山菜の中でも「タラの芽」って、すごく美味しいと思いませんか?
家族でお泊りに行ったら、旅館の夕食に出てきたんですよね。
天ぷらがとっても美味しいので、自宅でも食べたいな~と思い、スーパーでさっそくゲット。
すると、買ったタラの芽に”とげあり”と”とげなし”のものが…。
タラの芽のとげは、食べれるのでしょうか?
そこで今回は、以下の内容を調べてみることにしました!
- タラの芽のとげの処理の仕方と上手な調理方法
- タラの芽の旬はいつ?
- 天然のタラの芽の取り方
- おいしいタラの芽の選び方
- タラの芽が余ったときの保存の仕方は?
よく知らずに調理して、家族がお腹を壊したり、とげが刺さったりしたら大変です。
旅館で食べたように美味しく食べるべく、下処理から保存方法までしっかり調べてみました!
タラの芽をいただいたり購入したりしたものの、とげの処理で悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
タラの芽!「とげ・はかま」はどう処理する?天ぷらの下ごしらえも知りたい!
天然タラの芽には、小さい「とげ」がありますよね。
とげとげしていて「食べたら刺さるのでは?」と思ってしまいます。
タラの芽のとげは、熱を通せばそのまま食べられるので、天ぷらにするなら「とげぬき」をする必要はありません。
ただし、葉が開いて大きくなってしまったものは、とげが硬くて食べづらく口の中が痛いことも。
タラの芽のとげの取り方は、調理する前に包丁の背などでそぎ落とすとよいでしょう。
次に「はかま」。スーパーで売っている「タラの芽」は、すでに「はかま」が取られていることが多いです。
しかし、天然ものに比べて味や香りが弱く、水っぽいようなので、ここは天然ものにこだわってみましょう!
はかまの処理方法を動画でチェック
天然タラの芽の下の部分にある、赤茶~緑色の皮が「はかま」です。
これは、食べられないので取り除きましょう。
はかまを取るには、根元の外周を包丁で切除すると簡単です。
この動画が参考になりますよ!
天ぷらの下ごしらえのやり方
タラの芽といえば、やっぱり「天ぷら」でしょう!
揚げたてだったら、私が作っても美味しくできるかな♪
まずは、「下処理」をしっかりしないと、何でも美味しくならないので、処理方法を確認していきましょう。
下処理:その1
天ぷらなどの調理の場合、タラの芽は下処理やあく抜きはしなくても大丈夫です。
ただし、虫が紛れ込んでいることがあるので、数分水に浸して虫がいないか確認しましょう。
下処理:その2
タラの芽を天ぷら以外で食べるときには、以下の手順で必ず「あく抜き」を忘れずにしてくださいね。
- 水1Lに対し塩20gのお湯で2~3分ゆでます。
- 氷水にとり、その後水にさらします。
新鮮なタラの芽なら、「下処理:その2」をして鰹節をまぶし、ポン酢をかけていただいても美味しそうです。
お浸しや和え物も定番メニューですし、パスタにタラの芽を入れて、和風パスタもありですよ。
以下の動画は、タラの芽天ぷらの作り方です!シンプルですが、どうでしょうか。ほんとに美味しそうですよね!!
私は初心者なので、まずは「天ぷら」をしっかりマスターしたいです!
「天ぷら」を作るときは、タラの芽の水分をしっかりとって、油がはねないように気をつけましょう。
タラの芽の下処理に関しては、バッチリおわかりいただけたかと思います。
次は、より美味しくいただくために、タラの芽の上手な選び方を紹介しますね!
タラの芽!旬と選び方をチェック!!
栽培物は天然ものよりも少し早く、2~3月がピークで店頭に出てきます。
一方、天然ものは4月~6月上旬の桜の開花時期に出てきます。
天然もののタラの芽を収穫する際には、ちょうど食べやすいものを選びたいですよね。
そこで、タラの芽を選ぶポイントを紹介します!
天然もののタラの芽の選び方
タラの芽は、採る際の大きさによっても味が違います。
また、食べ慣れている人とそうでない人でも、おすすめの大きさは違ってくるんです。
伸び過ぎ | 苦味やエグミが強い。 |
小さすぎ | 風味が弱い。食べる所も少ない。 |
初心者 | つぼみのようなところが開いているのが、3~5cmくらいに伸びたものが食べやすい。 |
上級者 | もう少し大きくなって、葉が開いたくらいがタラの芽の風味が味わえる。 |
以下、タラの芽採りの動画ですが、ひっかけ棒をつかってうまく採っています。
こんなにも天然タラの芽ってあるんですね!
天然タラの芽を収穫するには
タラの芽は、全国の山野に自生しています。
ですから、4月~6月上旬に山野を訪れれば、自生しているタラの芽を見つけられるかも!!
