【監修者:管理栄養士 坂本圭子】
我が家ではマカロニサラダを1食分だけ作るのは加減が難しいので、作り置き前提に多めに作ってしまいがちです。
でも、時間が経つと誰も手をつけなくなるし、日持ちしない気がして、数日でサヨナラ・・・もったいないですよね。
あともう一品欲しい!という時のためにマカロニサラダの作り置きは常備菜としても便利なので、どのくらい日持ちするものなのか、作り置きでも美味しい作り方などを詳しく調べてみました。
- マカロニサラダの日持ち日数はどれくらい?お弁当に入れてOK?
- 作り置きしても美味しいマカロニサラダのレシピ
- マカロニサラダは冷凍庫で保存できる?
- 余ったマカロニサラダのアレンジレシピ
今まで何となく作っていたマカロニサラダですが、私、マカロニサラダを本当に美味しいと思って食べていたのでしょうか?
- 時間がたつとマカロニがのびて美味しくなくなる
- 時間がたつと、野菜から出た水分でマヨネーズが分離して、美味しくなくなる
この2つのことを前提に、主菜とのバランスを考えた時に、何となく作っていただけのおかずのような気がしてきました。
私はマカロニサラダにゆで卵やハム、ツナ、きゅうりなどを入れてマヨネーズで和えて作っていますが、もっと作り置き可能で、美味しい作り方があるのではないでしょうか?
今回は、マカロニサラダにまつわる皆様の声を徹底調査します!
これからはマカロニサラダをもっと楽しめるように、早速ご一緒に見ていきましょう!
管理栄養士・栄養士
目次
マカロニサラダはどのくらい日持ちするの?お弁当にいれてもいい?
マカロニサラダって、炭水化物にマヨネーズという組み合わせなので、ちょっと胃に重いですよね。
作ってすぐのときは箸が進んでも、2回、3回と続けて出てくると、食べる気がしなくなります。
このマカロニサラダがどのくらい日持ちするのかを、口コミなどで調査してみました。
具材や保存方法などによって、参考になる意見が沢山ありましたよ!
マカロニサラダの日持ち情報
- 具にきゅうりを入れた場合は傷みやすいので冷蔵庫で2日が限界
- 夏に常温で保存した場合は次の日でも捨てた方がいい
- 直箸で取り分けて食べたマカロニサラダは残ったらすぐに捨てた方がいい
- 具材をきちんと冷ましてから混ぜ合わせたなら、蔵庫で2~3日
- 高機能の冷蔵庫なら1週間日持ちすることもある
- ゆで卵を入れたら早めに食べる。日持ちは冷蔵庫で長くて2日
- マカロニを茹でた後に水で冷やしたら残ったらすぐに捨てた方がいい(水に含まれる雑菌が気になる)
- マカロニと具材を別々に保存して食べるときに混ぜるのであれば3日は日持ちする
まとめると、マカロニサラダの日持ち日数は下記のようになります。
- 日持ちは、冷蔵庫で2~3日を目安にしている人が多い
- 夏の常温保存、直箸での取り分けをしたマカロニサラダはすぐに捨てる
マカロニサラダは、マカロニや具材(きゅうりやゆで卵なども)を和えてから加熱調理する料理ではありません。
また、マカロニやきゅうりなどの具材も水分が多いため、時間が経つほど雑菌が繁殖しやすい環境になりやすい料理です。
マヨネーズには殺菌効果のある酢が材料に使われていますが、傷みやすい卵も原材料に含まれているので、夏場の常温保存は絶対にNGです。
食卓にいったん出した時点で、取り箸を使っていたとしても、おしゃべりのツバが飛んでいる可能性がありますよね。
日持ちは短いと考えていい食品のようですね。
マカロニサラダはお弁当に入れてOK?
