毎年さくらんぼが初めて手に入ると、暖かい季節になったことを実感して、とても嬉しくなります。
でも、なぜだかすぐに賞味期限が切れたような状態になってしまうことがあります。
カビ、変色など、食べるのを戸惑うような変化が、すぐに起きるんですよね。
冷蔵庫で保存しているのですが、私の保存方法が間違っているのでしょうか?
今回は、さくらんぼの賞味期限や保存方法について、詳しく調査してみます!
- さくらんぼの賞味期限はいつまで?佐藤錦などの品種別、ゼリー(きらら)や缶詰などの市販品を調査
- 長期保存できる市販品は、開封後も賞味期限や消費期限のとおり日持ちする?
- さくらんぼを長く日持ちさせる保存方法とは?
- さくらんぼは腐るとどうなる?
- さくらんぼは冷凍可能?
せっかく手に入ったさくらんぼを食べようとして、全体的にうっすら白いカビが生えているときのショック!
これからは、絶対に防ぎたいです。
今回は、さくらんぼが食べきれないくらい手に入ったときの長期保存方法やアレンジレシピも交えて、ご紹介していきます。
目次
さくらんぼの賞味期限はいつまで?佐藤錦やきらら、缶詰などを徹底調査!
さくらんぼの賞味期限を、品種別に調べてみました。
缶詰などの市販品も、一緒にご紹介します。
品種・商品名など | 賞味期限 |
佐藤錦 | 約3日 |
紅秀峰 | 出荷日+4日 |
ゼリー (山形さくらんぼ きらら) |
180日 |
缶詰 (レッドチェリー) |
3年 |
手作り (コンポート) |
冷蔵庫で1ヶ月
冷凍庫で1年 |
*さくらんぼを使った手作り品については、調味料などで日持ちが変わります。目安としてご覧ください。
生のさくらんぼは3~4日、加工品だと長期保存が可能ですね。
ただし、農林水産省のホームページには下記のように明記されています。
- 賞味期限は「未開封で保存方法を守ったときの美味しく食べられる期限」
- 消費期限は「未開封で保存方法を守ったときの安全に食べられる期限」
3年もの長期保存が可能な缶詰であっても、開封後は日持ちしません。
賞味期限や消費期限に関わらず劣化して腐ることもありますので、十分にご注意下さいね。
私は、さくらんぼの名産地・山形県の隣県に住んでいます。
お中元などでさくらんぼを大量に頂く機会も多いのですが、上記のように3~4日しか日持ちしないのでいつも必死に食べきっています。
長く日持ちする方法はないのでしょうか?
さくらんぼの正しい保存方法!長持ちさせるコツとは?
さくらんぼがなるべく長く日持ちする方法を、調査しました。
さくらんぼ農家のホームページに、詳しい保存方法が紹介されていました。
さくらんぼを長持ちさせたい!保存方法を紹介
サクランボは、4つのポイントを守って上手に保存すると1週間以上日持ちすることがわかりました!
- 温度と湿度
- 湿気や乾燥を防ぐ
- 軸をとらない・傷をつけない
- 洗わない
1.温度と湿度
さくらんぼは、冷暗所か冷蔵庫で保存します。
温度が一定の方がいいので、クール便で受け取った場合は、迷わず冷蔵庫に入れましょう。
冷暗所とは?
- 一般的に0℃~15℃の涼しい場所
- 温度変化がない場所
- 直射日光が当たらない場所
- 風通しが良い場所
冷暗所がないご家庭や夏の暑い時季は、冷蔵庫が最適です。
2.湿気や乾燥を防ぐ
さくらんぼは湿気に弱い果物で、湿気の影響ですぐにカビが生えます。
また、そのまま置いておくと皮から水分が蒸発し、風味が劣化します。
新聞紙などにくるんで保存しましょう。
3.軸をとらない・傷をつけない
軸をとるのは、さくらんぼにとって傷をつけられるのと同じことです。
軸をとった部分や傷の部分から腐っていくことにご注意下さい。
4.洗わない
冷蔵庫から出してすぐに食べられるように、洗いたくなります。
でも、洗うとデリケートな皮に刺激を与えて実が割れ、そこからカビが生える場合があります。
食べるときも、水にくぐらせるくらいの軽い洗い方で十分です。
さくらんぼは、デリケートな果物なんですね。
とことん優しく扱うことが、美味しさと日持ちを長く保つ条件だとわかりました。
さくらんぼの日持ちは品種によって違う!
さくらんぼの代表的な品種は佐藤錦で、やわらかい皮と実が高級感を醸し出しているのですが、日持ちしません。
佐藤錦よりも大粒で皮がしっかりした品種は、日持ちが長くなります。
- 紅秀峰
- 南陽
- 月山錦 など
実際に、さくらんぼ農家のお客さんからは、「上手に保存して1ヶ月以上食べられた」という声もあったそうです。
どの品種も甘さとみずみずしさは存分に味わえます。
佐藤錦よりも高級な品種もありますので、食べ比べをしてみるのもいいかもしれませんね。
美味しいさくらんぼの見分け方
さくらんぼの季節に、さくらんぼ狩りをする方も多いと思います。
木になっているさくらんぼは、美味しいものを見分けて収穫したいですよね。
さくらんぼは、とことん見た目をチェックして美味しいものを見分けます。
- 実にハリがある
- 皮のツヤがいい
- 粒が大きい
- 実が引き締まっている(やわらかいものは、熟しすぎています)
- 軸がきれいな緑色で、枯れていない
さくらんぼは、1年のうち短期間しか楽しめない果物です。
しっかり目利きして、毎年美味しいさくらんぼを楽しみましょう!
