アクリル絵の具は紙はもちろん、布にも描くことができ、木材やコンクリートやガラスなどにもキレイに描けて、乾いてからは作品のもちが良いのが特徴です。
私が以前保育士をしていた頃、行事の展示物などを作る時に雨で濡れても色落ちしないアクリル絵の具は大活躍でした。
保育士を辞めた今も何かしらの作品を作るのが好きで、最近はオリジナルTシャツを作りたいと思っています。
Tシャツに絵を描く身近な材料として、真っ先に頭に浮かんだのがアクリル絵の具です。
洗濯をしても色落ちしなそうだし、「Tシャツに絵を描くこともできるのでは?」と思っているのですが・・・。
- アクリル絵の具で布に絵を描くには何かコツがあるのでしょうか?
- アクリル絵の具の色で布を染めることはできるのでしょうか?
- 布にアクリル絵の具で描いた後、どれくらいで乾くのでしょうか?
- 布用アクリル絵の具ってどうなのでしょうか?
今回は上記のようなことをしっかり下調べして、「大丈夫!」と自信を持ててから描き始めたいと思います。
不安なことはいくつかあって、アクリル絵の具って、乾いた後に触ると少し柔軟性を感じますよね?
あの柔軟性が、布に塗ったときにどうなるのかがよくわかりません。
特にTシャツはニット素材で、伸縮性がものすごくあります。
アクリル絵の具はニット素材の伸縮性にも対応できるのかどうか!?
アクリル絵の具で布に描くときの様々なことを、しっかり確認していきたいと思います!
目次
アクリル絵の具で布に描く方法!使い方にコツがあるの?
アクリル絵の具で紙などに描くときは、コツなんて気にしたことがありません。
でも描く素材が布となると、普通の使い方でいいのかどうか?
Tシャツに描いたはいいけど、絵が崩れる・洗濯できないなどの理由で着られないTシャツにならないかが気になります。
アクリル絵の具は布に描ける?
アクリル絵の具は布に描くのに適しているのでしょうか?
アクリル絵の具の原料を調べてみると
- 顔料
- アクリル樹脂に、筆で扱いやすくするための液を混ぜたアクリルエマルジョン
アクリル樹脂は水に溶けません。
アクリル絵の具で描いた絵は、アクリルエマルジョンが蒸発することで顔料を含んだアクリル樹脂だけが残ります。
その結果、耐水性のある絵となります。
アクリル樹脂は”樹脂”というだけあって、素材にくっつく力がとても強いので、布に描いてもOKです!
アクリル絵の具で布に描くコツ
紙にアクリル絵の具を厚塗りすると、乾いたあとに一部がポロポロになることがありますよね。
Tシャツ素材に描くときに一番心配なのが、着た瞬間にアクリル絵の具がポロポロと崩れてしまうことです。
アクリル絵の具の原料にはアクリル樹脂が含まれていましたよね。
樹脂は、ゴムやプラスチック製品などの原料にもなるようなものですので、柔軟性があります。
布に描いても、元々持っている柔軟性で対応できるはずなのですが・・・。
描いた絵をよりキレイに長持ちさせるには、いくつかのコツが必要なようです。
水が多すぎてもダメ
アクリル樹脂が素材にくっつく力を弱めるので、ポロポロになったりヒビができたりすることがある。
水が少なすぎてもダメ
アクリルエマルジョンが蒸発しにくいので、ポロポロと崩れてくることがある。
水の加減は経験しながら覚えていくのでしょうが・・・。
失敗したくない性格の私としては、もっと気を使わずにアクリル絵の具で布に描きたいです!
調べていくと、こんなものを使う方法もあることがわかりました。
ファブリックメディウムを使う
アクリル絵の具に混ぜて使います。
アクリル絵の具に混ぜる分量は、”アクリル絵の具と同量~2倍”が一般的です。
メディウムは、作品にツヤを与えると同時に作品を保護することができるものです。
ファブリックメディウムは布用に作られたメディウムで、布とアクリル絵の具をより強く結びつけてくれます。
もちろん”メディウム本来の作品を保護する力”も強いので、洗濯や雨・風などからも絵を守ってくれます。
口コミや体験談で多くあった声が、ファブリックメディウムを使うことで、より確実に絵のもちが良くなるというものでした。
アイロンをかけることで、より確実にアクリル絵の具を定着させる!
アクリル絵の具好きの皆様が、どうやって布にアクリル絵の具で絵を描いているのか?
