実は我が家もマイホームを新築中です。紆余曲折あり、2年以上かけて設計しました。完璧に設計したつもりでしたが、すでに後悔している点がいくつかあります。
マイホームを建てるには沢山の知識が必要ですが、私の周囲には意外と”調べたりせずにハウスメーカーにお任せ”という友人が多いです。後から後悔を語るより、ご一緒に学んでいきましょう!
今回は以下の項目を中心に、マイホームで後悔しないようにするポイントを詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
- マイホームの満足度を左右するかもしれないコンセントについて。
- 外気の暑い・寒いに左右されない快適なマイホームづくりを大きく左右する断熱性能について。
- 子供達の成長にも大きく影響する立地や周辺環境について。
- マイホームを建てた後の人生を大きく左右するお金のことについて
「家は3度建てなければ満足の行くものができない。」
なんて話を聞いたことがあります。
どんなに大きくて立派な家を建てても、何かは後悔があるようです。私は40歳目前の主婦です。ここ数年で友人が一気に家を建てたり・買ったりしました。
家を建てる前は理想と希望でいっぱいだった友人たちですが、絶対に不満を口にします。
「ここをこうしておけばよかった…」
マイホームを建てるのは、経験を積むことができませんものね。完璧にマイホームを建てるのは、とっても難しいと思います。
それでも後悔しないマイホームづくりをしたいなら、先輩方の声をよく聞いて参考にするしかありません!
たくさんの先輩方の経験談もおりまぜながら、基礎的な知識をきちんと得ることができるようにお話ししていきたいと思います!
目次
そのマイホームちょっと待って!後悔だらけにしないポイント第一位は”コンセント”!?
世の中には、便利で手軽に購入できる電化製品が沢山ありますよね。皆様も沢山の電化製品をお持ちではないでしょうか?
そんな生活の中でコンセントは必須です!
・マイホームを建てた方の、コンセントに関する後悔&こうすれば良かった!
後悔:家族の人数分のスマホ・タブレットの充電をいつもリビングの端でしている。タコ足配線状態で充電していて格好悪い!
こうすれば良かった:隠れた場所にコンセントを作るか、床下にコンセントを埋めておけばよかった!
後悔:各部屋で空気清浄機・扇風機を好きな位置に持ってくるために延長コードを使っている。足が引っ掛かって危ない&格好悪い!
こうすれば良かった:各部屋に2か所以上コンセントをつけるべきだった。実際に各部屋でどんな風に生活するかきちんとイメージしてコンセントの位置を指定するべきだった!
後悔:子供がまだ小さいので、食べかすなどが一日中出る。すぐに掃除機を使えるように、リビングに掃除機を置いている。リビングの目立つ場所に掃除機があるのが格好悪い!
こうすれば良かった:キッチンの目立たないところや、リビングに併設している納戸の中にコンセントをつけて、掃除機を収納しながら充電できるようにしたらよかった!
マイホームが完成した後にコンセントを追加するのは数万円~の費用がかかります。電気配線から工事をすることになるからです。
マイホームに入居してからの生活を具体的にイメージして、予算と相談しながらコンセントをつける位置を決めることをおすすめします。
コンセントに関しては、私の周囲のマイホームを建てた方々から散々言われました。
「多くて困ることはない。つけられるだけつけておきなさい。でも、追加料金にも注意だよ!」
ハウスメーカーで家を建てた方々に話を聞くと、コンセントを1か所追加すると2000円~5000円の料金が発生するのが一般的ですので、注意が必要です。
快適な家だと感じるもう一つの大きなポイントが、『外の暑い・寒いに影響されない』ことです。詳しくお話ししていきます!
さ、寒すぎ…!実は快適ライフを大きく左右する断熱性能
・マイホームを建てた方の「暑い・寒い」の体験談
実際に住んでみると…寒い!暖かい空気が吹き抜けに上がっていってしまうので、冬はリビングで寝転がってくつろぐことなんてできません。凍えます!
夏は大きな窓から太陽の光がガンガン入ってきて、暑すぎて窓際でくつろぐことなんてできません。日焼けもこわいし…。
夏も冬もエアコンの電気代が高すぎて泣けてきます。冬は暖房器具を買い足す費用もかかりました(涙)。
「オシャレ=快適」じゃないことを実感しています。
失敗談にもあるように、窓の大きさや吹き抜けなどお部屋のデザインにこだわりすぎると断熱性能に問題が生じて夏は暑すぎて冬は寒すぎるという不満が発生しやすいので注意が必要です。
「家の中で一年中のびのびとくつろぎたい。」とお考えの皆様!快適ライフを左右する断熱性能を上げるためには、断熱方法・外壁・窓の選び方が大切です。
そこに暖房器具や生活スタイルを組み合わせて、予算内に収める知識が必要なようです。
基本的なことを簡単にお知らせしたいと思います!
マイホームを建てるときに知っておきたい断熱方法「外断熱・内断熱」
断熱性能について調べると、とても奥が深いです!今回は、大切な基礎知識の『木造建築の外断熱と内断熱』について簡単にご紹介します。
床下から屋根裏までの全てを室内と考えて断熱材を使用します。
家の骨組みまですっぽり包んで断熱するので、外気の影響を受けにくくて結露の発生も抑えることができます。
高い断熱性能を望むなら外断熱の方がいいのですが、ランニングコストが高いです!
