主人の仕事の都合で田舎へ引っ越してきて半年。
ずっとここで生きていくなら、新しく土地を買って小さな平屋でも建てようかと、夫婦でこれからのことを話し合っています。
その計画の中で、主人が「鶏を飼えば、毎日卵が食べられるんじゃない?」と言い出しました。
そうかもしれないけど、鶏って朝早くから鳴くし1羽で飼えるものなの? そもそも、鶏の寿命ってどのくらいなんだろう?
そんな疑問を持ったので、一度しっかり調べてみることにしました。
やっぱり気なる!鶏はいつまで美味しい卵を産むの?
養鶏場ので過酷な運命。オスメスの寿命の違い
養鶏場の卵を産めなくなった鶏はどうなってしまうの?!
大切な家族の一員。もし死んでしまった場合の扱い方
できるだけ長く一緒に過ごしたい!鶏の寿命を延ばす上手な飼い方って?
ポイントはこちらの6つ。やはり、どのくらい生きるのか、どのくらい卵を産むのかが気になります。
結果次第では、憧れの新鮮卵生活も夢じゃないかも!? さっそくチェックしてみましょう。
目次
一緒に暮らす前に知っておこう。鶏の老衰での平均寿命って?
まず、一番気になるのは平均的な寿命ですよね。
卵目当てとは言え、飼うことになったら家族の一員になるのでできるだけ長生きしてほしいものです。
鶏の平均寿命は?
鶏は、感染症などがなく老衰であるなら平均寿命は8~10年と言われています。
オスとメスで寿命の差はありませんが、飼育環境によって寿命は異なってくるようです。
養鶏場などで飼われている場合、短いと3年未満と言われ、ペットとしては、最高齢で30歳の例もあるというから驚きです! 平均すると10年程度になります。
普通に飼育していれば、病気などにならない限り短くても5〜6年は生きるでしょう。
個体差もある
また、一般的に茶色の鶏の方が白い鶏よりも温厚な性格の個体が多いそう。
神経質な性格の鶏の場合、周囲の音や一緒に飼っている動物などがストレスとなり早死にしてしまうこともあるそうです。
色や光にも敏感なので、住みやすい周辺環境作りは必須ですね。
やっぱり気なる!鶏はいつまで美味しい卵を産むの?
もうひとつ大事なことは、新鮮な卵をいつからいつまで産むのかです。
せっかく鶏を飼うなら、やはり毎朝の新鮮卵に憧れますよね。
いつから卵を産むの?
鶏のメスは、孵化してから140日~160日で卵を産み出すと言われています。だいたい5カ月ごろからと覚えておきましょう。
1日にだいたい1個、年間にすると250〜300個の卵を産んでくれる計算になります。
産卵個数は、1年半くらい経つと産まない日が出てくるようになり、最初の年から年々減少していきます。そして、7~8年で産卵活動はほぼ停止します。
寿命が約10年として、生涯で600個も産む鶏もいるそうなので、毎日とはいかなくても、自宅での新鮮卵生活には十分な量ですね。
養鶏場ので過酷な運命。オスメスの寿命の違い
卵を産むのはメスの鶏だけですが、ではオスの鶏は養鶏場のどこにいるのでしょうか?
オスがいなければ新しい命は授からないので、確認してみます。
養鶏場にいる鶏の寿命
・オスの鶏:一握りの繁殖用以外、養鶏場ではひよこのオスは選別時に処分される
養鶏場にいるオスは基本的に種付け用だけです。
卵を産む鶏を得るためにたくさんの鶏を孵化させた後、メスとオスが選別されオスはすぐに殺処分されてしまうのです。
オスの肉質メスに比べておいしくないという理由から、食肉用にもすることもないそう。
どちらにせよ、養鶏場の鶏たちは過酷な運命を辿っているのです。
当たり前に食べられると思っている卵ですが、感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。
養鶏場の卵を産めなくなった鶏はどうなってしまうの?!
では、卵を産むことのできなくなった鶏のメスは、養鶏場ではんどのように扱っているのでしょうか。
卵を産めなくなった鶏はどうなるの?
約2年で産卵活動が低下した鶏は、食肉用に加工され私たちの食卓へと流通しています。
若い内に加工して、柔らかくてジューシーなブロイラーなどと比べて、産卵活動を経て年をとった鶏の肉質は硬くなります。
なので、食肉としてそのまま流通することはありません。
しかし反対に、旨味が増していると言われるので主に肉団子やハンバーグなどに加工されたり、ペットフードなどに加工されます。
卵や鶏肉、私たちの食卓に欠かせない食品は、このような鶏たちのおかげで成り立っていたのですね。
自分で加工せず食品を手に入れることができる私たちにはショッキングな真実ですが、きちんと現実を学びいただいた命を無駄にしない努力をしていきましょう。
大切な家族の一員|ペットとしての鶏が死んでしまった場合は
鶏の埋葬方法は?
ペットとして鶏を飼っている場合、もし死んでしまっても広い庭がある場合は埋葬してもOKです。
庭がない場合、土に埋めればいいとプランターなどに埋葬するのは絶対にやめましょう。プランター程度の土ではニオイや害虫の原因になります。
おすすめは、犬や猫と同じようにペット供養専門会社で火葬と供養を行うこと。鶏は大きさ的に「猫」と同等とされることが多いようです。
ペット葬儀会社比較
きちんと供養すれば、残された者の心も少しは軽くなりますよね。
一度飼ったら最後まで面倒を見ることを考えて、きちんと家族で話し合っておきましょう。
できるだけ長く一緒に過ごしたい!鶏の寿命を延ばす上手な飼い方って?
養鶏場で食用として産まれてくる鶏たちのことを考えると、なおさら自分で飼うなら大切にしたいと思いますね。
鶏を飼う上で気をつけること、長生きさせるコツなどはあるのでしょうか。
鶏を飼う上で注意すること
屋外で飼う場合はしっかりと害獣対策をします。
イタチや近年多く繁殖しているアライグマは、鶏自体をターゲットに捕食しようとしてきます。
夜中に襲われてしまわないよう、しっかり囲いを作ってあげましょう。
また、鶏が産む卵を狙う蛇もいるので、鶏小屋は蛇でも入れないサイズのネットで覆いましょう。
鶏は病気になると卵を産まなくなってしまいます。ノミ、ダニなどの害虫対策もしっかりと行いましょう。
ほかにも地域の害獣情報などを参考に、随時対策をしていきます。
ペットとして、家族の一員として家で飼うのであれば、できるだけのことはしてあげたいですね。
まとめ
たくさん大切なことを学ぶことができました。
鶏も大切な命。ペットとして迎え入れるならしっかり調べてから行動したいですね。
では、最後に今回のまとめです。
・茶色の鶏の方が白い鶏よりも温厚で、音、光、色に敏感
・鶏のメスは、孵化してから140日~160日で卵を産み出す(5カ月ごろ)
・1日にだいたい1個、年間にすると250〜300個の卵を産む
・養鶏場のメスは、約2年で産卵活動が低下し食用になる
・養鶏場のオスは、ひよこの時点で選別され殺処分される
・ペットの鶏が死んでしまったら、庭があれば埋葬し、なければペット葬儀会社にお願いする
・長生きさせるには、害獣対策、害虫対策を徹底的に!
ちなみに、文頭で疑問に思っていた鳴き声は、なんとオスだけだそう! メスはコケコッコーと鳴かないんですね。
ものすごく身近な存在のはずなのに知らないことがたくさんあった鶏。実際に飼うことになったら、ほかにも問題は出てきそう。
飼うからには責任を持って、ひとつずつ解決してあげましょうね。