【執筆者:編集部 山上由利子】
コカコーラゼロが体に悪いと言われるのは、制限なく飲み過ぎると人工甘味料の過剰摂取となり、かえって肥満や糖尿病になる可能性があるからです。
そのほか酸味料・着色料・カフェインも含まれているため、飲み過ぎると体に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、コカコーラゼロを安全に美味しく飲むために押さえておきたい以下の事柄をご紹介します。
コカコーラゼロのこと
- 体に悪いと言われる原因
- 危険性はどの程度か
- 添加物に発がん性はあるのか
- ダイエットに効果的な飲み方
ダイエットのためカロリーゼロ飲料を選んでいるのになかなか痩せられなくて困っている人にとっても参考となる内容です。
コカコーラの都市伝説「歯や骨が溶ける」についても触れているので、ぜひ最後まで読んでくださいね ♪
目次
コカコーラゼロの飲み過ぎは体に悪い|添加物が原因
コカコーラゼロは砂糖の量がゼロなのでカロリーを気にすることなく美味しく飲めますが、飲み過ぎてしまうと添加物の過剰摂取につながり健康を損ねる可能性があるので気を付きましょう。
肥満・糖尿病 下痢 |
人工甘味料の摂り過ぎ (スクラロース・アセスルファムK) |
---|---|
発がん性 | 着色料(カラメル色素) (量的に心配なし) |
めまい・心拍数増加 興奮・不安・不眠症 |
カフェインの摂り過ぎ |
腎機能低下 カルシウムの吸収抑制 |
酸味料の摂り過ぎ (リン酸塩) |
酸蝕歯 | 酸性のため(pH約2.2) |
特に人工甘味料の過剰摂取には気を付けた方がよさそうです。
コカコーラゼロ
ゼロの言葉に騙されて飲んでたけど
ゼロでもコカコーラ飲んでたら太る!😤太る元凶はこいつだった!😡
コーラさえ飲まなきゃラーメン餃子天丼食べても太らん😮
半年飲むのやめてやっと体重が3キロ減った
それでもあと3キロ減らさないと元に戻らない💦
もう半年だな😑— ジョアン B. (@bl7rm986) June 15, 2020
ゼロカロリーなので痩せるはずですが、なぜか太る人がいるようですね。
人工甘味料は糖分ゼロでも太る可能性あり|下痢する人もいる
コカコーラゼロに使われている人工甘味料のスクラロースとアセスルファムKはカロリーゼロなのでいくら飲んでも太らないはずです。
ところが、人工甘味料は砂糖の数百倍も甘いのにカロリーがないので肥満や糖尿病に有効とされる一方で、過剰摂取すると逆に肥満や糖尿病になる危険性が指摘されています。
- 血糖値を上げないので満腹感が薄くすぐ空腹感を覚え、余計に食べてしまう
- 腸が甘みを感知し糖代謝に影響を及ぼす
- 腸内細菌叢が変化し糖代謝異常をきたす
- 強い甘みに慣れ味覚が鈍り、より甘い糖質を多く摂取する(依存性)
人工甘味料は消化されにくいので、消化不良から下痢になることもあります。
コカコーラゼロを飲み過ぎると、人工甘味料以外の添加物の体への影響も気になりますね。
添加物の危険性は摂取量で判断する|カフェインの過剰摂取に注意
コカコーラゼロの添加物には、着色料のカラメル色素・酸味料のリン酸塩・カフェインなどが含まれています。
しかし添加物は摂取量が多すぎると問題が生じる場合があります。
カフェインは適量であれば眠気を覚まし頭が冴える効果がありますが、過剰摂取でめまいや興奮作用によるイライラや不眠などの症状が現れることがあります。
カフェインの感受性は個人差が大きいため1日の摂取許容量(ADI)が設定されていません。
カナダ保健省では具体的に1日に400mg以下であれば問題ないとし、世界保健機構(WHO)では妊娠中は胎児に影響があるため300mgを超えないように注意喚起しています。
また、カルシウム摂取量の少ない人がカフェインを摂った場合、カルシウムの排出率が増え骨粗しょう症に原因となる可能性があるとも指摘されています。(※2)
コーヒー | 60mg |
---|---|
紅茶 | 30mg |
コカ・コーラ | 10mg程度 |
( コカコーラゼロはカフェイン量をコーヒーの1/6程度と公表しているので10mg程度となります)
そのほか酸味料としてリン酸塩が使われていますが、リンはインスタント食品などの加工食品に多く含まれており、摂り過ぎると腎機能が低下したりカルシウムの吸収抑制が起こることが知られています。
