【執筆:ヨセミテ編集部】
ふきには毒性があり、あく抜きをしなければ体に悪い影響を及ぼす可能性が高いです。
また食べ過ぎは便秘を起こす可能性もあるので、お通じに日頃から悩む人は特に注意が必要です。
安全に食べる際のポイントや、栄養成分から期待できる効果・メリットを以下の項目に沿って紹介していきます。
ふき のこと
- 食べ過ぎによって起こりうる影響
- 毒性について
- 不溶性食物繊維の摂り過ぎに注意
- メリットや食べ方
あく抜きの方法も紹介しているので、初めて調理する人もぜひ参考にしてみてくださいね!
目次
ふきの毒性とは|食べ過ぎは体に悪い影響を及ぼす可能性が
ふきには、ピロリジジンアルカロイド類の天然毒が含まれています。
毒性 | ペタシテニンやネオペタシテニン (ピロリジジンアルカロイド類) ⇒肝障害の原因 |
---|---|
過剰摂取は 便秘のおそれ |
不溶性食物繊維の摂り過ぎ |
また、水に溶けない不溶性食物繊維が豊富である特徴から、食べ過ぎは便秘を誘発する可能性もあります。
毒性については、しっかり下処理を行うことが大切です。
ふきの毒性は「あく抜き」で解決
ピロリジジンアルカロイド類の毒性は肝臓へ影響を及ぼし、動物実験では発がん性があることも分かっています。(※1)
しかしこの毒性は水に溶ける性質がある為、あく抜きをすれば問題はありません。
あく抜きが手間だと感じる人は、加工済みのものを購入する手もあります。
ちなみに、ほろ苦い味が特徴のふきのとうにも毒性は含まれています。
天ぷらでもあく抜きが必要なの?といった疑問については、こちらの記事を参考にしてください。
詳しくはこの記事をチェック!
また、あく抜きをした場合でも、ふきの食べ過ぎは便秘を起こしかねない点に注意しましょう。
不溶性食物繊維の摂り過ぎによる影響
ふきには生100g当たり1.3gの食物繊維が含まれ、割合としてはほぼ水に溶けない不溶性です。
水溶性 | 不溶性 |
---|---|
0.1g | 1.2g |
食品成分データベースより(※2) |
食物繊維は水溶性:不溶性=1:2で摂ることが望ましいとされており、ふきばかりを食べていると不溶性の摂取量が増え、バランスが崩れやすくなります。
それぞれの働きは?
水溶性:腸内でゲル状になり便を潤す。摂り過ぎるとかえって下痢の原因に。
不溶性:水に溶けず便のカサとなり、腸の蠕動運動を刺激する。
一方、水溶性食物繊維はネバネバした食品や果物、芋類に豊富です。
食生活の基本はあくまでも主食・主菜・副菜とバランスの良いものを心掛け、偏らないようにしましょう。
以上の点に注意すれば、うれしいメリットも得られますよ♪
ふきには体に良い成分も|栄養素・食べ方・保存方法など
食物繊維のほか、ビタミンやミネラルも豊富です。
カリウム | 体内の余分な塩分を排出 |
---|---|
カルシウム | ・骨や歯の構成成分 ・筋肉や神経の機能を正常に保つ |
ビタミンK | ・カルシウムの吸収率UP ・血液凝固を予防 |
特にミネラルは体内で合成ができない成分なので、食事から摂る必要があります。
定番は煮物ですが、SNS上では一工夫を加えて楽しんでいる人もいましたよ♪
定番の煮物に一工夫加えた食べ方
ほかの具材と炒め煮にするのも新鮮です。
本日の収穫と蕗のきんぴら!
煮物以外作ったことなかったけど、練り物と一緒にきんぴらにした!きんぴら良い👍
ご飯進んじゃうw
じゃダメじゃん😂 pic.twitter.com/QzFAumw8Ou— kisuke🦜🦜🦜 (@kisuke_v) June 20, 2021
家にある食材を使ってきんぴらにするのも良いですね!
いやー 風が強かった~🌀
洗濯物飛ばされないでよかった💦 👕👖🌀☀✨ふきと豚肉の炒め煮
お疲れ様です(๑•🐽•๑)🍻乾杯✧︎ pic.twitter.com/4QhJaH1q9G— きよ (@8kiyo8) April 22, 2021
ガッツリとしたおかずには、肉類と合わせるとメインの1品になります。
もちろんシンプルな煮物で香りを堪能するのもおすすめです。
ふきの煮物 by たぷぐち
シンプルにふきだけを使った煮物です
ふきの葉みそ by *たかちゃん*
ふきの葉は捨てずに利用できますよ♪
また、たくさん手元にある場合は、下処理後に冷蔵や冷凍庫で保存しましょう。
余ったら冷凍保存も可能
1週間程度なら冷蔵保存でも良いでしょう。
それ以上長く保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
冷蔵 | 全体が入る容器に入れ 水に浸した状態で保存 (水は毎日取り換える) |
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冷凍 | 水気を十分に取り除き 小分けにラップして保存袋へ (約1ヶ月保存可能) |
冷凍したものは凍ったまま煮物に使えます。
保存方法も参考にしながら季節の食材を堪能してくださいね。
結論|ふきの毒性はしっかりあく抜きをすれば大丈夫
- あく抜きをしないと毒が抜けない
- 食べ過ぎによる便秘に注意
- ビタミンやミネラルが豊富で健康面にうれしいメリットも
- 定番の煮物やほかの具材と合わせて炒め煮もおすすめ
- 冷凍保存も可能
毒抜きの下処理が重要なので、必ず行いましょう。
不足しやすい食物繊維も補えますが不溶性の割合が大きいので、ほかの食品からも上手に補いながら取り入れてくださいね。
ぜひ家にある食材と組み合わせて炒め煮にも挑戦してみてください!