豆知識:さくらんぼの種から芽が出る!?
さくらんぼの種から果肉をきれいに落とし、正しい保存方法で発芽させると、木に成長するそうです。
ただし、発芽率が低くて、発芽したとしても病気になりやすいとのことです。
山形の佐藤錦農家では、ほとんどが病気になりにくい野生の桜に接木して育てています。
ハードルは高いですが、夢がありますね。
次に、すぐにカビが生えることも多いさくらんぼの、食べてはいけない状態を確認しましょう。
さくらんぼは腐るとどうなるの?傷んだ時の見分け方がコレ!
さくらんぼが腐ったときの見分け方をご紹介します。
実際に「さくらんぼを腐らせてしまった」という口コミなどを調査して、まとめました。
見た目
- 色が変色(茶色)
- カビ
- やわらかい
- ドロっとした汁が出ている
- 水分が抜けてしなびている
におい
- カビくさい
味
- 気持悪い味
- 酸っぱい
- カビの味
ここまでご紹介してきた通り、さくらんぼはとにかくデリケートです。
スーパーなどで買ってから持ち運ぶ際の、温度変化で表面に水滴がついただけでも、1日でカビが生えることもあります。
カビは「食べてはいけない」と判断するわかりやすい目安ですので、しっかりチェックして下さいね。
カビを洗い流して食べる方もいらっしゃると思いますが、その場合も十分ご注意下さい。
- カビは繁殖して群れになることで目に見える。目に見えない部分にもカビの胞子がついている可能性は高い
- 免疫力が低い方やお子さんの場合は、微量の菌でも体が対応できず、食中毒になる危険性がある
本来なら、食べる分だけ買うのが一番いいのですが・・・先ほどもご紹介した通り、我が家ではさくらんぼを大量に頂きます。
腐らせずに全部食べ切る方法を調べると、冷凍保存が可能だとわかりました!
さくらんぼは冷凍しても大丈夫?どのくらい日持ちするの?
さくらんぼは冷凍可能です。
解凍しても生のような状態には戻りませんが、甘さや風味をいかしたアレンジレシピで楽しめますよ♪
さくらんぼの冷凍方法
サクランボは、下記の保存方法で冷凍すると1~2ヶ月日持ちします。
- 軽く洗う
- 水気を拭き取る
- ジップ付きの袋に入れて空気を抜く
- しっかり密閉し、冷凍庫に入れる
*後ほどご紹介するアレンジレシピで使う場合は、種を取ってから冷凍すると便利です。
冷凍したさくらんぼは、解凍せずに食べるのがおすすめです。
私も早速試してみました。
水分が多い果物なので、半解凍でシャーベットのように食べると、とても美味しかったです!
解凍する場合は、水分と一緒に甘みや風味も流れ出てしまいます。
水分ごとアレンジできるレシピで活用してみて下さい!
冷凍したさくらんぼのアレンジレシピ
さくらんぼには、他のフルーツにはない風味がありますよね。
風味をいかしたアレンジレシピを2つご紹介します。
スムージー
他の果物と合わせても美味しいです。
- さくらんぼとカルピスを一緒に冷凍する
- 冷凍庫から出し、他の果物と一緒にミキサーに入れる(ベリー系の果物がおすすめです)
- 飲みやすい液体にするために、ヨーグルトをお好みの量入れる
- 出来上がり
ベリー系の果物は、コンビニでも冷凍品が売っています。
とても簡単にできますね。
ジャム
時間はかかりますが、作り方は意外と簡単です。
- さくらんぼを鍋に入れる
- さくらんぼの半量~同量のグラニュー糖も鍋に入れる
- 2時間ほど置いておく
- レモンか酢を少し入れる
- 弱火でコトコト加熱する(アクが出てきたらすくいます)
- 煮詰まったら出来上がり
*グラニュー糖は、さくらんぼの半量以上入れないと腐りやすいジャムになります。
焦げやすいので、火から目を離さず混ぜ続けるのがポイントです。
パンだけではなく、アイスやお肉などのフルーツソースとしても使えます。
我が家では、さくらんぼの木のオーナーになっている友人がいて、いろいろな状態のさくらんぼをおすそ分けしてくれます。
少し成熟が足りないものや、変色しかけているものでも、アレンジレシピで無駄なく使いきれそうです!
まとめ
さくらんぼの賞味期限について、詳しくご紹介してきました。
とにかくデリケートな果物ですが、冷凍保存の方法などもわかり、これからは無駄にせず楽しく食べきれそうです。
ポイントをまとめてみます!
- さくらんぼの賞味期限は3~4日
- 長期間保存可能なさくらんぼの加工品でも、開封したら早く食べきる
- さくらんぼは、保存場所や保存方法に気をつけて優しく保存する
- さくらんぼが腐るわかりやすい変化はカビ
- さくらんぼは冷凍可能
さくらんぼは、他の果物に比べて葉酸と鉄分が豊富です。
女性にピッタリで、妊婦さんにもぜひ食べていただきたい果物ですね!
とはいえ、どんな食品も食べすぎは禁物。さくらんぼも、食べすぎるとお腹がゆるくなる可能性があります。
短い旬の時期を見逃さず、今回知った保存方法などを参考に、これからもさくらんぼを楽しみたいと思います!