【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
みょうがを薬味として少量使った後、余ってしまうことってありませんか?
使いきれずに余ってしまうと気になるのが日持ちです。
スーパーでは3個入りのパックで売られていることが多いと思いますが、3個を一度に全部使う事ってあまりないんですよね…。
そこで今回は、みょうがの日持ちについて、色々と調べてまとめてみました!
- 生のみょうがの日持ち
- 正しい保存方法とは?冷凍や常温保存について
- 調理後のみょうがの日持ちとおすすめのレシピ
- みょうがは腐るとどうなる?
- 新鮮なみょうがの選び方
暑くなってくると、薬味をたっぷり使ったさっぱりめの料理が食べたくなりますよね。
冷奴にそうめん、お肉でも薬味とぽん酢で食べたくなっちゃいます。
そんな季節になると買う機会が増えるみょうがは、独特の風味が美味しいし、料理の一番上に添えると彩りも良くなるのが嬉しいですね。
みょうがをよく購入する方は、この記事で紹介している選び方や保存方法、使い切れずに冷蔵庫の中に残っているみょうがの日持ちや調理後の日持ちの目安もわかるので、ぜひご注目くださいね。
管理栄養士・栄養士
目次
生のみょうがの日持ちはどれくらい?冷蔵・冷凍による違いも解説!
使いきれずに残ってしまった生のみょうがをできるだけ日持ちさせるためには、正しい保存方法を守るのがポイントです。
生のみょうがは常温保存はNG!なので、冷蔵庫の野菜室などで保存しましょう。
水分が抜けにくいよう軽く湿らせたキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れておくと、1週間くらいは日持ちします。
キレイに洗って水分を拭き取り、ジッパー付きの保存袋に入れておくだけでも日持ちに差が出ますよ!
私はズボラなので何もせずに野菜室に放り込んでしまうこともあるのですが、そのままだと3日くらいでシナシナとして風味が落ちているのがはっきりわかるようになります。
ちなみに一番外の部分が乾燥したり傷み始めたな~という場合でも、内側が大丈夫そうなら、外側の悪い部分だけ剥がしてしまえば食べられることが多いですよ。
腐っている様子がよくわからないという方は、後ほど解説しますので、そちらをご覧下さいね。
使いかけの場合、切り口から水分が抜けて乾燥しやすくなっていますので、2~3日を目安に使い切りましょう。
みょうがの正しい保存方法は?冷凍はできる?
キッチンペーパーや保存袋を使えば多少は長持ちさせられますが、確実に長持ちさせたい時にはこちらの方法がおすすめです。
2週間は日持ちする!みょうがの正しい保存方法
- 保存容器にみょうがと浸かるくらいの水を入れて保存
- 2~3日を目安に水を換える
使いかけのみょうがを容器に戻し入れてもOKですが、その場合はなるべく早く(2日以内くらいで)使い切るようにしましょう。
一度に少量ずつしか使わない方や時々しか使わない方は、冷凍も良いですね。
冷凍する時は、先に切っておくと便利ですよ。
みょうがの冷凍保存の方法
- みょうがは冷凍保存ができ1ヶ月程度日持ちする
- 洗って水気をよく拭いてから使いやすい大きさに刻む
- ジッパー付き保存袋に入れ、バラバラに凍るよう冷凍庫に平らに置いて入れる
- 1回分ずつラップで包み、それを保存袋に入れて冷凍しても良い
ただし食感が少し落ちてしまうので、みょうがのシャキシャキ感を大事にするなら冷蔵保存がおすすめです。
食感が気になる時は、味噌汁の具にするなど加熱調理に使うのが良いでしょう。
生のままだと1週間以上は難しいですが、甘酢漬けや味噌漬けなど、調理をしてしまえば長持ちさせやすくなりますよ。
調理後のみょうがの日持ち期間は?長持ちさせるレシピも紹介!
生のみょうがで保存するよりも、調理しておくと常備菜としても活用できるのでおすすめです。
ここでは手に入りやすい調味料を使って手順も少なくできるレシピを初心者向け、それ以外を料理好きさん向けとして、レシピを調理後の日持ちの目安と併せて紹介していきます。
料理初心者向けの簡単みょうがレシピ2選
料理があまり得意ではない……という方でも大丈夫!