口コミや体験談を調べていくと、”最後にアイロンをかけて定着させる”という声が多くありました。
この情報の根拠を調べたのですが、アクリル絵の具を販売している会社の商品情報などからは、根拠を見つけることができませんでした。
初めにご紹介したアクリル絵の具の原料”アクリルエマルジョン”を、より確実に蒸発させるための方法だと予想します。
描きたい絵のイメージに合わせてアクリルガッシュを選ぶのもおすすめ
アクリルガッシュは、アクリル絵の具よりも落ち着いた質感が出ます。
アクリル絵の具が乾いたときのイメージは少しツヤっとした感じですが、アクリルガッシュはツヤが抑えられています。
アクリル絵の具と同様に、アクリルガッシュも乾くと耐水性が出ます。
布に描きたい絵のイメージに合わせてアクリルガッシュを選ぶと、違った質感の絵を楽しむことができますね。
ただ、アクリルガッシュはアクリル絵の具よりも更に乾きやすい性質がある点にのみ注意が必要です。
アクリル絵の具で布に絵を描けることがわかって、安心しました。
Tシャツのようなニット素材は、細かい部分を描くときに筆がブレて安定しなさそうだと予想できます。
ひとまず下書きをしてから色を乗せたいものですが・・・。
下書きの書き方としては、チャコペンシルなどの洗濯で消える素材を使ってみようと思います。
わたしはこれまで、手芸店で売っている染め粉を使って布を染めていました。
アクリル絵の具が布に対応しているとわかった今、アクリル絵の具で好きな色を作って布を染めることができるのかも気になったので調べてみました。
アクリル絵の具で布は染められる?どうしても染めたいときはどうするの?
手芸屋さんで売っている染め粉を使ったことが何度もありますが、染めた後しばらくは色落ちがします。
アクリル絵の具は乾くと耐水性があるということは、色落ちしないものに染め上げることができるかも?
アクリル絵の具で布は染められる?
アクリル絵の具で布を染めた体験談を調査しました。
- 100円ショップのアクリル絵の具でも布を染めることができた。
- レースのような繊細なものも、きれいに染めることができた。
- 布の一部だけをアクリル絵の具で染めることができた。
という体験談を見つけることができました。
アクリル絵の具で布を染めること自体はOKだということがわかりました。
ただ、布を染める作業にはコツがあります。
布を染めることに関しては何度も経験のある私のコツも含めて、詳しくご紹介します!
アクリル絵の具を使った布の染め方
アクリル絵の具に限らず、布を染めるには丁寧に時間をかけて作業をすることが肝心です。
必要なもの
- 染めたい布
- アクリル絵の具
- 筆
- バケツと水
- 煮沸用鍋と水(煮沸できる方のみ)
- ファブリックメディウム(お好みや予算に応じて)
- 塩や酢(色もちをよくする1つの方法として。なくてもかまいません。)
染める布の種類について
染める布は、よく水分を吸収する綿が適しています。
手芸屋さんで売っている染め粉と同じように、ポリエステルなどの吸水性が低い素材は染まらない可能性があります。
よくわからない場合は、布の目立たないところで試してみることをおすすめします。
染めるのに適した天気
気温の高い、天気の良い日
1.布についた皮脂などの汚れを落とす
「いきなり面倒くさい!」という声が聞こえてきそうですが、大切なんです。
皮脂などのせいで染め上がりにムラができたり、元々ついていた汚れが定着したりする可能性があります。
一番確実なのは、大きさに余裕のある鍋にお湯をわかし、染める前の布を入れて10~15分程グツグツ煮ることです。
赤ちゃんの哺乳瓶を煮沸する感覚ですね。
どうしても面倒くさければ、せめて一度洗濯してから布を染めることをおすすめします!
2.大きめのバケツなどに、染めたい色のアクリル絵の具を出す
布を染める専用の材料を使った経験がある方なら理解して頂けると思います。
染め上がりは、イメージよりも色が薄くなることがありますよね。
仕上がりイメージの色よりもかなり濃い目に色を作ることをおすすめします。
それでもやっぱり染め粉を使用するよりは、発色がかなり弱いことが予想できます。
実際にアクリル絵の具で布を染めた体験談を調査した中でも、かなり薄い色に仕上がった画像がいくつかありました。
3.色水を作る
2.の色が定まったら、【水を入れる】→【絵の具とファブリックメディウムを足す】を繰り返します。
*ファブリックメディウムは、必ず必要なわけではありません。
最終的には、布全体が浸るくらいの量の色水を作ります。
色もちをなるべく長くしたい場合には、ファブリックメディウムを使うことをおすすめします。
ここで、私がこれまで染め粉を使って布を染めてきた経験から、塩か酢も投入します。
染め粉の場合は、塩や酢が染め粉と布を結合しやすくする役割があり、色もちがよくなります。
アクリル絵の具の場合にも塩や酢が有効な可能性があります。
塩や酢を入れる分量は、水1リットルに対して大さじ1杯程度です。
注意!
