【執筆者:編集部 松洋子】
牡蠣(カキ)は栄養価が高い反面、食べ過ぎると腹痛・下痢などの症状があらわれ体に悪いと言われています。
主な原因として亜鉛の過剰摂取やノロウイルス、アレルギーを引き起こす危険があり毎日食べるのは避けましょう。
この記事では、牡蠣を健康かつ効果的に食べるために知っておきたい次の項目について解説します。
牡蠣(カキ)のこと
- 食べ過ぎると体に悪い理由
- 1日何個まで?毎日食べるのはNG
- 危険なウイルスとアレルギー反応
- 高い栄養価とダイエット効果
食べ過ぎて胃もたれをおこしている人、牡蠣の効能を知ってダイエットしたい人は最後まで読んでくださいね♪
目次
牡蠣を食べ過ぎると体に悪い|毎日食べるのも危険
牡蠣(カキ)を食べ過ぎると体に悪いと言われるのは、栄養の過剰摂取・ノロウイルス・アレルギーなどが原因であると考えられます。
症状 | |
---|---|
亜鉛中毒 | 銅の吸収が悪くなる 胃もたれ・嘔吐・めまい |
プリン体 (過剰摂取) |
関節に炎症 尿酸値が高くなる |
ノロウイルス | 高熱・下痢・嘔吐・腹痛 重症化する例も |
腸炎ビブリオ | 発熱・下痢・嘔吐・腹痛 特に夏場に多い |
牡蠣アレルギー | 体質による アナフィラキシーに注意 |
食べ過ぎると亜鉛やプリン体の過剰摂取になってしまう牡蠣ですが、1日の適量を知っておくと安心ですね。
亜鉛・プリン体含有量から考えて1日3〜5個が適量
牡蠣に含まれる亜鉛含有量は2.8mg(1個あたり)で、成人が1日に安心して食べられる適量は3〜5個が好ましいと言われています。
美味い牡蠣バク食いしたいなーって思って日生行ったんだけど
案の定食べ過ぎ気持ち悪くなって今年はもう牡蠣見たくない( `ᾥ´ ) pic.twitter.com/6Kv6hJN3BK— ひげキャベツ (@higecabetsu) February 25, 2020
特に亜鉛のサプリメントを服用している際は、過剰摂取にならないように気をつけてください。
プリン体の含有量は大丈夫?
成人が牡蠣を1日3〜5個食べる程度なら、プリン体の含有量も1日の推奨摂取量の400mg以下に抑えられます。
生牡蠣を食べる際は、ノロウイルスの感染についても理解しておく必要があります。
妊娠中や体調がすぐれないときの生牡蠣はNG
生牡蠣はノロウイルス感染の可能性があり体調がすぐれないときや、幼児・妊娠中・高齢者は食べるのを控えましょう。(※2)
牡蠣などの二枚貝はプランクトンを餌にしており、海中のノロウイルスを持っている可能性があるので抵抗力のない人は加熱調理して食べてください。
また「生食用」と「加熱用」がありますが、生食用は浄化・滅菌され加熱用と比べて水っぽいのが特徴です。
特徴 | |
---|---|
生食用牡蠣 | 保健所が指定した海域 浄化・滅菌をおこなう のどごしが良い |
加熱用牡蠣 | 生食用以外の海域 栄養価が高い 味が濃く美味しい |
腸炎ビブリオにも注意(※3)
海水中に腸炎ビブリオが発生し、菌が付着した魚介類から感染します。調理前に流水でよく洗浄するのはもちろん、新鮮なうちに食べるのが鉄則です。
▼広島産 冷凍牡蠣(加熱用)
ノロウイルスは冷凍しても死滅しないため、冷凍牡蠣は必ず加熱して食べましょう。牡蠣の中心温度が85〜90度の状態で90秒以上の加熱を推奨します。
ノロウイルス食中毒の場合は、食後半日以降に症状が出やすい傾向にあります。
食後1〜2時間後に胃もたれや嘔吐などの症状が出た場合は、アレルギーの可能性を疑ってもよいでしょう。
危険なアレルギー反応|アナフィラキシーも
