【執筆者:編集部 井上ゆうこ】
胡麻豆腐は、豆腐に比べると糖質が多く太りやすいという理由で、体に悪いとされることがあります。
ほかにも、アレルギー症状が出る可能性もあるので、体質によっては注意が必要です。
とはいえ、原料に使われる胡麻は栄養価が高いので、適量であればむしろ健康や美容の助けになることも期待できます。
この記事では、胡麻豆腐のデメリットを補いつつ食事に取り入れられるように、次の項目を紹介します。
胡麻豆腐のこと
- 体に悪いと言われる理由
- 食べ過ぎるとどうなるのか
- 食べ方のポイント
- 体へのメリット
「胡麻豆腐は太るの?」、「ダイエット中に食べてもいいの?」といった疑問も解決できるので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
目次
胡麻豆腐は意外と糖質が含まれるので食べ過ぎると体に悪い
胡麻豆腐は意外に糖質が多いので、食べ過ぎると肥満や生活習慣病の原因になるかもしれず、体に悪いと言われることがあります。
ほかにも、人によっては胡麻アレルギーを発症することもあるので注意が必要です。
肥満 生活習慣病 |
糖質の摂り過ぎ |
---|---|
アレルギー | 体質による |
食事で摂った糖質は、血液中の血糖として全身をめぐり、エネルギーとして消費されます。
このとき、エネルギーに使われなかった余分な糖質は、血糖値を制御するインスリンによって体内に脂肪として蓄えられ、肥満や生活習慣病につながることがあるのです。(※1)
葛粉とは?
マメ科のツル植物である葛の根から取り出したデンプンで、胡麻豆腐の他にも葛餅や葛湯に使われます。
胡麻豆腐は原材料にデンプンを使うので、大豆が主原料の豆腐と比べて糖質が多くなりがちです。
豆腐と同じ感覚で食べるのはNG|体質によってはアレルギーも
胡麻豆腐を豆腐と置き換えて食事に取り入れたり食べ過ぎたりすると、糖質過多になる危険性があります。
糖質 | カロリー | |
---|---|---|
胡麻豆腐 | 8.1g | 75kcal |
木綿豆腐 | 0.4g | 73kcal |
絹ごし豆腐 | 1.1g | 56kcal |
食品成分データベースより(※2) 「糖質=炭水化物ー食物繊維」で計算 |
胡麻豆腐のカロリーは、木綿豆腐とほぼ同じで特別高いわけではありませんが、糖質に関しては、木綿豆腐の20倍程度、絹ごし豆腐の8倍程度あります。
胡麻豆腐を食べる際は、体質によってはアレルギーにも気をつけましょう。
胡麻豆腐の主原料である胡麻は、アレルゲンとして表示が推奨される「特定原材料に準ずるもの」の対象品目です。
「特定原材料に準ずるもの」とは(※3)
食物アレルギーを引き起こすと分かっている食品のうち、症例数や重篤な症状が現れる人の数が、表示義務のある「特定原材料」(小麦、そば、卵、乳など)よりは少ないけれど、継続してある程度見られるもの。
胡麻豆腐のデメリットを和らげるためには、食べ方を工夫するといいですよ。
一食当たりで糖質の量を調整|離乳食で初めてなら少量ずつ慎重に
糖質の摂り過ぎを防ぐには、献立の中で摂取量を調整するのがおすすめです。
肥満 生活習慣病 |
・食べ過ぎない ・主食を減らして調整 |
---|---|
アレルギー | ・体調の異変を感じたら食べない ・医師に相談する |
胡麻豆腐は1パック50〜120gと商品によって幅がありますが、100gを1食分として、ご飯の糖質量と比べてみましょう。
先述の胡麻豆腐100g当たりの糖質8.1gは、中盛りご飯1杯の約15%に相当します。
たまに食べる程度ならそれ程気にしなくても良さそうですが、毎日食べる場合や痩せる目標がある人は、胡麻豆腐を献立に加えたらその分ご飯を減らして糖質量を調整するのがおすすめです。
胡麻アレルギーは、2歳までに発症することが多いようです。
赤ちゃんに与えるなら、離乳食中・後期以降です。初めて口にする際は病院が開いている時間帯に小さじ1杯程度にし、3回程食べて大丈夫そうなら徐々に量を増やします。
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糖質やアレルギーの問題をクリアしたら、胡麻豆腐は健康にいい面がたくさんあります。
胡麻豆腐は体にメリットも多い|特有の抗酸化物質も
胡麻豆腐の主原料である胡麻は、「食べる丸薬」と言われるほど栄養価が高い食品です。
医薬品と違って病気に対する効果・効能は期待できませんが、体にうれしいメリットがたくさんありますよ。
ゴマリグナン | 抗酸化作用 |
---|---|
不飽和脂肪酸 | 血中コレステロールの上昇を抑える |
ビタミン類 | 体の機能を正常に保つ |
ミネラル類 | |
食物繊維 | 便秘を防ぐ |
特徴的なのは、抗酸化力を持つ胡麻特有の微量成分「ゴマリグナン」です。(※4)
過酸化脂質を作り出して老化や生活習慣病を進行させる活性酸素を取り除いたり、その発生・働きを抑えたりする作用。
また、胡麻に含まれる不飽和脂肪酸、リノール酸とオレイン酸は悪玉コレステロールを下げる効果が期待できます。(※5)
栄養豊富な胡麻ですが、皮付きを粒ごと食べるとそのまま排出される可能性が高いです。
胡麻豆腐は、食事だけでなく間食に取り入れるのもおすすめですよ。
間食に取り入れて栄養補給
健康や美容が気になる人は、間食のお菓子を胡麻豆腐に置き換えてみましょう。
おすすめなのは、きな粉や味噌などの大豆製品と組み合わせる食べ方です。
最初からデザートとして販売されている商品もあります。
タンパク質やビタミン・ミネラルをおやつで手軽に補えますよ。
結論|胡麻豆腐は適量なら体に悪いどころかメリットが多い
- 豆腐に比べると糖質多め
- 気になる人は食事全体で糖質摂取量を調整しよう
- 健康に役立つ栄養が豊富
- 体質によってはアレルギーに注意
- 間食に取り入れるのもおすすめ
胡麻豆腐は、体へのデメリット以上にメリットも多い食品です。
食べ過ぎやアレルギーに注意しつつ上手に取り入れて、胡麻の豊富な栄養を活用しましょう。
食事にも間食にもなるので、色々な食べ方で楽しんでくださいね♪