昨晩、風呂上りの主人から「ご飯の量を減らして…」と言われました。どうやら体重が思ったよりも増えていた様子。「夫婦でダイエットですね」と請け負った私の頭に浮かんだ食材が
鶏のささみです。
ここはひとつ、ダイエットのために鶏のささみのレシピを増やしてみよう!
以前は子どもの離乳食用にと購入しては、一度にたくさん茹で、大人用のおかずも作り置きしていました。けれど最近は子どもがモモ肉の唐揚げの方を好むようになり、ささみの食卓への登場回数はすっかり減ってしまっています。
ささみと言えば”棒棒鶏”が思い浮かびますが、私が作る時はいつも、きゅうりやもやしといった野菜をたっぷり用意します。
というのも、ささみのパサつきが気になるから、野菜を一緒に食べたいんですよね。
ダイエットのためにささみをたっぷり使って料理するなら、旦那も満足するような食べ応えが欲しいところ。パサつきが気になるのでは、たっぷり食べようにも途中で辛くなってしまいそうです。
それに小さな子どもは、パサついたお肉じゃ、なかなか食べてくれませんよね。
そこで、今日のテーマは「ささみの茹で時間はどのくらい?棒棒鶏やサラダでは?」です。
- 鶏のささみの茹で時間、パサつかない茹で方は?
- 筋取り(すじとり)って、何?どうやったら上手にできる?
- レンチンならパサつかない?電子レンジで調理する時のポイントは?
- 赤ちゃんにも食べやすく♡離乳食を作る時のコツは?
といった、私が疑問に思ったポイントを調べ、まとめてみました。
たっぷり茹でて作り置きして、毎日ヘルシーなおかずを食卓へ!という私たち夫婦のようなダイエット中の方も、赤ちゃんに美味しい離乳食を作ってあげたい方も、
パサつかない茹で方さえ知っていれば、ささみを美味しく料理できます!
離乳食作りに奮闘していた私の経験も踏まえ、基本の茹で方から丁寧に解説していきますから、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
目次
ささみの茹で時間はどのくらい?パサつかない茹で方は?
あなたは鶏のささみがパサついてしまう理由をご存知ですか?
ささみは筋肉の固まりなので、加熱を続けると蛋白質が凝集凝固して、食感が固くパサパサになってしまうんです。
なので、茹でる時には肉を入れた後は絶対に沸騰させないことがポイントです。
また茹でる前に筋取り(すじとり)をしておくと、口に残らないし、身も硬くなりにくいです。
筋取りが苦手な方は後ほど簡単な方法をご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。棒棒鶏のように手で裂く料理の場合は、茹でた後に肉を冷ましてから裂き、その時に筋も一緒に取り除くのが簡単です。
ささみの基本の茹で方
- ささみを冷蔵庫から出して室温に戻し、筋取りをしておく
- 大きな鍋に湯を沸かして沸騰させる
- ささみを入れて、再度沸騰してから20~30秒ほどで火を止める
- 蓋をして10分以上放置(余熱で火を通す)
※冷蔵庫に入れるのも、裂いて身をほぐすのも、冷めてからにしましょう
加熱しすぎないように、余熱で火を通すのがポイントです。
ささみは1パックに5本程度入って売られていることが多いと思いますが、それを一気に茹でた場合、10分以上放置していれば大抵は火が通ると思います。
念のため、鍋に手を入れても平気なくらいの温度まで冷めるのを待ってから取り出し、水けを拭き取って調理するのが良いでしょう。
料理初心者でも大丈夫!ささみがパサつかない簡単な方法
包丁の扱いに慣れていないと、筋取りって難しいですよね。私も慣れるまでは上手に筋が取れなくて困っていましたが、フォークで簡単に取れる方法なら簡単にできました!
15秒からはフォークで筋取りをする方法が紹介されています。包丁での筋取りが苦手な方でも大丈夫ですよ!
無事に筋取りを終えたら、あとは茹でるだけ!
茹で方にも、簡単にジューシーな茹で上がりになる裏ワザがあります。この方法だと、切ってから茹でたい場合にも、パサつき防止ができるんですよ。
ささみがパサつかない!簡単な茹で方
- ささみを冷蔵庫から出して室温に戻す
- ささみに片栗粉をまぶす(※必ず肉をはたいて余分な粉を落とすこと!)
