【執筆者:編集部 佐々木なるみ】
あんこは、食べ過ぎると太る、栄養過多などのような体に悪い影響が出る可能性があります。
しかし、日常的に食べる分には問題ないと考えられているため、過剰摂取しなければ、健康リスクを心配する必要はありません。
この記事では、あんこの成分や摂取量について、以下の順番に沿って紹介します。
あんこのこと
- 体に悪いといわれている理由
- 食べ過ぎるとどうなる
- あんこの栄養成分
- 正しい保存方法
あんこには、体に良い影響を与えることが期待されている栄養素も含まれています。
あんこが入った和菓子を頻繁に食べる習慣のある人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
目次
あんこは体に悪い?食べ過ぎるとどうなる
あんこを食べ過ぎると体に悪いとされているのは、糖質の摂り過ぎが原因で体に悪い影響をおよぼす可能性があるからです。
太る | 糖質の摂り過ぎ |
---|---|
栄養過多 | |
肌への影響 |
あんこは小豆を甘く煮詰めたものを指し、砂糖やグラニュー糖が多く使われているため、糖質の摂取量に注意しましょう。
毎日食べるとカロリーオーバーで太る?摂取量に注意
あんこには糖質がたくさん含まれているため、食べ過ぎると太る可能性があります。
その他、糖質の過剰摂取はさまざまな健康リスクを招くといわれていますが、「食べ過ぎ危険」のような注意喚起が行われているだけで、厳密な糖質の摂取量は把握されていません。
ただ、脳でも多くのエネルギーを必要とすることから、糖質の最低必要量は約100 g/日と推定されています。(※1)
例えば、饅頭1個に含まれるあんこの量はおおよそ20~30gなので、食べ過ぎると1日に必要な糖質量をオーバーする可能性が高いです。
また、WHOは総エネルギーの10%未満に糖質摂取量を留めることを推奨しています。
自分に必要な総エネルギーから算出できるので、性別や年齢などを照らし合わせて確認してみてください。
男性 | 女性 | |
18~29(歳) | 2,650(kcal/日) | 2,000 |
30~49 | 2,700 | 2,050 |
50~64 | 2,600 | 1,950 |
健康面に加えて、美容においても、あんこの摂取量には注意する必要があると考えられています。
糖質は肌荒れに影響するのか
糖質を過剰摂取した結果、体内でエネルギーとして使われずに余った糖質は、タンパク質と結びついて体を劣化させます。
これを糖化といい、長期的に糖化が行われると、肌の状態に影響すると考えられています。
糖質の摂り過ぎで、すぐに重い症状が出るとは限りません。
しかし、肌のような美容面でも影響が出るため、甘いお菓子を食べる時は、量に気をつけてください。
食べ過ぎには注意が必要なあんこですが、うれしいメリットも期待できますよ。
あんこは体に良いのか?健康効果があるといわれるワケ
あんこには体の機能を正常に保つ働きのある成分が、豊富に含まれています。
アントシアニン (ポリフェノール) |
活性酸素のはたらきを抑える |
---|---|
食物繊維 | 腸の調子を整える |
鉄分 | 体の機能を正常に保つ |
あんこはドーナツやケーキに比べると脂質量は少なく、血糖値が上がりにくい低GI値食材です。(※2)
さらに、あんこの原料である小豆に含まれるビタミンB群は、ダイエットに効果的だといわれています。
しかし、先述の通りあんこ作りには大量の砂糖を使うため、小豆で期待されている効果があんこにもあるとは言い切れません。
ダイエット中にあんこを食べるのは、なるべく控えたほうがいいでしょう。
市販品あんこの開封後や、手作りあんこをたくさん作った時は、腐らせないために正しく保存しましょう。
日持ちする保存方法|冷凍保存はできるのか
大量に余ったあんこは、冷蔵庫ではなく冷凍保存すると日持ちするのでおすすめです。
冷蔵庫保存 | 約1週間 |
---|---|
冷凍保存 | 約1ヶ月 |
おしるこだけでなく、パンにトッピングしたり飲み物にちょい足ししたり、活用方法はさまざま。
少しだけ使いたい時用に、小分けしておくと便利ですよ。
- 小分けしてラップで密閉する
- 薄く平らにする
- 保存袋に入れる
ペースト状になっていると、パンにも塗りやすいのでいいですね。
無農薬の小豆も販売されています。
一からあんこを作ってみたい人や、子供にも優しい材料で作りたいと考えている人におすすめです。
詳しい保存方法や賞味期限については、こちらの記事を参考にしてみてください。
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結論|あんこは大量の砂糖が使われているので食べ過ぎ注意
- 糖質がたくさん含まれている
- 食べ過ぎると太る可能性がある
- 1日の糖質摂取量は総エネルギー量の10%以下に抑えよう
- 糖質だけでなく体の機能を正常に保つ働きを持つ成分もある
- 冷凍保存で約1ヶ月日持ちする
あんこには糖質がたくさん含まれているので、過剰摂取すると太るといった体に悪い影響が出る可能性があります。
そのため、ダイエット中にたくさん食べるのは控えたほうがいいでしょう。
しかし、体の機能を正常に保つ働きを持つ栄養素も豊富に含まれているので、パンに塗ったりデザートにトッピングしたりしてみてくださいね。