簡単なのに美味しくできるみょうがを使った簡単レシピを紹介します。
みょうがのピクルス(保存目安:1週間程度)
- みょうが9~10個を洗って水気を拭いてから薄切りにする
- 穀物酢大さじ5杯+砂糖大さじ5杯+塩小さじ1/2杯をよく混ぜる
- 保存容器にみょうがを入れ、2の調味液を注いで冷蔵庫で保存する
みょうがだけでなく、ミニトマトやきゅうりなど他の野菜と一緒に漬けても美味しいですね。
実は、ピクルスの調味液は自分で作らなくてもOKなんです。
便利な調味料を使えば、とっても簡単に、あっという間にできちゃいますよ!
薬味のめんつゆ漬け(保存目安:3~4日)
- きゅうり1本を細かく刻んで(粗みじんでOK)塩ひとつまみを振り、10分ほど置いて出てきた水気を切る
- みょうが3個は縦半分に切ってから輪切りに、薬味ねぎを小口切りに、大葉を千切りにする
- めんつゆをパッケージに書いてある「めんのつけつゆ」の濃さにしておく
- 具材全てを保存容器入れ、しょうがチューブで3センチ(もしくは1/2片をみじん切り)、3のめんつゆ大さじ2杯と鰹節ひとつかみを入れて混ぜる
こちらは私がよく作り置きしている薬味ソースのようなもので、あまり日持ちしませんが作っておくと使い切りやすいです。
長持ちさせるというよりは、料理する度に少量ずつ刻む手間を省くというレシピです。
食べる時は、このまま冷奴やそうめんの薬味として使います。うどんの時は食べる前に天かすを足してもGOOD!
納豆にたっぷり混ぜて食べるのも美味しいんですよ。
好みで茹でたオクラを刻んで加えても相性抜群です!その場合も3日が保存の目安となります。
めんつゆで味付けしているので、そうめんやうどんの薬味として使う時には足りない分のめんつゆを注ぎ足すだけで好みの濃さに調整できますよ。
料理好きの方におすすめ!漬けた後にアレンジしやすいレシピ
いろんな料理にアレンジしやすいみょうがの梅酢漬けを紹介します。
保存期間の目安は10日程度で、細かく刻んで漬けておくと、そうめんやうどんの薬味として使ったり、ちらし寿司の具にしたりするのに便利です。
市販の赤しそ漬けを使う
- みょうが9個を半分に切ってからさっと茹で、ザルにあげて水気を切ってから塩ひとつまみを振る
- 米酢150ml+砂糖大さじ5杯をよく混ぜ合わせておく
- みょうがが冷めたら保存容器に入れ、赤しそ漬け(汁と葉を合わせて30g)と2の調味液を入れて冷暗所に保存
梅干しを自分で漬ける方は、梅酢を使ってみょうがを漬けてみてはいかがでしょうか。
みょうががにょきにょき生えてたので梅酢で漬けたよ。 pic.twitter.com/MeXcEap6Vw
— あわつぶ (@awatubu) 2017年8月15日
梅酢を使う
- みょうが300g(15個くらい)をさっと茹で、ザルにあげて水気を切る
- 酒1/2カップを鍋に入れて煮きり、塩小さじ1杯+砂糖大さじ1杯を加えて溶けたら火を止め、梅酢1カップを加える
- 清潔な保存容器に水気をよく拭いたみょうがを入れ、2の調味液を注いで冷暗所で保存
大量ストックもできる!みょうがを長持ちさせるレシピ
もっと長くみょうがを日持ちさせたい場合は、醤油や塩漬けにするのがおすすめです。
意外と簡単に作れるレシピなのでぜひお試しください。
醤油漬け(保存目安:1ヶ月程度)
めんつゆか醤油に漬けておけば、日持ちもするしそのまま薬味として使えて便利です。
めんつゆを使う場合には、保存容器に洗って水気を拭いて刻んだみょうがを入れ、めんつゆを注ぐだけでOK!
