【執筆者:栄養士 佐々木彩】
手作りアップルパイはあまり日持ちせず、傷みやすい食品です。
常温保存には向いていないので、すぐに食べないときは冷蔵庫で保存するか冷凍保存をしましょう。
この記事では手作りアップルパイを美味しく食べるために知っておきたい、以下の項目についてご紹介します。
手作りアップルパイ のこと
- 手作りと市販品の日持ち期間
- 常温保存の危険性と腐敗時の特徴
- 焼く前と焼いた後の冷蔵・冷凍法
- 上手な解凍方法
市販品とは違い、手作りアップルパイは賞味期限がないので保存方法に悩んでしまいますよね。
手作りのアップルパイがいつまで食べられるか気になる人や、冷凍できるか知りたい人もぜひ参考にしてください。
目次
手作りアップルパイの日持ち|市販品の賞味期限も解説
手作りアップルパイは常温や冷蔵では日持ち期間が短いので、長持ちさせたいときは冷凍保存がおすすめです。
常温 | 冷蔵 | 冷凍 | |
---|---|---|---|
手作り | お早めに | 2日程度 | 1ヶ月程度 |
市販品 | 製造日から 4~30日程度 |
製造日から 4日程度 |
製造日から 1~12ヶ月程度 |
市販品は保存料が含まれているものもあり、手作りと比べると賞味期限が長めに設定されています。
ただし賞味期限が設定されているとはいえ、開封後の衛生状態によってはすぐに腐ってしまうこともあるので注意しましょう。
雑菌が増殖して腐るのは、保存時の温度が原因のひとつです。
常温保存で腐る?食中毒に要注意
アップルパイを常温で保存すると、付着していた雑菌が増殖し最終的には腐ってしまいます。
雑菌は適度な温度・水分・栄養がある場所を好み、分裂を繰り返して増えていきます。(※1)
放置するとこのようにカビが発生することもありますよ。
朝ご飯にアップルパイ食べたら
腐ってやがった。なめてる。
かじったとこと腐ったところがジャストミート… pic.twitter.com/a5F2N8v9RA— いしい (ち) (@Chiiiii0512) June 22, 2014
気付かずに食べてしまうと食中毒の恐れもあります。
上記の日持ち目安を参考に、少しでも怪しいと感じたら思い切って捨てることも大切ですよ。(※2)
また、フィリングの材料や水分量によっても傷みやすさが変わります。
材料や水分量で変化する日持ち目安
フィリングに、傷みやすい牛乳や卵などが材料のカスタードクリームを使ったアップルパイは、そうでないものと比べて傷みやすいです。
またりんごにも水分が多く含まれているため、材料が増えると水分量も多くなります。
雑菌が繁殖しやすい状態となるので、余ったときはすぐに冷蔵庫で保存してください。
ただし、冷蔵庫に入れたからといって雑菌が死滅するわけではありません。
あくまでも増殖がゆっくりとなるだけなので、過信せずに早めに食べきってくださいね。(※3)
このようにアップルパイは傷みやすい食品なので、美味しく保存する方法を押さえておきましょう。
手作りアップルパイの上手な保存方法
手作りアップルパイは、焼く前と焼いた後で保存方法が変わります。
焼く前 | 焼いた後 | |
---|---|---|
冷蔵 | 適さない | 1.粗熱を取る 2.ラップで包んで保存 |
冷凍 | 1.ラップできちっと包む 2.冷凍庫で保存 |
1.粗熱を取る 2.切り分けてから 1つずつラップで包む 3.清潔な容器や 冷凍用保存袋で保存 |
焼いた後は粗熱を取って、ラップで包んでから保存をしてください。
冷凍保存するときは、切り分けてから保存することで冷凍・解凍時間の短縮になりますよ。
このような保存袋を使うと冷凍焼けも防ぐことができます。
焼く前のアップルパイも保存できるので、正しい方法を覚えておきましょう。
冷蔵庫はNG!焼く前は冷凍保存しよう
焼く前のアップルパイは冷蔵庫での保存には適していないので、冷凍保存しましょう。
冷蔵庫で保存すると、時間経過でフィリングから水分が出てきます。
生焼けを防ぐためにも、すぐに焼く予定がないときは冷凍した方が安心ですね。
また、冷凍保存した焼く前のパイを調理するときは、解凍せずそのままオーブンで焼いてください。
解凍してから焼くと水分が出てしまい、仕上がりが悪くなります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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続いて、焼いた後のアップルパイを美味しく食べるための解凍方法もチェックしておきましょう。
サクサクが復活する解凍のポイント
焼いた後のアップルパイの解凍は、電子レンジとオーブンを使います。
- 凍ったまま電子レンジで温める
- アルミホイルを被せる
- 180℃に予熱したオーブンで様子を見ながら3分ほど焼く
上記のやり方で、焼き立てのサクサク食感が復活しますよ!
冷めてしまったアップルパイにも使えるので、翌日も食べたいときなどに試してみてくださいね。
結論|手作りアップルパイを日持ちさせるには冷凍保存がベスト
- 冷蔵は早めに食べきる
- 冷凍すると長持ちする
- 常温保存はNG!食中毒の恐れあり
- 焼く前は冷凍保存を
- 解凍は電子レンジとオーブンで
手作りアップルパイは常温保存するとすぐに傷んでしまいます。
冷蔵庫でも約2日しか日持ちしないので、余りそうなときは冷凍しましょう。
焼く前のアップルパイは冷蔵には向いていないので、冷凍保存をおすすめします。
解凍するときは電子レンジとオーブンを併用することで、サクサクの食感になりますよ。