スキーを安全で快適に楽しむためには、スキーブーツの選び方にこだわることをおすすめします。
正しいサイズやフレックスの選び方を知っておくと、足が痛くなったり、扱いにくいと感じることがなくなりますよ♪
そこで今回はスキー靴を選ぶ際に知っておきたいポイントを以下の項目でまとめてみました!
- スキーブーツの選び方・サイズやフレックスの表記について
- 子供用スキーブーツの選び方
- 自分にぴったり合う!適正サイズに調整する方法
- おすすめのスキーブーツメーカーと特徴
私の友人は、初めてのスキーで足の指の爪が割れてしまい、それ以来「スキーをやっていない」と言っていました。
もし、その時に履いたブーツが自分に合ったものだったなら、スキーの楽しさがわかったかもしれないのに、何だかもったいないですよね。
できればマイブーツを持ったほうがいいと言うけれど、わからないことが多くて選び方が難しいです。
まず、スキーブーツを選ぶときは、「足の実寸(足の本当のサイズ)」を知らなくてはいけません。
普段はいているスニーカーのサイズを基準にしてスキーブーツを選ぶと大きすぎてしまいます。
この記事を読んでいただけと、あなたにぴったり合うスキーブーツの選び方がわかるので、初心者の方でも安心してマイブーツを選べるようになるのでぜひ参考にしてください!
目次
自分に合うスキーブーツの選び方・適正サイズとフレックス編
基本、スキーブーツは足の実寸に合うものを選びますが、初心者は少し大きめを選ぶと良いようです。
まずは、あなたの適正サイズとフレックスを確かめてみましょう。
自分にぴったりの適正サイズを確かめる方法
まずは「足の実寸」を測ります。正しいサイズの測り方は画像のように、
- 紙に縦と横に線を引く
- かかとを横線に合わせ、縦線に足の人差し指を合わせる
- 指が一番出ている場所に三角定規を直角に合わせて印を付ける
- 横線から印を付けた長さを測る
このように、右足・左足どちらも測って下さいね。
実寸サイズと同じか、ワンサイズ大きいブーツを選びましょう。
足の実寸が25.0~25.5cmの場合
- ブーツサイズが1cm間隔の時「26cm」
- ブーツサイズが0.5cm間隔の時「26.0cm」
足の実寸 25.6~25.9 cmの場合
- ブーツサイズが1cm間隔の時「26cm」
- ブーツサイズが0.5cm間隔の時「26.5cm」
なお、海外製のスキーブーツには「#5」などの見慣れないサイズ表記になっている場合がありますので、日本のサイズに換算する見方は以下を参考にしてください。(以下のサイズは目安となりますので、実際に履いてみることをおすすめします)
日本 | US(アメリカ) メンズ |
US(アメリカ) レディース |
UK(イギリス) メンズ |
UK(イギリス) レディース |
22.0 | 4.5 | 3 | ||
22.5 | 5 | 3.5 | ||
23.0 | 5.5 | 4 | ||
23.5 | 5.5 | 6 | 5 | 4.5 |
24.0 | 6 | 6.5 | 5.5 | 5 |
24.5 | 6.5 | 7 | 6 | 5.5 |
25.0 | 7 | 7.5 | 6.5 | 6 |
25.5 | 7.5 | 8 | 7 | 6.5 |
26.0 | 8 | 8.5 | 7.5 | 7 |
26.5 | 8.5 | 8 | ||
27.0 | 9 | 8.5 | ||
27.5 | 9.5 | 9 | ||
28.0 | 10 | 9.5 |
自分に合うフレックスとは?
初心者用のスキーブーツは「シェル(外側のプラスティック部分)」が柔らかめで、上級者用のスキーブーツは「シェル」が硬めです。
このシェルの硬さは、商品説明欄に「Flex(フレックス)」という表示で各メーカー固有の数値が記されているのでチェックしてみましょう!
