最近は安価でも高機能なシャープペンや可愛い付箋など、機能にもデザインにもこだわった文房具がたくさん出ていますよね。色鉛筆のように豊富なカラーのシャー芯など、私が学生の頃にはなかった文房具がたくさんあります。ですが種類が豊富になると、「で、結局どれを選べばいいの?」という疑問も出てきてしまいますよね。
例えばシャー芯を買おうとしただけでも、商品の種類がたくさんあって迷ってしまいます。実はシャー芯1つをとっても「どれを選んでも同じ」ということはなく、同じシャープペンを使っていても、どのシャー芯(メーカー)を選ぶか、どの濃さの芯にするかによって、書き心地は随分違います。
「安くていいから」と100円均一のシャー芯を使っている方は、「芯がよく折れるから逆に消費が激しい」ということはありませんか?もう少し予算を上げて”折れにくい芯”を使った方が、実はコスパが良かったりするんですよ。
そこで今回は「シャー芯の濃さのおすすめは?ちょうどいい濃さはコレだ!」というテーマで、文房具大好きな筆者がシャー芯について詳しく解説します。
- 【決定版】あなたに合ったシャー芯の濃さはコレだ!
- 文字書き用にオススメのシャー芯TOP5
という構成で、あなたのシャー芯選びをお手伝いしますね。人によって筆圧が違いますから、ちょうどいいシャー芯の濃さというのもそれぞれ違います。「商品棚にずらりと並ぶシャー芯の、どの濃さが自分に一番合うのか?」を導き出すための情報をお届けします。
授業でノートをとったり受験勉強を頑張ったりで、長時間に渡って書き続けることが多い学生。営業職などで話をしながら書き留めることが多いビジネスマン。それぞれにピッタリな機能を持ったシャー芯というのがあるんですよ。
シャー芯を替える。たったこれだけのことで、”快適な書き心地”は手に入ります。意外と奥深いシャー芯について分かりやすく解説していきますので、あなたの好みに合ったシャー芯を見つけてくださいね!
目次
【決定版】あなたに合ったシャー芯の濃さはコレだ!
まずは基本の話からしますね。シャープペンの芯や鉛筆には、濃さと硬さを表すBやH、Fといった記号がついています。それらには
B=BLACK(ブラック)、H=HARD(硬い)、F=Firm(しっかりとした)
という意味があり、Bは字は濃いが筆圧が強いと折れやすい、Hは硬いけど筆圧が弱いと字が薄くなってしまう、HBやFはその中間くらいと思っておくと良いでしょう。
分かりやすく並べると、このようになります。
芯の濃さを選ぶのに「文書にはコレ、絵にはコレ」というような厳格なルールはありませんので、自分の筆圧に合わせて選んでくださいね。コンビニなど品揃えが少ない店でも必ず置いてあるのがHBですが、最近ではソフトHBやハードHBという種類も出てきていて、
ソフトHB→HB→ハードHBの順で硬くなります。「HBもFも微妙にしっくりこない」「僅かな差も追求したい!」という人は、メーカー販売の芯で探してみると良いですよ。
そうは言っても、これだけ種類があるとどれから試せばいいのかも迷ってしまいますよね。そこで次は、具体的な目安の話をしましょう。
学生さん必見!勉強用にピッタリのシャー芯の濃さは?
勉強をする時に一番困ることって何ですか?
筆者は少し筆圧が強めなこともあって、長時間書き続けると腕が痛くなってしまうことが悩みでした。また強めに書いてしまうので、消しゴムで消すのも大変でしたね。逆にどうしても字が薄くなってしまう人は、必要以上に力を入れて書いていると疲れやすいというのが悩みでしょう。こういう負担が少しでも減らせれば勉強もはかどりますよね。
濃くハッキリ書きたい⇒Bがオススメ!
