私は昨年の冬、賞味期限が3ヶ月ほど過ぎている開封済みのオリーブオイルを発見しました。
「賞味期限切れのオリーブオイルって使っても大丈夫なのかな?」と思いつつ、まずは様子を確認することに…。
明らかに白く濁っていたので「あ~これはダメかな~?」と思いましたが、調べてみると開封前でも起こる現象だとわかりました。
次ににおいをかいでみたところ…「ん?こんなにおいだっけ?」と思いながらも炒め物に使ったのですが、特に体調は変わらず大丈夫でした!
そこで、今回は賞味期限切れのオリーブオイルについて以下の項目を調べてみました!
- 賞味期限切れのオリーブオイルはいつまで食べられる?
- オリーブオイルの正しい保存方法
- オリーブオイルを捨てる時はどうする?
- オリーブオイルの活用法を伝授!!
私は開封前と開封済みに限らず、オリーブオイルをコンロ下の収納スペースにしまっているのですが…思えば、この保存方法が正しいのかもわかりません!!
同じように、賞味期限切れのオリーブオイルを使おうかどうか悩んでいたり、正しい保存方法を知りたい方は必見の内容なのでぜひ参考にしてくださいね。
目次
オリーブオイルの賞味期限切れは大丈夫?いつまでなら食べられるの?
私は賞味期限切れから3ヶ月程過ぎたオリーブオイルを使って調理をしましたが、特に体調を崩しませんでした。
ただ、人によって保存方法などが異なるので、一概に「○ヶ月過ぎても大丈夫!」とは断言できません。
オリーブオイルは賞味期限がどれくらい切れてしまったら食べられなくなるのでしょうか?
オリーブオイルは賞味期限が切れたら食べられない?
オリーブオイルには賞味期限が記載されていますが、この賞味期限の意味をご存知でしょうか?
賞味期限とは、食品を美味しく食べられる期限であり、さらにはある程度の余裕をもって設定されているものです。
ですので、賞味期限が切れたからといって、すぐに腐って食べられなくなるわけではありません。
一方、賞味期限と似た言葉の「消費期限」は、食品の品質が変わらずに安全に食べられる期限です。
オリーブオイルには消費期限ではなく賞味期限が記載されているので、期限が過ぎても状態によっては食べられます。
未開封でも開封済みでも賞味期限が切れてしまったオリーブオイルは、保存状態が良ければ食べられるんですよ。
実際、賞味期限を2年過ぎてしまった未開封のオリーブオイルを食べている人が結構います。
未開封のオリーブオイルは酸素に触れていないので、酸化せず劣化しないため品質が保たれている場合が多いです。
そのため、未開封で賞味期限が切れたオリーブオイルは、そのまま使えます。
ただし、開封済みのオリーブオイルは、酸化してしまいます。
開封済みのオリーブオイルをサラダなどにかけて生で食べる場合は、開封後3ヶ月以内で食べるようにしましょう。
開封してから3ヶ月を過ぎてしまった場合は、炒め物や揚げ物など火を通して使うことをおすすめします。
意外な事実!!オリーブオイルで揚げ物をするメリットとは?
オリーブオイルは基本的に「揚げ物などに向いていない」「揚げ物に使うのはもったいない」とされています。
しかし、実はオリーブオイルで揚げ物をするといくつかのメリットがあるのです。
油の摂り過ぎを防ぐ
オリーブオイルで揚げ物をしても、油が素材の中まで浸透しにくいため、余分な油の摂取を防げます。
軽い仕上がりになる
オリーブオイルは、素材を加熱するスピードが速いため、長々と油の中に入れておかなくても良いんです。
そのため、軽い仕上がりにすることができます。
こういったメリットがあるので、最近はオリーブオイルで揚げ物をする人が増えています。
こんなオリーブオイルは食べても大丈夫?
オリーブオイルの賞味期限が切れていても食べられることがわかりましたが、臭いや見た目がおかしい・・・という場合は判断が難しいですよね。
以下のような変化が見られる場合は食べても問題ないのか確認しておきましょう。
オリーブオイルから変な臭いがする!?
賞味期限切れのオリーブオイルから、「変な臭い」「嫌な臭い」がする場合もあります。
開封済みのオリーブオイルは、酸化することでオリーブオイル独特の風味を失ったり、いつもとは違う臭いを発することがあります。
これは賞味期限が切れていなくても、切れていても同じです。
特に「腐ったような臭いがする」「ドロドロしている」という状態のものは、食べないようにしましょう。
例え賞味期限が切れていなくても保存状態が悪ければ、食べられなくなることもありますよ。
オリーブオイルが白く濁っている!?
これは私も目の当たりにしてビックリしました。
オリーブオイルは、気温が低い場所に置いておくと、白く濁ったり固まったりすることがあります。
これは腐ったわけではなく、常温に戻せば元通りになるので捨てないで下さいね。
オリーブオイルの種類はいくつある?
オリーブオイルを探していると、様々な種類があってどれを買おうか迷うことってありませんか?
