【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
我が家の子どもたちはプリンが大好物なので、手土産に持って来てくれるお客様が多いです。
でも来客が続くと、冷蔵庫がプリンだらけになって賞味期限切れとの闘いです!
プリンの賞味期限が切れることもよくあるのですが、いつまでなら食べても大丈夫なのでしょうか?
未開封ならまだしも、開封後に子供の気分が乗らず「やっぱり食べない。」と言われてしまうこともあります。
プリンは、賞味期限が切れて1週間たっても、見た目に特に変化はありませんが、食べても大丈夫なのでしょうか?
今回は、賞味期限切れのプリンについて調べていきます!
- 賞味期限切れのプリンはいつまで食べられる?
- プリンは賞味期限から何日経ったら捨てる!?
- 腐ったプリンの見分け方
- プリンの正しい保存方法
- プリンを冷凍庫に入れるとどうなる?
先日は、東北人の私達にはなじみのない、神奈川の『マーロウ』というお店のプリンを頂き、見慣れないプリンに喜んでいました。
賞味期限は3日。そのときすでに、冷蔵庫には『モロゾフ』のプリンがあり、賞味期限は1日。
さらに、ピ~ンポ~ン♪と突然やってきた母の手には、プリン好きの孫たちのために、手作りしてくれたプリンが・・・。
ありがたいことに、このようなことがよくあるので、賞味期限が長いプリンをいただくとホッとします。
プリンで冷蔵庫が一杯になっても、「冷凍保存が可能なら、賞味期限を気にせずに、少しずつ食べられるのにな」という願望があります。
我が家とは逆に、”プリンをもらっても、あんまり食べないんだよな”というご家庭もあると思います。
早速、賞味期限切れのプリンについて、ご一緒に確認していきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
プリンの賞味期限切れはいつまで大丈夫?何日過ぎたら捨てたほうがいいの?
プリンは火を通してあるお菓子ですが乳製品なので、賞味期限切れについては少々不安があります。
冒頭でも出てきた『マーロウ』や『モロゾフ』のような販売者は、当然、「賞味期限切れ〇日までOK」という情報は公開していません。
ということで、賞味期限切れのプリンを、皆様はどう判断するのか!?口コミなどを大調査して、意見をまとめました。
賞味期限切れのプリンはいつまで食べられる!?
手作りプリンから、スーパーで売っているプリンまで、種類ごとにご紹介します。
スーパーで売っているプリン
スーパーなどで売っているプリンは、賞味期限切れ後1週間ほどは食べられるという意見が多いですが、自己責任でお願いします。
「保存料が入っているので、賞味期限に関係なく、長く食べられる」という意見もありました。
「さすがに1ヶ月が過ぎたら捨てる」という声もあり、皆さん意外とチャレンジャーだな、という印象でした。
中には、業務スーパーなどで売っている、1個500gという大容量のプリンに惹かれて買ったものの、
「未開封のときは魅力的に感じたが、開封後は思っていたよりも食べられず、衛生状態も気になったのですぐに捨てた」
という、いくら安いとはいえ、もったいない体験談もありました。
デパ地下に入っているようなお菓子屋さんのプリン
お菓子屋さんで売っているプリンは賞味期限切れ後2~3日は食べられるという意見も多いですが、こちらも自己責任でお願いします。
保存料が入っていない商品もあり、賞味期限切れまでに食べるのが理想で、2~3日を過ぎたら捨てるという意見が多かったです。
製造工場などの衛生管理がしっかりしているイメージがあることと、高級感があるので、”賞味期限切れと同時に捨てる”とはならないようです。
買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れて、食べきれないときには冷凍庫に入れるという意見もありました。
ケーキ屋さんのプリン
ケーキ屋さんから買ってきたプリンの賞味期限は購入した翌日が限界でしょう。
ケーキ屋さんのプリンは、買ったときの箱に当日~翌日の日付の賞味期限が表示されていることも多いですよね。
生の果物を使ったケーキなどと一緒に陳列されているイメージからか、口コミなどでも、当日中~翌日に食べきるのが理想で、
「お腹を壊すのが怖いから、翌日中に食べられなければ捨てる」という意見が多かったです。
買ってきて3日は大丈夫という声もありましたが、味の変化などを慎重に確かめてから、食べているようです。
手作りプリン
手作りプリンの賞味期限については、作った当日~翌日には食べきるべきです。
手作りを自分でするという方も、我が家のように誰かからもらうという方も、”賞味期限=食べられなくなる期限”と判断しているようです。
確かに、「作るときの温度が十分か?」「プリンを入れる容器の衛生状態は大丈夫か?」など、家庭のプリンには不安要素がたくさんありますよね。
手作りのものを捨てるのはもったいないという想いの方が多く、「捨てるほど多く作らない」という意見に納得でした。
ここで、賞味期限の意味について、確認しておきましょう。
賞味期限とは?