お好みで鷹の爪を入れておくと、ピリ辛味になります。
しょうゆを使う場合
- しょうゆ90cc+みりん30cc+料理酒30cc+砂糖10ccをよく混ぜ合わせる
- みょうがを洗って水気を拭き取り、ジッパー付き保存袋や保存容器に入れて1の調味液を注ぐ
塩漬け(保存目安:1年程度)
塩漬けにすると圧倒的に長持ちしますが、変色したり食感が変わる(シャキシャキ感がなくなる)という理由から、好みではなくなるという声もあります。
また料理に使う時には塩抜きが必要ですので、ご注意くださいね。
日本から持ってきた、こちらではなかなか手にできない食材を長く保存したくて、みょうがは塩漬けに、すだちとかぼすはオリーブオイル漬けにしてみました。この方法でみょうがは1年保存がきき、使う時は20分塩抜きをすれば食感もそのまま。かぼすやすだちは細かく刻んで料理に使ったりご飯にまぜたり。 pic.twitter.com/qNJ8GfjCxR
— mino (@minotonefinland) 2018年10月4日
甘酢漬けやらっきょう酢で漬けるなど、お酢を使ったレシピはみょうがと相性抜群です。
どれも1ヶ月前後の日持ちが期待できるレシピばかりですので、お好みのお酢を使って漬けてみてはいかがでしょうか。
しっかり保存・調理をしていても、保存状態が悪いと傷んでしまう可能性もありますよね。
みょうがは腐るとどうなるのか、食べてはいけない状態の見分け方を次章で紹介しますのでぜひ参考にしてください。
みょうがは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
みょうがは生鮮野菜なので、パッケージのどこを見ても賞味期限も消費期限も記載されていないため、賞味期限切れ・消費期限切れを判断するのは消費者の判断によります。
腐るとどうなるのかは、見た目や臭い、触ってみた硬さで判断しましょう。
腐ったみょうがの特徴
- 表面がヌルヌルしている
- 切り口や茎の部分、または全体が黒色や茶色に変色している
- 切ったら中がドロっとして溶けている
- 触るとブヨブヨしていいて柔らかい
- 変な臭いがする
- 生なのにシャキシャキ感がない
変色は少々ならば取り除いて食べるという方もいますが、変色部分から傷み始めるので、ひどいようなら諦めた方が良いです。
これとは逆に、新鮮なみょうがというのはどんな状態なんでしょうか。
できるだけ日持ちさせるためにも新鮮なみょうがを選んだ方が良いので、購入する際にチェックしておきたいポイントを紹介します。
みょうがを日持ちさせたいなら新鮮なものを選ぼう!正しい選び方は?
みょうがの旬は6月~10月頃ですが、やはり旬のものは鮮度も良くて美味しいですし、例えば塩漬けにして1年間保存したい時なんかは旬の時期に買うのが良いでしょう。
ちなみに「みょうがを食べ過ぎるとバカになる」というのは迷信ですので、どんどん食べてください(笑)
できるだけ新鮮なみょうがを選ぶと日持ちしやすくなるので、以下の特徴を覚えておいてスーパーなどではじっくり確認してから購入してくださいね。
新鮮なみょうがの特徴4つ
- 色が鮮やかでツヤがある
- 根本が白くて先に向かってピンク色になっている
- 丸みがある
- 全体的に硬くて締まっている
みょうがは日本でしか食用として育てられていない野菜なので、やはり和食に使うのが定番ですよね。
和食では風味が大切。なるべく食べる直前に切るのが、風味を良くするコツですよ。
まとめ
みょうがの日持ちについてを大まかにまとめると、以下のようになります。
- みょうがは常温保存NG!冷蔵庫の野菜室で保存する
- 生のみょうがはそのままだと3日、工夫すると1~2週間日持ちする
- 冷凍保存すると1ヶ月程度日持ちする
- 塩やお酢を使って漬物にすると長期保存も可能
- 腐ると色や硬さ、切り口や臭いでわかる
- みょうがの旬は6~10月頃
- 色鮮やかでツヤ・丸みがあるのが新鮮
日持ちの目安がわかると、スーパーでの買い物中にも手に取りやすくなる気がします。
薬味として使う時は少量で良いので、今まで日持ちがわからないから無理して一度に全部使い切っていたという方は、今後はベストバランスで調理できますね。
また、参考になるレシピは見つかりましたか?
みょうがを美味しく食べ切る方法を覚えて、ぜひ最後まで薬味として活用してくださいね!