親戚に、生もずくをごちそうになったことがあります。
「塩漬けとかより美味しいよ!賞味期限も長くて重宝する食材だよ」と言われて食べてみると、絶品でした。
家でも美味しいもずくが食べたくてスーパーに行ったのですが、種類が意外とたくさんあります。
「美味しくて、長持ちして、食べやすいのはどのもずくなのか?」考えるだけでも大変でした!
今回はもずくの賞味期限や保存方法について、詳しく調べていきます!
ご家庭でもずくを美味しく食べる、参考になさって頂けると幸いです。
- もずくの賞味期限はどれくらい?未開封なら長期で保存できるもずくに驚き!
- 保存場所は常温?冷蔵庫?冷凍?もずくの正しい保存方法を種類ごとにご紹介
- もずくは腐るとどうなるの?
もずくの種類ごとに、未開封や開封後の賞味期限を詳しくご紹介していきます。
「もずくが賞味期限切れになったら、食べるかどうかをどう判断する?」
など、お役に立てる情報も、盛り込んでいきたいと思います!
目次
もずくの賞味期限はどれくらい?塩漬けや冷凍品など徹底調査!
もずくは、実はバリエーション豊富な食材です。
- 生のもずく
- 生の塩蔵もずく(塩漬けされたもずく)
- 生の塩抜きもずく
- 三杯酢など味付きのもずく
- 冷凍もずく
- 乾燥もずく
もずくが何種類もあることを知って、私は思いました。
「違いがよくわからない」
「自分はこれまで、どのもずくを食べていたんだろう?」
それぞれのもずくの賞味期限や特徴などを、徹底調査しました!
生のもずく
生のもずくは、収穫時期の4~6月にしか出回らず、流通量も少ないです。
賞味期限は、冷蔵で2週間ほどです。
加工したもずくとは比べ物にならないほど磯の香りがあり、歯切れのよい弾力のある食感が魅力です。
*生のもずくを買っておき、冷凍庫で保存することもできます。詳しい方法は、後ほどご紹介します。
生の塩蔵もずく
もずくを海から収穫すると、ほとんどが塩蔵(塩漬け)されます。
塩蔵の状態で全国に出荷され、購入業者がさらに【塩抜き、三杯酢などの味付け、冷凍】などに加工して販売するのが一般的です。
塩蔵もずくの賞味期限は常温で約半年です。
塩蔵もずくを買ったら、食べたり調理したりする前に、必ず塩抜きが必要です。
塩蔵もずくの塩抜き方法
基本の方法
- 塩蔵もずくをたっぷりの水に入れる
- 軽くもみ洗いして、ザルに移して水を流す
- 1.2.を3~4回繰り返す
- もずくを入れた水が塩辛くなくなったら終了です
もずくのヌメリには、豊富な栄養が含まれています。ヌメリを取りすぎないように、やさしくもみ洗いしてくださいね。
お急ぎの場合は
- 沸騰したたっぷりのお湯に、もずくを入れる
- 1分くらい待つ
- ザルにうつし、流水で洗う
早く塩抜きできるのですが、栄養が含まれているヌメリが取れてしまうのがネックです。
塩蔵もずくは、生のもずくに比べて食感、味、栄養が落ちます。
なるべく太いものを選ぶと、歯切れのよい食感が残ることもあります。
生の塩抜きもずく
先ほどもご紹介したとおり、塩蔵もずくを買った業者が塩抜きをして販売しているのが”生の塩抜きもずく”です。
賞味期限は、冷蔵で10日ほど、冷凍で1ヶ月ほどです。
塩抜きの手間なく、自分好みの味に調理できるのが魅力です。
こちらもなるべく太いものを選ぶことで、もずく特有の食感を楽しめる場合もあります。
三杯酢などの味付きもずく
コンビニやスーパーでよく見かけるのは、このもずくです。
賞味期限は、商品によって違います。
- セブンイレブンのもずく(三杯酢)は、冷蔵で25日
- コストコのもずくスープは、常温で約半年 など
買ってきてすぐに食べられる手軽さが魅力です。
冷凍もずく
生のもずくを”洗浄”、”異物除去”してそのまま冷凍した商品や、
塩蔵もずくを塩抜きし、冷凍した商品もあります。
どちらも、解凍後は洗わずに調理できます。
賞味期限は、冷凍で約1年です。
乾燥もずく
冷風で、栄養素を壊さずにじっくり乾燥させたもずくです。
賞味期限は、製造から1年ほどです。
乾燥もずくは、水で戻すと3~5倍に増えます。
水で戻した乾燥もずくにタレをかけて食べたり、乾燥したままてんぷらにしたり。
保存場所もとらない、便利な商品です。
もずくの賞味期限をご紹介してきました。
ここまでご紹介したのは、未開封の場合の賞味期限です。
賞味期限の意味を知りたい!
