ブラックでも融資可能な銀行は？闇金以外で借りられる方法を調査

【執筆者：編集部 広瀬香】

金融事故を引き起こした「ブラック」と呼ばれる属性の人は、返済能力がないと判断されるため銀行から借りられる可能性は低いです。

ただし、金融事故を引き起こしてから数年経過しており、現在は安定した収入がある人なら借りれる可能性はあるでしょう。

この記事では、銀行の審査に通るか不安を感じている人に知ってほしい、以下の項目を紹介します。

お金がないのでなんとか工面したいと考えている人に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

ブラックでも融資可能な銀行がないのは返済が見込めないから

いわゆる「ブラックリスト」の属性になっている人が、銀行から借り入れできないのは審査で返済の見込みがないと判断されるためです。

銀行の審査通らない人とは、どのような状態になっているのか確認してみましょう。

ブラックリストとは信用情報における事故情報のこと

ブラックリストとは、ローンやクレジットカードを利用する際に登録・照会される個人信用情報に、金融事故歴が記録されている状態のことです。

信用情報を取り扱う機関は、「全国銀行個人信用情報センター」「CIC」「JICC」があり、それぞれが情報を共有しています。（※1）

銀行に融資の申込をすると実施される審査では、信用情報機関に照会した内容が判断材料に含まれます。

直近5～7年以内で自己破産や民事再生などを起こした人だけでなく、支払が何ヶ月も滞っている延滞ブラックでも、銀行では返済の見込みがないと判断されやすい状態です。

また、短期間に複数のカードローンや貸金業者に申し込みをした申込ブラックも、お金に困っている人と判断されやすくて銀行の融資は難しいことがあります。

銀行からの融資が難しいブラック状態の人は、貸金業者からの融資も難しい場合があります。

もし、「ブラックOK！審査甘いから超ブラックでも必ず借りれる」と謳っている貸金業者があれば、闇金の可能性が高いので要注意です。

「ブラックでも必ず借りられる」は闇金の可能性もある

貸金業者も銀行と同様に信用情報を参考にして返済能力の有無を判断するため、審査なしでお金借りることはできません。

返済能力がないと判断できる人に対して貸付けすると、多重債務で人生を狂わせる原因にもなることから、法律により貸金業者の適正化が定められています。

返済能力を超えている「ブラックの人でも必ず借りられる」と確実に融資できることを謳っている業者は、貸金業法の規制を無視している闇金かもしれないので注意しましょう。

ただし、ブラックでも返済能力があると判断できる人なら利用できる可能性がある、闇金ではない正規の貸金業者があります。

銀行の審査通らない人も借りれる可能性がある消費者金融

銀行の審査に通らない人でも融資の可能性があるのは、総量規制対象外のローンを扱っている貸金業者や、柔軟な審査が期待できる中小消費者金融です。

年収の1/3を超える貸付けを禁止する総量規制は、すべての貸付けが対象になるわけではありません。

貸金業者でも、総量規制対象外の貸付けをおこなっている場合は借り入れできる可能性があります。

ほかにも注目したいのが、大手消費者金融よりも柔軟な審査が期待できる中小消費者金融です。

電話で在籍確認なしの大手とは異なる独自審査の中小消費者金融

今すぐお金が必要なときにお金を借りる方法として真っ先に思いつくのは、街中でもよく見かける即日融資が魅力の大手消費者金融ですよね。

書類をチェックして勤務の事実を確認することで、電話の在籍確認を原則実施していない大手消費者金融もあり、スピーディーな対応が特徴。

大手消費者金融の審査対応が速いのは、申込内容や信用情報を基に点数化した機械的な審査を実施しているからです。

仮に安定収入があって十分な返済能力があるはずでも、基準となる点数に達しなければNG判定になります。

エイワ、スペース、AZ、アルク、t&s
ライオンズリース、アムザ、アロー、フクホー、キャネット等、個人再生支払い中や破産後、信用情報に異動が残ってても融資してくれます。また、クレカの現金化ペイデイなんかの活用も多いですよ。
CCBなんかも要確認です。

— サンクコスト (@eJ4aebrsvJkxAoR) February 7, 2023

実際に利用した人の口コミを基に、融資の可能性が高い中小消費者金融を紹介します。

セントラル｜大手消費者金融と同様のサービスを提供

セントラルは初回のみ30日間金利無料になるので、大手消費者金融に匹敵するサービスを提供しているのが特徴です。

平日14時までに申込受付完了で、最短即日融資にも対応しています。

インターネットから申し込みすることも可能で、実際に店舗まで出向いて契約しなくてもOKです。

振込キャッシング・自動契約機の貸付条件

会社名	株式会社セントラル
申込条件	20歳以上の人 定期的な収入と返済能力がある人
即日融資	可能 振込：14時以降の申込は後日 自動契約機：営業時間8～21時
契約限度額	1万円～300万円
利率（実質年率）	4.8～18.0%
返済方式	借入残高スライドリボルビング方式
返済回数	1万円～30万円：1～32回 30万円超～300万円：1～47回
担保・連帯保証人	不要
登録番号	四国財務局長（8）第00083号

また、女性向けに提供される「マイレディス」は、無理なく返済したいと考えている人におすすめです。

契約限度額は最大100万円までですが、通常よりも返済回数が多めに設定されています。

マイレディスの貸付条件

会社名	株式会社セントラル
申込条件	はじめてセントラルを利用する人 20～70歳で安定した収入がある人
契約限度額	1万円～100万円
利率（実質年率）	4.8～18.0%
返済方式	残高スライドリボルビング元利均等
返済回数	1〜60回
担保・連帯保証人	原則不要（要審査）

