我が家の主人は、家でも外でもウォシュレットがないと安心できないタイプの人間です。
ある日トイレから助けを呼ぶ声が聞こえたので、てっきりトイレットペーパーがなくなったのだと思い持っていくと…。
「ウォシュレットのノズルが出ないんだけど! ちゃんと掃除してんの!?」という失礼な言葉が。
ちゃんと掃除してます。専用の泡を吹きかけるだけのやつですが。
イラっとしたので無視しましたが、我が家は賃貸なのでもしウォシュレットが壊れたとしたらなかなか面倒な事態。
もしかすると掃除が不十分だった可能性もあるので、原因究明のためにも詳しく調べてみることにします。
- ウォシュレットのノズルが出ない!考えられる原因はコレだ
- ウォシュレットのノズル掃除で解決するかも知れません!
- 賃貸物件のウォシュレットが故障!大家に修理をお願いしてもいいの?
- ウォシュレットを修理する?買い換える?判断の基準は?
- ウォシュレットのノズルって清潔ですか?不潔ですか?
まずは、上記5つのポイントに分けて調べていきます。
交換などのオオゴトにならないといいのですが…。
目次
ウォシュレットのノズルが出ない!考えられる原因はコレだ
ウォシュレットについて調べていくと、壊れてしまったわけではなくてもノズルが出てこない場合がいくつかあるということが分かりました。
まずは、壊れていないと仮定して原因を考えていきます。
ノズルが出てこない場合に考えられる原因
- 停電
- リモコンの電池切れまたは故障
- 着座スイッチが正常に動作していない(便座に深く腰掛けるようにする)
- 着脱ボタンが正常動作していない(機種によってはないものもある)
- 「ノズルきれい」ボタンを押している(解除しないとノズルは出ない)
- ウォシュレット本体の装着(便器との隙間、装着位置)がずれている
- 便座・便ふたカバーや幼児用便座などを使っている(どかさないと動作しない)
- 冬場などで気温が低い(ノズルが出てくるまでに時間がかかる)
- 長時間便座に座っていた(安全のために動作しなくなる)
- 断水などで給水圧が減っている
- 水道の元栓や止水栓が開いている
- 水勢の設定が極端に弱くなっている
こんなに原因となりうることがあるのですね! さっそくひとつずつチェックしてみます。
とくにリモコンで動かない場合、本体の方で動作するか確認してみるとよいでしょう。
本体で動くのであればリモコンの電池切れや故障ということになり、ウォシュレット自体は壊れていません。
また、機種によって動作しないよう設定されているパターンがあるため、必ず説明書を確認してみましょう。
ウォシュレットのノズル掃除で解決するかも知れません!
ここまで見てきた原因に当てはまるものがなかった場合でも、まだ諦めないでください!
もしかするとウォシュレットのノズルを掃除することで、通常通り使えるようになる可能性があります。
ノズルの汚れが原因かも
みなさんは、ウォシュレットのノズル掃除をどのようにしていますか?
私は先ほど言った通り、専用の泡スプレーをノズルに吹き付けて洗浄するタイプのものを使用しています。
数分置いて泡が消えれば洗浄終了。簡単です。
しかし、簡単だからこそ頑固な汚れは溜まってしまっているかもしれません。
本当はゴシゴシしたいところですが、便座用ブラシでこするのは傷つきそうだし、衛生的にもよくありません。
ウォシュレットのノズルの掃除方法って、どのようにするのが正解なのでしょうか?
