桜餅や柏餅は良く店頭でみかけますが、
違いって知ってますか?
調べてみると、違いがいろいろありますよ。
ちょっと気になる、
違いのあれこれ調べてみました。
桜餅と柏餅、原材料が違うって知ってた?
二つの餅は、原材料がかわります。
まず、
桜餅は画像にもあるように、
つぶつぶとしてますね。
関西風だと、道明寺粉が使用されます。
おはぎなどの材料としても使用されます。
道明寺粉というのはもち米を水に浸して蒸した後、
乾燥させて粉にした食品です。
関東ではおもに小麦粉と白玉粉が使用されています。
【出典:http://www.photo-ac.com/】
次に、
柏餅
生地に使われているのは
上新粉と呼ばれる粉です。
上新粉というのは精白(米を磨いて白くする事)した
うるち米(普段ご飯として食べてる米)を
水洗いして乾燥させた後に、少量の水を加えて粉にしたものです。
お団子の素材としても使われます。
【出典:http://www.photo-ac.com/】
桜餅と柏餅、葉っぱは食べる?食べない?
桜餅と柏餅の共通点は、
葉で包まれていると言うことですね。
桜餅は桜の葉で、桜の葉は塩漬けされており、
食べることができます。
柏餅葉っぱは一般には、
食べないことが多いようです。
上記の画像は柏の葉ですが、
柏の葉のような大きな葉は、古代の昔に食物を包む総称で
炊葉(かしぎは)と呼ばれていました。
それが”かしわ”に転じ、
現在の柏にその名が残ったという説があります。
カシワ樹は落葉高木で、
クヌギ、コナラなどと同じブナ科の植物です。
カシワの葉っぱは秋に枯れますが、
すぐには葉っぱは落ちません。
新しい葉っぱと入れ替わりに落葉します。
古い葉っぱと新しい葉っぱが途切れなく樹にあることから、
子孫繁栄の象徴として縁起が良い、
という説もあります。
ちなみに、四国地方などの近畿圏以西では、
カシワの木が自生しておらず、
元々端午の節句にはちまきを用いるため、
サルトリイバラ科(サンキライ)の葉を代用して
作られることが多いようです。
桜餅はお花見、柏餅は子どもの日
桜餅やお花見団子は、
豊臣秀吉が大規模な花見を開いた際に
日本各地の甘味を会場に集めたことをきっかけに、
花見の席で甘いものを食べる様になったとされています。
桜の下で春の息吹を感じながら、
桜餅をいただくのもいいですね。
さて、
柏餅が端午の節句、子どもの日にたべられるようになったのは、
平安時代に中国から端午の節句が伝来したとき、
粽(ちまき)も一緒に伝えられ全国に広がっていきました。
江戸時代に五節句のひとつとなった際、
江戸では柏餅が定着し、
上方は粽(ちまき)が伝承されました。
今でも関東では柏餅、
関西では粽(ちまき)が親しまれています。
紫餅って、柏餅のこと?
柴餅はサルトリイバラ(山帰来)の葉で包まれたものを柏餅として、
西日本では旧の5月5日に作られるようです。
葉がつやつやとしたサルトリイバラの葉は、
柏とちがい葉も食べられるようです。
サルトリイバラの柴餅の画像を載せた
動画を見つけました。
西日本ではサルトリイバラの葉を塩漬けにして販売しています。
どうですか。
柴餅も一度は味わってみたいですね。
いかがでしたか。
桜餅も柏餅も日本に昔から伝わる葉っぱに包まれた、
香りのよいお餅ですね。
甘い餡の入った、もっちりお餅には、
塩漬けの葉がおいしく感じられます。
どうぞどちらもご賞味下さいね。
ライター:結咲(ゆいさき)