マカロニサラダは、お弁当屋さんのお弁当に、副菜として入っていることも多いですよね。
ですが、マカロニサラダをお弁当に入れることについては、作りたて以外はなるべく入れないという意見が多数でした。
- 冷蔵庫で数日間保存したマカロニサラダはきゅうりの傷みが怖いのでお弁当には入れない
- 直箸で取り分けたマカロニサラダを翌日のお弁当にいれるのは危険
- お弁当自体が雑菌が繁殖しやすいもの。きゅうりが入っていて水分が出るマカロニサラダはお弁当には入れない
- 作りたてのマカロニサラダはよく冷ましてからお弁当にいれる
ちなみに、スーパーのお惣菜として売られているマカロニサラダは消費期限が当日~2日程度になっていますが、袋ごと売っている業務用マカロニサラダなどは賞味期限30日以上という商品もあります。
なぜ傷みやすいはずのマカロニサラダがこんなに長い賞味期限で設定できるのかというと、保存期間を伸ばす効果もある添加物に秘密があります。
実は、私はお弁当製造工場でアルバイトをしていた時、マカロニサラダに大量の添加剤を入れているのを見ていました。
例えば、原材料に「半固形状ドレッシング」と書かれていた場合は要注意です。
パーム油が主原料で、リン酸塩や加工デンプンなど人体に悪影響を及ぼすおそれのある添加物が含まれています。
市販のマカロニサラダの賞味期限を手作りしたマカロニサラダに当てはめることはできませんのでご注意下さい。
次に、マカロニサラダを作る時の最大の悩みと言っても過言ではない!
”作り置きすると美味しくなくなる”という問題を解決しましょう。
作り置きしても美味しい!マカロニサラダの作り置きレシピがコレ!
作った翌日のマカロニサラダは、野菜から水分が出てマヨネーズが分離することで、味のバランスが崩れていますよね。
マカロニの食感も悪くなっています。
そんな問題を解決する方法を調査し、2つの優秀レシピを見つけました!
作り置きしても美味しい理由も一緒に、ご紹介していきます。
注意!
作り置きしても美味しいレシピです。
日持ち日数が長くなるレシピではありませんので、冷蔵庫保存で2~3日程度を目安にして下さい。
作り置きマカロニサラダ 優秀レシピ1
材料
- マカロニ
- 水が出にくい彩り野菜(アスパラ、ブロッコリー、コーンなど)←ポイント
- ハムなど(水が出なくて保存がきく具材は、お好みで)
- 塩
- オリーブオイル←ポイント
- マヨネーズ
1.マカロニを長く茹でる
商品に記載されている茹で時間の2倍ほどの時間、塩ゆでします。
ポイント→十分に茹でて柔らかくすることで、作り置きしても食感が変わりにくくなります。
2.マカロニを茹で終わる最後に、野菜も一緒に茹でる
彩り野菜を、マカロニと一緒に茹でてしまいます。
ポイント→これは節約になりますね。
3.野菜とマカロニを別々のザルにあげてマカロニをすぐに水につける
マカロニは、完全に冷めるまで水につけておきます。
ポイント→マカロニを水につけて急速&十分に冷ますことで、マカロニが締まって、食感が保存されやすくなります。
4.マカロニが十分に冷めたら水切りをし、オリーブオイルをまぶす
ポイント→オリーブオイルでマカロニをコーティングし、野菜から出た水分をマカロニに吸わせにくくします。
5.材料全てとマヨネーズを和える
出来上がりです!
作り置きマカロニサラダ 優秀レシピ2
材料
- マカロニ
- お好みの具材
- 牛乳←ポイント
- マヨネーズ
- 顆粒だし(お好みで)
- からし(お好みで)
- 砂糖←ポイント
- 塩、こしょう
1.マカロニを長めに茹でてよく冷ます
マカロニを、表示されている時間よりも1~2分長く茹でます。
茹でた後は、よく冷まします。
ポイント→冷めるまでの間にマカロニの表面にある水分をマカロニ自身が吸い、野菜や調味料の水分を吸いにくくなります。
2.きゅうりに塩と砂糖をもみ込んで、ぎゅっと絞って水分を出す
ポイント→きゅうりに塩と砂糖をもみ込むことで、きゅうりの余計な水分を出すことができます。
また、砂糖は食品の中の水と結合して腐りにくくするという働きがあります。
3.具材と調味料を和える
最後に調味料(牛乳、マヨネーズ、顆粒だし、からし、砂糖、塩、こしょう)と具材を和えます。
顆粒だしやからしは、お好みで。一味違った、おつまみにもぴったりの味になります。
ポイント→牛乳は、でんぷんの弾力や固さを強くする働きがあって、お菓子にもよく使われます。
マカロニにもでんぷんが含まれていますので、牛乳を加えることで、作り置きしても食感を保つことができます。
この他にも、作り置きすることで味が損なわれやすいマヨネーズを、使わない!というマカロニサラダもあります。
味付けをオリーブオイル、レモン汁、塩、コショウのみにすれば、さっぱりした味わいのマカロニサラダの出来上がりです。
美味しいマカロニサラダをたくさん作って余ってしまった場合、冷凍保存できるのかどうかを調べてみました。
マカロニサラダは冷凍庫で保存できるの?
