【執筆者:編集部 井上ゆうこ】
チューペットが体に悪いとされるのは、食べ過ぎると肥満や生活習慣病につながる可能性があるからですが、量や食べ方を工夫すれば深刻な問題にはなりません。
そのほかに、甘味料や添加物の安全性を疑問視する声もありますね。
この記事では、健康を害することなくチューペットを楽しむために知っておきたい次の項目を紹介します。
チューペットのこと
- 食べ過ぎによる体への影響
- 異性化液糖が問題視される理由
- 添加物は食べても安全なのか
- どのくらいか食べてもいいのか
「チューペットは砂糖の量が多そうだけど食べると太るの?」、「無添加の商品なら安全なの?」といった疑問を解決できる内容なので、ぜひ参考にしてください。
目次
チューペットの食べ過ぎは体に悪い|糖質過多や冷えに注意
チューペットが体に悪いと言われる原因は、糖質の摂り過ぎや内臓の冷えが肥満や生活習慣病につながる恐れがあるからです。
ただし、量や食べ方に気を付ければそれほど心配する必要はありません。
ほかにも、原材料の異性化液糖や添加物が健康を害すると考える人もいます。
肥満 生活習慣病 |
糖質の摂りすぎ ※糖尿病の人は要注意 |
---|---|
基礎代謝の低下 | 内臓の冷え |
異性化液糖 | 原料が遺伝子組み換え作物の 可能性 (安全性は確認されている) |
添加物 | 体への悪影響 (安全性は確認されている) |
チューペットとは?
元々は前田産業が製造販売する「ポリエチレン詰清涼飲料」の商標でしたが、すでに販売終了しています。現在は、類似品の細長いポリ容器に入った氷菓の総称的な呼び方として使われることが多いようです。
チューペットに含まれる糖質を摂り過ぎると健康によくありません。
また、凍らせたチューペットがもたらす「冷え」にも要注意です。
異性化糖や添加物は、基本的に安全が確認されているので、過剰に心配する必要はないでしょう。
原材料に含まれる異性化液糖・添加物は基本的に安全
チューペットの甘味料としてよく使われる異性化液糖と、保存料・着色料などの添加物は、国が安全性を確認しているので通常の範囲内で食べれば問題はないといえます。
異性化糖はブドウ糖と果糖が主成分の液状の糖で清涼飲料水の甘味料としてよく使われます。
果糖の割合によって名前が異なり、チューペットの原材料欄に次のように表示されます。
- ブドウ糖果糖液糖
- 果糖ブドウ糖液糖
- 高果糖液糖
異性化液糖の原料の一つはトウモロコシですが、遺伝子組み換えコーンが使われている可能性がゼロではないので安全性を疑う人もいるようですが、基本的には心配ありません。
異性化液糖は遺伝子組換え食品の表示対象外であることも、不安を拡大させるのかもしれません。(※2)
チューペットによく使われる香料、酸味料、保存料、着色料、安定剤などの添加物に関しても、通常の範囲内で摂取する分には体に害がないことが確認されています。
人が一生のうち毎日摂取しても健康に害がないと推察される一日あたりの摂取量(mg/kg体重/日)をADI(一日接種許容量)といいます。食品添加物は、ADIを超えないように使用基準が定められています。
異性化液糖と添加物は過剰に心配しなくても大丈夫ですが、糖質の摂りすぎには注意が必要です。
太るのを避けるには適量を守ろう
チューペットを食べ過ぎると糖質過多になったり、内臓が冷えて基礎代謝が下がったりするので適量を守りましょう。
肥満 生活習慣病 |
適量を守る |
---|---|
基礎代謝の低下 | ・量を少なくする ・冷やし過ぎない |
チューペットは商品によって幅はありますが、1本あたり7〜10g程度の糖質を含んでいるものが多いようです。
商品例(全て63ml) | 糖質 |
---|---|
農水フーズ キラキラシャーベット ミックスソーダ |
7.7g |
光武製菓 果汁100% |
8.0g |
光武製菓 ソルティすいか&ライチ |