ウォシュレットノズルの掃除方法
ウォシュレットの汚れがひどいと、ノズルが詰まってしまい水が出ないケースがあります。
すぐに実践できるウォシュレットのお手入れ方法の動画を見つけたので、さっそく確認してみましょう。
ポイントは柔らかい布でこすり洗いすること。
ウォシュレットに細かな傷がついてしまうと、そこから雑菌が侵入して衛生的にかなりよくない状態になってしまいます。
柔らかい布で落ちない汚れは、使い古しの歯ブラシなど小さなもので落とすようにしましょう。
こちらの動画も基本的には同じ掃除方法をおすすめしています。
さらに、電源を切って便器と便座の間を掃除する方法も解説しているので、ぜひ試してみてくださいね。
その他に考えられる原因
通常通りウォシュレットのノズルは出てくるのに、洗浄水が出ない(勢いが弱い)なら、ノズルが詰まっている可能性が高いでしょう。
先ほどの動画を参考に、ノズル掃除を丁寧に行ってください。
100均で手に入るシャワー用ブラシなどを使えば、細かな噴射口の掃除も楽にできるのでおすすめですよ。
また、洗浄水が出ない(勢いが弱い)原因のひとつに、フィルターの詰まりというケースも考えられます。
その場合は止水栓からフィルターを外して掃除をしてみてください。
これまで紹介してきた対応方法を確認してみても動かないという場合は、残念ながら故障している可能性が高いので専門の業者に修理を依頼しましょう。
うちは賃貸物件なんだけど…という場合には、勝手に修理や交換をしてはいけません。次項で詳しく説明していきますよ。
賃貸物件のウォシュレットが故障!大家に修理をお願いしてもいいの?
我が家も現在賃貸住まいですが、賃貸にもともとついていた備品を壊すとたいへんなんですよね。
例えば先日、家の前にある雨水集水枡の蓋を踏んでしまい、誤って割ってしまいました。
なんで蓋があんなに柔らかいの!?と内心納得がいきませんでしたが、不動産に連絡し、業者を手配してもらい、さらにその業者との日程調整に時間がかかりました。
しかも、完全に自分で壊してしまったため今回は全額自己負担。それならホームセンターで購入すればいくらほど安くできたか…と悔やみましたが、担当する業者さんが決まっているとのことで頼む他ありませんでした。
このように、賃貸では貸主の不動産や大家さんの判断に従わなくてはいけなくなることがほとんどなんですね。
賃貸のウォシュレットが故障したら
特に変わったことをしていないのに、突然ウォシュレットが使えなくなったり、音はするのにノズルが出てこないなどの症状が出たら、すぐに担当不動産か大家さんに連絡を取りましょう。
このような場合、基本的には大家さんに修理負担してもらえます。
しかし、入居前に交わした契約書によっては、自己負担になってしまう場合もあるのでしっかり確認しておきましょう。
また、前の住人が残していったものであったり、故意や自分の過失で壊してしまった場合には自己負担で直すことになります。
入居後に自分で設置したウォシュレットが壊れた場合も、自分で修理する必要があるので注意してください。
誰が負担するのか分からない場合は、勝手に対応せずまずは管理会社に連絡を取るようにしましょう。
ウォシュレットを修理する?買い換える?判断の基準は?
いろいろ試したものの、全然作動する気配がない…。そんな時は諦めて専門業者に依頼するしかありません。
しかし、修理するにしても買い換えるにしても、それなりの出費は免れません。
少しでも節約するために、自分でできることはないのでしょうか?
