寒い冬もやがてあけて、
もうじき春の訪れを感じる季節になってきますね。
そんな春の風物詩と言えば、
満開の桜やお花見、ひな祭りなどがありますが、
春の季節と言えば、
新しい出会いと別れの季節、
「送別会」の季節でもあります。
「送別会」と言えば、
春から新しく仲間になる方、退職や異動される方々を、
暖かく迎えたり、
送り出したりするイベントです。
社会人さんや学生さんにとっては、
春の風物詩でもある「送別会」ですが、
「送別会」の席で、必ずつきものなのが、
「乾杯の挨拶」ですね。
「送別会での乾杯の挨拶」って、
ここぞとばかりに張り切っちゃう人もいれば、
「・・・そんな大勢の前で、何を話せばいいんだろう・・・」
実は、これが大多数ではないでしょうか。
「こんどの送別会、乾杯の挨拶頼まれちゃったよ・・・」
そんな、
「送別会での乾杯の挨拶」
で何を話せばいいのか?
お困りの「あなた」の為に!
乾杯するときのコツや、
挨拶文のポイントなどなど、
これからお伝えしていきますので、
どうぞよろしくお願いします。
目次
乾杯する前の一言挨拶はこんなセリフで始めましょう。
では早速、乾杯の挨拶でのセリフを考えましょう!
と行きたいところですが、
ここでちょっと思い出してほしい事があるんです。
それは
「結婚式」です。
結婚式で、
新郎新婦へのお祝いの言葉をスピーチされる方って、
スピーチの前に
必ず一言二言、「前ふり」をお話されますよね。
例えば、
「新郎の〇〇君とは30年来の旧知の仲で、
学生時代には、〇〇でした。」等、
時間にして、10秒から20秒程度の、
簡単なエピソードのような「前ふり」を話されると思います。
「送別会」での乾杯の挨拶も同じです。
いくら緊張していても、いきなり
「○○さんの今後の活躍をお祈りして、かんぱーい!」ではなく、
乾杯の挨拶の前には、
「この度退職される、〇〇部長には、
入社時に〇〇を御指導いただき、
誠に感謝しております」
などの、簡単なエピソードをサラッと話しておくと、
乾杯の挨拶がより、感動的になるかもしれません。
ただしここで注意事項が1つ!
「前ふり」は、
乾杯を待っている皆さんの、
ビールがぬるくならない程度に、
手短にしておきましょうね。
乾杯の挨拶まではこんな流れで進めればOKです!
乾杯の挨拶にいく前の、
ちょっとした「前ふり」について先ほどお伝えしましたが。
これからいよいよ「乾杯の挨拶」本編!に入っていきます。
ここでは、
せっかくがんばって考えた「挨拶文」を台無しにしない為に、
ナイスなタイミングで乾杯の挨拶に持っていくまでの、
簡単な流れについてお伝えします。
歓迎会や送別会での流れは、
だいたいこんな感じだと思います。
まず、司会者さんが
「これより、〇〇部長の送別会を執り行います!」
次は、司会者さんから、
「まず初めに、〇〇課の△〇部長より、
ひとことご挨拶を戴きます」
そしていよいよここです!
司会者さんから、
「それではこれより、
乾杯の音頭を〇〇課の〇〇係長にお願いしたいと思います。
皆様お手元の御飲物のご用意をお願いします!」
と来ますが、
先ほどもお伝えしたように、いきなり
「○○部長の今後の活躍を・・・
かんぱ~い!」
これNGです!
会社関係の歓送迎会などは、
どうしても前ふりが多くなって、
場が固くなりがちですが、
そんなお堅い場を、
ちょっとだけリラックスさせてくれるのが、
「乾杯の挨拶」なんですね。
挨拶文を考えるときにも、
当日の出席者や、司会者さん達と、
軽く当日の流れなどを打ち合わせしておくと、
挨拶文を作る際のヒントになるかもしれませんね。
上司の送別会と同僚の送別会では、挨拶のセリフは変えた方が良いの?
