幼稚園に入園する年齢について、私の子どもの経験を織り交ぜて、まとめてみました。
3年保育、2年保育とありますが、まずはメリット・デメリットをしっかり把握しておきたいですよね。
何歳から入園するのがベストなのか?
保育年数は?プレ幼稚園はどうするか?
実際に子どもが幼稚園に通い始めると、見えなかったことも見えてくるようになりました。
今回はそんな私の経験を含めてお話ししますね。
目次
幼稚園の入園時期は?何歳から入園できるの?
幼稚園の入園時期は?
幼稚園の入園時期は、通常は「4月入園」とお考えください。
最近では秋入園や3歳や4歳になった時点での入園ができる所もあるようですが、これは特別なケースになるでしょう。
何歳から入園できるの?
入園するお子さんの「年齢」ですが、3年保育(年少より入園)、2年保育(年中より入園)のいずれを選択するかによって変わってきます。
2016年(平成28年)4月に入園できるお子さんは、
3年保育(3歳児)であれば、2012年4月2日から2013年4月1日に生まれた子
2年保育(4歳児)であれば、2011年4月2日から2012年4月1日に生まれた子
2017年(平成29年)4月に入園できるお子さんは、
3年保育(3歳児)であれば、2013年4月2日から2014年4月1日に生まれた子
2年保育(4歳児)であれば、2012年4月2日から2013年4月1日に生まれた子
2018年(平成30年)4月に入園できるお子さんは、
3年保育(3歳児)であれば、2014年4月2日から2015年4月1日に生まれた子
2年保育(4歳児)であれば、2013年4月2日から2014年4月1日に生まれた子
また入園願書は、前年の秋頃に提出する場合が多いです。後からお話ししますが、早めの準備が必要なのでご注意くださいね。さらに提出時期は地域によって違います。中には7月に願書提出という地域もありますので、幼稚園に確認するのが一番でしょう。
また市役所や町役場などでもその地域にある保育園や幼稚園を案内しているところがあるようです。市内・市外含めて通園可能な範囲の幼稚園のパンフレットが置かれているところもあれば、市内の保育園・幼稚園一覧表を配っているところもあります。結婚を機に引越しをして、「地元じゃないからどんな幼稚園や保育園があるのかもわからない」なんていうママさんは、福祉課など、子育てに関する相談をする窓口で一度お尋ねになってみてはいかがでしょうか。
願書提出前にできること
地域によって差はあるかもしれませんが、私立の幼稚園などでは「お遊戯体験会」や「園庭開放日」など、実際に幼稚園で遊んでみる機会を設けていることがあります。3年保育か2年保育かで迷われている方にとって「お部屋でみんなと一緒に遊ぶ体験をしてみる」というのは、参考になるのではないでしょうか。
また実際に園の中に入って見てみると、遊具や建物の傷み具合や清潔さなど、ホームページやパンフレットでは分からないところもチェックできます。「実際に勤務している先生とお話をしてみる」というのも、貴重な体験ですよね。
また最近では食育に力を入れている幼稚園も増えてきました。「無添加を徹底しています!」「園で育てた野菜も使っています!」など、こだわりの給食を出す幼稚園や、中には「マクロビオティックを基本とした給食です!」なんていうところも…。
アレルギーを持つお子さんには安心な献立である反面、「うちの子に乾物は無理だろうなぁ」という方、「和食だと嫌がるかな?」と不安な方もいらっしゃることでしょう。
食育をアピールポイントにしている幼稚園では「給食試食会」や「おやつ試食会」なども開かれていることがあり、実際にお子さんが喜んで食べるかどうか試すことができますよ。
給食に限らず、特に目立った特徴のある幼稚園は一度足を運んで実際に見てみるというのが大変参考になるかと思います。また私立の幼稚園を候補に考えていない場合や、第1希望・第2希望でもない場合などでも、実際に行ってみることで参考になることはたくさんあります。また場合によっては体験会の会場で願書を手に入れることもできます。友だちと誘い合って、「幼稚園に遊びに行く」ぐらいの感覚で気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
ただし、こういった体験会は、言うまでもなく願書提出前の「幼稚園を選ぶ時期」に行われています。おおよその目安でいうと、願書を提出する年度の4月以降に日程が発表され、願書提出の日までの間に開催されるということです。ということは、それ以前に候補の幼稚園の存在を知っている必要があります。お住まいの地域の願書提出はいつ頃なのかなど、早めに情報収集をして、ゆっくり選ぶというのが安心ですね。
ご参考:幼稚園と保育園の違いって何?