フレックスが高い数値(Hard)とき、足の動きはスキー板に伝わりやすく一体感が出てきますが、かなり締め付けられ足首はガチガチに固定されます。
フレックスが低い数値(Soft)とき、足の動きはスキー板に伝わりにくいので高速で滑っているときは不安定になります。
例えば、
- 履き心地を優先するならば、フレックスは低(Soft) 110以下
- 高速滑走を優先するならば、フレックスは高(Hard) 130以上
というような選び方をします。
ただし、フレックスの値は、基本的に「相対値」です。
メーカー間・モデル間・年度で異なる場合があり、一般的には80~90前後、競技用には120が良いなどといわれていますが、どのあたりの数値がベストと一概には言えません。
同じメーカの同じモデル、さらに同じ年でないと正確な比較にはならないのです。
このような現状なので確実なのは、実店舗にて試着して体重のかけやすさ、ふくらはぎのフィット感、などを考慮して決めることでしょう。
もし迷ったなら、履いてみてより柔らかいと感じるほうを選ぶとよいです。
ラストワイズの測り方
さて、フレックスが決まったら「ワイズ」を測定しましょう!
「ワイズ」は足の甲をぐるっと測ったサイズです。
「足の親指のつけ根」から「足の小指のつけ根」までをぐるっと一周はかります。
メジャーなどを用いて、親指と小指の付け根の ”出っ張ったところ” を結んだ長さを測ってください。
【筆者作成:ブーツサイズとワイズの適応表】
ラストワイズは上級者向けになるほど幅が小さいものになりますが、疲れやすいのがデメリットです。
初心者は幅広がおすすめなので、100mmを目安にすると良いでしょう。
スキーブーツにはインナーがセットされています。
「ルーズインナー」は初心者向きで、クッション性が高く、保温性も高いです。
足の痛みや不快感も予防して、長時間履いていても大丈夫です。
「タイトインナー」は足の形にピッタリしている上級者用で精度の高い滑りが出来ます。
あたると痛くなるので長時間使用には向きません。
子供のキッズ用スキーブーツの選び方
子供のスキーブーツを選ぶ場合には、成長が早いので大きめサイズを選ぶ型も多いですが、あまり大きすぎるとスキーがうまく滑れなくなるので、足の実寸よりも0.5~1cm程度大きいものを選びましょう。
大きいサイズを選ぶと現在の足のサイズとは合わないので、インナーブーツの下にフェルトや厚紙などを敷いて足のサイズを調整してください。
次章では、できるだけ自分に合うスキーブーツに調整する方法や、おすすめのスキーブーツについて紹介します。
自分に合うスキーブーツに調整する方法!おすすめブランドも紹介
スキーブーツ選びには、「おすすめ」は存在しないと思うほうがよいでしょう。
同じものでもそれぞれの足の形によって感じ方が違うからです。
誰かが「すごく履きやすい!」と言っているブーツを、よく確かめもせずに買うことは危険です。
実は私も最初に購入したブーツを履くと、すねが痛くなっていました。
履いている時だけではなく、脱いでからも痛むんです。
スキーブーツってそんなものなのかなと思っていたのですが、やっぱり気になるので調べてみたところ、くるぶしの部分が緩くてフィットしていないために、すねが圧迫されていたということがわかりました。
ショップに行って相談し、インソールを入れて調整してもらったところ、無事に解決しました!
他にもシェルをドライヤーやヒートガンなどで温めて柔らかくしてから、型をあてて広げる「シェル出し」で形を変更したり、削って自分のサイズに合わせる方法があります。
おはようございます。
営業中です10:00-20:00
ブーツが合わなくて痛みのある方の悩み解消。
今朝は、スキーブーツのシェル出しから仕事を始めます。 #スキー #スノーボード # チューンナップ #修理 #メンテナンス #ワックス #ブーツ #シェル出し pic.twitter.com/SelKj6t6Tz— アイシーディーアイ icdi (@icdiTuneUp) December 13, 2017
また、インナーのかかと部分を調整するなどの方法で、できるだけ自分の足に合うブーツに仕上げることも可能なので、ショップに相談してみることをおすすめします!
試し履きでピッタリのブーツを探そう!
