【執筆者:編集部 柴崎マリ】
焼き魚の日持ちの目安は、常温で2時間ほど、冷蔵庫で数日中、冷凍で1ヶ月ほどです。
市販品であれば賞味期限が設定されている場合が多く保存期間に悩みませんが、手作り品では賞味期限が無いため判断に悩む場合も多いでしょう。
そこでこの記事では、調理した焼き魚の日持ちについて、以下のような内容をまとめました。
焼き魚のこと
- 保存方法別の日持ち
- 作った翌日も食べられるか
- おすすめの冷凍保存方法
- 美味さを保つ解凍のコツ
焼き魚は冷凍すれば長持ちし、メインの料理として活躍してくれる食材なので、ぜひ正しく保存して安全に食べてください♪
目次
保存法別の焼き魚の日持ち|冷蔵庫で翌日もOK?
焼き魚は冷凍することで長期保存が可能です。
手作り | 常温 | 2時間ほど(※1) |
---|---|---|
冷蔵 | 早めに消費 (できれば翌日) |
|
冷凍 | 1ヶ月ほど | |
市販品 | 記載の賞味・消費期限 (開封後は早めに) |
冷凍では1ヶ月ほど保存ができるので、作り置きしたい場合は冷凍保存しておきましょう。
冷蔵保存では、健康のために早めの消費を推奨します。
調理後すぐに冷蔵庫に入れれば次の日にも食べられる場合が多いですが、魚の鮮度や保存中の環境によって変わるので一概には言えません。
そのため冷蔵品は翌日中、遅くても数日以内に食べ切るようにしましょう。
常温での保存は微生物が増えやすく腐りやすいので厳禁です。
腐るとどうなる?見た目やにおいに変化も
腐った焼き魚は、見た目やにおいに変化が出ます。
見た目 触感 |
・変色 ・粘り気 など |
---|---|
味 | ・酸っぱい ・苦い ・違和感がある など |
におい | 異臭 など |
腐った食品を食べると、下痢や腹痛などの体調不良になる可能性があるので注意しましょう。
消費期限3日前の焼鮭食べたら腹痛が止まらなくなって草
— むぎ (@mugigohan_gbf) April 21, 2020
市販品で消費期限が設定されている場合は、期限を守ることで腐敗を防げる可能性も上がります。
しかし、期限内の焼き魚でも状況によっては食中毒が起こることも。
自分で調理した焼き魚には賞味期限の設定もないので、より判断が難しく感じられるかもしれません。
食中毒の特徴を知って、安全に食べられるように備えましょう。
食中毒に注意!賞味期限と消費期限の過信は禁物
食中毒は、原因となる微生物が付着した食品を食べることで発生する病気です。(※2)
食品が腐っていなくても原因となる微生物が付着していれば発生する可能性があるので「菌を付けない・増やさない・熱で殺す」を意識することで防げます。
「傷みかけの魚だけど、焼いてすぐに冷蔵したから翌日も食べられる」や「焼いた後常温で放置したけど、見た目もにおいも違和感ないから大丈夫!」と考えず、食中毒が起きやすい環境になっていなかったかも加味して判断しましょう。
焼き魚で特に気をつけたい食中毒はヒスタミンです。
ブリやマグロといった赤身魚に発生しやすい食中毒で、じんましんや頭痛、発熱などのアレルギーに近い症状が出ます。
調理前の魚を常温にさらしたり、冷凍と解凍を繰り返すと菌が増加するので気をつけましょう。
焼き魚は新鮮な食材で調理して冷凍すれば長期保存が可能で、お弁当のおかずや作り置きでも活躍できます。
正しい保存方法を活用して焼き魚を美味しく頂きましょう!
焼き魚の保存期間を延ばすには冷凍保存!
焼き魚は正しく保存すれば長期間美味しさを保つことができます。
おすすめは冷凍保存で、約1ヶ月の保存が可能です。
ポイントは、保存の際に魚から水分が蒸発しないようにすること。
調理後まだ温かいうちにラップに包むことで蒸気を逃さず、解凍した際のパサつきを防げます。
冷蔵 冷凍 |
・熱々のうちに1切れずつラップで包む ・ピッタリと覆い、空気に触れないように ・ジップロックに入れて袋の空気を抜き封をする |
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解凍には、電子レンジとフライパンを使うのがおすすめです。
魚の種類や食べ方によって向いている解凍方法が異なるので、魚にあった方法を選びましょう。
以下の記事でも、魚の種類ごとに保存法などを詳しく紹介しています。
詳しくはこの記事をチェック!
解凍のコツは水分|レンジ・フライパン・お弁当の解凍方法
冷凍した焼き魚を美味しく解凍するコツは、水分を足して加熱することです。
水分を足すことで魚のパサつきを防ぎ、柔らかい身に仕上げることができます。
魚全体に軽く水をふりかけた後、ラップをかけて電子レンジで温めればふっくらと、フライパンと蓋を使えば皮がパリッと美味しくなるので、魚に合わせて使い分けましょう。
解凍の際、フライパンの焦げ付きが心配な方はフライパン用のホイルが便利です。
冷凍焼き魚をお弁当のおかずにする際、自然解凍をするという方法もありますが常温解凍は微生物が増殖しやすいのでおすすめできません。
菌は水分と5~45℃程度の温度を好み増殖します。(※3)
冷凍したままの食品を弁当箱に詰めると、解凍の過程でぬるくなり水分も出るので、菌の増殖にうってつけの環境になるのです。
保冷剤もつけるとなお安心ですね。
「お弁当のために加熱解凍するのは大変」という方は、市販の常温解凍可能な焼き魚がお手軽でおすすめです。
焼き魚の日持ちを延ばすなら冷凍保存がおすすめ
- 常温で2時間・冷蔵では早め・冷凍で1ヶ月が日持ちの目安
- 腐るとにおいや味・見た目に変化が出るので注意
- 調理の際は常温放置・再冷凍などに気をつけて
- 熱々のうちにラップでピッタリ包むのが冷凍のコツ
- 加熱の際に水分を足すと柔らかくて美味しくなる
焼き魚は冷凍することで長持ちし、お弁当や作り置きにもピッタリな食材です。
調理の際は温度管理と衛生面に気を配って、新鮮な魚を使うようにすれば安全に楽しめます。
焼き魚を解凍の際は水分を足すだけでパサつきを防げるので、ぜひ試して見てください♪