【執筆者:編集部 大室康代】
手作りガトーショコラは常温だと傷む可能性が高く、日持ちの目安は冷蔵保存で3~4日程度、冷凍で1ヶ月程度です。
市販のガトーショコラは手作りよりは日持ちすることが多いようですが、商品によって賞味期限は異なります。
そこでこの記事では、ガトーショコラを最後まで美味しく食べ切るために、下記の事を調べてみました。
ガトーショコラのこと
- 保存方法別の日持ち目安
- 食べられない状態
- 冷蔵や冷凍の保存方法
- 日持ちする手作りのコツ
ガトーショコラに白い粒が発生しても食べられるかや、余ったガトーショコラをアレンジする方法などもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
ガトーショコラの賞味期限は?常温・冷蔵・冷凍ごとの日持ち
手作りや開封した市販のガトーショコラは、常温だと雑菌が繁殖して日持ちしないため、冷蔵庫で3~4日程度、冷凍保存で1ヶ月程度を目安に食べ切りましょう。
手作り | 市販品(一例) | |
---|---|---|
常温 | × | 不可~2日程度 |
冷蔵 | 3~4日程度 | 2週間程度 |
冷凍 | 1ヶ月程度 | 3週間程度 |
※製造日より加算した日。
ただし傷みやすい食材である生クリームを使用したガトーショコラの場合は、もっと日持ちが短くなる可能性があるため、なるべく早めに食べ切りましょう。
市販品の場合は使用している材料や保存方法などの違いにより賞味期限・消費期限が異なるため、保存方法もあわせて表示をしっかり確認してくださいね。
手作り品は早めに食べるのが鉄則ですが、ガトーショコラの場合は出来立てよりも、少し時間を置いた方が美味しくなる可能性があります。
手作りは翌日が食べ頃!保存期間ごとの状態
手作りしたガトーショコラは、粗熱を取ったあと冷蔵庫で休ませると、しっとりとした触感になり美味しくなるため、翌日が食べ頃です。
ガトーショコラの状態 | |
---|---|
作った当日 | 焼き立てで崩れやすい |
1~2日 | しっとり食べ頃 |
3~4日 | 冷蔵保存で美味しく食べられる |
5日以降 | 冷蔵保存でも劣化していく |
また、手作りガトーショコラは常温や冷蔵・冷凍を繰り返すと劣化してしまい、5日以内でも風味を損ねてしまうことがあります。
常温保存はカビの危険も!賞味期限切れは食べられる?
市販品も手作りガトーショコラも、賞味期限切れかどうかに関係なく、保存する温度の変化でカビが生える場合がありますが、全体的に白い場合は食べられることもあります。
食べられない | 食べられる(ブルーム現象) | |
---|---|---|
見た目 | カビが生えている (白・緑) |
・全体が白くなる ・白い粒々が付く |
臭い | ・腐敗臭 ・カビ臭い |
チョコレートの匂い |
チョコレートをたくさん使用しているガトーショコラは、急激な温度の変化により水分が発生しやすく、常温で放置するとカビが発生することがあります。
2020年第31菌曜日:賞味期限切れ(←ココ大事!)の生チョコレート。発見して没収。白い分生子頭が見えている。好稠性のアスペルギルスならん。この一つだけ綿菓子のように綺麗に生えていたので、そんなものだと思って食べるヒトも居るかと思う。カビ毒産生株も多いので、ご注意。#fungalfriday pic.twitter.com/NonH0Yad40
— 槇村 浩一/Prof. Koichi MAKIMURA, MD, PhD (@LSEM_Teikyo) August 1, 2020
このように、綿菓子のようなフワフワしたカビが生えるともう食べられないため、残念ながら処分しましょう。
ただしカビではなく、原料に含まれるココアバターが溶けて結晶化するブルーム現象であれば、味は劣化するものの腐るわけではないため食べられます。
#ブルーム現象(ブルーミング)とは、チョコが28℃以上に場におかれるとココアバターが溶けて表面に浮き出し、冷えて固まるときに白く粉をふいたような状態になることを言います。この画像のような感じですね。#チョコレート#お菓子#夏 pic.twitter.com/J1V2oLNSOj
— おかしのマーチ (@okashinomarch) August 2, 2016
このように、ブルーム現象は白い粒々になって現れることがあります。
買い置きのチョコレートを開封したらブルーム現象で見事に真っ白。
やっぱ今年は暑いのね。 pic.twitter.com/BLMb4uPOcD— じーく菜 (@abm55608) July 27, 2018
またこちらのように、ココアバターが浮き出て、全体的に白くなることもあるようです。
しかし見ただけでは、カビかブルーム現象か判断が難しいため、白い粒々が生えていたり異臭がしたりする場合は食べない方が安全です。
ガトーショコラが腐ったり劣化したりするのは保存方法に問題があるケースが多いので、正しい方法を確認しておきましょう。
手作りガトーショコラの上手な保存方法
手作りガトーショコラを日持ちさせるなら、一切れずつ密閉して冷凍庫で保存しましょう。
常温 | × (持ち運びする時は保冷材を入れる) |
---|---|
冷蔵 | ラップをかけて密閉 |
冷凍 | ・一切れずつに分ける ・ラップをかけて密閉 ・冷凍用保存袋に入れる |
冷凍も冷蔵保存も、乾燥すると風味や触感が劣化するので、ラップをかけて密閉し空気に触れないようにしましょう。
またガトーショコラは温度変化に弱いので、注意が必要です。
常温も冷蔵も保存する時は温度管理が大切!