- 絵の具は、溶き残しがあると染め上がりが汚くなります。
- かなりの絵の具の量が必要ですが、ケチると色が薄い仕上がりになります。
4.いよいよ、色水に布を投入!
色水に、染めたい布を投入します。
布全体に、しっかりと色水を染み込ませて下さい。
ここで、「染めてる間に買い物でも♪」と気を抜いてはいけません!
布は折りたたんで染めることが多いと思いますが、折りたたんだ部分やシワの部分がムラになります。
5~10分に1回は、布全体に色水がきちんと入るように、動かす必要があります。
ムラができないように布全体を動かしながら、1時間程色水につけます。
5.色水から出します
色水から布を出してみましょう。
全体的にムラなく色水が染みているようであれば、色水から出します。
このときムラを発見したら、その部分に色水が染みるように色水に戻します。
6.脱水します
このとき、雑巾を絞るようにギュッと絞るのはNGです。
特にTシャツのように柔らかい布の場合は、型崩れしてしますよね。
私の経験上、布をギュッと絞ったことによってムラが発生する可能性もあります。
なるべく絞らずに、広げて押して脱水するのがおすすめです。
7.乾かします
乾かすときにはハンガーなどにつるさずに、なるべく平置きすることをおすすめします。
かなりユルイ脱水なので、水分を含んで重い状態でハンガーにつるすことになります。
Tシャツなどの柔らかい素材の布は、乾くまでに型崩れしてしまいます。
また、下のほうだけ色が濃くなる可能性もあります。
他にも乾かすときのコツとしては、天気の悪い日だと乾くまでにかなりの時間がかかります。
生乾きの臭いになったり、最悪カビが生えたりすることもあります。
なるべく広げて、天気の良い日に短時間で乾かすことをおすすめします。
8.完成!
乾かしたら完成です。
色落ちしないかどうかが心配な方は、下記のような方法で色落ちテストをしてみて下さい。
- 白いタオルに洗濯洗剤を少しつける。
- アクリル絵の具で染めた布の目立たないところを、洗濯洗剤をつけたタオルでポンポンとたたいてみる。
- 白いタオルにアクリル絵の具の色がつかなければ、色落ちの心配はありません。
*ここでご紹介した方法は、布の素材によっては思い通りに染まらなかったり、色落ちがおきる可能性もあります。
あらかじめご了承いただければと思います。
アクリル絵の具で布に絵を描けることや、布を染めることができるとわかり、ワクワクしています。
次に、ちょっと技法を加えてグラデーションができるのかどうかも調べてみました。
鮮やか!アクリル絵の具で布に塗ってグラデーションをつける方法とは?
アクリル絵の具で紙に絵を描くときでも、グラデーションって難しいですよね。
色の出方や、グラデーション幅などの具合は、やってみないとわからない部分があります。
アクリル絵の具で布にグラデーションをつけるには、2つの方法があります。
- 布にアクリル絵の具を塗ってグラデーションをつける。
- 布をアクリル絵の具で染めてグラデーションをつける。
どちらもご紹介したいと思います。
塗ってグラデーションをつける方法
こちらの方法は、アクリル絵の具自体を布にのせるので、思い通りの発色が期待できます。
必要なもの
- 水
- ハンガーや洗濯ばさみなど、布をピンと張れるもの
- アクリル絵の具をとかす皿(深めの紙皿などでかまいません)
- 大きな刷毛(グラデーションの色の数だけ必要です。)
- 布と同じ色のアクリル絵の具をたっぷり(グラデーションの色だけでよければ、必要ありません)
- グラデーションの色のアクリル絵の具をたっぷり
行う場所
屋外かお風呂場
*水がかなり垂れますし、アクリル絵の具が飛び散る可能性があります。
アクリル絵の具は、乾くとはがすのが大変です!