幼稚園と保育園の大きな違いは、「保育時間」と「入園対象年齢」。
保育園は「厚生労働省」の管轄で、働く親の変わりに子供を「保育」してくれます。
幼稚園は「文部科学省」の管轄で、「保育」よりも「教育」を重視しています。
「保育園」と「幼稚園」の機能を一体化させた「こども園」も増えてきています。「こども園」にも「保育園型のこども園」と「幼稚園型のこども園」の2種類があります。
後述する「プレ幼稚園」のように「体験」出来る所も増えてきているので、実際に幼稚園に足を運んでみるのも良いと思います。
先輩保護者の方からの情報も入園を判断する決め手になりますよ。
ただしプレ幼稚園に入園する場合、願書の提出が更に1年早くなると思うのでご注意くださいね。
3年保育
メリット | ・2年保育の子よりも1年早く幼稚園に慣れることが出来る事。 ・集団生活が2年保育の子よりも1年多くなる事。 |
デメリット | ・2年保育よりもお金が1年多くかかってしまう事。 |
また2年保育の場合は、上記の逆になりますね。
2年保育
メリット | ・子どもが成長しているので、本人も納得した上で幼稚園に通える事。 ・3年保育よりもお金がかからない事。 |
デメリット | ・集団生活が1年少なくなること。 ・幼稚園に慣れるのが、3年保育の子より少し遅れること。 |
私の経験談 ~3年保育と2年保育はどっちが良かった?~
私には2人の子どもがいるのですが、初めての子どもは自分の時間にも余裕があったので、じっくり手元に置いて「2年保育」にしました。
子どもは「幼稚園」に通うのが待ち遠しかったようで、「幼稚園」に通えるようになったのが嬉しかったようです。
結果的に1度も泣かずに通園出来たのは、「幼稚園に行きたい」という子どもの意志がはっきりしてから入園できる「2年保育」のおかげかも知れません。
3~4歳は子どもも急速に成長する時期なので、幼稚園に通うのに不安な要素(例えばトイレや着替え、友達作りなど)が「3年保育(3歳)の子」より少なくなるのかも知れません。
また2年保育の子は、3年保育の子の中に馴染むのに不利なのでは?という心配があるかもしれませんが、進級する時のクラス替えのおかげで、子どもが通っていた幼稚園ではあまり気になりませんでした。
その子によるかも知れませんが、2年保育でも意外と簡単に追いつけるのではないかと思います。逆に、親の方が出来上がっている保護者の輪に入りにくいのかしら?という感じがします。
3年保育と2年保育はどっちがいい?
2年保育にするか3年保育にするかは、皆さん家庭の方針で決めているようです。
私の場合は1番目の子と2番目の子の歳が離れていて、上の子は2年保育、下の子は上の子が学校に行ってしまうと寂しそうだったので3年保育にしました。(実際はプレ幼稚園からなので、ほぼ4年保育になりそうです。)
いかがでしょうか?
