【執筆者:管理栄養士 宍戸恵】
卵サラダは真空パウチされた市販品なら1ヶ月程度日持ちするものもありますが、手作りの場合はあまり日持ちしません。
加熱具合や組み合わせる食材によって菌が増殖しやすくなる、傷みやすい食品だからです。
しかし作り方を工夫すれば冷凍保存もできますよ!
冷凍保存のコツや、作り置きレシピ等を以下の項目に沿って紹介していきます♪
卵サラダ のこと
- 卵サラダの日持ち目安
- 傷みやすい場合と予防策
- 上手な冷凍保存のコツ
- 簡単レシピやアレンジ方法
作り置きレシピを知りたい人や、保存方法に悩んでいる人も是非参考にしてみてくださいね。
目次
卵サラダの日持ちは?手作り・市販品の賞味期限
日持ちしない手作り品に対して、コンビニや業務スーパーで購入するようなパウチ食品は多少長く持ちます。
手作り | 2~3日程度 (半熟卵であれば当日中) |
|
---|---|---|
市販品 | お惣菜 | 当日~翌日 (消費期限を参照) |
パウチ食品 | 1ヶ月程度 |
手作りの場合は卵のゆで加減や、加える材料によって品質も変わりやすいです。
半熟の卵サラダは作り置きやお弁当には不向き
半熟卵を使用した卵サラダは傷みやすいので、当日中に食べ切ることをおすすめします。
食品中に潜む微生物や食中毒菌は加熱処理である程度死滅させられますが、十分に火を通していない半熟卵は菌が多く残っている可能性があります。
菌が増殖すると、最終的には傷んで食あたりや食中毒を起こす危険性もあります。
ヒビが入っている卵は特に菌に汚染されている可能性が高いので、十分に火を通して早めに食べるようにしてくださいね。
しかし妊娠中の女性・乳幼児・高齢者のような免疫力が低い人の生食はすすめらていません。
トロッとした食感が味わえますが、日持ちはしないので作り置きには不向きです。
菌は高温になると増殖しやすいので、暑い時期のお弁当にも入れない方が無難です。
具沢山な時も傷みやすい場合があるので、予防策も合わせて確認しておきましょう。
組み合わせる食材にも注意
玉ねぎやきゅうりのような水分が多い生野菜が入る時も品質が変わりやすいです。
マヨネーズで和えた料理は水分が抜けやすく、菌の増殖に関わる要素となります。
泥や汚れにも菌は付着している場合があるので、生野菜はよく洗ってから調理してくださいね。(※3)
生野菜を使用していても2~3日の日持ちは期待できますが、衛生面には十分に気を付けて取り扱ってください。
高温下での調理や放置は避け、調理器具や容器は清潔で密封できるものを選びましょう。
また水分が出ると生野菜の食感が変わりやすいので、美味しく食べ切りたい人は早めに消費してくださいね。
食材を加える場合は、水分が出にくいマカロニや加熱や塩揉み等をして十分に水分を切った野菜を使用してください。
更に日持ちをさせたい場合は、作り方のポイントを押さえて冷凍保存しましょう!
常温は禁物!卵サラダの日持ちを延ばす冷凍保存
卵料理は傷みやすいので常温保存は避けましょう。
手作りの卵サラダであれば冷凍保存で日持ちを延ばせます。
手作り | 市販品 (パウチ食品の場合) |
|
---|---|---|
常温 | NG | |
冷蔵 | 2~3日程度 | 賞味期限まで (開封後は早めに 食べ切る) |
冷凍 | 1ヶ月程度 | 推奨しない |
作り方や保存方法によって品質が変わるのでコツを押さえておきましょう!