よごれても構わない場所で作業して下さい。
グラデーションの塗り方
1.布をよく濡らす
アクリル絵の具は乾きやすく、乾いてしまうと補正がききません。
アクリル絵の具が乾くのを遅らせて、作業をしやすくするため、布をよく濡らしましょう。
布から水がボタボタと垂れるくらいでOKです。
2.布をピンと張る
塗り残しなどがないように、ハンガーや洗濯ばさみなどを使って、なるべく布をピンと張ります。
このとき、色を濃くしたい方を下に向けます。
木綿などは布を張りやすいと思いますが、Tシャツのようなニット素材も型崩れに注意しながらなるべく広げましょう。
3.アクリル絵の具を作る
【布と同じ色のアクリル絵の具】と、【グラデーションの色のアクリル絵の具】をたっぷりと作ります。
理由
- アクリル絵の具は乾きやすいので、作業効率を上げるために2色をあらかじめ作っておく。
- 色足しをすると変な模様になってしまうので、刷毛にたっぷりと絵の具をつける必要がある。
布と同じ色のアクリル絵の具を使うかどうかは、お好みです。
イメージしているデザインに合わせて必要かどうかを決めて下さい。
*ここからは、”布と同じ色のアクリル絵の具を塗る”としてお話ししていきます。
4.Tシャツと同じ色のアクリル絵の具を大きい刷毛で塗る
グラデーションの一番上の位置を決めます。
刷毛に布と同じ色のアクリル絵の具をたっぷりとつけて、決めた位置の上から下へ塗っていきます。
刷毛を素早く左右に動かしながら、すこしずつ下へとアクリル絵の具を塗っていきます。
グラデーションをキレイに仕上げるための注意
- このとき、色足しをしないようにしましょう。
- 上から下へ移動するという動作を守ります。
- 下から上へ戻らないようにしましょう。
5.グラデーションの色を塗っていく
4.の工程とは逆に、下から上へアクリル絵の具を塗っていきます。
このときも、刷毛にはたっぷりとアクリル絵の具をつけます。
先ほどの色となじませながら、刷毛を素早く左右に動かして少しずつ上へ向かってアクリル絵の具を塗ります。
6.乾かして完成!
色を塗り終わったら、イメージ通りにアクリル絵の具が塗れなかった部分を補正したくなることもあると思います。
刷毛の模様が残る可能性があることを覚悟の上で、慎重に作業をしてください。
良く乾かして完成です。
アクリル絵の具で布を染めるときと同様、なるべく平置きで短時間で乾かすことをおすすめします。
*乾く段階で水が下へ落ちることを利用して、布の下部をより濃くしたいという狙いがあるときは、ハンガーに吊るしてOkですが、型崩れには注意して下さいね。
染めてグラデーションをつける方法
この方法は、アクリル絵の具の色水を使います。
発色はかなり薄くなりますので、淡い色のグラデーションにしたいときにおすすめです。
必要なもの
- ハンガーや洗濯ばさみなど、布をピンと張れるもの
- 霧吹き 2つ (キレイに霧が出るものを選んで下さい)
- 水
- グラデーションにしたい色の色水
こちらも、屋外かお風呂場などの汚れても構わない場所で作業して下さいね。
グラデーションのつけ方
1.布をピンと張る
先ほどと同じく、キレイなグラデーションにするために、なるべく広げて下さい。
このとき、色を濃くしたい方を下に向けます。
2.色水を作ります
グラデーションにしたい色の色水を作って、霧吹きに入れます。
アクリル絵の具で布を染めるときと同じく、仕上がりは発色がかなり薄くなります。
絵の具をケチらず、しっかりと色をつけることをおすすめします。
3.霧吹きで、布に水を吹きかけます
残っているもう一つの霧吹きには水を入れます。
グラデーションにしたい部分の布に水を吹きかけて、よく濡らします。
4.色水の霧吹きを布に吹きかけます
グラデーションにしたい一番上の部分から、下へ向かって色水の霧吹きを吹きかけていきます。
色の出し方は調整が可能
- 色が濃く出てしまった部分には、水を吹きかけると薄くなります。
- 色が薄く出てしまった部分には、色水を吹きかけると濃くなります。
5.乾かして完成!
先ほどと同じように、皆様のイメージに合わせて平置きor吊るしで乾かします。
どの方法でも、布を乾かすときに布に菌が発生しないようにすることをおすすめします。
ここまでで、アクリル絵の具で布に絵を描く・染める・グラデーションをつける方法をご紹介してきました。
では、アクリル絵の具自体は布に塗るとどれくらいの時間で乾くのでしょうか?
布にアクリル絵の具を塗ると乾く時間はどれだけ必要なの?
布にアクリル絵の具で手を加えた後に、布の乾燥が不十分だと生乾きの臭いやカビの原因になりますよね。
その布に塗ったアクリル絵の具も、布と一緒の時間をかけて乾いていくものなのでしょうか?
そうだとしたら、アクリル絵の具にも菌が発生する可能性がありますよね・・・。
布に塗ったアクリル絵の具が乾く時間
アクリル絵の具を布に塗ったからといって、アクリル絵の具自体が乾く時間は変化しません。
- 適量の水で溶かして塗った場合は10分程
- ドライヤーで乾かすと1~2分
ただ、全く水を使わずにアクリル絵の具を塗るなど、特別な使い方をした場合は乾く時間が変化します。
アクリル絵の具の乾燥時間は調整できる!?
