【執筆者:編集部 森野楓】
小松菜は腐るとぬめりや腐った臭いがするなどの特徴が現れます。
一方で黒い斑点や苦みなど、劣化のように見えるものの腐っているわけではない異変もあるので、両方知っておくとお手持ちの小松菜が食べられるのかを判断するのに便利です。
まだ食べられる小松菜を誤って廃棄してしまうのはもったいないですし、腐った特徴を知っておけば健康被害も防げますよね。
そこでこの記事では、小松菜を安全に美味しく食べ切るために必要な以下の内容をまとめました。
小松菜のこと
- 小松菜の鮮度の見分け方
- 劣化と間違えやすい小松菜の特徴
- 小松菜の賞味期限と保存方法
- 簡単に大量消費できるレシピ
小松菜を大量に消費したいときに嬉しい、簡単なレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
小松菜は腐るとどうなる?鮮度の見分け方をご紹介
小松菜は腐ると黄色く変色したり、溶けたりするなどの異変が生じます。
食べられない | 食べられる | |
---|---|---|
見た目 変色 |
・黄色く変色している ・カビが生えている |
・しなしなとしおれ ている ・黒い小さな斑点が ある |
匂い 臭い におい |
異臭がする | ー |
味 食感 触感など |
・ぬめりがある ・溶けている |
苦みがある |
こうした異変が生じるのは、時間の経過や保存方法によっては微生物が増殖し、小松菜が劣化するためです。
ぬめり・カビ・腐った臭いは腐敗のサイン?
ぬるぬるとしたぬめりやカビ、腐った臭いなどの異臭は、小松菜が腐って食べられなくなった時の特徴です。
そのほか、変色やぬめり、カビが生えているなどの異変がある場合は食べると健康被害を及ぼす可能性があるので、食べないようにしましょう。
黄色や茶色に変色しているうえにカビまで生えていた小松菜を発見してしまった pic.twitter.com/yPBmWtbrwZ
— REMIA🦀 (@RMA_VooV) July 11, 2015
とくにカビは、身体に害を与える物質であるカビ毒を生成する種類もあるので注意が必要です。
なお、小松菜に苦みや黒い斑点がある場合は、食べても問題はありません。
黒い斑点や苦みの原因は?劣化と間違えやすい小松菜の特徴
小松菜の葉や茎に黒い斑点があるのは、ゴマ症といって小松菜の生理障害によるもので食べても害はありません。(※2)
天候不順や低温などの環境や、肥料から窒素を過剰に吸収したことが原因で小松菜にストレスがかかり、ポリフェノールの色素が蓄積して黒い斑点状になるのが原因です。
また、小松菜にはイソチオシアネートという辛み成分が含まれているため、食べたときに苦いと感じる方もいるようです。
この場合も食べて問題ありませんが、沸騰したお湯で30秒間下茹ですると苦みが減少するので、苦みが気になる方は試してみてくださいね。
なお、しなびてしまった小松菜は以下の手順で再びシャキッとさせることができます。
- 小松菜の根元部分をカットする
- 根元に包丁で十字に切り込みを入れる
- 根元が浸かる程度の水に1時間ほど挿しておく
では次に、小松菜の賞味期限や適切な保存方法を確認してみましょう。
小松菜の賞味期限と適切な保存方法は?
小松菜は冬季以外は基本的に冷蔵保存しますが、長期間保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
常温 | 冬季なら可能 |
---|---|
冷蔵 | 2~3日 |
冷凍 | 2~4週間 |
冬場であれば常温保存も可能ですが、暖房の効いていない冷暗所で保管することが大切です。
それでは、冷蔵保存・冷凍保存方法を詳しく確認してみましょう。
詳しくはこの記事をチェック!
生のままでも茹でてからでもOK!小松菜の冷蔵保存方法
小松菜は生のままでも、茹でてからでも冷蔵保存できます。
まずは、生のまま保存する方法から確認してみましょう。
- 湿らせた新聞紙やペーパータオルで包む
- さらにビニール袋に入れて乾燥を防ぐ
- 葉先を上にして立てた状態で冷蔵庫の野菜室に入れる
野菜が畑で育っていたころと同じように、葉先を上にして立てた状態で保存することで、鮮度を保てます。
茹でてから冷蔵保存する場合は、以下の手順で保存するようにしてください。
- 熱湯でさっと茹でる
- 水気を絞り、食べやすい長さ(3~4cmくらい)に切る
- 密閉容器に入れ、冷蔵庫に入れて保存する
小松菜が新鮮なうちに茹でて保存するのがポイントです。
もっと長期間保存がしたい場合には、冷凍保存がおすすめです。
これで長持ち!小松菜の冷凍保存の仕方
小松菜を1週間以上の長期間保存したいときは、冷凍保存がおすすめです。
- 小松菜の根元を切り落とす
- 流水で全体を洗う
- ペーパータオルなどで水気を拭き取る
- 食べやすい長さ(3~4cm)に切る
- 冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する
小松菜は、上記の要領で冷凍保存すれば2週間~4週間日持ちします。
流水で洗った後は、そのまま冷凍すると小松菜同士がくっついてしまう原因になるので、しっかりと水気を拭き取るようにしましょう。
冷凍用保存袋に入れる際は、小松菜の酸化を防ぐため空気を抜くようにして袋を閉じるのがポイントです。
また、1回に使う分量ごとに小分けをして保存袋に入れれば、使いたい分だけ解凍できるので便利ですよ。
おひたしや和え物として使用する際は、自然解凍して水気を絞るだけで食べられます。
炒め物や汁ものに使用する場合は、凍ったまま使用しましょう。
わざわざ保存するのが面倒なときは、市販の冷凍小松菜を購入するのもおすすめです。
なお、「新鮮なうちに大量消費したい!」という方は、炒め物やナムルにすれば簡単に美味しく小松菜を味わうことができますよ。
超簡単!おすすめの小松菜大量消費レシピ
小松菜がたくさん手に入ったときや、安くて大量購入したときには、簡単に作れて大量消費できるナムルや炒め物がおすすめです。
おはようございます(*´▽`*)ノ))
昨日は夜ご飯は白菜のシチュー(*ˊᵕˋ*)
もやしと小松菜のナムル~
野菜、周りからいただけるのでありがたい(*´▽`人)アリガトウ♡ pic.twitter.com/UwSZzeP6P2— シマシマ (@yvfNrK9ytYT9qI7) December 3, 2021
ナムルなら、もやしと一緒にさっと茹でて和えるだけなので、簡単に作れます。
もやし以外にも、にんじんやえのきと和えても美味しいですよ。
また、ナムル以外にも、豚肉や卵と一緒に炒めるのもおすすめです。
卵の黄色と小松菜の緑色で彩りもよく、お弁当に入れると見た目も美味しそうですよね。
ぜひ、ご家庭でも試してみてください。
結論 | 小松菜が腐る前に美味しく食べ切ろう!
- ぬめりや異臭、変色やカビは腐ったときの特徴
- 黒い斑点や苦みがあっても問題なく食べられる
- 冷蔵で2~3日、冷凍で2~4週間日持ちする
- 長期間の保存なら冷凍保存が便利
- ナムルや炒め物にすれば簡単に大量消費できる
小松菜は腐ると黄色く変色したり、カビが生えたりするなどの異変が生じます。
黒い斑点や苦みがある場合は問題なく食べられるので、腐ったときの特徴と間違えないようにしましょう。
冷蔵保存だと生のままでも茹でてからでも2~3日程度しか日持ちしないので、長期間保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
ご紹介したレシピも参考に、小松菜を美味しく食べ切れるようにしてくださいね。