【執筆者:編集部 今冨るみ子】
窓を開けて寝ると、怖い事件に巻き込まれるリスクは高くなります。
一軒家でも2階だから窓を開けて寝るのは問題ないと思いがちですが、何階であろうと侵入されるおそれがあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、窓を開けて寝ることの危険さと防犯対策について紹介します。
- 事件に巻き込まれるリスク
- 怖い理由
- メリット・デメリット
- 取り入れたい防犯グッズ
窓を開けたまま寝ることのリスクを知らなかった一人暮らしの女性には、ぜひ読んでほしい内容です。
窓を開けて寝ると怖い事件に巻き込まれるリスクあり
犯罪者は鍵を閉めていない窓から侵入することが多く、開けて寝るのは大変危険です。
- 無締まりの窓や扉から侵入することが一番多い
- 部屋に人がいてもいなくても開いてる窓から侵入する
- 高層階でも窓から侵入される
また、住人が家にいるのに侵入し窃盗を行う犯罪もあり、女性の暴行目的の場合はわざわざいるときを狙っているので窓を開けて寝るのは危険です。
少し涼しくなってきました
危険な時期ですエアコンを使うのが終わり、窓を開けて寝るとちょうど快適だから
窓を開けたまま寝るのは絶対にダメ
目を開けたら知らない男が包丁持って立ってた
朝起きたら家の中の物が盗まれてた
たくさん見てきました
マンションの10階でも窓を開けて寝てはダメ
— 元警察官♂️ケイ (@motokeisatu) September 19, 2018
夏はエアコン代を節約しようと、つい窓を開けて寝たくなりますが大変危ないです。
一軒家でも共同住宅でも無締まりが一番侵入者が多くて危険
戸建てでもアパートやマンションなどの共同住宅でも、侵入窃盗犯が最も好むのは無締まりの窓や扉です。
警視庁のサイトによると、令和4年の侵入窃盗の手口では無締まりの窓や扉から入ったものが一番多く、4階建以上の共同住宅以外では半数を占めています。(※1)
一戸建て住宅 | 51.2% |
---|---|
共同住宅(3階建以下) | 51.5% |
共同住宅(4階建以上) | 40.6% |
侵入するときはなるべく早く犯行をすませたいので、鍵がかかっている窓を割るよりも無締まりのほうが狙われるといわれます。
1階じゃないから大丈夫というわけではありません。
一軒家の2階でもマンションの高層階でも侵入される
「一軒家でも2階だから」「高層マンションの上の方だから」開けっ放しにしても大丈夫と思いがちですが、無締まりだと窓から侵入される可能性は十分あります。
【注意喚起】※長文
秋の気候になり夜は涼しくなって窓を開けて寝るよ〜って方をちょこちょこ見かけるのですが、個人的にはやめたほうが良いかなと思います。
もう数年前ですが、一人暮らしをしていた頃、都内オートロックのマンションの6階に住んでいたとき、夜中に忍び込みにあったことがあります。— わたしははは¦R4.10.boy (@hahanonakigoto) October 2, 2023
2階以上でもマンション内の廊下側の窓から侵入されたり、ベランダをつたって登ってこられたりするおそれがあります。
1階以外で侵入される手口はつぎのようなものがあります。
下がり蜘蛛 | ・マンションの屋上からロープを垂らし ベランダに降りて窓から侵入する ・マンションの最上階に多い |
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雨樋上り | ・雨どいや排水管などを登って 高層階のベランダへ行き 鍵が開いている窓から侵入する ・どの階数へも侵入が可能 |
クモ男 | ベランダを懸垂のようにして 上層階まで登り、鍵が開いている 窓から侵入する |
とくに夜は人からあまり見えないため、大胆な手口をする侵入犯も多くいるので、高層階でも窓を開けて寝るのは危険です。
窓を開けて寝るのはメリットよりもデメリットのほうが多いことがわかります。
メリットよりもデメリットのほうが多い | 節約よりも安全を
窓を開けて寝るのは、「エアコン代を節約するため」「環境のことを考えて」が一番の理由だと思いますが、防犯上の危険のほかにもメリットよりデメリットの方が多いです。
メリット | ・電気代を節約できる ・空気がこもらない ・エアコンによる乾燥を防げる |
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デメリット | ・防犯上危険 ・外の音が入って来る →睡眠の質が下がる ・温度の調整が難しい ・身体が冷え体調を崩す ・虫が侵入する ・自分のいびきや寝言で 近所に迷惑をかける |
契約している内容や電気会社、エアコンにもよりますが、夏の冷房は1時間におおよそ約3.8円なので、8時間つけて寝ると1晩で30.4円です。
窓を開けて寝ると、夜中にはエアコンよりも気温が下がることがあり、体調を崩したり喉が痛くなったりする人もいてかえって体に悪いようです。
おはようございます
皆様、今日もいい一日になりますように寝る時暑くて、窓を少し開けて寝たら、朝は寒くて体がダルい
失敗しました— TaKuPa (@TaKuPa5) June 8, 2022