賞味期限とは、未開封で正しい保存方法を守ったときの、美味しく食べられる期限です。
もずくに限らず、食品は、開封すると雑菌や湿気などの影響で賞味期限まで日持ちしないこともあります。
では、開封後のもずくがどれくらい日持ちするかを、次にご紹介していきます!
開封後のもずくを正しく保存!どれくらい日持ちするの?
未開封のもずくは、商品に書かれてある保存方法を守って保存すれば、賞味期限まで食べられる可能性が高まります。
*保存方法によっては、賞味期限に関わらず劣化してしまうこともあります。
ところが開封後は空気、光、湿気の影響で、もずくの劣化が早まります。
開封後のもずくの保存方法と日持ちを確認していきましょう!
生のもずく
生のもずくを開封したら、清潔で密閉できるタッパーなどに入れ替えて保存して下さい。
日持ちは長くて1週間ほどです。
開封した生のもずくは、冷凍保存がおすすめです。
- 生のもずくを洗い、流水で30秒ほど洗う(洗いすぎると栄養成分が流れてしまいます)
- ジップつきの保存袋に、薄く平らにして入れる
- 空気を抜いてしっかり密閉する
- 冷凍庫に入れる
冷凍で約半年間、保存可能です。
ちなみにもずくの通販会社のホームページでこんな情報を見つけました。
再冷凍しても風味はあまり変わりません。
冷凍庫から食品を出してすぐに使おうと思ったものの、
「来客やら育児やらで、やっぱり食べなかった」なんてことは、主婦の日常によくある話です。
再冷凍できるのは助かりますね。
生の塩蔵もずくと塩抜きもずく
塩蔵もずくも塩抜きもずくも、生のもずくと同じく清潔で密閉できるタッパーなどに入れ替えて保存します。
開封したら、日持ちは冷蔵庫で1週間程です。
開封した時点から、さきほどもご紹介した空気、光、湿気の影響を強く受け、劣化するからです。
*塩蔵もずくを塩抜きして冷蔵した場合も、日持ちは1週間です。
塩蔵もずくも塩抜きもずくも、ジップつきの保存袋に薄く平らにして冷凍OKです。
日持ちは、塩蔵のまま小分けにして冷凍するなら約1年、塩抜きのもずくを冷凍する場合は2~3ヶ月です。
三杯酢などの味付きのもずく
味付きのもずくを開封して食べきれなかった分は、清潔で密閉できるタッパーなどに入れ替えて保存します。
日持ちは1日~2日です。
味付きのもずくも、冷凍保存が可能です。
上記のもずくと同じようにジップつきの保存袋に入れて、冷凍庫で1ヶ月ほど日持ちします。
ただし、一度箸を入れた食品は、驚く程雑菌がつきますし、繁殖も早いです。
取り箸を使わずに食べた味付きのもずくを保存するのは、おすすめできません。
自分で作ったもずくの酢の物、きゅうりなどの具を入れたもずくなども、日持ちしません。
なるべくなら、食べる分だけ作り、美味しく食べきるのがいいですね。
冷凍もずく
冷凍もずくを開封するということは、解凍するということですよね。
解凍したら、清潔で密閉できるタッパーなどに入れ替えて保存します。
生のもずくでも、塩蔵の塩抜きもずくでも、日持ちは冷蔵庫で1週間ほどです。
先ほど、”もずくは再冷凍しても風味があまり変化しない”とご紹介しました。
使わない分は、1回分ずつ小分けにして、早めに再冷凍することをおすすめします。
乾燥もずく
乾燥もずくを開封したら、先ほどご紹介した空気、光、水の影響で劣化する以外に、虫がつく可能性もあります。
ダニ、ハエ、ゴキブリなど、様々な虫の侵入が考えられますので、保存方法と保存場所に注意が必要です。
- 固くて密閉できる容器に入れて保存する
- 風通しがよく、涼しい場所に保存する
- 保存に適した場所がない場合は、冷蔵庫や冷凍庫に入れる
虫の種類にもよりますが、大抵の害虫は不潔、高温、多湿な場所を好みます。
一度虫が発生すると、他の虫を呼び寄せる可能性もありますので、十分に注意して下さいね。
豆知識:賞味期限切れのもずく食べても大丈夫?