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。
この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
ただし、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。
賞味期限を決めるのは製造者や販売者などで、余裕を持って決めているのが一般的です。
プリンも、実際に皆様の口コミなどを見ると、賞味期限が切れたらすぐに食べられなくなるわけではないようですね。
ただし、”未開封”と”保存方法を守る”ということを意識して、これからご紹介する食中毒にならないように気をつける必要があります!
腐ったプリンの見分け方とは?食中毒に注意が必要!
プリンの基本的な材料は、卵、牛乳、砂糖です。
卵も牛乳も、腐ると危ない食品ということは、皆様のイメージにもあると思います。
特に、小さいお子様がいるご家庭や、免疫力が低い方にとっては、症状が強く出る可能性もありますよね。
実際に、プリンを例とする、食中毒の注意喚起が呼びかけられています。
プリンで食中毒になるのは菌が原因!
プリンが原因で食中毒になるのは、以下のような菌が原因になります。
サルモネラ菌
卵の過熱不足や、サルモネラ菌に感染した卵を触った手で他の食材を触ったりすることが原因で感染します。
感染してから6~72時間で、腹痛、下痢、発熱などの症状が出ます。
セレウス菌
セレウス菌は土壌細菌で水やほこりに含まれていて、熱に強い菌です。
8~16時間で、腹痛、下痢などの症状が出ます。
水やほこりに含まれているということは、衛生状態が悪い環境で製造されたプリンは、より危ないと考えてよさそうですね。
このような菌に感染しないように、特に手作りプリンの工程では、十分注意して下さいね。
市販のプリンに関しては、買う時点で菌がついているかどうかを見分けられませんよね。
買ってきたプリンは、ちょっとでも”おかしい!”と思ったら、賞味期限に関わらず食べないようにしましょう。
実際に、腐ったプリンに遭遇したことがあるという実体験を集めました。
腐ったプリンはこうなる!
”買ってきてすぐのプリンに異変があった”というものから、”賞味期限が切れた後にプリンを腐らせた”というものまで、様々な体験談がありました。
味
酸っぱい味がした
苦味を感じた
臭い
酸っぱい臭いがした
見た目
買ってきたばかりなのに、カビが生えていた
”買ってきたばかりのプリンにカビが生えていた”という体験談では、コンビニで買ってきたプリンを開けると、ビッシリと青いカビが生えていたそうです。
う~ん。ちょっと信じがたいような情報ですが、プリンの製造工程で、何らかの菌が紛れこむ可能性はゼロではありません。
見てすぐわかるカビ以外にも、ちょっとでも異変を感じるプリンに出会ったときは、食べないようにしましょう!
では次に、プリンの保存方法をご紹介します。
プリンの正しい保存方法とは?常温で放置したものでも食べられる?
プリンは、プルンと柔らかい食感が魅力のお菓子です。
保存方法を間違えると、腐るなどの心配はもちろんなのですが、形が崩れたり、カラメルが全体に回ってしまったり・・・。
色々と問題が起きますよね。
プリンの保存方法を確認しておきましょう!
プリンの最適な保存場所はどこ?
プリンは、各商品に書いてある保存場所を守って保存して下さい。
プリンといえば冷蔵庫での保存が一般的ですが、お中元などの贈答品によく使われるプリンの中には、常温保存できる場合もあります。
参考までに、プリンに書いてある保存方法についてご紹介します。
要冷蔵、10℃以下で保存など
「要冷蔵」「10℃以下で保存」と明記されている場合は、冷蔵庫に入れて保存しましょう。
一般的に、冷蔵室は2℃~6℃、野菜室は3℃~7℃ですので、どちらでもかまいません。
冷蔵室内にあるチルド室に関しては、-1℃~1℃ですので、凍ってしまうことがあります。
ちなみに、手作りプリンの場合は、常温ではなく冷蔵庫で保存することをおすすめしたいと思います。
細菌がなるべく入らないような環境に設定された工場で作ったわけではないので、細菌の繁殖しやすさは否めないというのが理由です。
常温保存
JIS規格(日本工業規格)では、5℃~35℃が常温とされています。
薬事法での常温は、15℃~25℃です。
食品を取り扱う会社などのホームページを調べると、こんな情報もありました。
Q.「常温で保存」とは何度くらいをさすのでしょうか。
A.コープ商品では、冷蔵や冷凍が不要という意味で、高温を避け、外気温を超えない室温と考えています。
また、”常温”という言葉のとおり、常温保存とは、一般的に温度が一定の環境のことを言います。
例えば、外にプリンを置いて、朝方は0℃、昼は15℃という環境はどうでしょう?
