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食材・料理のQ&A

パンは常温保存できるの?日持ち期間を季節別にしっかり調査!

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料理・食材
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【監修者:管理栄養士 坂本圭子】

 

我が家の近くには、美味しいパン屋さんがありません。

遠出して買いに行くと、つい買いすぎてしまいます

でも意外に早くカビが生えてきて、ガッカリ。

常温に置いておいたのが悪かったのかもしれません。

やはりスーパーやコンビニで買えるパンとパン屋のは、日持ちが違うのでしょうか?

それとも温度や湿気に合わせて、保存方法を変える必要があったのでしょうか?

いつもは何となく保存しているパンについて、最後まで美味しく食べきる方法を徹底調査してみたいと思います!

 

  • パンは常温保存でOK?夏と冬など保存環境によって日持ちが変わる!
  • パンの種類ごとに常温での日持ちをご紹介
  • パンが腐るとどうなる?食中毒にも要注意
  • パンの正しい保存方法。保存は冷蔵庫?冷凍?

 

私は美味しいパンを食べたいと思う割には、保存方法を考えたことがありませんでした。

ひどいときは油などを使った惣菜パンを、買ってきた袋に入れたまま常温放置することもありましたが、パンって意外と危険ですよね。

あっという間にカビが生えたり、パンが原因の食中毒事件も、ニュースで何度か見たことがあります。

傷んだパンを捨てるのは、経済的もよくないです!

これ以上パンを無駄にしないようしっかり調査したので、ぜひ参考にして最後までおいしくパンを食べきれるようにしましょう。
 

記事監修者・管理栄養士・坂本圭子先生記事監修・坂本圭子先生
管理栄養士・栄養士
管理栄養士フードスペシャリスト/ 管理栄養士として病院、介護老人保健施設、保健センターで10年の経験を経てフリーランスに転身。現在は、執筆、レシピ開発、オンラインダイエット食事指導、サプリメントの商品企画、監修を中心に活動。プライベートでは2児の母であり、毎日パワフルに子育て中。休日は子ども達と一緒にパン作りをするのが趣味。

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パンは常温保存できるの?夏と冬で日持ち期間が変わるのかも解説!

そもそもパンの保存は常温でも大丈夫なのか、日持ちさせるにはどんな保存方法が正しいのでしょうか。

保存場所を決めるときのポイントをご紹介します。

 

常温保存は数日!注意するポイント

パンの保存の基本はコチラです。

 

  • 3日以内に食べる分 常温保存
  • 3日以上食べない分 ⇒ 冷凍保存

*詳しい保存方法は、後ほど「パンの正しい保存方法」でご紹介します。

 

ただし、ご家庭の環境に合わせて上記をアレンジするのが、腐らせずに食べきるポイントです!

例をご紹介します。

 

例1.)夏場のジメジメしたキッチン

クーラーがなくてジメジメした夏場のキッチンで常温に置くと、1日でカビが生える可能性があります。

買ってきたらすぐに冷凍するか、25℃以下の風通しが良い場所に保存しましょう。

 

例2.)水道が凍結するほど寒くなる冬のキッチン

パンは4℃以下になると、でんぷんが変化してパサパサ&固くなってしまいます。

買ってきてすぐに冷凍するか、5℃以上になる風通しのいい場所に保存しましょう。

*常温で不安な場合は冷蔵!と考えがちですが、パンの場合は冷蔵庫の温度が合いません

 

例3.)パン屋さんで焼きたての食パンを買ってきた

パンが中心部まで冷め切らないうちに密閉すると、水蒸気ですぐにカビが生えます。

特に夏は、1日以内に食べられなくなる可能性もあります。

冷めるまではパンの袋を密閉せず、冷めてから環境に合わせて保存なさって下さい。

常温保存をする場合だけ、上記の例を参考に本当にこの場所で大丈夫かを考えてみて下さい。

考えるのが面倒な場合は、買ってきてすぐに冷凍してもOKです。

 

パン屋さんとスーパーやコンビニなどのパン 違いは何?

