【執筆者:編集部 高田ゆみ】
緑色のゴーヤを常温で放置していると、皮がオレンジ・黄色に変色するのは腐ったわけではなく完熟したサインです。
臭いや見た目が大丈夫なら食べられますが、腐るとカビや腐敗臭が生じて食べられなくなります。
でも、ゴーヤは正しく保存しておかないと傷みやすいので、常温で完熟させるのは難しくて、食べられるのか見分けるのが難しいかもしれません。
そこでこの記事では、腐ってるゴーヤの特徴など以下の項目について紹介します。
ゴーヤのこと
- 腐るとどうなるのか
- 食べられる状態の見分け方
- 柔らかくなった場合の食べ方
- 常温・冷蔵・冷凍保存のコツ
ぶよぶよで柔らかいゴーヤが本当に食べられるのか知りたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ゴーヤが腐るとどうなるの?臭いや見た目の見分け方
ゴーヤは傷んで腐るとカビが生える、腐敗臭がするなどの異変が生じます。
NG | OK | |
---|---|---|
見た目 変色 |
カビが生えている | 皮がオレンジ・黄色 突起が黒いけどハリがある 種が赤い・ぬめりがある |
臭い | カビ臭い 腐敗臭 |
青臭い |
食べられる可能性大 | ||
味 | 苦い 甘い |
|
触感 | ぶよぶよで柔らかい 汁が出ている |
皮がオレンジ・黄色に変色して、皮がぶよぶよに柔らかくなっても問題なく食べられる可能性が高いので、それぞれの見分け方を確認してみましょう。
イボが黒いのはカビ?見分け方
皮にイボがあるゴーヤをよく見ると、黒い点があってカビのように見えるかもしれませんが、皮全体にハリがあれば傷がついただけなので大丈夫です。
ただし、早めに食べきらないと傷がついた部分からカビが生えやすくなります。
すでに白いふわふわしたものが付着しているならカビの可能性があるので、食べないほうが良いでしょう。
また、汁が出るほど柔らかくなってオレンジや黄色に変色していのは腐りかけのようですが、まだ食べられます。
ぶよぶよでも食べられる可能性大
よくスーパーで見かける緑色のゴーヤは未熟な状態で、完熟するとオレンジや黄色に変色します。
完熟すると皮がぶよぶよになって、先端から汁が出るほど柔らかくなってきます。
中の種が赤くなり、周りにゼリー状のぬめりがあるのも完熟している証拠です。
ただ、完熟すると痛みやすいので臭いやカビの有無をしっかり確認してから食べられるか判断しましょう。
傷んでるゴーヤを食べたらどうなる?
カビが生えたゴーヤを食べても、下痢や腹痛などの食中毒が起こるのは珍しいケースだといわれています。
ただし、カビ毒を慢性的に体に取り込むと健康を害するおそれがあるといわれているので、少しでもカビが生えているなら食べないほうが良いですね。(※1)
なお、ゴーヤを食べ過ぎると強い胃痛や吐き気などの症状が起こる場合があるため、傷んでいなくても適量を守ることが大切です。
適量を守りつつ、完熟したゴーヤの食べ方を覚えておくといいですね!
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柔らかくなった腐る寸前がおいしい!ゴーヤの食べ方
完熟して柔らかくなったゴーヤは生で食べても苦味がほとんど感じられないので、緑色の未熟な状態では味わえない食べ方がおすすめです。
- スムージーやサラダに
- 甘さを活かせるジャム
とくに種の周りは甘くなっているので、捨てるのはもったいないですよ。
柔らかい実と種の食べ方
完熟したゴーヤの実はとても柔らかくて苦味も和らいでいるので、そのまま生でも食べられます。
ほろ苦さが残っている場合は、蜂蜜やバナナなど自然の甘さをプラスしても良いですね!
完熟ゴーヤがたくさんある場合は、ジャムにして長期保存できるように工夫しましょう。
イボが傷ついて黒くなっているゴーヤは完熟まで持たないかもしれないので、早めに食べきるか冷凍保存がおすすめです。
傷みやすいゴーヤはすぐ腐る?正しい保存方法
緑色の未熟なゴーヤは常温で数日置くと熟してきますが、水分が多くて痛みやすいので放置し過ぎに気をつけましょう。
常温 | 完熟させない:2日 完熟させたい:皮が黄色くなるまで |
---|---|
冷蔵 (野菜室) |
1週間前後 |
冷凍 | 1ヶ月程度 |
緑色のまま日持ちさせたい場合は、冷蔵庫(野菜室)で保存するか、冷凍保存がおすすめです。
ゴーヤが傷みやすい理由
ゴーヤは水分量が約94%を占めているため、温度や湿度によっては腐りやすい野菜です。(※2)
室温が28℃以上だと思っていた以上に早く熟する可能性があるので、完熟させたい場合はこまめに様子を確認してみましょう。
皮がしなしなになってきたら腐りかけの可能性もあるので、早めに食べるか冷凍保存しましょう。
冷蔵庫・冷凍保存のポイント
ゴーヤを冷蔵・冷凍保存する場合は、腐りやすい種とわたを取り除いておきましょう。
冷蔵庫(野菜室)で保存する場合は、切り口が乾かないようにキッチンペーパーで包んでからラップで包んで1週間をめどに食べきりましょう。
冷凍保存は1ヶ月くらいが目安で、食べやすいサイズに切っておくと解凍せずに凍ったまま調理できます。
苦味が気になる人は、下茹でしたり、塩もみしたりしてから冷凍しましょう。
下処理が面倒な人は、市販品をストックしておくと便利ですよ。
結論 | 腐る寸前の完熟ゴーヤは食べ頃を見極めよう
- カビが生えたら食べない!
- 黄色の皮は完熟のサイン
- 完熟は腐りかけなのでお早めに
- 水分が多いため腐りやすい
- 日持ちさせるなら冷蔵・冷凍保存
緑色のゴーヤがオレンジ・黄色に変色したのは腐ったわけではなく、完熟したサインです。
皮が柔らかくなって、種の周りにぬめりがあっても食べられますが、食べ頃を過ぎると腐りやすいので注意しましょう。
腐ったら皮が柔らかいだけでなく、カビが生える、腐敗臭がするので処分してください。
日持ちさせたい場合は早めに冷蔵保存・冷凍保存して、無駄なく食べきるように工夫しましょう!