室内のみに断熱材を使用します。
床下や屋根裏に断熱材を使用しないので、家の骨組み自体が外気の影響を受けて、室内にも影響します。
こちらが一般的な工法です。ランニングコストが外断熱に比べて安いです。
夫の実家は外断熱で建てました。家の中の気温や湿度の変化が少なくて快適です。梅雨時によくある、フローリングがベタっと足に張り付くような感じもありません。
ランニングコストは高かったのですが、夏や冬に電気代がいきなり高額になる・暖房器具を買い足すということがないので、長い目でコストを考えれば、内断熱と変わらないかもしれません。
家を建てるハウスメーカーや工務店に値段と施工実績を確認してみることをおすすめします。
断熱性能は外壁材にもよる!?
色々な外壁材がありますが、例えばレンガの原材料は土です。土は自然に吸湿・放湿しますし、蓄熱もします。
他には、よく見かける金属のような外壁材にガルバリウムがあります。
ガルバリウムは安い・軽くてさびにくいので、メンテナンスの回数を減らせるというのが一番の特徴です。
ガルバリウムの断熱性能だけを考えてみると、とても薄い金属なので暑さ・寒さの影響をモロに受けます。
断熱性能を上げるためには、屋根裏などにしっかり断熱材を敷き詰めるなどの工程が必要になります。
予算によって選べる外壁材が変わってくると思います。ハウスメーカーや工務店によく確認してみて下さいね。
マイホームで後悔しない窓選び
窓選びも断熱性能に大きく影響します。外壁に穴をあけてつけるものなので、窓からの外気の影響は大きいです!
まずはサッシ選びです。
- アルミ
- 樹脂
- 木製
- 複合サッシ
断熱性能が一番高いのは樹脂です。値段も高いです。
窓をつける位置・大きさも断熱性能に影響します。
例えば、小さい部屋に大きな掃き出し窓をつけたら…当然部屋は寒いです。
窓は、家全体で値段を考えると相当な金額になります。予算を守りながら快適ライフにつながる窓選びをするには、妥協が必要な場面があるかもしれません。
ちなみに我が家は1階が駐車場で2階が生活スペースという家を建てています。外壁はガルバリウムです。
工務店からは「1階を風がビュービュー吹き抜けて底冷えするし、外気の影響をモロに受けるよ。」と言われました。
外断熱にする予算も・樹脂サッシにする予算もない我が家は、窓を小さくしました。市販サイズの小さい窓を最低限だけつけることで、断熱性能を少しでも上げる計画です。
誰でも(私も)
「一生で一番高い買い物をするんだから、絶対に快適に生活したい!」
と思いますよね。
快適ライフは、実は家の中を整えるだけではなく立地や周辺環境にも大きく左右されます!
子供が小さいうちは違和感なく暮らしていても、子供が成長するにつれて不便・住みにくいと感じるようになる可能性もあります。
どんな例があるのか、ご一緒に見てみましょう!
未来の生活描けてる?後で泣かない立地・周辺環境ここがポイント
私はマイホームを建てるまでに100件近くの土地を下見に行きました。後で後悔しないように、子供達が成長していく過程や老後の生活をイメージして土地選びをしました。
マイホームを建てる立地・周辺環境を考えるポイントをまとめました。
・交通の便
子供が小さいときに、田舎に広い土地を買って家を建てました。子供と一緒に行動する小学校くらいまでは良かったのですが、子供が高校生になってから後悔しています。学校に通う定期代にお金がかかるし、家族が別々に動く時は私が足になって送迎しているのでとても大変です。
交通の便が悪い土地は安いことが多く、広い土地が買えます。でも周辺環境が整っていないと、通学・病院・買い物などの移動全てに車が必要です。
逆に交通の便がいい土地でも家の周辺で渋滞がおきる・人通りが多くてカーテンを開けておけないなどのデメリットもあります。家族構成や生活スタイルを合わせて考えることがポイントです。
・見晴らしの良さ
キッチンから景色を見ながらお料理をする生活をしてみたくて、高台に土地を買いました。満足していたのですが、周りに建物が無い影響で屋根・外壁・窓の劣化が激しいです。子供にお金がかかる時期にメンテナンスが必要になった時はとても焦りました。
将来メンテナンス費用がかかるときのために、お金をストックしておけるかどうかがポイントです。
・日当たりと風通し
友人が相続した土地を安く譲ってもらいました。道路から一段下がっている土地です。安く買えたことで満足していましたが、住み始めると一日中部屋が真っ暗で日中でも電気をつけています。お金を出しても明るい日差しが入る立地にマイホームを建てるべきでした。
日当たりの悪い土地は、土地自体に湿気がたまって害虫被害などが出る可能性があります。また、風通しが良い土地でも、風が吹き溜まりになる土地は、風に乗って周辺のゴミが飛んできます。
朝・昼・夜など時間帯を変えて何度か下見に行って、日当たりと風通しをチェックするのがポイントです
・ご近所トラブル
家を建て始めると、斜め向かいの住人から「工事の音がうるさい」とクレームを言われるようになりました。工事業者の携帯に、昼夜関係なく電話をしてくるそうです。マイホームに入居してからのご近所付き合いが心配です。
