先月、甥っ子の結婚式に参加した時のこと、親戚の女子高生からピアスの穴の開け方について相談されました。
今はピアッサーが1,000円もしないで買えるので、「ネットで口コミでも見て選んだら?」と伝えたんです。
すると先日、「ピアッサーで開けてから腫れが引かなくて、ピアスホールがかさぶたになっちゃった」という連絡が…。
慌てて調べてみると、基本的にはピアスの穴を開ける行為は、法律で医療行為とされているんですね。
そのため、医師以外の者が行ってはいけないとされているとのこと!!
自分でやることを勧めてしまった手前、対処法を詳しく調べてすぐに教えてあげなくては!
そこで、以下の内容を調べてまとめてみました。
- ピアスホールにかさぶたができたときはどう対処すればいい?
- 症状別のピアスのトラブル対策
- ピアスホールはいつ消毒をする?
- ピアスホールのオススメの洗浄法
- こんな症状が出たら病院に行くべき
- ピアスホールが安定するまではここに注意
私自身はホットロード世代(知らない!?)なので、安全ピンを消毒して自分で開けるのが当たり前でした。
ですから、「病院でピアスを開ける」という考えがまったく浮かばなかったのです。
状況を聞くと、ピアスホールやホール周りがかさぶたになり、うっすら血が出ているよう。
ピアスホールにかさぶたができると、ピアスが通らない状態になることもありますよね。
また、耳の軟骨部分にピアスを開けてかさぶたができることも。
今回は、応急処置や原因、病院へ行ったほうがいい状態の見極め方なども調べたので、順番に紹介します。
目次
ピアスホールが安定しない!かさぶたができてしまったときの上手な対処法
ピアスホールにかさぶたができてしまったら、どう対処すればよいのでしょう…。
とその前に、まずは「かさぶたができている現状を悪化させないためには、どうすればよいのか」から見ていきましょう!
気になるけどピアスは触らないのが一番
初めてピアスの穴を開けると、痛くない場合でも傷口やかさぶたが気になってつい触ってしまいがち。
また、ピアスホールがかさぶたになり、かゆみがあるとついかきたくもなるでしょう。
きっと「ピアスホールのかさぶたの取り方が知りたい」という人もいるかもしれませんが…。
かさぶたや傷口に触ると、自分の手からばい菌が入ってしまい炎症を起こすことが多いのです。
また、ピアスホールが安定していないうちに、ピアスをつけ外しすることもNG。
傷口が悪化してしまう可能性があるので、ファーストピアスがついた状態のまま、完全に傷がふさがるまで外さないようにしましょう。
かさぶたができた時の対処法
なるべく触らないようにしているのに、かさぶたができて気になる場合、かさぶたを無理やり剥がすことは絶対にNGです。
穴を開けたのが、耳たぶの部分でも軟骨の部分でも、かさぶたが自然に剥がれるまでは、自分ではがすことは我慢しましょう。
通常の傷口と同じなので、無理に剥がすと治りが遅くなったり、跡が残ったりすることがあります。
かさぶたを自分で剥がすことによって、出血してひどい炎症につながってしまうことも考えられます。
ピアスを開けたあとの過ごし方
もしかさぶたができていても、炎症を起こしてピアスホールが腫れたり痛んだりしなければ、清潔に保てば問題ありません。
入浴した際に、低刺激性の石鹸を優しく泡だてて洗うようにしましょう。
このときに、痛みを感じないようであれば、ピアスを少し回してさらに念入りに洗いましょう。
そして最後に、しっかりとすすぐことをお忘れなく!
私の経験上、かさぶたができて少し痛いくらいであれば、毎日きれいに洗いながら過ごせば放置で大丈夫です。
すぐにかさぶたが取れて、ピアスホールができ上がります。
問題なのは、熱を持っていて、中に膿がたまったように腫れている場合。
こうなるとすぐには完治せず、じんじんとした痛みが続くこともあります。
そんなときはどうすればいいのでしょうか?次章で詳しく見ていきましょう。
かさぶたの原因!?症状から見るピアスのトラブル対策
ピアスを開けてしばらくたつのに、鈍い痛みがあってかさぶたも治らない…。こんな状態で困っていませんか?