アロー｜専用アプリから簡単にWEB完結で利用可能

アローは申込から融資までの対応がとても早く、審査時間が最短45分と大手消費者金融に準じるほどのスピーディーさが魅力です。

最短で即日融資も可能なので、今すぐお金が必要な人におすすめできます。

申込は専用アプリから簡単に手続き可能で、必要書類をアップロードするだけでOKなので手間がかかりません。

フリープランの貸付条件

会社名	株式会社アロー
申込条件	25～65歳で安定した収入がある
即日融資	可能（14時以降の申込は後日）
契約限度額	200万円
利率（実質年率）	15.0～19.94%
返済方式	残高スライドリボルビング 元利均等返済
返済回数	残高スライドリボルビング：5年 60回 元利均等返済：最長15年以内 2～180回
担保・連帯保証人	原則不要
登録番号	愛知県知事（5）第04195号

中央リテール｜総量規制対象外のおまとめローン

中央リテールでは、総量規制対象外の対象外になるおまとめローンを提供しています。

おまとめローンの適用金利は審査で決定しますが、上限金利が13.0%と他社よりも低めの水準です。

複数の貸金業者から借り入れがある人向けなので、毎月の返済額を減らして負担を軽くしたいと考えている人におすすめできます。

貸金業法に基づくおまとめローン貸付条件

会社名	中央リテール株式会社
申込条件	20歳以上で定期収入と返済能力がある人 他社借入が5社以上・200万円以上の人 東京都渋谷区で来店手続きが可能な人
即日融資	不可（最短翌営業日）
契約限度額	500万円（無担保おまとめローンの場合）
利率（実質年率）	10.95～13.0%
返済方式	元利均等
返済回数	最長10年 120回
担保・連帯保証人	不要
登録番号	東京都知事（5）第31283号

ユーファイナンス｜総量規制対象外の借換ローン

ユーファイナンスでも総量規制対象外になる、借換ローンを提供しています。

融資額は審査で決定しますが、上限は700万円までに設定されているのが特徴です。

上限金利は15.0%なので、他社で利用している金利よりも低くなる場合は返済負担を軽くできるメリットがあります。

ただし、利用できるのは東京都台東区の店舗に来店可能な人に限られるため、対処地域にお住まいか確認しておきましょう。

借り換え専用ビッグローンの貸付条件

会社名	ユーファイナンス
申込条件	20歳以上で定期収入と返済能力がある人 貸金業者から借入があり借り換えする人 東京都台東区の店舗に来店可能な人 対象：東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、 茨城県、栃木県、静岡県、群馬県、山梨県
即日融資	不可（融資まで数日必要）
契約限度額	100万円～700万円
利率（実質年率）	7.3～15.0%
返済方式	元利均等
返済回数	最長10年 1～120回
担保・連帯保証人	原則不要
登録番号	東京都知事（6）第29876号

マテリアライズ｜総量規制対象外の不動産担保ローン

マテリアライズは、総量規制対象外になる不動産担保ローンを扱っています。

担保になる不動産を所有しているなら、全国各地の物件に対応可能で最短即日審査・翌日融資のスピード対応が魅力です。

他社では融資が難しかった場合でも、独自の基準で審査を実施してくれるので諦めずに問い合わせてみることをおすすめします。

不動産担保ローンの貸付条件

会社名	株式会社マテリアライズ
即日融資	不可（最短翌日）
契約限度額	100万円～1億円
利率（実質年率）	5.0～9.8%
返済方式	元金一括返済・元利均等返済 元金均等返済・自由返済
返済回数	1ヶ月～20年 1～240回
担保・連帯保証人	担保：不動産（土地、建物など） 保証品：必要な場合があります
登録番号	東京都知事（2）第31620号

お金を借りる方法は消費者金融だけでなく、国や自治体などから融資を受ける方法もあります。

闇金以外で借り入れするなら国からお金を借りる方法も

お金を借りる方法は銀行や消費者金融以外にも、国や自治体などの公的機関が実施している融資制度を利用することもできます。

各制度の利用条件や融資額などはそれぞれ異なるため、まずは窓口に相談してみてください。

公的機関の主な融資制度

制度名	窓口
生活福祉資金貸付	市区町村の社会福祉協議会
求職者支援資金融資	最寄りのハローワーク
教育一般貸付 （国の教育ローン）	日本政策金融公庫
母子父子寡婦福祉資金貸付金	各自治体の福祉担当窓口
創業に関する制度融資	各自治体

お住まいの地域によって、独自の融資制度を実施しているので確認してみてください。

たとえば、北海道では教育費や医療費、生活費などの資金を所定の金融機関を通じて融資する「勤労者福祉資金融資制度」があります。（※3）

どうしても生活に困っている人には、健康で文化的な最低限度の生活を保障するために、生活保護の選択肢も検討してみてください。

生活保護の申請窓口は、住んでいる地域を管轄している福祉事務所か、町村役場なので相談してみることをおすすめします。

結論｜銀行の融資が難しい場合はほかの方法を考えよう

信用情報に金融事故歴が登録されているブラック状態の人は、銀行から融資を受けたくても返済の見込みがないと判断されて審査に通らない可能性が高いです。

どうしても融資を受けたい場合は、柔軟な審査が期待できる中小消費者金融や、総量規制対象外のおまとめローンや不動産担保ローンなどを活用できるか検討してみてください。

ほかにも、国や自治体などが実施している融資制度を活用する選択肢もあります。

どうしても融資を受けられずお金に困っている場合は、生活保護を申請する選択肢も検討して、生活を再建することを目指してください。