ここまで私の体験談を織り交ぜて考えてみましたが、3年保育と2年保育は各家庭で選択するものであり、正解・不正解は無いのではないかと思います。
ただし、できるだけ多くの情報収集をした方がよいでしょう。
次章からは、幼稚園入園について役に立つ参考情報をお伝えしますね。
私の経験談2 ~プレ幼稚園に通うとどうなったか?~
プレ幼稚園とは入園前の子ども達を対象に、「幼稚園に慣れる」「子育て支援」などの目的で実施している取り組みです。
私の2番目の子も「プレ幼稚園」に通いました。3年保育で幼稚園に入れたいと思い、幼稚園に慣れる準備期間として利用しました。
子どもが通った幼稚園では、週4日保育(月・火・木・金の4日午前中のみ保育)と、水曜日だけの午前保育。月に2回の無料開放保育体験(午前中)もありました。
2歳になった時点で入園が出来るのですが、区切りよく4月に入園しました。
5月生まれなのでほぼ2歳と11カ月。
1番目の子(2年保育)は泣かずに通園しましたが、やはり2番目の子の時は1週間くらい泣いてしまいました。
週4日保育では、お友達と遊ぶのはもちろん、色んな国の先生が来たり、体操教室の先生の授業があったり、季節の行事(プチ遠足など)を体験できました。
家庭にいては体験出来なかったことが色々楽しめると同時に、幼稚園のカリキュラムを少しずつ体験出来たのも「プレ幼稚園」の良さかもしれません。
プレ幼稚園を利用しようと思ったのは「幼稚園に慣れる」のももちろんですが、近所に同じ年のお友達がいなかったのが一番の理由です。
小さいながらも幼稚園生のように工作したり、お歌をおぼえてきたり楽しく活動していました。午前中のみの保育だったので「すぐ帰ってくる」のも子どもには安心だったのかもしれません。
ちょっとお姉さん(女の子なので)になったなぁ~と実感できましたよ。
私の経験談3 ~子供が入園した後、親はどうなるか?~
私は在宅の仕事をしているので「保育園」ではなく「幼稚園」を選びました。
「幼稚園」は子どもの習い事の延長のような感じで、子どもが幼稚園に通うようになると、私の自由になる時間は増えました。
ただし幼稚園の行事(運動会や学芸会など)では、必ず何らかの役員に割り振られましたので、幼稚園のために追加で時間が必要になりました。
親が幼稚園に行くケースもあります!
私の子どもが通っていた幼稚園は、子どもが幼稚園に通っている時間帯に親が受講できる「講座」も開いていました。
小学校に上がったら親が勉強を見てあげられるように「算数」の教室や、趣味を生かした講座など、子どもが卒園しても通っている保護者の方もいるくらいでした。
今の幼稚園は、子どもが集団生活を通して学習する場だけでなく、親も一緒に勉強出来る場を作ってくれているのを感じましたし、今の保護者の考え方や、子どもの様子を近くから観ることが出来て良かったと思っています。
都内は激戦?お受験幼稚園は行くべきか?
都内では、慶應・青山や白百合学園・学習院のような、お受験幼稚園が激戦になっていると聞きます。
幼稚園受験のメリットはいろいろありますが、エスカレーター式に上の学校に進学できるのが魅力の一つになっているのではないでしょうか?
3年保育なら、高校卒業まで15年間同じ環境で過ごす事もできます。エスカレーター式とはいえ、進学時にはやはり「進学審査」をクリアしなければなりませんが。
何よりも「幼稚園受験」をするには「準備」が必要ですし、子ども本人への負担も、教育費の負担もかかってきます。受験準備を始めてからかかる費用に驚く方も多いようです。
幼稚園のお受験には、どのくらい費用がかかる?
週1回1時間の受験準備レッスンで、年間50~80万円の授業料(入会金などを含む)に、夏季講習、模擬試験などでさらに10~20万円位かかるそうです。
「幼稚園受験」には、親の「希望」だけではどうにもならない負担があるので、しっかり考えて目先の目標だけではなく、長期的な視点で「プラン」をしっかり立てて判断した方が良さそうです。
大学までエスカレーター式の幼稚園以外にも、「サッカー」で全国大会に出場している幼稚園や、園児全員にヴァイオリンを与えて「音楽」に重点をおいて教育する幼稚園、インターナショナルスクールのような幼稚園など「個性」重視の幼稚園もたくさんあります。
前述の「サッカー」に力を入れている幼稚園は、親の負担は了解済みで「遠征試合」や「大会」などへのサポートが、私の「幼稚園」の常識を超えていました。
子どもを導いていくのはやはり「親」、子どもの可能性をのばしてあげたい「親心」と「エゴ」をしっかり見つめて、「子ども」にも「親」にも最善の選択を見つけられると良いですね。
でも、何かあった時の「進路修正はいつでも可能」という気持ちで、あまり「深刻」になりすぎないでくださいね。現時点での最善を選んでもきっと大丈夫ですよ!