そんなときは、かさぶたができている表面よりも内部で、出血したり膿がたまったりして炎症を起こしている状態です。
まずは、ピアスホールが炎症を起こしていないか、チェックしてみましょう。
炎症が起きているか確認しよう
以下の症状に当てはまったら、ピアスホールが炎症を起こしている可能性が高いと考えられます。
- かさぶたの周りに赤みがある
- ピアスホール周辺が熱を持っている
- ピアスホール周辺が腫れている
- ピアスホールから膿が出る
- ピアスホールからニオイがする
上記の状態にひとつでも当てはまったら、すぐに消毒して乾燥させて炎症を抑える必要があります。
ひどくなると化膿が広がり、リンパ節腫大にまで悪化してしまうこともあります。
ピアスホールのトラブル時におすすめの消毒液
ピアスホールが炎症を起こして化膿している場合、市販のマキロンなどは消毒成分が強すぎて、皮膚細胞を壊してしまう可能性があります。
そのため、かさぶたができたりしたら、ピアスホール専用の消毒液を使用して消毒するようにしましょう。
以下で、おすすめの消毒液2種を紹介します。
ピアチェーレ 消毒スプレー 15ml[指定医薬部外品]
デリケートなお肌のためのピアス用消毒・除菌液です。
こちらはスプレータイプなので、一人でも簡単にお手入れできます。
プラスジェル 20ml
シンプルなデザインで男性にも人気の消毒液。
ジェルタイプで垂れてこないので、ピアスホールの消毒に使いやすくておすすめです。
さて、消毒液が用意できたとして、ピアスホールを消毒するにはどのタイミングが適切なのか…?
次章で確認しましょう!
ピアスホールを消毒をするタイミングとオススメの洗浄法
自分が使いやすそうな消毒液を準備したら、さっそく消毒してみましょう。
ここで、ピアスホールを消毒するタイミングと、消毒の仕方を紹介します。
ピアスホールの消毒方法
基本は1日1回、入浴後にピアスホールを消毒します。
時間が取れるようであれば、朝晩の2回消毒を続けることが理想的です。
また、洗顔時にシャワーを当てながら、ピアスを前後に動かすだけでも効果的ですよ。
泡立てた低刺激の石鹸を使うと、さらにすっきりして汚れも落ちるので、炎症が治まりやすくなります。
シャワーが使えない日中は、専用クリーナーでケアするのもおすすめです。
おすすめの洗浄アイテム
拭き取るだけでピアスホールの洗浄ができるアイテムが便利なので、2つ紹介します。
ピアフロス
ピアスホールが安定するまでは、かさぶたができるだけでなくどうしても臭いが出てしまうもの。
ピアフロスは汚れを落とすだけでなく、そんな臭いも押さえてくれる優れものです。
ピアスホールを通るサイズの和紙製フロスに清浄液を塗り、ピアスホールに出し入れするだけで、かなりすっきりする商品です。
ピアジェリー
専用綿棒で、ピアスホールの表裏両方にピアジェリーを少量塗るだけで、ピアスホールを清潔に保てます。
ピアスホールを開けてから、1ヶ月以内の方はピアスを外さずに塗布しましょう。
こちらは、シリコンピアス付きです。
炎症以外の原因も
下記のような症状がある場合は、金属アレルギーを起こしている可能性が高いです。
- 穴を開けて10日以上たっているのに、ホールがじゅくじゅくしている場合
- また1ヶ月たっても、耳裏やピアスキャッチ周辺にかさぶたがある場合
- 「ピアスにかさぶたができ、外すとふさがる」を繰り返す場合
安物やプラスチック、樹脂などのピアスをつけていると起こりやすいため、ステレンレス製やチタン製のものに変えてみましょう。
その後は、炎症の場合と同様に、消毒をしながら様子を見てください。
また、耳たぶの厚さにあっていないピアスの圧迫で、赤くなっている可能性もあります。
この場合は、ピアスを緩めて様子を見ましょう。
ここまでで、消毒をしたり洗浄をしたりなど、ピアスホールのかさぶた対策を紹介してきました。
しかし、それでも治まらないこともあるでしょう。
そんな場合は、症状がもっとひどくならないうちに、病院に行ったほうがよい場合もあります。
ひどくなる前に!病院に行く見極めタイミングを知ろう
炎症かもと思ってから、毎日きちんと消毒をして清潔にしているのに、一向に痛みや腫れが引かない場合は要注意です!