賞味期限は『美味しく食べられる期限』ですので、基本的には過ぎてすぐに腐る可能性は低いです。
もずくに関しても、
「賞味期限が切れた未開封の塩蔵もずくを食べたら、柔らかくなっていたけど食べられた」なんていう口コミもありました。
賞味期限切れ後、いつまで食べられるかについては、ご家庭の保存方法や保存環境によっても変わります。
具体的に「〇日は食べられる」とは言えませんが、十分に注意して食べることをおすすめします。
- 見た目や臭いを確認
- 少し食べてみて味を確認 など
また、免疫力が低い方やお子さんの場合は、少々の菌が体に入っただけで、激しく体調を崩すこともあります。
ご家族の健康を考えて、慎重に判断なさって下さいね。
最後に、もずくが腐ったらどうなるのかをご紹介します。
もずくの賞味期限について詳しくご紹介してきました。
長期保存したもずくを見て不安になったら、これからご紹介する方法を参考に、腐ったかどうかを見分けてみて下さい!
もずくは腐るとどうなるの?見分け方はコレです!
まずは、実際にもずくを腐らせたという実体験をまとめました。
見た目
- 白いカビが生えた
- ドロドロに溶ける
- パックにガスが充満してパンパンになっていた
臭い
- 異様な臭いがした
見た目や臭いが強烈なため、”実際に食べた”という情報は見つけることができませんでした。
腐ったもずくを見分けるために、新鮮なもずくの目きき方法も知っておきましょう!
- もずくの色が濃いと新鮮
- もずくがつかっている液に濁りがなければ新鮮
- なるべく太いもずくは食感が良い
上記の3つを満たさないもずくは、”腐りかけor腐っている?”と疑ってみて下さいね。
「腐ったもずくを食べるとどんな症状が出るのか?」が気になり調べてみました。
市販のもずくが原因の食中毒事件の情報はなかったのですが、下記のような怖い事例を見つけました。
要注意!自分でとった海藻は危険度が高い
東京都葛飾区の公式サイトによると、”自分でとってきた海藻を食べて体調を崩した”という報告例は多いそうです。
中には死亡例もありますので、海に行って自分で海藻を採るのはやめましょう!
具体例
- もずくにクラゲのトゲやフグの卵がついていて、健康被害が出た例がある
- もずくではないが、オゴノリ(有毒性アリ)を自分で採って食べて、死亡した例がある
まとめ
もずくの賞味期限について調べてきました。
種類が豊富で、意外と賞味期限も長いことがわかりましたね。
ポイントをまとめてみます!
- もずくの賞味期限は商品によってそれぞれ
- とくに塩蔵もずくの賞味期限は長く、常温で約半年
- 開封後のもずくは、清潔で密閉できるタッパーなどに入れ替えて保存
- 開封後のもずくの日持ちは、冷蔵庫で長くて1週間
- 三杯酢などの味付きのもずくは、開封したら日持ちは1~2日
- 乾燥もずくは、空気、光、湿気、虫に注意して保存する
- もずくが腐ると見た目や臭いが強烈
私はもずくのヌルヌルを見ると、「いかにも体によさそう」と思います。
栄養成分を見てみると、
- 実際に抗酸化作用で免疫力を高める
- ミネラルで体中を潤してくれる
- 余分なコレステロールや塩分を体外に排出してくれる など
健康効果をたくさんもっている食品でした。
もずく収穫時期の4~6月には、生もずくを近くのスーパーで見かける方もいらっしゃると思います。
そんなときはひとまず手に入れて、冷凍庫にストックしておくのもいいですね♪