ここまで、送別会での乾杯の挨拶について、
乾杯の挨拶のセリフや、
挨拶までのながれについてお話してきましたが、
ここでは、送る対象者が、
「あなたの同僚の場合」と
「あなたの上司」だった場合、
挨拶の内容をどうすれば良いのか?
についてお話していきます。
まず、送る対象者が、
「あなたの同僚」の場合ですが、
同僚ですから、
今まで「あなた」と苦楽を共にしてきた大事な仲間でもあります。
転勤や結婚退職、
転職など様々な理由があるかもしれませんが、
在職中の楽しかった思い出や、
同僚として、熱心に仕事に打ち込んでいた姿などを、
簡単なエピソードにして、送る言葉にしてあげると良いでしょう。
次は、送る対象者が「上司の場合」です。
定年退職の場合であれば、
長年にわたって社に貢献してきた
感謝の言葉を贈ると良いでしょう。
また、定年後の第2の人生への思いも込めて、
上司の趣味なども紹介すると、
場が明るくなるでしょう。
上司からすれば、
今まで指導してきた部下や後輩から、
「○○さん、ありがとうございました!」や、
「これからも〇〇さんを目標に頑張ります!」等の言葉があると、
なお良いかもしれません。
「乾杯の挨拶」を誰かにお願いすることになった場合のマナーとは?
実は、送別会での乾杯の挨拶にも、
これだけは押さえなければいけない、
「マナー」があることご存知ですか?
例えば送別会で、異動や退職される方が「上司」の場合、
通例では、
「乾杯の挨拶」等は
送られる上司の
次に高い役職の方が行うのが
「マナー」です。
例えば今回、定年退職される方が
「部長」だった場合であれば、
同じ課で、最もキャリアが長い「課長」さんが
乾杯の挨拶を担当するのが
「マナー」です。
ですが、最もキャリアが長い「課長」さんに何かの事情で、
乾杯の挨拶を
お断りされた場合は、お断りされたその場で、
「では、ほかの誰にお願いすれば良いでしょうか?」
と相談してみましょう。
課の中に複数「課長」さんがいる場合もありますから、
実際、
誰が一番キャリアが長いかを知っているのは、
「課長」さん達だったりしますからね。
おめでたい席でもある、「送別会」ですが、
上司も集まる、厳粛な席でもありますから、
不手際の無いよう、
最低限のマナーは厳守したいところですね。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで、「送別会での乾杯の挨拶」について、
いろいろとお伝えしてきましたが、「乾杯の挨拶」にも、
実は、
最低限のマナーがあったり、
乾杯の挨拶までの、「鉄板の流れ」もあったりと、
これはこれで、なかなか奥深いものがあるようです。
また、これは会社での経験ではないのですが、あるボランティア団体で活動していてイベントの司会を頼まれたり、バンド活動でボーカルをしていたことがあるのですが、両方で気づいたのが緊張していたり、うまくやろう、盛り上げよう、失敗しないようにしようと思うとかえって逆効果なんですよね。その頃はまだ十代、二十代と若かったので人前で恥をかくのが怖かったんだと思いますが、年上の方やメンバーから、声ばかり張りすぎて伝わってくるものがないと指摘されたことがあるんです。それで悩んだんですが、よく考えたら、どうにかしてよく見てもらいたいという気持ちが自分の中にあって、見ている方聞いている方のことを考える、相手の立場になるという心配りが足りなかったと猛省しました。確かに後から録音したものを聴くとやたら元気なだけなのと、早く終わらせたいという感じがありありと伝わってきて、言われた意味を痛感しました。人前に立つってホント冷や汗かきそうになりますけど、自然体、自分らしくありのままが一番相手に伝わるというこを勉強させられました。何より気持ちが一番大切だと実感しました。
おめでたい席でもある、「送別会」です。
送る側として、
送られる方々に、今までの感謝の気持ちを込めた、
暖かい「乾杯の挨拶」の参考にしていただければと思います。