家族が履歴書を封筒に入れてセロテープで封をしようとしたので「それだめじゃない?」と止めたら「しっかり封がしてある方がいいと思った」と言われました。
でも封筒をセロテープで閉じるのは簡易的なのでビジネスマナー的に疑問を感じますよね。
もし「封筒にセロテープなんて失礼だ!」と書類選考で落とされたらがっかりですよね。
ここは家族の就活をサポートするためにも、ビジネスマナーとして封筒にセロテープがありなのかしっかり調べてみることにしました。
そこで今回は
- 封筒にセロテープはマナー違反?
- 履歴書や願書を送るときの封筒のマナーは?
- 正しい封字の使い分けとは?
- 封をしてしまった封筒を綺麗に開ける方法
- セロテープを貼るなら自動テープカッターが便利!
といった内容をご紹介していきます!
私もいつもは封筒にセロテープでしっかり封をする方ですが、あまり見栄えが良くないですよね。
ましてや履歴書は印象も大切!
内容以前にマナーで引っかからないように、しっかり身につけておきましょう。
目次
封筒にセロテープを使うのはマナー違反?何を使うのが一番いいの?
封筒の封をするのに使われるのはセロテープ以外にも、糊や両面テープやホチキスなどがありますよね。
プライベートからビジネスまで封筒を使う機会はいろいろありますが、ビジネスマナーでは封筒にセロテープで封をするのは相応しくありません。
理由は、セロテープでの封は見た目が悪く相手に失礼にあたるからです。
ビジネス文書や目上の人への手紙などは糊づけできっちり封をしましょう。
ホチキスでの封も中身が出てしまったり、縁が他の郵便物に引っかかったりするのでだめですよ。
封筒をのり付けする時の注意点は?
封筒をのり付けする時に、端がめくれたり途中で剥がれてしまわないようにするには次のことを気をつければ大丈夫です。
- 両面テープが付いている封筒はそれで封をすればOK
- 中身が出たり他の郵便物に引っかからないようフラップ(※)全体にのり付けする
- スティックのりは剥がれやすいので、液体のりを使う
※フラップ:封筒の開け口のことです。「頭」「ベロ」「のりしろ」などと、人によって呼び方は違います。
個人的な郵便物ならセロテープでも大丈夫ですが、一部だけ貼るのではなくフラップ全体を貼りましょう。
履歴書などの大切な書類はのり付けで封をするのがマナーですが、封の仕方にはさらに必要なことがあります。
次は、封筒で送る際のマナーをもっと詳しくみていきましょう。
コレを見たら完璧!履歴書や願書を送るときの封筒マナーはあるの?
履歴書や願書を郵送する時は、細心の注意を払って間違いのないようにしないと後々困ったことになりかねません。
では何に注意をしたらいいか、リストアップしてみました。
封筒はどうやって閉じるべき?正しいマナーとは
- 履歴書や願書の封筒はセロテープではなく、のりで封をする
- 途中で開封されていない証のために封をした後「〆」を書く
- 「〆」は封筒のフラップと本体の継ぎ目に書く
- 「〆」の書き方はカタカナの「メ」を意識して、「×」にならないように
- 「〆」の代わりに「緘」のスタンプでもよい
- 封をしたならもう開けてはダメ!
- 開けた場合は、別の封筒で再度封をする。
履歴書やES(エントリーシート)を郵送する場合は、郵送中に折り曲がらないようにクリアファイルに入れて、定形外郵便で送るのがベストですね。
履歴書を面接に持参する場合は封をしません。
手渡しで履歴書を渡すのに封がしてあると面接官に封を開けさせる手間をかけさせてしまうし、自分で封筒から履歴書を出して渡す場合ももたついてしまい印象が悪くなってしまいます。
逆に、願書は直接提出する場合でも郵送と同じで厳封がルールです。
履歴書も願書も大切な個人情報の入った書類ですから、途中で破損したり紛失したりすることのないように、マナーを弁えつつしっかり封をするようにしましょう。
また、何のあいさつもなく書類だけが入っているのは印象が悪いので、封筒に入れる時には添え状を同封するのもマナーですよ。
履歴書に「〆」のような封字が書いてあると、「ビジネスマナーをわきまえている人だ」と思われて印象も良くなります。
封をする時には「〆」という字を使っている人が多いようですが、他にも種類があります。
どうやって使い分けたらいいのでしょうか。
どれを使ったらいいの?正しい封字の使い分けとは?
封字とは封筒をぴったりと閉じていますよ!と示せるように、閉じている部分にわかりやすく書く文字のことを言います。
「〆」以外には「緘」や「締」「封」という字を使います。
「緘」という文字とても難しくて読みにくいですが、「口を閉じる・手紙や書類の閉じ目」という意味があり、「ふうかん・封緘」とは「封筒をしっかり閉じました」という意味になります。
他にも、結婚式や祝賀パーティの招待状などには「寿」や「賀」も使われますね。
封字の使い分けとしては
- 〆・・・いろんな書類を閉じる時に使われる。個人的なものやビジネスにも可。
- 緘・・・請求書などビジネスでも重要書類はこの字を使うことが多い。
- 封・・・〆と同様にいろいろな文書に使われる。
- 締・・・あまり使われない。
という使い方をします。
封字を自分で書く以外にも、スタンプやシール、自分の印鑑を封字代わりに押印することもありますね。
何通もまとめて出すのであれば、シールやスタンプがあれば何かと重宝しますね!