パン屋さんスーパーやコンビニなどで売っているパンの明確な違いは、実は焼きたてを買えるかどうかくらいです。

パン屋さんのパンは余計な薬品が入っていないというイメージがありますが、実は違います。

街のパン屋さんは原材料表示の義務がないだけで、実は保存料などを使っている場合もあります

 

原材料表示の義務がない理由

その場で作って売る形態のパン屋さんは、食品衛生法などの法律で、原材料や賞味期限などの食品表示義務がありません

買う人から原材料などを聞かれたときに、すぐに答えられるからという理由です。

街のパン屋さんでも、別に工場がある場合は、原材料などの表示がされています。

 

アレルギーなどがあって不安な場合は、パン屋さんの店頭で原材料を聞いてみてOKです。

 

賞味期限が長すぎるパン!長持ちの理由は?

私は東日本大震災を体験し、支援物資で頂いたパンの賞味期限が長いことに驚きました。

時間がたってもしっとりと美味しかったです。

  • コストコの『メニセーズ・ミニパン』・・・1ヶ月くらい
  • D-PLUS『天然酵母パン』・・・1ヶ月以上
  • COMOの各種パン・・・50日~120日

通販でお取り寄せが可能な商品があり、常温保存OKです。

長持ちするのは、製造にアルコールなどを使う、特殊な包装材を使っているなどの理由があります。

パンを常温で保存する際のポイントなどをご紹介しました。

では、正しく保存した場合に何日くらいもつのでしょうか?

パンの常温での日持ちはどれくらい?市販・手作りなど種類別に調査!

常温でパンを保存した場合の日持ちをご紹介します。

以下の表ご紹介した日持ちは目安で、下記のような場合には劣化が早まる場合があるのでご注意ください。

  • 食パンを開封後にきちんと密閉しない
  • 食パンを取り出すときに、汚い手や濡れた手で触る
  • 食べかけの惣菜パンを常温に放置   など
パンの日持ち(常温)
パンの種類 日持ち
賞味期限
食パン スーパーやコンビニ 3日~1週間
パン屋さん 3日
天然酵母 1~2日
手作りパン 1~2日
フランスパン 2~3日
バターロール 3日
惣菜パン カレーパン 当日中
焼きそばパン
グラタンパン
クリームチーズパン 1日
生クリーム、ホイップクリーム
メロンパン 2日
チョココロネ

 

また、ホームベーカリーなどで焼いた手作りパンが日持ちしないのは、無添加だからです。

長く保存するための薬品を、全く使わないで作るのが一般的ですよね。

できるだけ早く食べきりましょう

 

市販の惣菜パンが常温で腐らないのはなぜ?

パン屋さんで惣菜パンを買うと、パンよりも具材が傷む方が心配ですよね。

でも、スーパーで売っている惣菜パンは卵や野菜を使っていても消費期限が1~2日で、常温の棚に陳列されています。

この秘密は、製造工程にあります。

  • 原材料全てに、腐る原因になる菌がつかないような製造工程
  • 菌が繁殖しないよう、加熱などの温度管理
  • 菌が入り込まないような包装材

なかなか家庭では真似できない方法で製造しています。

 

パンを宅配便で送りたい!注意するポイント

最近はあちこちに新しいパン屋さんがオープンしており、ネット通販も扱っているお店が増えています。

また、「近所で見つけた美味しいパンを、遠くの友人にも食べてもらいたい」なんてことが、あると思います。

そんなときは宅配便で送ることになります。

宅配便のパンは、下記の点に注意して下さい。

  • 完全に冷めた状態のパンを梱包
  • 夏場は特に常温便ではなく、クール便で送る

冷蔵便は、配送会社によって保存温度が違うようで、各社が公表している温度はこちらです。

  • ヤマト運輸・・・0℃~10℃
  • 佐川急便・・・2℃~10℃
  • ゆうパック・・・冷蔵温度帯

ただし、パンは4℃以下ででんぷんが変化して味が落ちる性質があり、ご家庭でも冷蔵庫での保存はあまりおすすめできません。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
でんぷんは温度が低くなると、結合していた水と離れる性質があるため、ボソボソした食感になってしまいます。