田舎暮らしの我が家では、畑で野菜を作っている知り合いが多いです。
野菜を大量に頂く機会があり、その都度冷凍できるかどうかを調べるのですが、冷凍できない食品の方が少ない!
ということで、実際にマカロニサラダを冷凍したことがあるという実体験を集めてみました。
マカロニサラダの冷凍保存は賛否両論!コツが必要
マカロニサラダの冷凍保存について調べてみたところ、賛否両論の声がありました。
実際に冷凍保存して成功した人と、失敗した人の違いを比較してみましょう。
マカロニサラダは冷凍できるという声
- 1食分ずつジップロックに入れ、空気を抜いて保存すれば、自然解凍で美味しく食べられる
- きゅうりを具に使う時は、塩もみをして水分をよく絞れば冷凍できる
- 卵を具材に使う時は、黄身だけが入っているマカロニサラダは冷凍できる
マカロニサラダを冷凍して失敗したという声
- 野菜の下ごしらえが不十分だったときは、解凍したら野菜から水分が出て、食べられなくなった
- 卵の白身を具材に使ったら冷凍できない(白身は冷凍するとゴムのような状態になり、食べられません)
- マカロニが温かいうちにマヨネーズを混ぜたマカロニサラダは、解凍したときにマヨネーズが分離して美味しくない
皆様の実体験をまとめると、マカロニサラダを冷凍するときのポイントは3つです。
マカロニサラダを上手に冷凍保存するコツ
- 具材の水分をしっかり抜く
- 調味料はマカロニを十分に冷ましてから和える
- 冷凍に向かない具材を入れない
マカロニサラダの冷凍について調べている中で、気になるものがありました。
”具材にジャガイモを入れても冷凍できる”というものです。
ジャガイモは冷凍するときに注意が必要な食材ですが、完全につぶした状態で調理して冷凍するならOK。
形が残っている状態で冷凍すると、まずくて食べられなくなってしまいます。
*冷凍食品でジャガイモを使った商品があるのは、急速冷凍できるからです。
実は、私も形のある状態のジャガイモを、冷凍したことがあります(カレーでした)。
スカスカでボソボソになり、食べられる状態ではありませんでした。
最後に、せっかく作ったマカロニサラダを最後まで美味しく食べきりたい!
ということで、アレンジレシピをご紹介します。
マカロニサラダが大量に残っちゃった!それならアレンジレシピで大変身!
マカロニサラダを大量に作って、家族が食べてくれないと、「もう、自分が食べるしかない・・・」と思って、我慢して食べるということはありませんか?
そんな時はアレンジレシピで変身させ、最後までおいしく頂きましょう!
マカロニサラダのアレンジレシピを調査すると、【そのままアレンジ派】と【手を加えてアレンジ派】の2派に分かれていました。
簡単アレンジ!マカロニサラダをそのまま使うレシピ
マカロニサラダをそのまま使うだけで、簡単に一味違う料理にアレンジできちゃいます!
大量に作りすぎて食べ飽きたけど、ササッと食べたいという時にお試しください。
食パンに挟んで食べる、食パンに乗せて焼く
食パンに乗せて焼く時には、お好みで味をプラスする方も多かったです。
ケチャップ、チーズ、カレー粉など。
マカロニが固まっている場合は、牛乳やコンデンスミルクで少し伸ばすと扱いやすくなります。
マヨネーズは加熱するとまろやかな味わいになります。
その味わいをいかしたアレンジですね。
おにぎりにする
ご飯にバターしょうゆ味をつけます(ご飯が崩れない程度に、量を調整して下さいね。)
マカロニサラダを握りやすい大きさに切り、そのままご飯の真ん中にIN!