オリーブオイルは大きく2つに分けられています。
バージンオリーブオイル
こちらは化学的な処理を施さず、オリーブの実を搾っただけのオイルです。
サラダなどにかけるなど、生で食べるのに適しています。
また、バージンオイルは酸度によって、さらに4つに分けられています。
種類 | 特徴 |
---|---|
エクストラバージン | 酸度0.8%以下 最高品質のオイル |
バージン | 酸度2.0%以下 エクストラバージンに次ぐ品質のオイル |
オーディナリーバージン | 酸度3.3%以下 バージンの一つ下のランクのオイル |
ランパンテバージン | 酸度3.3%以上 食用には向いていないオイル |
(ピュア)オリーブオイル
精製したオリーブオイルとバージンオリーブオイルを混ぜ合わせて作ったオイルです。
炒め物などに使用するのに適しています。
この中でも「エクストラバージンオリーブオイル」は、酸化しにくいので密閉状態を保ち、冷暗所で保存しておけば最低でも2年は保存可能です。
最低でも2年なので、保存状態が良ければそれ以上の長期保存が可能というわけですね。
オリーブオイルは、賞味期限が切れても保存状態が良ければ1年や半年、2年と結構日持ちします。
では、オリーブオイルはどのように保存すれば良いのでしょうか?
次項では、「オリーブオイルの正しい保存方法」をご紹介していきます!
オリーブオイルの正しい保存方法とは?冷蔵庫で保存してもいいの?
オリーブオイルを正しく保存することで、賞味期限切れのものでも使うことができるということがわかりましたね!
ただ、正しく保存しないと賞味期限内でも使えなくなることがあるんです。
少しでもオリーブオイルを日持ちさせるためにも、正しい保存方法を確認しておきましょう!
オリーブオイルを保存する際のポイント
オリーブオイルの敵は、酸素や温度、光です。
酸素
オリーブオイルは空気に触れると酸化し、劣化します。
開封前であれば酸化しないので安心ですが、開封後に蓋をしっかり閉めておかないと、どんどん酸化が進み劣化するので気を付けましょう。
蓋をしっかりと閉め、冷暗所で保存していれば、開封後でも1年半は日持ちします。
温度
先ほども少し触れましたが、オリーブオイルは低温で保存すると、白く濁ったり固まったりします。
暖かい所においておけば元に戻るのですが、固まる→溶かすを繰り返すとオリーブオイルが劣化するので、冷蔵庫での保存はオススメできません。
夏場でも冷蔵庫での保存はせず、常温の冷暗所で保存しましょう。
光
オリーブオイルの色は葉緑素そのものの色で、これらが光に当たることで光合成してしまいます。
その結果、酸化物質が発生して増えていくのです。
この酸化物質が増えていくと、人体に影響のある物質に変化する恐れもあるので、光が当たらないところに保存しましょう。
基本的には遮光性のある入れ物に入って売られていることが多いのですが…
万が一、透明な入れものに入っていた場合などは、アルミホイルなどで覆って光が当たらないようにすると良いですね。
また、元々入っていた入れ物から移す場合は、遮光性のある容器に入れて保存しましょう。
これらのことに気を付けて保存しておけば、期限切れのオリーブオイルでも結構日持ちするので、ぜひ正しい保存方法を実践して下さい。
ただ、保存状態が悪く、古くなってしまう場合もありますよね?
そういう場合は、オリーブオイルをどのように処分したら良いのでしょうか?
次項では、「古くなったオリーブオイルの処分方法」をご紹介していきます。
古くなったオリーブオイルは流しで処分していいの?正しい捨て方とは?
古くなったオリーブオイルを処分する場合には流しやトイレに捨てるのは、絶対にやめましょう!!
洗剤と反応したり、冷えたりすることで固まってしまい、配水管を詰まらせる原因にもなります。
また、川や海に流れ込むことで、生態系を壊す危険性もありますし、汚染にも繋がります。
ですので、古くなったオリーブオイルは正しい方法で処分しなければいけないんですね。
その方法をこちらでお伝えしていきます。
オリーブオイルを処分する3つの方法
オリーブオイルの処分方法は、主に3つあります。
それぞれ見ていきましょう。
廃油凝固剤を使う
廃油凝固剤は知っていますか?
「固めるテンプル」などが有名どころです。
粉状の油凝固剤を振り入れてしっかりと溶かし、数時間待って冷えれば油が固まります。
固まった油は可燃ごみとして捨てられるので、とても便利ですね!
最近では、100円ショップなどでも販売しているようです。
新聞紙やキッチンペパーで吸収する
牛乳パックや二重にしたビニール袋を用意し、その中に水で濡らした新聞紙やキッチンペーパー(*)を入れ、オリーブオイルを注ぎます。
牛乳パックの口をしっかりと閉め、そのまま可燃ごみとして捨てることができます。
(*)水で濡らさずに油だけを吸わせてしまうと、自然発火に繋がる危険性があります。
廃油回収に出す
最近はスーパーや市が運営する建物内に「廃油回収ボックス」などを設置しているのをよく見かけるようになりました。
食用油であれば、回収してくれるので、サラダ油はもちろん、オリーブオイルもその対象に含まれています。
ただし、自治体によっては油の種類を制限しているところもありますので、事前に確認しましょう。
私は牛乳パックは集めてティッシュと交換していますし、お金もかけたくないので、古くなった油は廃油回収に出していますよ!