宅配便で送る際には、冷蔵便よりも冷凍便を推奨される場合があるため、パン屋さんに相談して直接郵送してもらうのがベストです。

自分で送る場合は配送会社のカウンターで相談し、冷えすぎないように対応してくれるのかを確認してみて下さい。

ここで、パンが腐るとどうなるのかも確認しておきたいと思います。

カビ以外にも危険な状態があります!

パンは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方や目安がコレ!

カビが生えていない場合、傷んでいても疑わずに食べてしまうかもしれません。

これからご紹介するような状態を目安に、食べられるかどうかを判断なさって下さい。

 

こんなパンは腐っているので食べてはダメ!

カビが生えてないときの見分け方は、持ってみた感じ臭いで判断します。

口に入れて少しでも変だと思ったら、食べずに吐き出しましょう。

 

見た目

  • 色とりどりのカビ
  • を引いている
  • パンの袋が膨らんでいる
  • パンの袋の内側に水滴

臭い

  • モアっとした異臭
  • すっぱい臭い

味、食感

  • 変な味
  • ネバネバした食感

 

パンが腐る主な原因は、以下の2つが考えられます。

  • パンに含まれる40%前後の水分の中で、菌が増殖してカビが生える
  • 製造工程のどこかでロープ菌に感染して腐る

夏場の高温になる車内に何時間も置いた場合などは、カビが生えるのが早くなります。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
カビは、酸素や温度、湿度、菌の付着などの条件が揃うと生えてきます。温度が高くなると、カビの発生を早めてしまうので注意してくださいね。

 

ロープ菌とは?

納豆菌と同じような胞子を持っているので、感染すると粘りが出ます

人に感染することが少ないと言われていますが、食中毒の症状が出る可能性は、ゼロではありません。

手作りする場合に感染しないよう、予防策をご紹介します。

  • 手指を清潔に
  • 調理器具を清潔に
  • しっかり発酵させる

ロープ菌は、パンを焼くときの温度では死滅しないので、予防を徹底して下さいね!

買ってきたパンは、徹底的に衛生管理された状態で作っています。

ロープ菌に感染する可能性は低いのですが、見た目などに異変を感じたら、製造者に連絡をしましょう!

 

パンが原因の食中毒

パンが原因の食中毒事件は、過去に何件も起きています。

原因菌もさまざまですので、いくつかご紹介します。

 

ノロウィルス

パンを作る人が手指の消毒を徹底しないことで、起きる確率が高くなります。

 

黄色ブドウ球菌

手指の傷などについている菌です。

手袋やラップを活用して予防しましょう。

 

サルモネラ菌

卵の殻、肉、魚などについている菌です。

卵、肉、魚に触れた手指や調理器具は、しっかり洗いましょう。

食中毒予防の基本は、つけない、増やさないです。

食中毒の菌に感染した食品を食べると、腹痛嘔吐などだけではなく、最悪は死亡するケースもあります。

十分に注意しましょう!

最後に、パンの正しい保存方法をご紹介します。

パンの正しい保存方法!長期保存には冷蔵と冷凍のどっちがいいの?

先ほどもお話ししたとおり、パンは3日以内なら常温長期保存なら冷凍で保存します。

冷蔵庫での保存は、避けて下さいね

常温保存のポイントは、パン本来の湿度を保つことです!

 

常温 保存方法

  1. キッチンペーパーを湿らせて、ギュッと絞る
  2. パンの袋の口にキッチンペーパーを挟んで、輪ゴムなどで封をする

キッチンペーパーとパンが接しないように気をつけましょう。

 

パン好きの方であれば、こんな保存容器もおすすめです。

桐は調湿性があるので、パンの鮮度を保つのに役立ちますよ!

