地球を含む惑星は、すごい速さで太陽の周りを公転しています。
太陽は惑星の動きを見守っているのかのようにどーんと構えて動じないものだと思っていましたが、実は太陽も公転と自転をしています!
今回は、太陽の公転と自転についてご一緒に詳しく知り、私達と同じ時を生きている宇宙の様子を垣間見てみましょう!
この記事でわかること
- 太陽の公転周期
- 太陽が公転する速度、向き、軌道
- 太陽の自転と自転周期
- 太陽がブラックホールになる可能性
先日、太陽と惑星がイキイキと動く動画を見ました。
恥ずかしながらそこで初めて、太陽が公転と自転をしていることを知ったわけです。
地球が太陽の周りを公転していることを考えると、私には不思議なワクワク感がわき出してきます。
今、自分がいる場所には太陽がさんさんと当たっています。
けれど、地球の裏側の場所は、暗闇に包まれているんですよね。
太陽は、銀河系の中心部分を軸として公転しています。
銀河系の中心にあるといえば、ブラックホール!
太陽が膨張し続けているという話を聞いたことがあるのですが、太陽自身がブラックホールと化してしまうこともあるのでしょうか?
今回の記事を読んでいただければ、太陽の公転についてよく理解できますので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
太陽は地球と同じように公転しているの?公転周期はどれくらい?
今回、太陽の公転に関する記事を書くきっかけになった動画です。(動画の 2分9秒くらいから太陽の公転が収録されています)
太陽がイキイキと公転する姿をご覧ください!
動画では太陽が突き進み、周囲を惑星が公転しています。
大きく考えると、太陽系が公転しているということになりますね。
ここで、”公転”という言葉の意味を確認しておきましょう。
公転とは
天体が、軸を中心にして回ること。
一周する周期を、公転周期という。
では、太陽はどこを軸にしていて、公転周期はどれくらいなのでしょう?
太陽の公転周期
太陽は銀河系の中心を軸にして公転している。
2億2千万年~2億5千万年で一周するとされている。
太陽の公転周期は期間が長すぎて、全期間を観測した人はいません。
軌道についても、地球と同じように楕円なのか、同じ軌道で一周して元の位置に戻るかどうかも、未知なのが現状です。
ちなみに、地球の公転周期は365日ですね。
季節によって太陽が輝く時間が長かったり短かったりするのは、太陽と地球の位置が関係しています。
地球は大体同じ軌道で太陽の周りを公転するので、季節ごとに大体同じ気候になります。
私達にとっての1年は365日、太陽にとっての1年は2億年以上!
太陽を擬人化するのはおかしいかもしれませんが、太陽は長い長い公転周期を、どんな気持ちで過ごしているのでしょうね。
次に、太陽が公転するスピードや向きに目を向けて調べてみましょう!
太陽はどれくらの速さで公転しているの?向きは?
太陽は太陽系の王様のような存在で、太陽系の惑星や天体たちの中心に君臨しています。
私たちの生活にも大きな影響を与えていますよね。
作物の生育に影響する他に、太陽が見えるかどうかで、気持ちの明暗が分かれることもあります。
下記のようなバランスが崩れないおかげで、私たちの日常には、時間ごとに一定の太陽の光が届きます。
- 太陽が銀河系の軸を中心に公転する力と、地球が太陽を中心に公転する力
- 太陽と地球の公転と自転の向き
- 重力や遠心力 etc…
他にも様々な条件が重なって現在の地球の環境があると考えると、平和に過ごしている日常も、神秘的に感じますね。
太陽の公転の速度は?
太陽が公転する速度は諸説あり、秒速約220km~240kmとされています。
これは、私たちの地球が存在する銀河系の中での速さです。
宇宙にある銀河は1000億個とも言われていて、他の銀河系から見ると、別の速度が計算されます。
太陽の公転速度を調べたときに様々な数字を目にするのは、計算するときの基準が違うことが原因です。
太陽が公転する向きを知りたい!
太陽は、反時計回りに公転しています。
反時計回りの方向に公転している理由は、明らかになっていません。
反時計回りは太陽が生まれたときから!?
宇宙空間にあるガスが集まって、何らかの力で反時計回りのうずまきになったのが、原始の太陽です。
うずまきの中心部分で、大きな核融合が起こりました。
すると密度が高まり、1000度以上の温度になって明るく輝き始め、現在の太陽の姿になりました。
ちなみに、太陽系(太陽を中心としている天体)の全ての惑星も、同じく反時計回りに公転しています。
冒頭の動画でも見た通り、太陽系の惑星たちは、らせんを描いて公転していましたよね。
花の花びら、遺伝子図、貝殻の形がらせんになっている場面もありました。
私たちも宇宙の一部なのだと実感しますね。
次に、太陽の自転について確認してみます!