アクリル絵の具で絵を描くときの事情によっては、乾くのを遅くしたい場合もあると思います。
そんなときは、アクリル絵の具が乾くのをわざと遅らせる商品もあります。
アクリル絵の具を保護する役割の、メディウムの一種です。
アクリル絵の具の原料の1つであるアクリルエマルジョンに潤滑剤を混ぜているため、アクリル絵の具が乾きにくくなります。
他にも、アクリル絵の具を塗る素材によっては、せっかく乾いたアクリル絵の具も、はがれてしまうことがあります。
例えば洋服関連の素材だと・・・
- ボタン
- ベルトの金具
- スパンコール など
→アクリル絵の具を使う時の事情によっては、乾きを遅くすることも可能です。
→アクリル絵の具が乾いても、塗った素材によっては絵の具自体がはがれる可能性もあります。
ここまで、画材屋さんに売っているアクリル絵の具で布に絵を描くことについて詳しく調査してきました。
私としては、手持ちのアクリル絵の具で布に描いたり染めたりできるなら、今のところそれで試したい気持ちです。
最後に、布用アクリル絵の具について知った上で、どんなアクリル絵の具を使うかを決定したいと思います!
一見の価値あり!布用アクリル絵の具でおすすめの商品がコレだ!
アクリル絵の具は、様々な用途に使えて本当に便利なことがわかりました。
その中でも”布専用”のアクリル絵の具も販売されています。
口コミや体験談で、一番「使用した」という情報が多かったのがこちらの布用アクリル絵の具です。
ターナー色彩 アクリル絵具 布えのぐ
12本セットで2,300円ほどで販売されています。
アクリル絵の具は1本ごとに100円ショップでも売っていることを考えると、値段は約2倍!!
布を染めることをイメージすると、大量のアクリル絵の具が必要なので、いくら”布専用”とはいえ高い気が・・・。
普通のアクリル絵の具と、何が違うのでしょうか?
色は、赤・青・緑・黒・白のような基本の色の他に、紫やオレンジ色などもあって、好きな色を作り出すには十分です。
メーカーの商品説明を見ると、布専用なので、普通のアクリル絵の具よりも手間をかけずに布に描けるようです。
- 絵を描いた後にアイロンで定着させる必要がない。
- 乾いてからの仕上がりが柔らかく、自然に着用することができる。
- 綿の他にも、ポリエステルなど、普通は絵を描きにくい素材にも描くことができる。
もちろん、普通のアクリル絵の具と同じく、
- 発色もよく、絵を描きやすい
- 洗濯可能(ドライクリーニングはNGです)
- 色落ちしない
などの特徴があります。
冒頭でご紹介した、普通のアクリル絵の具で布に描くのと違って、水の加減やファブリックメディウムを混ぜる必要はありません。
布の一部にだけ鮮やかに色を塗る”ステンシル”も簡単に楽しむことができます。
もちろん、手持ちのアクリル絵の具でも布に描くことはできますので、今回紹介した方法を参考にしながらお試しください!
まとめ
アクリル絵の具で布に絵を描く方法を中心にご紹介してきました。
いかがでしたか?私と同じように、ワクワクし始めている方もいらっしゃることと思います。
ポイントをまとめてみます。
- アクリル絵の具は布に描くことができる。
- 普通のアクリル絵の具で布に絵を描くときには、いくつかのコツが必要。
- アクリル絵の具は、布を染めることができる。
- グラデーションのような技法も楽しむことができる。
- 塗れた布に描いたとしても、アクリル絵の具が乾く時間は変わらない。
- アクリル絵の具が乾く時間を調整できる材料もあるので、描きたいイメージで使い分けを楽しむのがGOOD!
- 布専用のアクリル絵の具も販売されている。
- 布専用ならではの特徴もあるので、布に描くときは検討してみることがおすすめ。
アクリル絵の具で布に描いたり染めたりするときには、布を扱うコツも併せて作業をすることが肝心だということがわかりました。
布を扱うのに慣れていない場合は、布専用のアクリル絵の具を使うのがいいように思います。
私は普段から洋裁などもしていて布の扱いには慣れています。
ぜひ手持ちのアクリル絵の具で布に絵を描いてみたいと思います。
今回はアクリル絵の具で布を染められることもわかったので、こちらにも挑戦してみたいですね!
アクリル絵の具を使った色水では発色がかなり薄くなるようですが、その淡い感じも楽しめたらと思います。