リンは骨にあるカルシウムを排出させるので骨がもろくなり、骨折や骨粗しょう症になりやすくなります。
コーラを飲み過ぎると「骨が溶ける」という都市伝説が生まれた理由がわかりますね。
一方、カラメル色素の発がん性については量的に問題ないとされています。
発がん性物質(4-メチルイミダゾール:4-MEI)によるものですが、米国食品医薬品局・欧州食品安全機関など多くの国際機関で毒性について調べられおり、カラメル色素中の4-MEIの含有量に基準値を設けるなどして安全性が確保されています。
基準に合ったカラメル色素を使用している限りは発がん性のリスクはないとされています。(※4)
コカコーラゼロは飲み過ぎなければ、カロリー制限に役立つメリットがあるので、効果的な飲み方を確認しておきましょう。
コカコーラゼロで上手にカロリー制限する方法
コカコーラゼロのメリットは何と言ってもカロリーがないことです。
オリジナルのコカコーラとの違いは以下の通りです。
成分表(100mlあたり) | ||
コカコーラ ゼロ | コカコーラ | |
エネルギー(kcal) | 0 | 45 |
炭水化物(g) | 0 | 11.3 |
原材料も違いコカコーラゼロは人工甘味料(スクラロース、アセスルファムK)で、オリジナルは糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)となっています。
コカコーラをコカコーラゼロに替えた場合のメリットを見てみましょう。
カロリーゼロに代えた場合のメリット|カロリーと脂肪の関係
カロリーゼロ商品に替えればその分だけ確実に摂取カロリーが抑えられ、ダイエットに効果が期待できます。
体の脂肪は脂肪組織として蓄えられており、約8割が脂質で残りの2割程度が水分や細胞の構成物質です。
脂肪1㎏には脂質が800g程度となり、エネルギーに換算すると7200kcal(脂質は1gあたり9kcal)に相当します。
脂肪1kgは7200kcalに相当するということは、7200kcalエネルギーを多く消費するか摂取を抑えられれば1kg脂肪が減らせるということです。
かりに毎日コカコーラを250ml飲んでいた人がコカコーラゼロに替えた場合、1日に112.5kcal摂取が抑えられることになり、64日で7200kcal、つまり1kg痩せられることになります。
健康に良い飲み方|注意するポイント
コカコーラゼロはコカコーラやジュースの代替飲料として利用すれば、カロリー制限のメリットがあります。
しかし、水やお茶の代わりに飲むものではありません。
酸性が強いのでダラダラ飲んでいると、エナメル質が侵蝕されます。
飲んだあとは水やお茶で口をすすぐようにしましょう。
また脂肪を燃焼するような成分は入っていないので、たくさん飲んでも痩せられるわけではなく、過剰摂取すると健康被害が生じます。
日本腎臓学会で紹介された海外の長期観察のデータでは、ダイエットソーダを週7杯(残念ながらml数は不明)以上飲む人は、末期腎不全になる可能性が週1杯の人に比べて1.83倍高かったとのことです。
酸味料のリン酸塩の摂り過ぎが慢性腎臓病の進行に悪影響を及ぼすと考えられています。
コカコーラにはゼロカロリーで、食事からの脂肪の吸収を抑える効果のある特定保健用食品もありますよ ♪
詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
そのほかダイエットコーラとしてカフェイン0mgのコカコーラゼロカフェインもあるので、いろいろと試してみてくださいね♪
結論|コカコーラゼロが体に悪いのは量の問題|適量なら心配なし
- 飲み過ぎると肥満・糖尿病になる可能性がある
- カフェイン・酸味料のリン酸塩の過剰摂取にも注意
- カラメル色素の発がん性は摂取量から判断して問題なし
- コカコーラの代わりに飲めば確実にカロリー制限となる
- トクホやノンカフェイン商品もある
コカコーラゼロはダイエットしている人にとっては、安心して飲むことができるうれしい飲み物です。
しかしカロリーゼロだからと油断して飲んだら、甘さに慣れて知らないうちに飲む量が増えてしまうものです。
この記事を読んで、デメリットを十分理解したうえでダイエットに役立ててくださいね ♪