「ピアスの穴程度で…」などと思わず、きちんと病院で診てもらいましょう。
以下で、症状別に病院に行くタイミングを解説します。
痛みを伴う腫れが続いている
ピアスホールが腫れてしまっていて痛みもある場合は、炎症を起こして化膿しているケースが考えられます。
その場合は、ピアスを外してホールを洗浄してから皮膚科へ行きましょう。
ただし、痛みやかさぶたでピアスを外すことが難しい場合は、ピアスをつけたまま医療機関を受診しても大丈夫です。
血や体液が出続けている
ピアスホールにかさぶたができ、血や汁などの体液が出ている状態が2週間以上続く場合は、医療機関を受診しましょう。
病院でピアスを開けた場合は、その病院に行くとよいです。
自分で開けた場合は、基本的には皮膚科を受診しますが、症状を説明して受付で相談してもよいでしょう。
決して自己判断で我慢せずに、異変を感じたら、なるべく早めに受診することをおすすめします。
ピアスホールを開けて何かトラブルが起きたら、病院に行く必要があります。
しかし、できればトラブルが起きないのが一番ですよね。
そこで次は、ピアスホールが安定するまでに注意したいことを紹介します。
ピアスホールが安定するまでの注意点
ピアスの穴を開けてから、長くても1ヶ月もすれば痛くも痒くもなくなり、ピアスを交換しておしゃれを楽しめるようになります。
それまではこまめに洗浄して、必要であれば消毒しながら、ファーストピアスでピアスホールの形成を待ちましょう。
そのほかにも、NG行為があるので紹介します。
ピアスホールを開けてすぐにやってはいけないこと
ピアスホールを開けてから、ホールが形成されるまではNGとされていることがあります。
それは、以下の4つです。
- ヘアカラー
- パーマ
- ヘアスプレー
- サウナ
ヘアカラーやパーマなどは、薬剤が荒れた部分に入ると、痛みや症状の悪化につながるので当面は見送ったほうがよいでしょう。
ヘアスプレーもなるべく使用しないほうがよいですが、どうしても必要な場合には、耳にかからない工夫をして使ってください。
またサウナでは、ピアスのような小さなものでも高音になって危険なため、外す必要があります。
そのため、ピアスホールが安定せずにピアスを外せないうちは、サウナは控えましょう。
時間がたって落ち着いたはずのピアスホールでも、ふとしたことから再び炎症してしまうことがあります。
耳の後ろが腫れていたり、中にしこりがあるように感じる場合は、ピアスを外して再び洗浄や消毒を試してみましょう。
まとめ
では、最後に今回のポイントをまとめます。
- ピアスホールにできたかさぶたは、自然に剥がれるまでは取らない
- 炎症が起きてしまったら、ピアスホール専用の消毒液で朝晩消毒する
- 日中もピアスホール専用クリーナーを使い清潔を保つ
- 炎症がなかなか治らない場合は皮膚科を受診する
現代では、多くの人がピアスでおしゃれを楽しんでいますよね。
ただし、適切にケアをしないと、大変なことになってしまうこともあるので要注意です。
ピアスを開けた時のことなんて、大昔のこと過ぎて忘れていましたが…。
今回、あらためて調べてみて、昔の自分はなんて無謀なことをしていたのかと呆れてしまいました!
それとともに、親戚の子に気軽にピアッサーを勧めたことも、大反省しました。
万が一、リンパが腫れるほど炎症が進んでしまうとやっかいなので、「ピアスくらい」とあなどらずに、しっかりケアしてくださいね。