未開封で賞味期限内でも、いかにもプリンが劣化しそうですよね。
また、一定した温度の場所であっても、あまりにも暑い状態が続くなど、異常な環境の下でも、食品が安全に保存できるとは思えません。
そんなときは、やはり冷蔵庫での保存が安全です。
冷暗所
冷暗所とは、常温よりも温度が低い場所のことを言います。
一般的には、1℃~15℃くらいが冷暗所となります。
プリンの保存方法が”冷暗所”の場合は、直射日光の当たらない、少し涼しいと感じるような場所に保存して下さいね。
季節の変化などで保存環境が変わる場合は、やはり冷蔵庫での保存が安全です。
温度以外にも、プリンの容器をきちんと立てて保存することをおすすめします。
容器を横にしたり、逆さまにしたりすると、プリンの中の水分が出てきてしまいます。
また、プリンの形が崩れると食感が損なわれるという問題もありますので、ご注意下さいね。
最後に、冒頭でもご紹介した私の願望、「プリンを冷凍したい!」ということについて調べましたので、ご紹介します。
プリンは冷凍できるの?冷凍プリンがウマいとツイッターで話題に!
プリンは冷凍保存できるのかについて調べていると、ツイッターでこんな画像を見つけました。
冷凍ぷりんーー#冷凍プリン pic.twitter.com/p8H5NvJrnJ
— m¨̮ (@pkc_0216) 2015年8月10日
プリンって冷凍できるんですね!
しかも、美味しいという声が続々と・・・こんな画像もありました。
もう冷凍以外考えられない!「プッチンプリン」を丸ごと凍らせたプリンアイスが下手なアイスよりおいしい
↓↓↓
発想が天才すぎる!、#天才#冷凍プリン#プッチンプリン https://t.co/CKBRNLAZnO— @茅場アキヒコ (@tensaiguild) 2018年6月2日
アイディアが良いですね。我が家の子供達も、大喜びしそうです。
ここで、疑り深い私は、プリンを凍らせるデメリットが無いのかを調べてみました。
いくつかありましたので、ご紹介します。
瓶入りのプリンは破裂する危険がある
凍ることでプリンの容積が増し、瓶が破裂する危険性があるそうです。
瓶入りのプリンの場合は、冷蔵保存で食べきった方がよさそうですね。
瓶入りのプリンといえば、神戸フランツの魔法の壺プリンなんかは、破裂したら大変そうです・・・。
解凍しても、プルンとした食感は戻らない
試しに、我が家でもプリンを冷凍させてみました。
そのまま食べても美味しかったのですが、固くて子供達が食べづらそうだったので、容器のまま電子レンジで 10秒程チンしてみました。
食感は、シャリシャリ&もっちりとしたシャーベットのようで、味はもちろんプリンそのまま。美味しかったです。
この食感は、好みじゃない方もいらっしゃるかもしれません。
我が家の冷蔵庫でストックされてあるプリンも、冷凍してみたくなりました。
ちなみに、よくプリンをいただく我が家では、「こんなプリンがあるのね!」と最近驚いたプリンがこちらです。
商品 | 値段 | 特徴 |
---|---|---|
スタバのプリン | 約300円 (1個) |
コーヒー入りのカラメル |
牧家のプリン | 約3,000円 (3本入り) |
風船のような形が珍しい |
桔梗信玄プリン | 約900円 (4個入り) |
黒蜜をかける |
まとめ
賞味期限切れのプリンについて、詳しく調べてきました。
最後には、プリンを冷凍して新食感になることも知ることができて、子供達も大喜びでした。
ポイントをまとめてみます。
- 賞味期限切れのプリンは保存料の有無で日持ちの期間が変わる
- 少しでも変だと感じたら食べない方がいい
- プリンが原因の食中毒に注意
- プリンは商品に書かれている保存方法を守る
- 保存環境が不安定なときは冷蔵庫に入れるのが安心
- プリンは冷凍できる
- 冷凍するとシャーベットのような新食感になる
今までは、どんなプリンも何気なく食べていましたが、今回は食中毒の可能性も知ることができました。
少し変だと思っても「もったいない精神」で食べ進めるのではなく、自分の五感を信じて食べないという選択が必要なときもありますよね。
そんなことを子供達にも教えていきたい、と改めて思いました。