冷凍する時はシンプルに
冷凍を目的として作る時は卵の固さや中身に注意し、基本的はゆで卵と調味料(マヨネーズ・酢・塩コショウ・レモン汁等)で作りましょう。
- 固くゆでた卵を使用する
- 生野菜は加えない
- マヨネーズの量は控えめに
- 白身は細かくする
マヨネーズは激しい温度変化や、0度以下の保存では分離することがあります。
マヨネーズの量を少なくして作り、下ごしらえの段階として冷凍しましょう。
解凍時に追加でマヨネーズや他の食材を加えた方がより美味しくいただけます。
更にゆで卵は冷凍すると白身の成分が変化してパサパサとした食感に変わります。
なるべく細かくすることで口当たりも気になりにくいですよ♪
万能性があり卵フィリング、卵ペーストとも呼ばれています。
せっかく作っても保存方法によっては風味や食感が変わってしまいます。
上手な冷凍保存と解凍方法
保存時の工夫で品質の劣化を抑え、解凍後も冷凍前に近い状態で楽しめます。
効果 | 方法 | |
---|---|---|
密封する | 冷凍焼けや 霜を予防 |
・サランラップや ジップロックを使用 |
温度を一定に 保つ |
・奥の方に入れる ・開け閉めの回数を 極力減らす ・隙間を作らない |
|
急速冷凍する | 冷凍前の品質を 維持 |
・薄く平らに整える ・金属トレイを使用 |
使用時は自然解凍か冷蔵庫で解凍し、急ぐ場合は電子レンジを使用しても問題ありません。
しかし解凍ムラが生じやすい他、加熱しすぎるとマヨネーズが分離してしまう原因となるので、加減を見ながら調節してください。
こちらの記事でも卵について紹介されているので、チェックしてみてくださいね。
詳しくはこの記事をチェック!
冷凍する場合は小分けにしておくと、使い勝手が良く便利です。
卵サラダ以外にもさまざまなアレンジができますよ!
卵サラダの簡単な人気レシピやアレンジを紹介!
卵+調味料のシンプルな卵サラダはアレンジ次第でさまざまな形に変身させられます。
- 卵サンドの具材
- タルタルソース
- トーストやグラタンにトッピング
冷凍のストックがない時も、すぐ作れる方法を知っておくと便利です!
ゆで卵を時短で作る方法と卵料理へのアレンジ術
ゆで卵は電子レンジでも作れます。
しかし生卵をそのまま加熱すると爆発してしまうので、必ず容器に割り入れてプスプスと穴を開けてから加熱してください。
1. 耐熱ボウルに卵を割り入れる
2. 爪楊枝や等で黄身に複数穴を空ける
3. ラップはせず、500Wで2分半~3分加熱
(1分間隔で様子を見ながら)
卵の個数や使用する電子レンジによって出来上がり時間は異なるので、少しずつ様子を見て作ってください。
アレンジする際は、そのままパンに挟んでも良いですし玉ねぎやピクルスを追加してタルタルソースにしても良いですね!
こちらのレシピでもアレンジと合わせて紹介されています。
一方グラタンのように加熱してアレンジすると、マヨネーズのコクが引き立ちます。
残り物の卵サラダでグラタン、あんバタートースト。
卵サラダにすし酢をちょっとだけ入れるのが好きなのですが、今回白ワインビネガーで代用したらこっちの方が好きかもしれない。
#スミレソラ自炊録 pic.twitter.com/vjvFwq5t9n— スミレソラ (@Sumiresora433) December 30, 2021
こちらの方は卵サラダに酸味をプラスしていますが、他にわさび・めんつゆ・味噌等もアクセントが効いて新鮮な味わいになりますよ♪
市販品も比較的アレンジがしやすく、調理や洗い物の手間が省けるのも魅力です。
こちらの商品でもメーカーから幅広く使用できると紹介されているので、大量に使いたい時や用途によっては市販品を活用するのも良いですね!
結論 | 卵サラダは傷みやすい!冷凍保存する場合は工夫して
- 手作りした場合は日持ちしない
- 作り方や食材によって食感や品質が変わりやすい
- 冷凍保存する時は工夫して!
- 保存方法によっては品質が下がる
- シンプルな材料で幅広くアレンジ
手作りの卵サラダは作り方を工夫すれば冷凍保存でき、日持ちを延ばせます。
アレンジもしやすいのでサッと1品追加したい時も活躍してくれますよ。
何かとバタバタする朝食で卵サンドを、晩酌時のちょっとしたおつまみにはわさび入りの大人向け卵サラダはいかがでしょう。
大量に卵を消費したい時にもおすすめの保存方法です!
記事を参考にしながら作ってみてくださいね。