ウォシュレットが壊れたら
今やウォシュレットは、自宅でも外出先でも当たり前についているものなのであまり意識する機会がありませんが、電気で動いている家電製品なのでもちろんいつかは寿命がきます。
ウォシュレットの寿命は大体7~10年と言われていて、故障してしまったら交換するしかありません。
しかし、メーカーに対する部品製造の義務は5年間と法律で定められているため、「壊れたので交換したい」とメーカーに問い合わせても、「5年以上前の商品なので販売終了となっております」などと言われてしまうことが起こり得ます。
そうなると、オークションなどで見つけられた場合以外は修理は不可能ということになってしまいます。
えええええー!! 5年で修理できない可能性があるなんてかなりびっくりなんですが、じゃあ一体どうすればいいの?と思いますよね。
ウォシュレットの交換方法
ウォシュレットはなんだかすごい技術の結晶のような感じがしますが、じつは、新品を購入したとしても単純機能のものなら約2万円で手に入ります。
脱臭機能付きで約2.5万円、温風乾燥付きで約3万円、さらに省エネ機能が付いたり、多機能になってくると5万円~10万円と値段が上がります。
意外とお手頃価格で購入できるウォシュレットですが、高いイメージがあるのは専門の業者に取り付けを頼むことで人件費が発生してしまうからなのですね。
動画などでやり方をチェックしてから取り掛かれば、ウォシュレットの交換は女性一人でもできるくらい単純な作業です。
やむなく故障してしまった場合は、ホームセンターなどで購入した新品に自分で交換してみてはいかがでしょうか。
メーカーによって多少方法が違ってくるため、自分の家のトイレがどこのものか確認してから交換方法を調べてみてください。
ウォシュレットのノズルって清潔ですか?不潔ですか?
ウォシュレット掃除が苦手な方に聞くと、ウォシュレットのノズル部分が不潔なのではないかと不安に思っている場合が多いようです。
私もそう感じている部分があり、ゴム手袋をしていても直接手で拭き取ることに抵抗がありました。
ウォシュレットは汚いものではない
しかし、じつは衛生面では問題がないことが分かっています。
便座の中にあるものなので、気持ち的に不潔に感じてしまいますが、要は個人の考え方の問題。
触るのは汚いから嫌だな〜と敬遠して私のように簡単なスプレーだけで掃除を済ませていると、落とし切れなかった汚れが溜まってどんどん不潔になっていってしまいます。
つまり、毎日正しいお手入れをしていれば、不潔と感じる状態になることはないと言えますね。
本当に触れないほどバイ菌が繁殖してしまう前に、しっかりお掃除する癖をつけていきましょう。
各メーカーの違い
ウォシュレットがついているトイレが当たり前になっている今、トイレメーカーはそれぞれノズルの清潔さを保つ工夫をしてくれています。
その仕組みを知るだけでも、「ああ、しっかりお掃除しなくちゃ!」と思えるので一見の価値ありですよ!
・TOTO
ウォシュレットの使用前と後に、ノズルを自動洗浄してくれるセルフクリーニング機能や、洗浄後の水がノズルにかかりにくい設計になっています。
また「ノズルきれい」機能がついていて、きれい除菌水が自動で除菌・洗浄してくれます。
・LIXIL
ISO規格準拠の抗菌樹脂を使用しているため細菌を抑制してくれ、ノズルオートクリーニング機能でウォシュレットの使用前と後にノズルを自動洗浄します。
ノズルの先端を交換することができ、汚れが気になる方にはおすすめです。
・Panasonic
抗菌塗装で覆われたノズルシャッターで菌がつきにくく、約60度の温水を約1分間放出して除菌洗浄を行うノズル除菌クリーニングは、99%以上の菌の抑制につながるとされています。
ウォシュレットの使用前後にノズルを自動洗浄してくれるおまかせノズルクリーニング機能もついていて、汚れが付きにくく汚れ落ちもよいトイレになっています。
まとめ
いかがでしたか?
普段当たり前に使っているものこそ、壊れた時にどうしたらいいか分からなくて慌ててしまいますよね。
例え古い機種のものでも、自分の家で使っているウォシュレットにどのような機能があるのかは理解しておきたいところ。
一度、説明書やネット検索などで調べてみるとよいでしょう。
では最後に、今回のポイントをまとめてみます。
・ノズル掃除用クリーナーや台所用中性洗剤で掃除するのがおすすめ
・5年以上前に購入したウォシュレットは修理できない場合がある
・ウォシュレットは自分で付け替えることができる
ウォシュレットが壊れてしまうと、早く正常に動いてくれないと困る、でも大きな出費はしたくない…という葛藤が起こります。
しかし、本来はそうなる前の対応として、隅々まで掃除をして清潔を保つようにしなければいけないのですね。