山に自生しているタラの木は、白っぽく幹や枝の表面に鋭いとげがあります。
天然ものは主に「オダラ」といわれる、とげのあるタラの木ですが、栽培ものは「メダラ」と呼ばれ、とげのないものが多いです。
天然のタラの芽を採る際には、とげが刺さらないように、素手ではなく革の手袋をして採るようにしましょう。
近くにタラの芽を取りに行けるような山がないときには、天然もののタラの芽をインターネットで「通販」しています(笑)
できれば山菜採りも体験してみたいところですが、「タラの芽100g1,000円~」家にいながら手に入るのも捨てがたい……
タラの芽のとげに”毒ある”説の真相は!?
タラの芽を採っているときや下処理中に、とげが刺さって腫れてしまった…。
こんな経験があるという人もいるようです。
なかなか腫れが引かず、「タラの芽のとげって毒があるの!?」と慌ててしまいがちですが、毒はないので安心してください。
ただし、とげが刺さるとばい菌が入って腫れてしまう可能性もあるため、山菜採りの際には十分に注意しましょう。
さて、山菜採りに出かけて、タラの芽をたくさん収穫したり、ご近所さんからいただいたりして余ってしまうこともあるでしょう。
次は、そんなときの上手な保存の仕方を見ていきましょう。
タラの芽が余ったときの保存法を教えます♪
タラの芽を大量におすそ分けしていただいたりしたら、新鮮なうちにいただきたいですね。
しかし、タラの芽はあまり日持ちがしません。
たくさんあって食べきれないときには、食べきる時期に合わせて上手に保存しましょう。
2~3日で食べきる場合
タラの芽を収穫したりいただいたりしてから、数日以内に食べきれそうなら、次の方法で保存しましょう。
- 乾燥しないように新聞紙で包む
- 新聞紙で包んだものを穴の開いたビニール袋に入れ、野菜室で保存する
この方法だと、何もせずに冷蔵庫で保存するよりは少し日持ちする程度なので、2~3日で食べきってくださいね!
冷凍保存する場合
タラの芽を数日以内には食べきれそうにない場合、冷凍保存することも一つです。
ただし、タラの芽はあまり冷凍保存には向かないともいわれ、美味しさが半減してしまうことはやむを得ないでしょう。
そのため、「どうしても食べきれないけれど、捨てるのはもったいない」という場合に試してみてください。
- はかまをとる
- 水1Lに対し塩20gのお湯で1分半くらい「かために茹でる」
- 氷水におとし、水にさらしてあく抜きをする
- 水気を切って、アルミやステンレスの皿に重ならないように並べ、一気に冷凍する
- 小分けにして保存袋に入れて、冷凍室で保存する
冷凍保存した場合、1カ月を目安に食べきるようにしましょう。
さらに長期保存したい場合
タラの芽をさらに長期的に保存したい場合、塩漬けにする方法があります。
以下で、材料と作り方の手順を紹介します。
材 料
- タラの芽の重さの20%の塩
- 差し水
*タラの芽の重量に対して20%の水と塩を混ぜたもの
タラの芽が1kgだと塩は200g、差し水は水200cc=水160gに塩40g
作り方
- はかまをとる
- はかまを取り除いたタラの芽の重さを測り、塩の量を決める
- 漬物容器の下に、半量の塩を入れる
- タラの芽を入れる
- タラの芽の上に、残りの半量の塩を入れる
- 差し水を容器の端から回し入れる
- 重石をして15日位、冷暗所で保存したら完成!!
さらに長期保存するときには、水を捨て、タラの芽の水分もしっかり切ってから、もう一度手順2.から漬け直します。
できた塩漬けは、炒めものや煮物に使えます。
野沢菜みたいに刻んで、お茶漬けにしても美味しそうですね!
まとめ
それでは、もう一度今回の重要なポイントをおさらいしましょう。
- タラの芽は料理すれば食べられるので下処理しなくてもよい
- 大きく育ったタラの芽は、包丁の背でとげをそぎ落とすとよい
- はかまは根元の外周を包丁で切除すれば簡単に処理できる
- タラの芽で天ぷらを作る場合、下処理やあく抜きは不要
- 天ぷら以外で料理する場合は、塩を入れたお湯であく抜きをする
- タラの芽は伸びすぎると苦みが強いが、小さすぎると風味が弱い
- タラの芽は4月~6月上旬頃に山野に行けば採れる可能性がある
- 天然もののタラの芽はネット通販でも購入できる
- タラの芽は冷凍保存可能だが、美味しいうちに食べきるのが一番
- 余ったタラの芽は、塩漬けすれば長期保存が可能
タラの芽は季節限定で食べられるので、特別感も加わってより美味しく感じられますよね。
しかし、自分で調理するとなると、私と同じように「とげをどうすればよいのか」と気になっている人も多いかと思います。
意外にも、タラの芽のとげは下処理不要で、そのまま天ぷらなどにして食べられるのですね!
ただし、お浸しなど天ぷら以外で食べるときは、あく抜きが必要です。
タラの芽は、なんといっても採りたてが一番美味しく食べられて、あまり日持ちがしないのは残念ですよね。
もしも、たくさん採ったりいただいたりして余ってしまったら、冷凍保存や塩漬けにして最後まで楽しみましょう!