- 大きな鍋に湯を沸かし、沸騰したらささみを入れ、火を止めて鍋に蓋をする
- 5~10分ほどそのまま置き、余熱で火を通す
まぶした片栗粉がお肉をコーティングし、水分が抜けるのを防ぐので柔らかくジューシーに仕上がります。ぷるっとジューシーなので、濃い目のタレやドレッシングで和えて主役級のおかずも作れますよ!必ず余分な粉を落としておきましょうね。
片栗粉が天ぷらの衣のようにしっかりついていると、ぷるぷるの衣同士がくっついて保存しにくいんです。
茹でた後は細かく裂いて、冷めてから1回に使いそうな分ずつラップなどで小分けして冷凍しておけば、さっと解凍してサラダやパスタの具材に使えます。
また作り置きとして調味料で和えておき、毎日少しずつ食卓に出してもいいですね。タルタルソースと和えて、ツナのようにサンドイッチの具にすれば、いつもと違う朝食のメニューにもなりますよ。
ささみを電子レンジで蒸す時の注意点!
- ささみにフォークで穴をあける
- 塩コショウと少量の料理酒(1パックなら大さじ2~3杯程度)を振りかけておく
- ラップを”ふんわり”とかける
- 加熱時間の目安は1本なら500Wで2分、3本なら500Wで4分程度が目安
※レンジによって加熱時間は異なるため、表面が白くなったら様子を見よう
ささみにラップをして電子レンジで加熱するだけだと、爆発する可能性があります。これはささみにはウインナーのような薄皮がついていることが原因で、加熱しすぎると中の水分の逃げ場がなくなって爆発してしまうことがあるんです。
そうならないように、あらかじめフォークでぶすぶすっと穴をあけておきましょう。適当に肉にフォークを突き刺すだけでOKです。
またラップは”ふんわり”が鉄則!ささみの水分や料理酒が蒸発しますので、ぴっちりとラップをかけると破裂の原因になります。
だからと言ってラップ無しはNGですよ。ラップをかけないと、ささみの水分がどんどん失われていってしまい、パサついてしまいます。
酒を振りかけたり、ささみの下にキャベツやモヤシ、白菜などを敷くことで水分を保てるようにするのが、電子レンジで調理する時のコツです。
電子レンジの場合は再加熱が手軽なので、少しずつ加熱し、好みの仕上がりを探ってみるのもいいですね。軽く塩・コショウで下味をつけておくだけでなく、好みのハーブを散らせてから加熱するなど、アレンジもしやすいです。
ささみの”半ナマ”には要注意!完全に火を通しましょう
スーパーで売られている鶏のささみ肉は、加熱用がほとんどです。
だから、ささみを”タタキ”で食べるのは危険!
鶏肉専門店でも朝シメたばかりの新鮮な肉を使うくらいですから、家庭で半ナマ状態のささみを調理するのはオススメできません。
もし完全に火が通っていない状態でささみを食べてしまうと、カンピロバクターという食中毒になる可能性があるので要注意です。
一般的に食中毒になる一番の原因は、空気中の雑菌がつくこと。外側をしっかり火入れすれば、それが中まで入り込むことはあまりないと考えられています。
ただ、生の部分を切った時に使った包丁やまな板を、よく洗わずに調理後も使ってしまった場合は別。包丁に残っていた菌が、せっかく加熱して殺菌した肉に移ってしまっては意味がありません。生の肉を切った包丁やまな板は洗剤で洗い、手も石鹸できちんと洗ってから調理後の肉を触るようにしましょう。
健康な成人が食中毒になることは少ないでしょうけれど、半ナマの雑菌が大きく影響するのは、妊婦さんや子どもです。離乳食を作る時などは特に注意してくださいね。
もしも再加熱したことで肉がパサついてしまった時は、ねぎ塩ダレやドレッシングなどで和えるのがオススメです。油でコーティングすることで、しっとりと食べやすい食感になりますよ。
基本のねぎ塩ダレの作り方
ねぎ | 1本 |
サラダ油 | 大さじ2 |
ごま油 | 大さじ1 |
塩 | 小さじ1弱※塩加減はお好みで加減してくださいね! |
茹でた後にねぎ塩ダレに漬けておけば、冷蔵庫で3日程度の保存ができます。保存日数は目安ですので、保存容器から直接食べないなど衛生面には気を配ってくださいね!
離乳食でささみを使いたい!茹で時間や保存方法は?
乳幼児が食べる離乳食用にささみを茹でる場合は、
料理酒を振りかけるのはNG!
パサつかないかな?と心配な時は、だし汁や野菜と一緒に加熱するなど、他で水分を補うようにしましょう。
例えばこんな方法があります。
- ささみを茹でて、みじん切りにする
- すり鉢ですり潰して、一食分ずつ紙カップにいれて冷凍
- 離乳食を作る時にはレンジで解凍し、出汁と混ぜる
ほうれん草などの野菜のみじん切りや、片栗粉やお麩をすりおろしたものなんかと一緒にレンジで再加熱すれば完成です。
離乳食を毎日作り続けるのは大変なので、小分けして冷凍することで工夫をするママさんは多いと思います。次は離乳食用のささみの小分け冷凍についてご紹介しますね。
離乳食用のささみを冷凍保存して、賢く使い回そう!