10.0g |
農水フーズ 森のくだもの屋さん りんご |
10.5g |
遊離糖類とは
人が食品に加える糖類および、蜂蜜・シロップ・果汁などに元々存在している糖類。
ただ、遊離糖類はスプーン一杯のケチャップにも4g含まれているように、通常の食事からも摂取しているので油断しないようにしましょう。
チューペットに含まれる糖質は急激な血糖値上昇につながりやすいので、食べる量には十分注意し、心配であればお医者様に相談してください。
凍らせて食べると体が冷えるのが気になる人は、常温や少し冷やす程度で飲むのもおすすめです。
真ん中からポキンと折れるチューペットの特徴を活かして、1回に食べる量を半分に減らすのも冷えを和らげてくれますよ。
食べ過ぎは体に悪いチューペットですが、間食としてメリットもあります。
チューペットはアイスの中では低カロリー
暑い時期に食べたくなるアイスの中で、チューペットはカロリーが低めです。
アイスクリーム類は乳成分の量によってアイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイスの3種類に分けられます。
乳固形分/乳脂肪分 | カロリー (kcal/100g) |
|
---|---|---|
アイスクリーム | 15%以上/8%以上 | 178〜205 |
アイスミルク | 10%以上/3%以上 | 167 |
ラクトアイス | 3%以上/- | 108〜217 |
チューペット | – | 46〜67 |
チューペットのカロリーは 表「チューペットに含まれる糖質の目安」で挙げた 商品を比重1.0として計算した最小値〜最大値を記載 |
チューペットやアイスキャンディーなど乳固形分3%未満のものは、アイスクリーム類ではなく「氷菓」とされ、乳固形分をほとんど含みません。
アイスクリーム類と比べると、チューペットは比較的カロリーが低いことが分かります。
同時にこの記事も読まれています
カロリー以外に、異性化液糖や添加物が気になる場合は、商品選びを工夫しましょう。
遺伝子組み換えや添加物に抵抗がある場合の解決策
チューペットに含まれる添加物や遺伝子組み換え作物が原料かもしれない異性化液糖は、基本的に食べても安全ですが、摂取したくない場合はこだわりのある商品を選ぶのも手です。
「お店で売ってない!」という場合でも、ネットで購入できますよ。
イタリア生まれの「オーガニック ビオアイス」は濃縮した有機果汁を使うことで砂糖不使用でもしっかりとした味を楽しめます。
花田食品「りんごちゃん&ぐれーぷる」も原材料は国産果汁100%です。
アイスキャンディーを手作りすれば、納得した材料だけを使えますね。
手作りアイスキャンディーその2キウイ🥝のグレープ🍇アイスキャンディー💓😍💓今の暑さ☀️😵💦には欠かせないです😉 pic.twitter.com/3I2DL1v1yz
— ドナテロ🐺ベンガルトラ🐯ビル最高😃⤴️⤴️ (@dta1203) August 28, 2020
アイスキャンディーの型があれば、ジュースを凍らせるだけなので簡単ですよ♪
手作りすると食べるだけでなく作る過程も楽しめるので、ぜひ挑戦してみてください。
結論|適量のチューペットなら間食に食べても体に悪いことはない
- 食べ過ぎは肥満や生活習慣病につながる危険性あり
- 健康な人は1日1本程度食べてもOK
- ただし糖尿病の人は量は控え目で必要なら医師に相談
- 異性化液糖と添加物は法律で管理されているので基本的に安全
- 原料が気になる人は無添加の商品や手作りもおすすめ
チューペットは、食べ過ぎなければカロリー低めの冷たいおやつとして安全に楽しめます。
よく使われる異性化液糖や添加物の安全性は確認されていますが、子供に与えることも多いので気になる人もいるでしょう。
そんな場合は、商品の選び方を工夫したり手作りしたりすれば、安心して食べられますよ。