不動産業者が周辺の住人についてよく把握していることもありますが、土地の購入前にはわからないこともあると思います。どんなご近所トラブルがあるかを一番知っているのは、住んでいる人です。
何度か下見に行って、ご近所の方に話しかけて情報収集することをおすすめします。
・治安が悪い
近くの公園で子供を遊ばせていると、酔っ払った男性が大声を張り上げて公園に入ってきました。すぐに警察に電話して来てもらいましたが、今でもその男性を近所で見かけます。治安が悪い地域に来てしまったかもしれないと不安です。
盗難・事件などが多い地域があります。住む前から噂で聞こえてくる場合もありますが、よくわからない場合は公園が治安の良し悪しの目安になります。
公園がキレイに整備されていてゴミなども無い場合は、地域の方が見回り・清掃活動をきちんとしている可能性が高く、治安を守ろうという意識が高い地域であることが多いです。
マイホームを建ててしまってからでは、簡単に手放すことはできませんよね。
よくよく調べたつもりでも、住んでからしかわからないような立地のデメリットや周辺環境もあります。
住んでから後悔しないために、『市街化区域』を調べることもおすすめですよ。市役所や区役所の都市計画課に問い合わせることで知ることができます。
『市街化区域』を簡単に言うと、現在市街地となっているor10年くらいの間に市街地となっていく地域です。
住居系・商業系・工業系などの用途に分けて整備が進んでいきます。
私が買った土地は商業系の市街化区域でしたが、以下のようなメリットとデメリットを感じています。
- 交通の便が良い。
- スーパー・コンビニ・薬局などのお店がたくさんある。
- 将来売却するときまで土地の値段が下がりにくい。
デメリット
- 治安が悪い。
- 商業地域は外壁材を防火機能が高いものにする等の指定があり、家の値段が高くなる。
土地を購入する場合には不動産業者に質問して調べてもらってもいいですね。
私の周りには、マイホームを建てるときの資金計画が甘くて苦しんでいる方も結構いらっしゃいます。快適ライフと引き換えになることも多い金銭面の問題も見ていきましょう!
あわやローン地獄!予算とのバランスを考えて賢いプランニングを
大きい家がほしい・庭もほしい・デザイン性の高い壁紙を使いたい・特注の家具を作りつけてほしい…などなど。希望が膨らみますが、それは全てお金と引き換えになります。
計画段階では”楽しみ”という気持ちが強いですが、実際にローンが始まると青ざめるということもあります。皆様がお金のプランニングで失敗したと感じたことをまとめてみました。
「予算オーバーで後悔」の声
当初の予算をオーバーするとローンの支払いがキツくなって、日常生活にも大きな支障をきたすおそれがあります。
せっかくマイホームを手に入れたのにローンの返済ができなくて手放すことになって後悔している……という結果は避けなければいけないので十分注意が必要です。
また、逆に予算を抑えすぎて後悔する事例も少なくありません。
「お金を抑えすぎて後悔」の声
予算オーバーし過ぎると当然支払いが苦しくなりますし、安さだけを求めて選ぶと機能性や使い勝手が悪くて後悔します。
難しいですね。欲張りたいところがあってその部分で予算オーバーでも、予算を抑えることができる箇所も必ずあるものです。
見積書をよく見て、納得いくまでプランを練ることをおすすめします。
まとめ ~夢のマイホームで後悔しないために~
マイホームを建てるときの材料や工法について全て把握するのは難しいですが、何も知らないとハウスメーカーや工務店の言いなりになって、自分らしいマイホームが建てられなくなることもあります。
現在の生活スタイルを一度洗い出しておくと、どこにどんな材料を使うのが適しているか・どこにお金をかけてどこで抑えるべきかも自然に見えてきます。
・予算をよく考えながら断熱性能を考え尽くし、快適ライフを手に入れましょう!
予算を守りながら満足できる断熱性能を考えることは、ご自分にとっての家事導線を考えたり家族が動きやすい間取りを考えたりするきっかけにもなります。
・立地や周辺環境にもこだわって、よく調べましょう!
何回か下見に行って、将来にわたって本当に住んで満足できる場所なのかを見極めましょう。
・お金のプランニングをお忘れなく!
そのときの感情やハウスメーカーの提案に流されることなく、余裕を持ってマイホームを建てることが大切です。
家を建てるには3種類の方法があります。ハウスメーカーで建てる・建築家さんに依頼する・工務店で建てるという方法です。
マイホームの計画から始まって引き渡しまでの間、何度も打ち合わせをし・時には提案をしてもらい・わがままを言うこともある相手です。どんな人と一緒にマイホームを建てるのかという相性もとても大切です。
マイホームの計画があるときは焦らず、複数件に資料請求をしたり・コンタクトをとったりしてよく下調べをして計画を進めていってくださいね。