太陽は自転しているの?自転周期は何日くらいなの?
太陽がなぜ銀河系の中心を軸にして公転しているのかは、太陽自身の自転による遠心力が大きく働いているのが理由の1つです。
ただ公転しているだけでは、銀河系の中心に引き込まれたり、中心から遥か遠くに飛んでいったりする可能性もあります。
そもそも、なぜ太陽が自転しているとわかるのかについて紹介します。
”太陽が自転している”とわかる理由
太陽が自転しているとわかるのは、太陽を観測すると黒点が動いているからです。
黒点とは
太陽の表面に見える黒い点を、”黒点”といいます。
黒点の部分は、他の部分に比べて温度が低い(輝く力が弱い)部分です。
太陽の温度は6000℃で、黒点の部分は4000℃と言われています。
太陽の自転周期が知りたい!
太陽は、観測する位置によって自転周期に差が出ます。
*緯度が高くなると長くなります。
- 25.38日(国立天文台)
- 25日(赤道付近)
- 31日(極付近)
自転周期に差が出る理由は、太陽が個体でないからです。
地球のような個体なら、個体ごと自転しますので、観測に差が出ることはありません。
太陽は水素やヘリウムを中心としたガスでできていて、全て同じに観測されることはありません。
太陽は、約1ヶ月をかけてゆっくり自転しながら、ものすごい速さで宇宙空間を駆け抜けている(公転している)んですね。
気持ちよさそうです!
ちなみに、「人間が住める惑星かもしれない」と言われている火星の自転周期は、約24時間です。
NASAがオランダの団体と提携して、火星への移住希望者を応募したというニュースがありましたね。
早ければ2025年に、数人を火星に移住させようとしているという内容でした。
ニュースになった時点では、火星から地球に帰る手段がないということでしたが、今ではどうなっているのでしょうか?
人類の、宇宙に対する探索欲求は尽きることがありませんね。
このニュースのこれからの動きも、気になるところですね。
最後に、私が心配なブラックホールと太陽について調べてみました。
太陽がブラックホールになる可能性はある?地球は飲み込まれるの?
銀河系の中心には、ブラックホールがありますよね。
- 強力な重力を持っていて、中から外に光が届くことがない場所
- ブラックホールの周囲は時空が激しくゆがんでいて、ある地点まで近づくと、光よりも早い速度でないと抜け出せない
- 太陽がブラックホールになったら、地球が一瞬で凍り付く
こんなことを知った後に、「太陽が膨張し続けている」という話をTVなどで目にすると、「太陽がブラックホールになることはないのか?」と心配になります。
太陽はブラックホールにならない!
ブラックホールになる条件は、下記のようなものです。
- 密度が濃い
- 質量が大きい
- 重力が強い
太陽がブラックホールになるには、今よりも30倍の質量になる必要があります。
”そんな規模の質量になることはあり得ない”というのが、一般的な学説です。
太陽が自分自身の中にあるガスを燃料にして、膨張し続けていることは事実なので、「30倍の質量になる可能性もあるのでは?」と思ってしまいますよね。
太陽は最終的に赤色巨星という状態になり、質量が30倍になる前に、ほとんどのガスが散らばってしまうと考えられています。
赤色巨星になるのは40~50憶年後と予想されていますので、人類が生き残っているかどうかすら疑問ですね。
ブラックホールを天体観測することはできないのですが、計算上、ブラックホールとなった天体はあるそうです。
太陽についても、一般的な学説がある一方で、さまざまな仮説があります。
果てしない宇宙空間で、今何が起きているのか?将来何が起きるのか?
宇宙空間で起きることは予定調和なのか?偶発的なことなのか?
私達人類には、解明できていないことばかりです。
まとめ
太陽の公転について、詳しく調べてきました。
神秘的な動画も見て、ますます宇宙に対する興味が高まったのではないでしょうか?
ポイントをまとめてみます!
- 太陽は公転と自転をしている
- 太陽の公転周期は2億2千万年~2億5千万年
- 太陽が公転する速さは秒速220km~240km
- 太陽が公転する向きは反時計回り
- 太陽の自転周期は25~31日
- 太陽はブラックホールにならないと言われている
普段は空を見上げて思いを馳せるだけの宇宙ですが、具体的な数字で動きを知ると、そのスピード感に驚きますね!
身近にある”らせんの形”も宇宙の影響かもしれないと考えると、もっと科学的な視点で物事を調べて見たくなりました。
今回得た視点を元に、これからは我が子とも科学の話が楽しくできそうです!