私は学生時代、現金書留をよく受け取っていました。親からの仕送りです。当時の封筒は、見た目からして重々しく、その中に現金が入っていることで、親へ感謝を痛感させられたものです。
今はインターネットバンキングで自宅から簡単に送金できるので、現金書留を使う機会もなかった私ですが、ついに、現金書留を使う日が訪れました!
妹のマンション購入のお祝い金です!妹はシングルマザーで、1人娘を育てています。子供を1人育てるのは夫婦が一緒にいても難しいのに、ちゃんと子育てをしているうえにマンションまで買うなんて!
「頑張ったね〜!お祝い金はずむよ♪」
ということで、お祝い金を送ることにしました。
インターネットバンキングで送金するだけじゃ物足りません!手紙も添えたいし、何となく現金で渡してあげたい!
でも、現金書留の金額ってどのくらいまで送ることができるのでしょうか? 郵便事故にあったらどうなるのでしょうか?
細かいルールを知らずに大金を送るのはやはり不安です。そこで私は、妹にお祝い金を確実に送るためにちゃんと調べました!
- 現金書留にお金を入れる時の限度額はある?いくらなの?
- 現金書留の送料はいくらなの?
- 現金書留の詳しい送り方
- 間違った送り方をしないための注意点はある?
大切なお金を送るわけですから、慎重になります!日本郵便に電話で確認しながら詳しく調べましたので、参考にしていただけたらと思います!
いくらまでOK?郵便局で現金書留を送る際の限度額とは?
日本郵便に問い合わせてみました。
Q「現金書留を送りたいのですが、封筒に入れる上限額ってありますか?」
A「上限額はありません。封筒に入るだけ現金を入れて頂いて大丈夫です。ただし損害要賞額というものがあります。50万円が限度です。」
「50万円までしか賠償できないので、送りたい現金の額が50万円以上の場合は、封筒を分けてもらうようお客様にお願いしております。」
損害要賞額ってなに?
紛失・事故・盗難など、日本郵便側のミスで現金が相手先に届かなかった場合の損害賠償のことです。
- 限度額は50万円です。
- 実際に封筒に入れた金額を賠償します。
- 50万円以上の金額を封筒に入れた場合は、上限50万円を賠償します。
- 現金書留を送る時点で、賠償してほしい額を郵便局員に伝えなかった場合の賠償額は1万円となります。
妹に送るマンション購入のお祝い金はいくらがいいかな…?限度額の50万円を送るというのはさすがに無理ですが(汗)、頑張りたいと思います!
大切なお金を送るのだから、送料や手数料も高そうです。実際はどのくらいなのでしょう?
コレさえ見れば丸わかり!現金書留に必要な料金とは?
現金書留を送るときの料金は
(重さに応じた料金)+(封筒代21円)+(書留料金)
*ちなみに
現金書留の封筒の中には、手紙や写真を入れることもできます。気持ちを添えてお金を送りたい場合には嬉しいですね。手紙や写真の量が多くなると、重さに応じた料金が加算されることも、頭の片隅に入れておきましょう。
上記の計算式について、ひとつずつ詳しく解説します!
現金書留の”重さに応じた料金” 詳しくはコチラ
全て税込の金額です!
定型郵便
重さ50g以内 | |
短辺23.5㎝×長辺12センチ×厚さ1㎝以内 | 92円 |
定形外郵便
重さ | 50g以内 | 100g以内 | 150g以内 | 250g以内 | 500g以内 | 1㎏以内 |
規格内(短辺25㎝×長辺34㎝以内・厚さ3㎝以内・重さ1㎏以内) | 120円 | 140円 | 205円 | 250円 | 380円 | 570円 |
規格外(上記以上) | 200円 | 220円 | 290円 | 340円 | 500円 | 700円 |
現金書留の”封筒代” 詳しくはコチラ
私は妹にマンション購入のお祝い金を送るときに、のし袋に入れて送りたいと思っています。でも普通の現金書留の封筒に、のし袋は入りませんよね。
郵便局に聞いてみました。
Q「のし袋に入れた現金を送りたいのですが、現金書留の封筒に入りきれません。どうしたらいいですか?」
A「のし袋が入るサイズの現金書留の封筒もあります。料金は普通サイズの封筒と同じ、21円です。」
※ちなみに、現金書留用の封筒を使いたくない場合はコチラ!
↓↓↓↓↓
「現金書留は、普通の封筒で送っても大丈夫ってホント?」
現金書留の”現金の額に応じた料金” 詳しくはコチラ
『現金書留』と言うくらいですから、”書留”料金が必要になります。
- 封筒に入れた金額が1万円以内のときは430円。
- 封筒に入れた金額が1万円以上のときは、5000円追加ごとに10円が加算されます。
現金書留の封筒に50万円入れる場合の料金を計算!