スキーが上達するためには、スキー板はもちろんスキーブーツとの相性が大切です。
中には、スキー板よりもスキーブーツのほうが重要だという人もいるほどです。
しかし、初心者で自分にピッタリのブーツを見つけるのは難しそう……。
本当の初心者でこれからスキーを続けていこうという方なら、まずはレンタルで履いて滑った感じを確かめてみるのも良いかもしれません。
レンタルショップでも品揃えの充実しているところも多いので、いろいろ試すには持ってこいです。
前もってレンタルショップを調べておけば希望のスキーブーツに近いものが試せるかもしれません。
購入してからインナーに違和感があればオーダーで作り直すことも出来ますし、 良心的なお店だと、無料でしっかりしたアフターメンテナンスをしてくれるところもあるそうです。
そして、できる限り自分に合ったものを選びたいという人には、「熟成インナー」が採用されたモデルもあります。
それぞれの足に合わせて、ブーツを成型できるというもので、ブーツのシェルとインナーを加熱したあと、履いたまま30分程度待ちます。
そうすると、熱を加えて柔らかくなったインナーが足の形に合うように固まり、ジャストフィットするブーツが出来上がるいうわけです。
足首やくるぶし、かかとあたりのフィット感が良くなることで安定感が格段に上がり、滑りやすくなるそうです!
スキーブーツも通販では手軽に安く買えますが、きちんとお店で話を聞きながら買うことをおすすめします。
購入するなら、まずはしっかりしたお店を探しましょう!
スキーブーツのおすすめメーカーと特徴
スキーブーツはいろんなメーカーから販売されていますが、それぞれ特性が異なります。
ここでは各メーカーの特徴を踏まえ、おすすめ商品をいくつか紹介します。
サロモン(salomon)
サロモンは日本人にの足に合いやすいブーツを発売しているメーカーです。
初めてのブーツを選ぶならおすすめできるメーカーの一つです。
ラング(lang)
ブーツの幅が狭いため、どちらかというと日本人向きではないといわれています。
競技用、上級者用としておすすめです。
レクザム(rexxam)
国産ブランドなので日本人の足に合いやすいのが特徴です。
ブランドの歴史としては浅い面もありますが、品質は非常に高いと定評があります。
ロシニョール(ROSSIGNOL)
フランスの老舗ブランドで愛用しているスキー選手も多いです。
上級者用にも抜群の信頼感があるスキーブーツです。
ノルディカ(NORDICA)
かつてスキー板メーカーとして有名だったケスレー(kastle)の後を受けたスキー用品メーカーです。
競技用に使用している選手も多い有名ブランドの一つです。
ヘッド(head)
スキーブーツ以外でも有名なスポーツ用品ブランドです。
国内外で定番の人気があり、初心者から中級者以上にもおすすめです。
テクニカ(tecnica)
テクニカはスキーブーツメーカーとして老舗ブランドの一つです。
品質の高さに定評があり中級者以上にもおすすめできるメーカーです。
スキーウェアが気になる方へ
スキーウェアはずっと同じものを使っていましたが、最近では1万円台で買える安価なモデルが出てきています。
私も新しいスキーウェアを狙ってみようかとただいま検討中で、穴場の通販ショップを探していました。
以下の通販ショップは一定数しか入荷しないため、毎年1月を過ぎたくらいから売り切れ商品が多くなります。
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プロ監修の高品質ウェアを低価格で!「オーシースタイル」
早めの購入であれば、高品質ウェアが格安で入手できるかも知れません。
まとめ
スキーブーツの選び方についてポイントをまとめます。
- スキーブーツのサイズは足の実寸を参考にして選ぶ
- 日本とアメリカやイギリスの靴はサイズ表記が違う
- 初心者はフレックスの数値が低めがおすすめ
- 初心者向けのラストワイズ(足幅)は100mm程度がおすすめ
- シェル出しなどでサイズを調整してくれるショップも多い
- メーカーによってスキーブーツの特性が異なる
- 試し履きをしてみるのが一番良い選び方
初めて自分のスキーブーツをはいて夢中で滑った後、 地面を歩くと足が痛くて痛くて・・・とてもつらかったのを思い出しました。
その後も、しっくりくる履き心地のブーツに出会うまでは、紆余曲折がありましたよ。
ですから、自分の足にスキーブーツを合わせるのは簡単にはできないので、しっかりお店の人に相談した方が良いかもしれません。
アウトレットなども手ごろに購入出来そうですが、後の事を考えるとアフターメンテナンスがしっかりしている専門店が魅力的です。
サイズをしっかり測って自分の目的に合ったスキーブーツを見つけて下さいね。