ちなみに、私の住む地域では近くのコミュニティーセンターや図書館、COOP(コープ)の宅配で廃油を回収してくれます。
500mlの空のペットボトルに入れるだけなので、お金もかからずとても便利です♪
このように、古くなったオリーブオイルを処分する際は、上記で紹介した正しい方法で捨てましょう。
しかし!!実は捨てる前にもっと知っておいていただきたい使い道もあるんですよね~。
そこで、次項では「古いオリーブオイルの活用法」をご紹介していきます。
捨てる前にコレを見て!古いオリーブオイルの使い道や活用法を紹介!
「オリーブオイルが古くなってしまったけど、量が多くて捨てるのはもったいない」と、思っているそこのあなた!!
実は捨てる以外にも、使い道があるんです♪
まずは、その活用方法を確認してから捨てるかどうかを決めて下さい!!
手作り石鹸
オリーブオイルを使って、石鹸を作ることができます。
ただし、材料にある「苛性ソーダ」が結構危険なものなので、お子さんやペットがいる家庭ではあまりおすすめできません。
石鹸を作る際は、しっかりと換気して風通しを良くしましょう。
材料
- ☆オリーブオイル 500ml
- ☆苛性ソーダ 50g (とても危険なので取り扱いに注意!!)
- ☆水 100ml
- 2Lのペットボトル
- タッパーなど(石鹸の型になるもの)
- タオル
- クーラーボックス
- 軍手
作り方
- まずは軍手をはく
- ペットボトルに☆を全て入れ、しっかりと蓋を閉める
- 2を20分くらい上下に振る
- とろみがついたら、タッパーなどの型に流し込む
- 4をタオルに包み、クーラーボックスに入れて1日置く
- 5を型から外し1ヶ月くらい乾燥させる
これで、石鹸の出来上がりです♪
アロマキャンドル
古くなったオリーブオイルで簡単なアロマキャンドルを作ってみましょう!
材料
- オリーブオイル 適量
- 好きなエッセンシャルオイル 適量
- タコ糸 4センチくらい
- 割り箸 4センチくらい
- キャンドルホルダー(なければ耐熱グラスでもOK)
作り方
- タコ糸を割り箸で挟む
- 割り箸を接着剤でくっつける(タコ糸にはつかないように!)
- キャンドルホルダーに水を3分の1くらい、オリーブオイルを適量入れる
- エッセンシャルオイルを入れる
- タコ糸をつけた割り箸を浮かべる
- タコ糸にオイルが染み込んだらできあがり
艶出し
古くなったオリーブオイルを木製家具や革製品の艶出しに使うのもおすすめです。
柔らかい布にオリーブオイルを染み込ませて家具や革製品になじませてから、乾いた布で拭き取りましょう。
また、ステンレス製品の艶出しにも使えますよ。
ボディケアには自己責任で!
古くなった食用オリーブオイルをクレンジングや保湿剤として肌に塗ったり、ヘアケアに使っている方もいますが、体に使用するかしないかは自己責任で判断してください。
食用オリーブオイルと化粧品グレードのオリーブオイルは精製方法が異なるため、食用オリーブオイルを肌に塗るとダメージを与える可能性があるからです。
化粧品グレードのオリーブオイルはしっかり精製されて不純物が取り除かれているため肌に負担をかけにくくなっています。
でも、食用オリーブオイル(特にエクストラバージンオイル)は、栄養価を重視するため最低限の精製しか行っておらず不純物が残っている可能性が高いため肌にダメージを与える可能性があるのです。
スキンケアやヘアケアにオリーブオイルを使うなら、食用ではなく化粧品グレードを選ぶことをおすすめします。
なお、ニキビができやすい人、体質的に合わない人は化粧品グレードでもオリーブオイルの使用をおすすめできないので注意しましょう。
以上がオリーブオイルの活用方法でした~。
ただ単に古くなってしまったオリーブオイルであれば、これだけの使い道があるので相性が悪くない方はぜひ活用してみて下さいね。
ただし、オリーブオイルがドロドロしていたり、腐ったような嫌な臭いを発したりしている場合は、使わずに捨てるようにしましょう。
まとめ
最後に賞味期限切れのオリーブオイルについて重要事項を確認しておきましょう。
- オリーブオイルは賞味期限切れでも保存状態が良ければ食べられる
- ドロドロしていたり嫌な臭いがある場合は捨てる
- 酸素、光、低温を避けて保存する
- 捨てる時は正しい捨て方で処分する
- 食用以外にも色々な方法で活用できる
オリーブオイルは、劣化しなければ未開封でも開封後でも日持ちする食品です。
ですので、賞味期限が過ぎたからといって、すぐに捨てる必要はありません。
まずは状態を確認し、異変が無ければ炒め物や揚げ物になどに活用することをおすすめします。