お札の重さは、1枚で1gだそうです。50枚で50gですね。
封筒の重さも加えて考えると、定形外郵便の100g以下・規格内という扱いになります。
(重さに応じた料金140円)+(封筒代21円)+(書留料金980円)=1,141円
現金書留で賠償額上限の50万円を送っても、2,000円もかからないことがわかりました!
では、実際に現金書留を送ってみたいと思います!
初めてでもコレを読めば大丈夫!現金書留の送り方
郵便局の窓口で『お財布からそのままお金を出して、確認のために数えて、封筒にしまう』という作業をするのは、何だか抵抗がありますよね・・・。私は一旦、封筒を買って帰ってきました。
「自宅で封筒の表書きを書いて、お金を入れて…さあポストへ!」
と動いてしまいそうですが、STOP!!!です!
現金書留は、郵便局の窓口からしか送ることができません!投函はNGです!!
実際に窓口でどんなことをするのかご紹介します。
現金書留を送るときに持っていくもの
大切なお金を送るので、きちんと準備していきましょう!
- 現金書留で送るお金。
- 送り先の住所と電話番号がわかるもの。
- 郵便料金と封筒代
- 印鑑
シャチハタでもOK。持参し忘れた時は、署名でもOKと指示されます。
現金書留を送るときの流れはコチラ!
- 郵便局の窓口で、現金書留専用の封筒を購入します。
- 封筒に、送り先の住所・電話番号・氏名などを記入します。
住所の記入間違いで違う相手に届いたら大変です!また、相手が引っ越ししているなどのトラブルがある可能性もありますよね。電話番号については、実際は書かなくても送ることができるそうですが、全ての項目をきちんと書くことをおすすめします! - 封筒は二重になっています。中の封筒にお金を入れて封をします。
封筒の入り口をきちんと折って、ノリ付けもしっかりしましょうね!隙間から現金が見えていたら危険ですし、小銭なら飛び出してしまう可能性もあります。受け取る相手もいい気持ちがしません。 - 印鑑を押す。
印鑑を押す場所には、緑色の丸印があります。現金書留に全く関係ない第三者が封筒を開けないように・開けてもわかるように、割印になっています。 - 窓口に現金書留の封筒を持っていき、送料を支払います。
これで現金書留を送ることができます!意外と簡単でした。
「お金を送るというのに、結構あっさりした手続きなのね~。」
と私は思いました。補足として、注意したいことをお知らせします!
これだけは知っておこう!現金書留に関するエトセトラ
簡単に現金を郵送することができる現金書留ですが、補足でいくつかお知らせしたいと思います。
- ポスト投函はNG!
先ほどもお話ししましたが、現金書留は必ず郵便局の窓口で出して下さい。間違ってポストに入れると、自分あてに戻ってきます。 - 現金書留の封筒に入れた金額は正直に言いましょう!
郵便局員さんに実際の金額よりも多い金額を言って、何かの事故で相手先に届かず賠償してもらったとします。それが後からバレると、詐欺罪で訴えられることもあるそうです! - 現金書留の郵送日数は1日~2日ほどです!
確認したい場合は、窓口で現金書留を出すときに確認しましょう。日本郵便のホームページでも調べることができます。早く相手に届けたい場合は、なるべく大きい郵便局で午前中(12時まで)に出すことをおすすめします。 - 現金書留は相手に届くまで追跡ができます!
窓口で現金書留を出すと、受領証を渡されます。そこに記載されている番号で追跡をすることができます。
まとめ
現金書留を送るときのポイントをまとめてみます!
- 現金書留の封筒に入れる金額に上限はないが、賠償のことを考えて50万円以内にするのがおすすめ!
- 現金書留の料金は、「(重さに応じた料金)+(封筒代21円)+(書留料金)」で計算する!
- 現金書留の封筒のノリ付け方法や押印方法などが不安なときは郵便局員さんに確認しながらきちんと準備することがおすすめ!
- 現金書留はポストに投函しない!
- 封筒に入れた金額を偽って報告すると詐欺罪に!
- 郵送日数は1〜2日。相手が受け取るまで追跡が可能!
最初にお話ししたように、私はネットバンキングを利用しているので”現金書留を送る機会なんてそうそうないのでは?”と思っていたのですが…。
実際には需要は結構あるようです。例えば高齢の方に現金を送りたい場合とか。
銀行でATMの操作をするのが苦手、簡単には動けない状況などの場合もあるので、現金書留はとても役立ちますね!
今回の私のように、お祝い金を送る場合やお香典を送る場合も、振込みでは味気ない感じがします。手紙で気持ちや写真を添えて現金を送ることができるのは、とてもありがたいです。
今回詳しくご紹介した現金書留のことについて、ぜひ参考になさってみて下さいね!