あまり手に力を入れすぎないようにして書くことも大切ですが、力を入れなくてもしっかり強い字がかけるようにシャー芯を少し濃いめにするというのも1つの手段です。ただし子供用の書き方鉛筆に多い”2B”は,大人には少し濃すぎると思います。やわらかめの濃い芯は、どうしても書いている最中に小指の付け根のあたりでこすってしまい、紙面が黒っぽく汚れてしまいます。
どうしても強く書いてしまうなら、もう少し硬めを選んだ方が紙面も汚れず快適ですよ。ただしHだと薄すぎて字が見えづらくなりますし、硬い芯で書いた字は消しゴムで消しにくく、書いた”あと”も残りやすいです。
こういった理由で、
これが筆者がオススメする目安です。
忘れてませんか?芯の太さも重要なポイント
シャー芯の太さも色々あって、一般的なのは0.5mmなんですが、他にも0.3mmや0.7mm、0.9mm、2.0mmという太さの芯もあります。当然ですが、細ければ細いほど折れやすいです。
だからと言って極太の芯を選べば使いやすいかと言えば、太すぎると字が潰れて読みづらくなってしまうため、0.5mmというやや細めの芯が主流となっています。日本語、特に漢字を多くかくような場合には、細めのシャー芯が適していますね。そのため
となります。
ただ文字を書くというだけ、勉強用に使うというだけならば、0.5mmが最適です。大学ノートやルーズリーフに書くならA罫かB罫かに関わらず0.5mmでOKですし、芯の太さを替えるよりもシャープペン本体にこだわった方が長時間書く時の疲れを軽減しやすいです。
また芯の太さというのはシャープペンによって決まります。0.5mm芯用のシャープペンに0.7mmの芯は入りませんし、0.3mmでは細すぎて固定できず字が書けません。お店に並んでいるシャープペンの大半は0.5mmですので、シャーペンの軸部分の太さやデザインなどにもこだわって選ぶなら0.5mmにしておくべきです。
ただ英語を書くことが多い人は、太めの芯の方が書きやすいこともあります。アルファベットは日本語よりも少し芯が太めの方が書きやすく、また見やすいです。英語をたくさん書くという人は、英語用に0.7~0.9mm芯のシャープペンを1本用意しておくと、より快適になるでしょう。ちなみに0.3mmだと、文字を書くことよりも製図やデッサンに向いています。
~芯だけでは解決できない!シャープペンシル本体も見直そう~
実は「自分の好みの芯を使っていれば、いつでも快適♪」というわけではありません。
【シャープペン本体×芯×書く時の癖×書き味の好み】
という4つの要素がバッチリ好みに合うと、本当の意味で「書き味抜群☆」となります。つまり芯だけでなく、シャープペン本体にもこだわってみようというわけです。
最近は高機能なシャープペンシルがたくさん発売されていますが、そのブームの火付け役となった三菱鉛筆の”クルトガ”は、2008年の発売以来、累計6,000万本を突破するという大ヒット商品。紙面に触れるたびに芯が回転し、ずっと尖った部分で字を書き続けられるのが特徴です。芯がつぶれて字が太くなってくるのがストレスだった私も、もちろん飛びついて購入しておりますよ(笑)ちなみに筆者の現在の愛用品コンビはこちらです。
最近はペンばかり使っていうので芯が全然減っていかないんですが、資格試験の勉強の時に大活躍してくれました。
また筆圧が強くても芯が折れにくいというバネ機構が特徴のゼブラの”デルガード”は、芯が折れづらいだけでなく、芯が短くなっても詰まりにくいという優れものです。短くなった芯が粉と一緒に詰まってしまって、替え芯が入れにくいとイライラしますよね。
こういった高機能のシャープペンを使うことで、たくさん文字を書く時の負担がかなり軽くなります。ちょっと前までは新機構のペンというとデザインがイマイチという感じでしたが、最近では高級モデルも続々と追加発売されているので見た目重視派にも嬉しいですね。
自分のお気に入りのシャープペンを見つけ、それと相性の良い芯を選ぶのが一番!デザイン重視で選ぶ人やシャープペン本体をよく買い替えるという人は、”ケースがお洒落でそこそこの書き味”という替え芯にして、筆圧に合わせた濃さで調整するという手段もありますよ。
文字書き用にオススメのシャー芯ランキングTOP5
「いち”文房具好き”として、いい加減な情報は流せない!」ということで、数々のクチコミや文房具マニア達のオススメランキングやレビューを読み漁り、筆者が独自に統計を出してランキングにしました。それが↓コチラ↓です!