食べ応えのあるおにぎりになります。
タルタルソースにする
マカロニサラダをミキサーなどで細かくし、マヨネーズや酢を足してタルタルソースにします。
香味の強い野菜が具材に入っていない時は、玉ねぎを加えることで味が締まりますよ。
簡単ピザにする
餃子の皮にケチャップを塗り、マカロニサラダとチーズを乗せて焼くだけです。
子供のおやつにもピッタリな、簡単ピザになります。
ひと手間プラス!マカロニサラダに手を加えるレシピ
マカロニサラダに少し手を加えたアレンジレシピは、最初から作ると大変だけどマカロニサラダを使えば簡単なものばかりです。
これを知っているだけでも主婦力がアップするのでぜひ参考にしてくださいね。
グラタンにする
ホワイトソース、牛乳、コンデンスミルクなどでマカロニサラダをのばし、チーズをのせるとグラタンになります。
グラタンコロッケにする
マカロニサラダをそのまま具材にする派と、茹でてつぶしたジャガイモで成形する派がいらっしゃいました。
マカロニサラダをそのまま具材にする場合には、ライスペーパーで包むなどの型崩れしない工夫をしてもOKです。
バターや牛乳などでコクをプラスすれば、豪華な料理になりますね。
肉巻きにする
薄切りの豚肉か牛肉に乗せ、クルクル巻いて焼きます。
味つけは、塩コショウ、照りやき、柚子胡椒などお好みで。
ハンバーグに混ぜる
マカロニサラダをみじん切りにし、ハンバーグのタネに混ぜて焼くだけです。
更にチーズを乗せると、マヨネーズのコクとの相乗効果で深い味わいになりますよ。
たこ焼きやお好み焼きの具にする
たこ焼きやお好み焼きにマヨネーズをかけるという方も多いと思います。
マヨネーズを使っているマカロニサラダやポテトサラダは、たこ焼きやお好み焼きに合いますよ。
たこ焼き・お好み焼きとマカロニは、どちらも小麦粉からできているので相性ピッタリです。
揚げ餃子にする
餃子の皮に包んで揚げるだけです。
火の通りを気にすることがないですし、短時間でできるので、おやつにもおつまみにもピッタリです。
マカロニサラダの定番具材といえば、きゅうりですよね。
きゅうりは、一見加熱に向かない具材のように思えます。
でも、塩もみをしてしっかり水分を絞っておけば、少々の加熱ではシャキシャキとした食感が損なわれずに調理できます。
是非お試し下さいね。
まとめ
マカロニサラダの日持ちについて、調べてきました。
作り置きでも美味しいレシピや、アレンジレシピも知ることができて、大収穫でした!
ポイントをまとめてみます。
- マカロニサラダの日持ちは冷蔵保存で2~3日
- 具材に水分が多いものを入れたら日持ちは短くなる
- 夏の常温保存や直箸での取り分けをした場合は残ってもすぐに捨てた方がいい
- 具材や調味料を工夫すると作り置きしても美味しいマカロニサラダができる
- マカロニサラダは冷凍庫での保存も可能
- マカロニサラダは様々な料理にアレンジ可能
私は、料理をし始めて20年程になります。
ようやく最近、「料理には決まった形はない。自由に作ってOK!」と思えるようになりました。
それでも、マカロニサラダについては、マカロニが炭水化物なのでアレンジしにくいと思い込んでいました。
今回ご紹介したマカロニサラダのアレンジレシピには、炭水化物×炭水化物というレシピも多くありました。
考えてみれば、我が家の育ち盛りの子供達にはピッタリのレシピです。
大量に作って、我慢して食べるor2~3日経っちゃったから捨てるよりは、美味しく頂く方がいいですよね。
他のおかずとうまく栄養面を調整して、食卓に取り入れてみたいと思います!