そしてもう一点気を付けたいのは、封緘をした上からセロテープを貼らないことです。
ところで、封をした後に「間違えたかも?」と封を開けたくなる場合もありますよね。
封筒を閉じてしまう前であれば、開ける方法もあります。
次は封をしてしまった封筒を、もう一度開ける方法をご紹介していきましょう。
もう一度開けたい!封をしてしまった封筒を綺麗に開ける方法とは?
せっかく丁寧に閉じた封筒でも、「中身が間違っていたかも?」「書き間違えてないかな?」と不安になったり、「書類入れ忘れた!」なんてこともありますよね。
そんな場合に一度封をした封筒を綺麗に開ける方法があります。
- ドライヤーやアイロンで温めて、のりが浮いたら剥がす
- 水蒸気をあてて、のりが浮いたら剥がす
- 封筒のフラップに隙間があったら千枚通しを挿し入れ、転がしながら剥がしていく
他にも、封筒の下の部分を少しだけ切り開いて開けた部分をのり付けで閉じるという方法もありますが、この場合は中身を一緒に切ってしまわないように注意しましょう。
「ハガロン」や「シールはがし」といった切手やシールののり付けを剥がす商品もありますが、液体を使ってのりを溶かすので封筒自体にヨレが残る可能性もあり、元通り綺麗にはできません。
履歴書や願書など大切な書類は、別の封筒に入れ直すのが一番です。
仕事で大量の封筒を用意したりフリマアプリやオークションでたくさんの品を扱っていると、手作業でセロテープを切るのも面倒ですよね。
実は自動でテープを切ってくれる便利なものがあるのです。
セロテープ貼りにイライラしてる?自動テープカッターが便利すぎる!
毎回テープを切るのがめんどう!という方には自動テープカッターがおすすめです。
コクヨの電動テープカッターには「エコノミータイプ」と、「フルスペックタイプ」の2種類あります。
エコノミータイプは、セロテープやメンディングテープをセットして使うものです。
30mm、45mm、90mmと長さをセットでき、均等な長さでテープを送り出してくれます。
封筒に貼るセロテープの長さでセットしておけば、毎回同じ長さで使えるので便利ですよね。
もう一つのフルスペックタイプは、セロテープとメンディングテープ以外に布粘着テープ、クラフトテープ、PPテープがセットできるので、梱包が多い人には楽でいいですよね。
メルカリなどで荷物を梱包する際にセロテープを使う方法
メルカリなどのフリマやオークションなどで封筒に入れて発送するときは、のり付けとセロテープ両方使って補強の意味も含めてしっかり封をする方がいいですね。
でも、セロテープで封をすると指紋が残るのが気になりませんか?
私はセロテープを使う時には絆創膏を指に貼って指紋がつかないようにしたり、セロテープを長めにカットして両端がわざと残るように貼ってから余った部分をハサミでカットするという貼り方で工夫しています。
セロテープを貼った後にマスキングテープを貼るだけでもカワイイ封筒になりますよ。
かさばる物にはガムテープを使ってもいいですし、テープが裏面からはみ出した場合は表に折り返して貼っても大丈夫です。
ただし、切手を全て覆い隠してしまわないよう注意しましょう。
わたしも時々メルカリで出品して発送することがありますが、途中で封が開いてしまわないようにガムテープで厳重に閉じます!
宅配便の伝票はその上からでも貼れるので、けっこうがっつり貼りますね。
受け取り側も端がめくれて中身が見えそう・・・よりは、がっちり梱包してある方が安心してもらえますよ。
まとめ
最後にここまでの内容をもう一度おさらいしておきましょう。
- 個人的な封筒はセロテープで封をしてもよい
- 履歴書やビジネス関係の書類はのり付けが望ましい
- のりはスティックではなく液体のりを使う
- 封筒に両面テープがついている場合は、それでも問題ない
- 封をしたら封字でしっかり封をした証をする
- 封字は一般的には「〆」、ビジネスでは「緘」が使われる
- 一度閉じた封筒を開ける方法はあるが、重要書類は新しい封筒に変える
- 個人的なものであればガムテープで閉じても問題ない
- 封をする機会が多いなら自動テープカッターもおすすめ
封筒をのり付けする時に、のりの出し過ぎには注意しましょうね。
「のりが多すぎて中の書類までくっついてしまった」とか、「封筒と他の書類を重ねた時にはみ出したのりでくっついてしまった」というのはよくあることです。
送られてきた手紙を開けたら、中の便箋が封筒とくっついていてビリッと破けてしまったこともあります。
履歴書や願書を入れた封筒をテープで閉じたからといって、それが原因で失敗ということはないですがマナーを知っているかで印象は変わります。
封字がしっかり使われていると、マナーがわかっていると好印象にも繋がりますよ。
封字もシチュエーションで使い分けができると、マナーの幅が広がります。
ちょっとしたことですが、気に掛けるようにするといいですね。
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