚きの影響を調査しました。特徴なども交えてお話するので、参考にしてみて下さい。

 

テフロン加工(フッ素加工):空焚きNG

テフロン加工」とはアルミなどフライパンの元になる素材にフッ素樹脂加工をしたものです。

*「テフロン加工」と「フッ素加工」は同じものと考えてOKです。

焦げつきしにくくて洗うのも簡単ですが、耐久性がイマイチという弱点があります。

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フッ素樹脂はプラスチックの仲間で、高温で分解されて有害なガスなどを発します。

 

ティファールもフッ素樹脂加工!

ティファールのフライパンは、フッ素樹脂にサファイア粒子・セラミック・チタンを配合して耐久性を高めた商品です。

フッ素樹脂がコーティングされていることに変わりないので、空焚きNGです。

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マーブルコート・ダイヤモンドコート:空焚きNG

マーブルコート・ダイヤモンドコートとは、テフロン加工の進化版です。

マーブルコートはフッ素樹脂に大理石を、ダイヤモンドコートはフッ素樹脂に人工ダイヤモンド混ぜたものです。

テフロン加工よりも硬くて耐久性が高いなどがメリットですが、”強火調理NG”など使う際に注意も必要です。

マーブルコート・ダイヤモンドコートにはフッ素樹脂が使われているので、高温になると有害なガスなどが発生します。

 

セラミック加工:空焚きNG

セラミック加工」とはアルミなどフライパンの元になる素材にセラミックを加工をしたもので、耐久性などはテフロン加工と同等です。

加熱する面が白くて、デザイン性が高いのが特徴ですよね。

セラミック加工のフライパンも、”強火調理NG”や”必ず油を使用”など、使うにはコツがいります。

セラミックとは、元々は陶磁器のことです。セラミック加工をしたフライパンが高温になっても、有害物質は発生しません

空焚きをすると加工がはげやすくなるという点で、空焚きNGとされています。

 

よく見かけるフライパンの種類別に、特徴や空焚きするとどうなるのかをご紹介しました。

一番気になったのは、「フッ素樹脂が高温になると有害物質を発する」という点かと思います。

関西消費者協会のホームページに具体的な健康被害が記載されていたので、ご紹介します。

  • 喉の痛みや咳
  • 発熱
  • 頭痛
  • 悪寒  など

フッ素樹脂加工が熱で分解される温度は、350℃〜400℃ほどとされています。

かなり高い温度ですが、「空焚きを5分ほどすると350℃に達する」と言われていますのでご注意下さい!

ただし食材をフライパンで炒めていれば、有害物質を発するほどの温度になることは考えられません。(有害物質が発生する前に食材が焦げます)

またIH式の調理器具には一般的に250℃ほどで火が消える安全機能がついているので、安心ですね。

 

フライパンでこんな調理法をよくする!空焚きと同様に危険なの?

ここまでご紹介してきた内容をまとめると、「フライパンに油や食材を入れずに火にかけ、フライパン自体の温度が異常に上がってしまう」のが危険でした。

空焚きではないものの、下記のような調理法も不安です。危険性があるのかを調査しました。

  • 燻製
  • ホイル焼き
  • お餅を焼く

 

燻製

YouTubeで、テフロン加工と思われるフライパンを使って、弱火で10分間食材を燻す動画を発見しました。

フライパンに接しているのはアルミホイルと燻製チップだけ。

空焚きと同じような状態になるのでは?」と心配になったのですが、動画では異臭が出るなどの問題は起きませんでした。

安全面を考えると、フライパンでの燻製作りは空焚きOKのフライパンを使うのが基本です。

やむを得ずテフロン加工などを使う場合は換気をしっかりして、においなどに異変を感じたらすぐに火を止めて下さい。

*後ほど「空焚きOKのフライパンもある!ステンレス・アルミ・鉄製のおすすめは?」で空焚きOKのフライパンもご紹介します。

 

ホイル焼き

アルミホイルやクッキングシートで魚や肉を包んで、蒸し焼きにする調理法がありますよね。こちらも食材がフライパンに直接触れないので、空焚きのようなイメージがあります。

旭化成の「クックパー」(調理用アルミホイル)についてのQ&Aに、参考になる情報がありました。簡単にご紹介します。

 

Q.クックパーを使ってフライパンを加熱するのは空焚きにならないのか?

A.クックパーに食材をのせれば空焚きにはならない

参考元:クックパー担当者と話そう!

 

お餅を焼く

テフロン加工などのフライパンを使うとお餅が焦げつかないので便利ですが、お餅がフライパンに触れていない部分は、空焚き状態になる可能性があります。

フタをする&ひっくり返すなどで、なるべく早くお餅に火が通るよう工夫なさって下さい。火が通ったら、強火で程よい焦げ目をつけて仕上げるのがおすすめです。

 

フライパンを買ったら素材や注意書きを確認して、調理法にも十分に気をつけていきたいと思います。

とはいえ、”つい間違って空焚きをしてしまう“なんてこともあると思います。次に、空焚き後の対処法をご紹介します!
 