何より”こだわり感”がたまりません。

冷凍 保存方法

  1. パンをラップに包む(1個ずつ)
  2. ジップつきの袋に入れて密閉
  3. 冷凍庫に入れる

 

なるべく早く凍るように、重ねないで袋に入れて下さいね。

 

 

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パンを冷凍以外でもっと長期保存できる方法があります。
意外な材料と一緒に保存する方法です。こちらの記事でご紹介しています。
↓↓↓
食パンの消費期限切れは危険?いつまでなら食べても大丈夫?

 

パンを美味しく焼くコツ

保存していたパンを美味しく焼くコツは、水分を逃がさず外側をカリっと焼くことです。

冷凍した場合の解凍方法は、自然解凍せずに凍ったままトースターに入れ、一気に焼き上げる方法がおすすめです。

保存方法に関わらず、トースターを予熱しておくと仕上がりがよくなります。

管理栄養士 坂本圭子
管理栄養士
坂本圭子
具材入りの冷凍パンは、オーブントースターのみでは解凍できないので、電子レンジで半解凍してからオーブントースターで温めるのがおすすめです。

 

パン床をご存知ですか?

買ってきた食パンが、余ってしまうときの活用法をご紹介します。

腐る前にお試し下さい!

実はパンでお漬物ができるんです。

パン床というネーミングで、ひそかなブームになっています。

 

 

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  1. パンを小さくちぎる
  2. 塩と混ぜる(パン:塩=10:1強 の割合が目安)
  3. ビールをかけて混ぜるとパン床の完成(パン:ビール=1:1 の割合)
  4. 野菜をしっかり洗う
  5. 野菜の水分を拭き取る
  6. パン床と野菜を保存袋に入れて、野菜を包む
  7. 空気を抜いて密閉する
  8. 野菜が漬かったら出来上がり!

 

上記1~3の工程でパン床を作ったら、すぐに野菜を漬けてOKです。

漬け時間は、きゅうり1本で4~5時間、なす1個で6~8時間が目安です。

野菜も漬けられますよ!

 

 

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パン床に初挑戦したー 鰤と鶏もも肉とお豆腐漬けてみましたー #炉端なべ家 #パン床

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野菜から水分が出たらパン、塩、ビールを足して冷蔵庫で保存します。

パン床の日持ちの目安は、1ヶ月弱です。

まとめ

パンが常温保存できるのかなどを、詳しくご紹介してきました。

ポイントをまとめてみます!

 

  • パンは3日以内に食べるなら常温保存がおすすめ
  • 常温保存する場合は保存環境の確認が必要
  • 惣菜パンは具材や調理方法によって日持ちが変わる
  • パンが腐るとカビなどが出る
  • 糸が引いたらロープ菌に感染した可能性アリ。製造者に連絡が必要
  • パンが原因の食中毒に注意
  • 常温で保存するときは湿度を適度に保つのがコツ
  • 冷凍するなら1つずつラップにくるんで重ならないように保存

 

パン人気が高まって、ご飯よりもパンが好きという方もいらっしゃると思います。

今回は毎日美味しく安全にパンを食べるための情報をご紹介したので、ぜひ参考になさってみて下さい。

パンはご飯よりもカロリーが高くて脂質も多いですが、たんぱく質、カルシウム、ビタミン類を含んでいます。

6枚切りのパン一枚=ごはん茶碗一杯分なので食べすぎには注意が必要ですが、

活動する力をくれるので、時間のない朝にはピッタリですね。

できれば芋類、キノコ類、葉物野菜などを入れたスープを作って、パンを食べる前に体に入れるとベストです。

血糖値が急激に上がるのを防いで、食事後にスッキリした状態で過ごせます。

ぜひお試しくださいね!

 

保存すると固くなりやすいフランスパンについても、詳しい情報をご紹介しています!
↓↓↓
フランスパンの賞味期限を徹底解剖!冷蔵庫や常温でどう変わる!?
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