ガトーショコラを保存する温度は高すぎても低すぎても良くないため、冷蔵庫の場合でも冷蔵室ではなく野菜室(3~8℃)で保存しましょう。
また常温保存が可能な市販のガトーショコラでも、直射日光の当たらない18℃以下の保存をおすすめします。(※1)
チョコレートは熱に弱く、湿気を吸収しやすい性質があるため、高温多湿の環境を避けてくださいね。
温度が高くなりすぎると、ブルーム現象が起こりやすくなるので注意してください。
食べきれない場合は、冷凍しておくと日持ちします。
冷凍保存と解凍のコツ
手作りガトーショコラは、ホールで冷凍するよりも小分けで冷凍するのがおすすめです。
食べたい分だけ解凍できますし、解凍の時間もかかりません。
常温で自然解凍すると急激な温度変化により水分が発生し、雑菌が繁殖しやすい温度にもなるため、おすすめできません。
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ガトーショコラを日持ちさせるには、保存方法だけでなく作り方にも工夫が必要です。
日持ちするガトーショコラの作り方とアレンジレシピ
日持ちさせるガトーショコラを作りたいなら、生クリームなしで作りましょう。
生クリームを使用したお菓子は、温度管理をしても少しづつ劣化していくため日持ちしません。
- チョコレートを細かくします。
- バターとチョコレートを湯煎で溶かします
- 卵を4回に分けて合わせます
- 薄力粉を入れて良く混ぜます
- 型に入れてオーブンで焼きます
- 粗熱を取り切り分けましょう
卵を一気に入れると温度が下がってチョコレートがダマになるため、数回に分けましょう。
作り方をじっくり確認したい場合は、こちらの動画も参考になりますよ。
出来上がったら粗熱をとり、冷蔵庫で冷やしてから食べるとしっとりとした触感が楽しめますよ♪
食べきれない場合は、アレンジするのもおすすめです。
パフェやクロワッサンに挟んでも美味しい
ガトーショコラをアレンジするならパフェやクロワッサンに挟むと、いつもと違った食べ方で楽しめます。
焼いたクロワッサンにとろ生ガトーショコラとホイップクリームを挟んで食べてみた。クロワッサンのパリッとした歯触りと香ばしさにガトーショコラの仄かな酸味とコクと口溶けが調和、そこへホイップクリームの甘さが渾然一体となり非常に贅沢な美味しさのスイーツが現れました pic.twitter.com/CVVgPon18j
— Laser Cowboy (@Laser_Cowboy11) July 8, 2021
マリトッツォに挟んでも美味しそうなので、ぜひアレンジしてみてくださいね。
結論 | 手作りガトーショコラの日持ちは短いので注意
- 冷蔵保存は4日程度で食べ切ろう
- 白い粒々が付いていたら食べない
- 冷凍保存は1ヶ月程度日持ちする
- 冷蔵保存は野菜室が適温
- 生クリーム無しの方が日持ちする
手作りガトーショコラは冷蔵保存すれば4日程度の日持ちですが、その間に食べ切れないと判断した場合は、早めに冷凍保存に切り替えましょう。
アレンジして食べ切ってしまうのがおすすめですよ。
また、市販のガトーショコラには常温保存できる商品もありますが、保存方法を守った上での賞味期限になります。
記載してある保存方法をよく確認して、最後まで美味しくいただきましょう。