 

フライパンを空焚きしてしまったら?その後の正しい対処法を解説!

神奈川県のホームページには、フライパンを実際に空焚きし、有害物質の発生状況を調査した結果が掲載されています。

有害物質が発生しても色や臭いが無いとのことだったので、「空焚きに気づいて火を止める」という対処法だけでは、安全とは言えませんね。

空焚き後は有害物質の影響を受けないよう、すぐに下記の対処をなさって下さい。もし体調に異変が出た場合は、病院を受診するようおすすめします!

  1. 火を止める
  2. 換気をする

 

空焚き後のフライパンは、焦げなどをキレイに落とせば使えます。

ただし焦げがひどくて取り切れないフライパンの場合は、使い続けると食材が焦げやすいです。放置して空焚き状態になると、発火して火事になる危険性がある点にご注意下さいね。

 

フライパンでお湯を沸かしたら白いブツブツが残った!これ何?

フライパンでお湯を沸かしたまま放置し、最終的に空焚きをしてしまった経験はないでしょうか?私は忘れっぽいので、何度か経験があります。

慌てて火をとめた後に白いブツブツ筋のような模様が出たら、水に含まれるミネラル分が残ったものです。

しっかり取り除かないとフライパンが傷む原因になるので、キレイに洗い流して下さい。

 

フライパンの空焚きに気づいたら「急いで火を止めて換気」が重要でしたね。

我が家には小さい子供もいるので、大人よりも有害物質の影響を受けやすい可能性があります。次に、空焚きをしないよう予防法なども確認しておきたいと思います。

 

フライパンを空焚きさせないコツ!長持ちする使い方や手入れ方法は?

私は料理初心者のとき、とりあえずフライパンを空焚きで熱するクセがありました。

先程ご紹介した350℃に達するほど熱するわけではありませんが、料理をするたびに、フライパンを不必要に傷めていたように思います。

フライパンの空焚きを避けるコツと、フライパンが長持ちする使い方をご紹介します。

 

フライパンの危険な空焚きを避ける3つのコツ

フライパンの空焚きを避けるために、まずはフライパンだけを火にかけるのはNGと覚えておきましょう。

料理法によって、3つのコツがあります。

 

1.熱々のフライパンで調理したいときのコツ

ニラ卵など、高温のフライパンで一気に仕上げたい料理は、冷たいフライパンに油を入れてから火をつけます。油が熱々になったら、食材を入れて調理しましょう。

 

2.油を使わずに調理したいときのコツ

炒めものなど油を使わずに調理をするなら、食材をフライパンに入れてから火をつけます。食材を入れたフライパンが温まってきたら、お好みで火力を調整して仕上げて下さい。

 

3.煮詰めたいときのコツ

煮詰める”という調理法が必要なときは、ついタイミングを逃して空焚き状態になったり、焦がしたりしがちです。

煮詰める目的は食材に味を染み込ませることかと思いますが、実は、加熱し続けるよりも冷めるときのほうが味が染み込みます

空焚きを避けるためにも、下記のように調理してみて下さい。

  • 煮物・・・食材に火を通すために最低限必要な水分で煮て、食材が柔らかくなったら火を止める
  • 炒めもの・・・食材に火が通ったらフライパンから出し、残った調味料を煮詰めて炒め物にまわしかける

 

煮物はフライパンで作る派・鍋で作る派に分かれますよね。こちらの記事では、鍋の空焚きについても詳しい情報をご紹介しています!
↓↓↓
鍋の空焚きはどうなる?焦げや変色などの危険性と空焚き後の対処法

 

フライパンを長持ちさせたい!使い方のコツとお手入れ方法

私が子供の頃、鉄製のフライパンを使っていた実家では、フライパンを洗った後に空焚きで乾燥をさせていました。

テフロン加工などのフライパンで同じことをすると…当然傷むのが早くなってしまいます。

そこでテフロン加工などのフライパンの使い方をメーカーのホームページなどで調査すると、使い方お手入れ方法にいくつかコツがありました。

 

フライパンを劣化させない使い方

  • 中火以下で使う(高温調理が必要ならなるべく短時間にする)
  • 鉄製のフライ返しを使わない
  • 料理を半日以内に取り出す

鉄製の調理道具は、フッ素樹脂などで加工されたフライパンには向きません。

シリコンなどやわらかい素材で使い勝手のいいものを選んでみて下さい。例えば下記のようなフライ返しなどです。

フライパンを長持ちさせるお手入れ方法

  • 焦げなどの汚れを毎回しっかり洗う
  • フライパンが冷めてから洗う
  • やわらかいスポンジを使って洗う

焦げをしっかり取るのが難しい」とお悩みの方も多いと思います。そんなときはフライパンに多めの油を入れ、野菜くずを炒めてみる方法をお試し下さい。

焦げが野菜くずにくっついて、簡単に取れる場合があります。

 