逆に窓を開けても気温が下がらず熱中症になることも多く命にかかわります。
また、寝るときに窓を開けると、車や人の声などの外の音が入ってきて睡眠が阻害されたり、自分のいびきがご近所さんに迷惑になったりすることがあるようです。
聞いてください。近所の住人が窓を開けて寝ているため、こんな時間にいびきがだだ漏れしています。こ、これは騒音にあたるのではないでしょうか、、そして無呼吸症候群の疑いありで少々心配しております。
— aaaaai. (@Aaaaai9393) July 20, 2022
エアコンだとどうしても体調が悪くなる人は、犯罪に巻き込まれるリスクを理解したうえでしっかり対策をしましょう。
それでも窓を開けて寝たいときの防犯対策
エアコンをつけて寝るとかえって体調が悪くなるのでどうしても窓を開けて寝たい人は、リスクをわかった上での防犯のための対策が必要です。
- 網戸の補助鍵
- 通気性のあるシャッター
- ステンレス製の防犯網戸
網戸には鍵がついていないので窓を開けて寝るとそこから簡単に侵入されますが、補助鍵を取りつけることでリスクを下げます。
また、窓を全部開けて寝たい人は、通気性のあるシャッターや面格子を設置すると、侵入できなかったり目隠しになったりというメリットがあります。
一般の網戸は刃物でかんたんに切られて侵入できるので、ステンレス製にするのもおすすめです。
侵入窃盗犯が入れないような対策をしておくとさらに安心です。
窓を開けたまま寝るのは避けたうえでの防犯対策 | 一人暮らし必見
侵入されないためには窓を開けて寝ないことが大切ですが、ほかにも防犯対策をしておきましょう。
- 施錠の徹底
- 防犯ガラス、フィルム
- 補助鍵
- 防犯ブザー
- 窓周りの防犯対策
無締まりの場合が一番侵入窃盗が多いことから、一番大切なのは施錠を徹底することです。
昼間でも侵入窃盗は行われているので、目が行き届かない部屋の窓の鍵は閉めるようにしましょう。
ガラスが割れにくい対策をしておくと、侵入者があきらめる可能性があります。
防犯ガラスやフィルムで窓ガラスの破壊の時間を稼ぐ
施錠をしていても窓を割って侵入されることがあるので、防犯ガラスや防犯フィルムを貼り強度を上げることもおすすめします。
侵入窃盗犯は、ドアや窓を5分以上かかっても開けられなかったらほとんどがあきらめるといわれているので、窓ガラスの強度を上げれば破壊に時間がかかり侵入をあきらめさせることが期待できます。
窓もドアも補助錠をつけると防犯性が上がります。
補助錠でかんたんに開けさせない | 女性の一人暮らしはドアにも
窓はクレセント錠であることが多いですが、ガラスを割られたらかんたんに開けられてしまうので、補助錠をつけることをおすすめします。
クレセント錠
窓枠に取りつけられている半月状の金具。つまみを回転させて引っかけることで窓を固定する。
本来は防音性や気密性を確保することが目的で、鍵としてつけられているわけではないので防犯性は低い。
そのため、窓ガラスを割りクレセント錠を開けて侵入されることが多い。
補助錠がついた窓は外からでも確認できるので、わざわざそんな場所を選んで窓ガラスを割ろうとすることは少なくなるでしょう。
侵入窃盗犯は大きな音がでるのを嫌うので、防犯ブザーをとりつけるのも一つの方法です。
振動に反応する大音量のブザーで侵入者を目立たせる
窓が振動したり開いたりしたことを感知するセンサーのある防犯ブザーを取りつけておくと、侵入されたときに大音量の警告音がなります。
侵入窃盗犯は目立つことを避けたいので、音がなった時点であきらめる可能性が高まります。
一軒家でも2階が安心なわけではありません。
一軒家の窓周りは侵入されやすいのでとくに対策を
一軒家だと2階の窓の防犯対策がおろそかになっていることが多いですが、そのくらいの高さならかんたんに登られるので防犯対策が大切です。
- 防犯センサー
- 防犯カメラ
- 窓、ベランダ下に足場となるものを置かない
- 窓の下に防犯砂利を敷く
窓の近くに人感センサー照明を取りつければ侵入者が近づいたらすぐに気づけますし、近所や歩行者からも見えるため、侵入するのをあきらめさせることにつながります。
上を歩くと音がする防犯砂利を窓の下にしいておくと、侵入者に気づきやすくなったりあきらめさせることにつながります。
戸締りはしっかりした上でほかの防犯対策もしたいですね。
不審者が不安な人はこちらの記事も参考になります。
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結論 | 窓を開けて寝るのは事件のリスクがあり危険 | 必ず戸締りを
- 侵入の手口は無締まりの窓や扉が半数を占める
- 2階以上でも安心できない
- エアコン代の節約より安全を優先
- 補助錠や防犯フィルムを活用
- 一軒家はとくに窓周りの対策を
何階であろうと窓を開けて寝ると犯罪に巻きこまれるリスクがあるので、必ずすべての窓の戸締りをすることが大切です。
窓を開けて寝るための商品もありますが、完全に大丈夫なわけではありません。
窓や扉の鍵を閉めたうえで、侵入されにくい防犯対策をするとさらに安心ですね。