牡蠣アレルギーは嘔吐・下痢・腹痛・蕁麻疹などの症状が出る可能性があります。
さらに意識がなくなる・呼吸がおかしいなどのアナフィラキシーを疑う場合は、直ちに救急車を呼びましょう。
今日さ〜間違えて牡蠣フライ食べちゃったんだけど、今ちょっとお腹痛いんだよねぇ……
牡蠣、一度当たってからトラウマなのか、体が全く受け付けなくなってしまった……体は正直だなぁ……😭— 檪原 淕 (低浮上極) (@ri9_18iolite) January 9, 2021
生命維持に必要な成分が豊富で低カロリーとうれしいメリットが多い牡蠣ですが、その栄養を余すことなく摂る方法を次章で紹介します。
牡蠣はダイエットに最適|栄養から見る効能とは
牡蠣は体に悪いどころか栄養価が高く低カロリーで太る可能性も低く、美容面でうれしいメリットが多いのが特徴です。
タウリン | むくみ防止の効果あり 肝臓を強くする |
---|---|
亜鉛 | 髪や肌に潤いを与える |
グリコーゲン | パワーの源・疲労回復 |
タンパク質 | 良質な筋肉を作る |
ビタミンE | 肌のくすみ・便秘の軽減 |
鉄分 | 代謝がアップする |
牡蠣に含まれる亜鉛やビタミンの吸収を高める、効果的な食べ方や組み合わせを覚えておきましょう。
レモンを絞ると吸収率アップでさらに効果的
生牡蠣やカキフライにレモンを絞って食べると、亜鉛と鉄の吸収率がアップする効果があります。
またレモンに含まれるクエン酸は、臭みを消して殺菌効果もあり牡蠣と一緒に食べる組み合わせとしてバッチリですね。
【牡蠣大好き飲兵衛🍺のおつまみシリーズ】
■牡蠣のホイル焼き
冷凍かきをホイルに入れてトースターで焼くだけ
お酒との相性バツグン!
牡蠣を一緒に食べれば、肝酵素が活性化されて、二日酔いや悪酔いを防止できるんです。https://t.co/wnr64l5wuv#カン喜 #牡蠣 #ホイル焼き #二日酔い pic.twitter.com/ZqhOYq53zF— 【公式】株式会社カン喜(※主に牡蠣の冷凍食品製造販売) (@Offical_Kanki) September 2, 2022
ニンニクを加えるとさらに良い?
牡蠣に含まれるビタミンB1は、ニンニクに含まれるアリシンと一緒に摂ると吸収率がアップします。アヒージョやガーリックソテーも効果的な組み合わせです。
レモンを絞ると健康効果が高まり殺菌にもなるので、牡蠣を食べる際の定番にしたいですね。
牡蠣の保存方法や剥き方の説明は、以下の記事を参考にしてください♪
詳しくはこの記事をチェック!
結論|牡蠣の食べ過ぎは体に悪いので気をつけよう
- 食べ過ぎは亜鉛・プリン体の過剰摂取になり体に悪い
- 毎日食べるのはNG|成人1日あたり3〜5個が適量に
- 免疫力のない人・体調のすぐれない人は食べないで
- 栄養価が高く低カロリーでダイエットに効果がある
- レモンを絞ると鉄や亜鉛成分の吸収率がアップする
牡蠣は食べ過ぎると胃もたれ・下痢・腹痛などの体調不良がおこる可能性があり、体に悪いと言われています。
亜鉛・プリン体の過剰摂取やノロウイルス、牡蠣アレルギーが主な原因で、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
成人1日あたり3〜5個が適量で、幼児・妊娠中・高齢者はもちろん体調のすぐれない日は食べないでください。
牡蠣は栄養価が高く低カロリーなのでダイエット効果があり、うれしいメリットが多いのが特徴です。
亜鉛の含有量が多い牡蠣は貴重な食材で健康的な効能が多く、食生活に正しく取り入れたいですね♪