ささみを茹でた後、月齢に合わせた状態で冷凍保存しておけば、調理の手間が省けて便利です。その目安はこちら!
7~8ヶ月頃からOK | みじん切りにし、1食分ずつラップなどで小分けしておく |
9~11ヶ月頃からOK | 手で細かく裂いて、1食分ずつラップなどで小分けしておく |
1歳~1歳半頃からOK | 7mm角に切って、1食分ずるラップなどで小分けしておく |
離乳食用にフリージングする時のポイント2つ
- よく冷ましてから保存容器に入れ、冷凍庫へ(できれば急速冷凍がオススメ!)
- 使う時は、原則として解凍ではなく再加熱!
赤ちゃんは抵抗力が弱いので、衛生面に充分気をつけた物であっても
1週間以内に使い切るのが目安です。もし使い残してしまっても、ささみであれば大人用の副菜にして食べ切ってしまうことができますので少し気楽ですね。
使う時には原則として再加熱を心掛け、電子レンジで解凍する時には、様子を見ながら中まで火を通すようにしましょう。少量の水を足せば、加熱によるパサつきも防げます。
だし汁と一緒に製氷皿に入れて凍らせるなど、下ごしらえ程度に調理してから冷凍するのもオススメです。こうすることで電子レンジで再加熱する際のパサつきも防げますし、調理の手間も省けます。
例えば茹でたささみ(小さじ1杯程度)に、ほうれん草のみじん切り(大さじ1杯)と、だし汁(大さじ1杯)を加えて冷凍しておけば、レンジで再加熱するだけで一品完成します。7~8ヶ月頃ならばこのままで、1歳を過ぎたら醤油をほんの少し足してもいいですね。
離乳食用のフリージングパックは小分けサイズになっていますし、そのまま電子レンジで加熱できるので便利ですよ。ラップで1食分ずつが面倒くさい時は、ジップロックに薄く広げるようにして入れ、使う時にパキポキと折って取り出す方法もあります。箸で筋をつけておくと、折れやすくなります。
ですが調理と言っても、トマト煮の状態やグラタンの状態で冷凍すると、1週間以内に何度も同じメニューが出てくることになってしまいます。
なので茹でた状態でのストックを基本とし、調理する時には”今食べる分+1食分”を目安に、作りすぎない方が消費しやすいですよ。
まとめ
- 筋取りをしてから茹でると、ふっくらした仕上がりに茹で上がる
- 加熱しすぎると硬くなるので、余熱で火を通すのがポイント
- フォークで筋取りをする方法もある
- 茹でる前に片栗粉をまぶしておくと、簡単にぷるっとジューシーな茹で上がりにできる
パサつかない!ささみの基本の茹で方
- ささみを冷蔵庫から出して室温に戻し、筋取りをしておく
- 大きな鍋に湯を沸かして沸騰させる
- ささみを入れて、再度沸騰してから20~30秒ほどで火を止める
- 蓋をして10分以上放置(余熱で火を通す)
電子レンジで加熱する時の注意点
- ささみにフォークで穴をあける
- 塩コショウと少量の料理酒(1パックなら大さじ2~3杯程度)を振りかけておく
- ラップを”ふんわり”とかける
- 加熱時間の目安は1本なら500Wで2分、3本なら500Wで4分程度が目安
離乳食用のささみを茹でるポイント
- 料理酒は絶対に使用しない
- 衛生面には気を配り、ちゃんと冷めてから保存容器に入れる
- 1食分ずつ小分け冷凍し、1週間以内に使い切るのが良い
- パサつきが気になる時は、だし汁や野菜を加えて水分を補うと良い
ささみは出来るだけ低温で、じっくり火を通すと美味しく仕上がります。
加熱しすぎると水分が奪われてパサついてしまうので、もしパサついてしまったら、調味料や野菜を加えることで水分が補われるので和え物なんかがオススメですよ。作り置きをする時には、油分を加えた調味液で水分が抜けないようコーティングするのも美味しさを保つ秘訣です。
また冷凍保存をしている間も、少しずつではありますが水分が抜けてしまいます。茹でたささみは長く冷凍庫に保存せず、早めに食べ切ってくださいね。
ジューシーなモモ肉も美味しいですが、パサつかないよう上手に茹でたささみは野菜との相性も良く、主菜にも副菜にも使えて便利ですよね。健康的で手軽なストック食材として、今日からは冷蔵庫のレギュラーメンバーに加えてみませんか?