1位:<三菱鉛筆>Uni(ユニ)ナノダイヤ
2位:<三菱鉛筆>シャープ芯Hi-Uni
3位:<ぺんてる>AinSTEIN(アインシュタイン)
4位:<ゼブラ>DRAFIX(ドラフィックス)
5位:<PILOT>neoxGRAPHITE(ネオックスグラファイト)
【番外編】
見た目重視派にオススメ:<トンボ鉛筆>MONO WX
こちらのランキングに基づいて、各商品を詳しくご紹介していきますね。
1位:<三菱鉛筆>Uni(ユニ)ナノダイヤ
消しゴムで消しやすいのに、書き味も◎という優れもので、現状では文句なしの1位です。数ある文具マニアのランキングページやレビューのどこを見ても、1~3位という上位にランクインしている人気の商品。「たくさん書いても芯が折れず、紙に引っ掛かる感じがしないので一気に大量に筆記してもストレスフリー♪」というのが人気の理由です。
筆者も愛用する人気のシャープペン”クルトガ”とも非常に相性が良く、クルトガ愛用者からの熱い支持もあります。実は筆者も次はナノダイヤに替えようと計画中です♡
ちなみにナノダイヤにはカラー芯もあり、手帳にカラー芯を使うなど、最近はそちらの人気も高くなっています。筆者は昔、書き間違いが多いからとフリクションボールペンで手帳を書いていたんですが、真夏に車の中に手帳を数時間に渡って放置して熱で書いた文字が消えてしまった苦い経験があります。カラーシャープペンなら、そんな心配も無用ですね。
2位:<三菱鉛筆>シャープ芯Hi-Uni(ハイユニ)
とにかく折れにくい!と評判の芯。長年ランキングの上位に入り続ける、間違いのない逸品です。お値段が少しお高め…というのがネックではあるんですが、その折れにくさから受験生に大人気なんです。芯が折れた瞬間って、集中力が途切れやすいですからね。筆圧が強い人でも折れにくいので、ぐりぐりと強く書いてしまう人にオススメです。
3位:<ぺんてる>AinSTEIN(アインシュタイン)
消しゴムで消しやすいし、値段もお手頃とあって中高生に大人気です。しょっちゅう子供に「シャー芯買ってきて」と頼まれる主婦が、ついつい手に取ってしまう価格帯。しかし悪くない使い心地。普段使いにピッタリなコスパの良さですね。ただ上位3商品と比べ、少し折れやすいように思います。
このアインシュタインの芯は紙に定着するので、書いた後に字をこすって紙面を汚くしてしまうことが少ないです。そういう面からも、授業ノートをとることの多い学生さんにオススメの商品ですよ。
4位:<ゼブラ>DRAFIX
書き味がなめらかで、紙に引っ掛かりにくいのでスピード重視派にオススメです。特に話をしながらメモをとることの多い営業マンなど、仕事で使う人に人気の商品です。ケースのデザインもビジネスマンが持っていても浮かない感じですよ。
5位:<PILOT>neoxGRAPHITE(ネオックスグラファイト)
折れにくいのに濃くてなめらかな書き心地で、筆圧が弱い人にオススメです。軽い力でスラスラと書いていられるのでHB愛用者からの指示を得ている印象ですが、Bも高評価のレビューばかりでした。
先ほど筆者の愛用品としてもご紹介しましたが、実は資格試験の勉強中に軽く腱鞘炎になっていた筆者が、「それでも”ガリ勉”できるように」と軽い力でもしっかり書ける芯を探して辿り着いたのがグラファイトなんです。やわらかく書いても濃くはっきりとした文字になるので、筆圧改善に役立ちました。ついつい強く書いてしまうこと、手が黒く汚れてしまうのが嫌なことからHBにしましたが、この芯なら私でもBを使えるような気がします。
【番外編】<トンボ鉛筆>MONO WX
見た目重視派の方には、トンボ鉛筆のモノのシリーズはいかがでしょうか。少し濃いめで、やわらかく書きやすい使い心地です。普段使い向けの商品で、書き心地と値段のバランスも良いので学生人気が高いです。ただ少し芯の減りが早い印象ですね。
モノグラフは3種類のケースでセット販売もされているので、同じケースだと飽きてしまう方にはこちらの方がオススメです。
まとめ
<文字を書くのにオススメのシャー芯>
- 濃くハッキリした文字が書きたいならBがオススメ
- 芯がやわらかすぎると紙面を汚しやすく、硬いと消した”あと”が残りやすい
- 勉強など文字を書くために使うならB→HB→Fの範囲から選ぼう
- 子供用の書き方鉛筆に多い2Bは、大人には濃すぎることが多い
- 自分の筆圧に合わせて、書きやすい濃さや硬さを選ぼう
- 太さは0.5mmが基本
- シャープペン本体が基本的に0.5mm芯用に作られているため、0.5mm芯だとペンの選択肢も増える
- 英語をたくさん書く時は0.7mmが書きやすく、見やすい
ご紹介したランキングはいかがでしたでしょうか。自分が普段ストレスに感じている事が解決できそうな商品はありましたか?
筆者も文房具が大好きなので新商品のペンや新機能のシャープペンなどはよくチェックしますが、ペンは試し書きできてもシャー芯を試せるお店は少ないですよね。そこでまずは今使っているシャープペンの書き心地から、芯の硬さや濃さの好みを確かめてみてください。
そして次に、今よりなめらかに書ける方が良いのか、消しゴムで簡単に消せるほうがラクなのかといった好みに合わせてメーカーを選んでみてください。そうすればきっと自分にピッタリ合った芯が見つかるはずですよ。
勉強に仕事に、手帳用に、家計簿をつけるのに…と、使う目的は様々。書き手の癖も色々ありますから、シャープペンの使い心地というのは人それぞれです。ですが文房具は日々進化していて、どんな人でも書き心地のいいシャー芯が見つかると言っても過言ではない程、いろいろな種類の商品が出てきています。
あなたも長時間書いても負担の少ない、”自分にピッタリ合ったシャー芯”と出会ってくださいね!