【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
高菜は、高菜漬けのように塩分が豊富に含まれている状態で食べ過ぎると、高血圧やむくみなどの症状がでる可能性があります。
高菜をそのまま食べるのであれば特に問題ありませんが、過剰摂取による消化不良には注意しておきましょう。
どのくらいの摂取量に抑えておくべきなのか、塩分摂取量を基準にまとめてみました。
高菜のこと
- 体に悪いといわれる理由
- 高菜漬けの塩分量
- そのまま食べても大丈夫なのか
- 高菜の栄養成分について
生の高菜と高菜漬けで栄養素が変わるのかどうか気になる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
高菜を食べ過ぎると体に悪いといわれる理由
高菜はそのまま食べるよりも漬物として食べるほうが、体に悪影響を与える可能性があります。
高菜漬け | 高血圧 | 塩分の摂り過ぎ |
---|---|---|
むくみ | ||
消化不良 | 食物繊維の摂り過ぎ (高菜をそのまま食べる場合も注意) |
漬物を作る際に塩が使われるので、そのままの高菜であれば高血圧やむくみのような症状は心配ありません。
高菜漬けには大量の塩分が使われている
高菜漬けには100g当たり1600mgの塩分が含まれているため、食べ過ぎると高血圧やむくみのような体に悪い影響をおよぼす危険性があります。(※1)
高血圧から引き起こる病気は、動脈硬化や心筋梗塞などさまざまあり、「ただの高血圧」で終わらないのが塩分の過剰摂取の恐ろしいところです。
このような危険性は世界中で注視されており、世界保健機関(WHO)は1日の目標摂取量5gを推奨しています。
しかし、令和元年の国民健康・栄養調査によると日本人の食塩摂取量は平均9.7g/日。(※2)
例えば、高菜漬け400gを食べると、1日の塩分目標摂取量を大幅にオーバーします。
漬物とご飯を一緒に食べることを習慣にしている人もいるでしょう。
まずは食べ過ぎない、そして味付けの濃い料理が食卓に並んでいる時は高菜漬けを控える心がけをしましょう。
過剰摂取は消化不良の元!食べ方にも気をつけよう
高菜と高菜漬けには、ほぼ同量の食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維の摂取による効能は今や当たり前ですが、体に良いからといって食べ過ぎてはいけません。
高菜には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらも含有されており、特に不溶性食物繊維を摂り過ぎると便の量が増えるため、消化不良を引き起こします。
水溶性食物繊維:善玉菌を増やす・便を柔らかくする
不溶性食物繊維:腸の動きを活発化・便の量を増やす
体に良い食べ物であっても、適量が一番です!
消化不良の対策として、高菜の葉をたくさん使って料理する時は細かく切って、よく噛んで食べることを忘れないでくださいね。
塩分、食物繊維による影響を詳しく知りたい人は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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高菜は体に良い効果が期待できる!栄養成分について
高菜には食物繊維だけでなく、下記のような栄養成分がたくさん含まれています。
食物繊維 | お腹の調子を整える |
---|---|
βカロテン | 免疫力を高める |
カリウム | 血圧を正常に保つ |
ビタミンC・K | 体の機能を正常に保つ |
葉酸 | 健康な細胞を作る |
βカロテンは体内でビタミンAに変換されるので、ビタミンを積極的に摂取したい人におすすめですね。
ダイエット中でもOK!高菜の美味しい食べ方
高菜、そして高菜漬けにはコレステロールが含まれておらず、糖質もごく少量しか含まれていないため、太る心配はありません。
ダイエット中であっても食べて大丈夫でしょう。
高菜漬けはそのまま食べたり白ご飯と一緒に食べたりするだけでなく、炒めても美味しい食材です。
醤油や塩を足してしまうとさらに塩分の過剰摂取になるため、野菜やお肉を足す場合、味付けはもともと漬物に含まれる塩分だけで十分ですよ。
アクセントに辛味が効いた高菜漬けもいいですね。
ぜひ、「普段の炒め物に飽きたな」「レパートリーを増やしたいな」と思っている人は、高菜漬けを炒め物に使ってみてください。
高菜を料理に使うときはアク抜きしよう!
高菜をそのまま調理に使いたい場合、必ず下茹でアクを抜いてから使いましょう。
高菜に含まれるシュウ酸が、カルシウムや鉄分の吸収を阻害するといわれています。
アク抜きするかしないかは、栄養面だけでなく味にも大きく影響するので、覚えておきましょう。
結論|高菜はそのままか漬物かによって体への影響が異なる
- 漬物は塩分が多い
- 過剰摂取すると高血圧やむくみの原因になる可能性がある
- そのまま食べる場合は食物繊維の過剰摂取に注意
- コレステロール0なのでダイエット中でも食べてOK
- 高菜漬けは炒め物に使える
高菜に含まれている食物繊維を過剰摂取すると、消化不良になる可能性があります。
さらに、高菜漬けは塩分が大量に使われているので、高血圧やむくみなどの症状に注意が必要です。
しかし、そもそも食物繊維は体に良い働きをする栄養素で、その他にもたくさんの栄養成分が含まれているため、食べ過ぎなければ心配ありません。
炒め物にも使えるので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。