私は今まで、フライパンを使ったらすぐに水につけてゴシゴシ洗っていました。毎日フライパンが傷むような使い方をしていたんですね…。

今回お手入れ方法などを知ったことで、もっと大切にフライパンを使ってみたいという気持ちになりました。

そこで、最後にステンレス・鉄製などのフライパンもご紹介します。空焚きOKですし、丁寧にお手入れすれば、人生の相棒になってくれるようなフライパンです!
 

空焚きOKのフライパンもある!ステンレス・鉄製・アルミのおすすめは?

ここまでご紹介してきたフライパンは、アルミなどにコーティングをして使い勝手を良くした商品でした。

実はコーティングされていないステンレス・鉄製のフライパンなら空焚きOKですし、穴があくまで使えます

*空焚きしても鍋が傷んだり、有害物質が発生しないという意味で空焚きOKです。空焚き時間が長い場合には火事が発生する危険性がありますので、ご注意下さい。

それぞれの特徴などを、簡単にご紹介します。

 

ステンレス

必ず空焚きをして熱し、濡れふきんにのせて料理に合わせた温度まで下げてから使うフライパンです。調理後は、すぐに水につけて汚れを落とします

目玉焼きのような簡単な料理はもちろん、外はカリッと、中はジューシーに仕上げたいお肉料理などが、プロ並に美味しく仕上がります。

下記はドイツの老舗調理器具メーカー「フィスラー」製です。フライパン底面が特殊な形になっていて、熱伝導率が抜群!”一生モノ”にふさわしい商品です。

ドイツ製 フィスラー 121-400-28-100 クリスピープレミアム ステンレスフライパン28cm
ステンレスが使われている家電で、電気ポットの空焚きも危険ですよね。こちらの記事に詳しい情報をご紹介しています!
↓↓↓
電気ポットの空焚きは火事になる?事故の危険性と注意点を解説!

 

鉄製

新品の鉄製フライパンを使う前には2時間ほどかけて「空焚き」・「油まわし」という下準備が必要です。

手入れにも手間がかかるため、「素人は使えない」というイメージがありますよね。

でも、炒める・揚げるなどの高温調理をするなら、最高の香ばしさやカリッとした食感を引き出してくれます。

鉄製のフライパンは「使って育てる」という概念もあるほど愛着が持てる、魅力的な道具ですよ!

初めて鉄製のフライパンを検討するなら、焦げ付きにくい製法で作られた山田工業所の商品がおすすめです。重いので、小さなフライパンから手に入れてみてはいかがでしょうか。

↓こちらは南部鉄器のフライパンです。IH対応なのが嬉しいところ!フタを含めてデザイン性が高く、一生大切にしたくなる道具ですね。

ステンレス・鉄製以外に、コーティングされていないアルミフライパンも空焚きOKです。イタリアンレストランで使われているのを、よく見かけますね。

アルミフライパンは軽いのが特徴で、パスタをソースと絡めるような短時間調理に向いています。焦げつきやすいので、家庭では使い勝手が悪いかもしれません。

道具にこだわるだけで、料理を丁寧に仕上げたくなります。家庭料理をワンランクアップさせたいと感じたときは、ぜひご紹介したようなフライパンも検討してみて下さい!

まとめ

フライパンを空焚きする危険性や空焚きしてしまった場合の対処法などをご紹介してきました。

ポイントをまとめてみます!

 

  • コーティングされているフライパンは空焚きNG
  • 空焚きしてはいけない理由は、人体に有害な物質が発生する危険性があるなど
  • フライパンを空焚きしてしまったら、すぐに火を止めて換気が必要
  • フライパンを長持ちさせるために使い方や手入れ方法にコツがある
  • ステンレス製などは手間がかかるが長く使える

 

フッ素樹脂加工のフライパンから有害物質が出るということを、私は今回初めて知りました。これまではフライパンから煙が出るほど空焚きしていたのですが、絶対にダメですね!

色も臭いもない有害物質で体調を崩すことが無いよう、家族や周囲の人にも空焚きに関する情報を知らせていきたいと思います。

手頃な値段で手に入るテフロン加工などのフライパンは、「ある程度使ったら買い換える」と考えて大雑把な使い方をしがちです。

丁寧に使えば寿命が伸びるので、ぜひ今回ご紹介した手入れ方法なども参考にしてみて下さい。

私も道具を大切にする気持ちを持ちながら、これからはフライパンをもっと上手に使っていこうと思います!

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