近くにある氏神様の神社で家族の厄払いに参列したのですが、本人だけでなく自分も祓われて、終わったあとは清々しく、心が晴れやかになりました。
来年は私も本厄のため、「天皇家由来の由緒ある伊勢神宮でも厄払いできるなら、次回はぜひ賜りたい!」と思ったので、以下の項目について調べてみました。
伊勢神宮の厄払いについて
- そもそも一般の厄払いはできるのか
- 時期によっては事前に予約が必要なのか
- ご祈祷料は封筒とのし袋のどちらに入れるべきか
- お札(お神札)の料金はどのくらいか
- どんな服装が相応しいのか
- 内宮と外宮でできるのか
伊勢神宮は、日本の神社の始でもあり、お参りするだけでも厳かな気持ちになりますよね。
その由緒ある伊勢神宮で、厄払いを是非したい!
そう願っていながら、なかなか踏み出せない方々のために、伊勢神宮で厄払いを賜る方法をお伝えします。
手続き方法やご祈祷料、時間やご祈祷場所、禁止事項などもあるので、しっかり説明していきます。
念願の伊勢神宮での厄払いの実現のために、どうぞご覧になってください。
目次
伊勢神宮で厄払いしたい!予約が必要な時期はあるの?
江戸時代に伊勢神宮への御蔭参り(おかげまいり)が流行り、全国に広まったお伊勢参り。
時代が移り状況が変化しても、その憧れと宗敬の心は変わることはありません。
近くからでも遠方からでも、伊勢神宮への参拝は、誰でも特別な思いに駆られます。
「そんな神聖なる地で厄払いができるなら、時間を作ってでも賜りたい!」そう思うのは当然のことです。
まず、伊勢神宮で厄除けができるの?という疑問がありますが、できます!
ご祈祷の願い事として叶い、個人から団体まで広く受け付けていますよ。
- 受付時間 :8時~16時 8時30分よりご奉仕
- 受付場所 :内宮神楽殿 外宮神楽殿
- 予約 :個人・家族・小団体は不要 団体100名以上要
- 問い合わせ電話:0596-24-1111
- 受付時間:8時30分~14時30分
ただし、1月のお正月期間中に行われる「新年初祈祷」は特に人気があり、初詣もあるのでかなり混雑します。
個人の場合は事前予約不要ですが、厄払いは年明けすぐがいいという方は雑踏を覚悟してください。
混雑する時期をずらした方が余裕もでき、厄払いも厳かにできることでしょう。
ご祈祷の種類
伊勢神宮では、平穏無事の日常への感謝の思いを伝えることが参拝にあたります。
正宮(皇大神宮・豊受大神宮)には、自分のお願い事は叶いません。
それ以外の内宮・外宮にある別宮や摂社・神楽殿などでは、願い事を受け入れてくださいます。
ご祈祷をするのあたり、まずは感謝、そして願い事となることを覚えておいてください。
基本ご祈祷(感謝) | 皇室の弥栄 国家安泰 五穀豊穣 |
お願い事 | 神恩感謝 家内安全 身体健全 商売繁盛 事業繁栄 安産祈願 お宮参り 学業成就 交通安全 厄祓い 除災招福 心願成就 病気平癒 |
伊勢神宮での厄払いは参拝中に申し込めるので、まずは神楽殿で申し込んでおくと、参拝計画も立てやすくなりますね。
次では、厄払いのご祈祷の種類と祈祷料金について説明していきます。
伊勢神宮での祈祷料金の相場は?封筒はあったほうがいいの?
伊勢神宮での厄払いは、他の神社と比べ格別なのではないかとと期待している方も多いですよね。
そこで、伊勢神宮でのご祈祷がどのようなものか、祈祷料金の相場など、気になることをピックアップします!
伊勢神宮での厄払いの初穂料は、お金の入った封筒をのし袋に入れ、表書きに「ご祈祷料」と書いてお納めください。
初穂料の違いで、厄払いのご利益が変わるわけではありません。
ご祈祷方法の種類と相場
伊勢神宮には2種類のご祈祷方法があり、執り行われる場所・時間・相場が違います。
1.御饌(みけ)
内宮神楽殿にて受付・ご祈祷
種類と登殿人数 | 初穂料 | 料金差による違い |
御饌 5名まで | 5,000円以上 | 初穂料によってお神札・撤下品(※)が異なる |
大御饌 8名まで | 8,000円以上 | |
別御饌 10名まで | 10,000円以上 |
※撤下品:神様にお供えした「おさがり」をわけて戴くもので、神様からの力を自分に取り入れられる
伊勢神宮ご祈祷のお下がりです pic.twitter.com/CMpfa7K29V
— @JP Official (@JPN_AICHI) 2016年1月12日
御饌は大麻にてお払い後に、御神前に神饌(しんせん)をお供えし、祝詞(のりと)の奏上をもって、真心とお願いごとを大御神にお届けします。
神饌:神様にお供えする食事で、主食の米・酒・海の幸・山の幸・その季節に採れる旬の野菜を献上する。
祝詞:祭典に奉仕する神職が神様に奏上する言葉。
2.御神楽(おかぐら)
外宮神楽殿にて受付・ご祈祷
種類と登殿人数 | 初穂料 | 料金差による違い |
御神楽 15名まで | 15,000円以上 | 倭舞 |
太々神楽 50名まで | 50,000円以上 | 倭舞・人長舞 |
別太々神楽 100名まで | 100,000円以上 | 倭舞・人長舞・舞楽1曲 |
特別太々神楽 500名まで | 500,000円以上 | 倭舞・人長舞・舞楽2曲 |
御神楽は雅楽の調べとともに、雅な舞を奉納するご祈祷のことをいいます。
伊勢神宮でご祈祷で執り行われる舞は3つあり、古代より引き継がれてきた由緒あるものです。
御神楽のご祈祷は、御饌のあとに御神楽が執り行われます。
倭舞(やまとまい)
清和天皇の御代(858年頃)から伝わるものもで、宮中の儀式で舞われています。
本来は男子4人の舞でしたが、明治時代に乙女舞(女子4人)の改められました。
舞女が緋色の長袴に白い千早をつけて、紅梅を挿した天冠をいただき、右手に五色の絹をつけた榊の枝を持って、楽師の歌に合わせて舞います。
伴奏は和琴・笛・篳篥(ひちりき)・笏拍子(しゃくびょうし)で、幽玄で優雅なひとときに包まれます。
倭舞は、5月5日の「倭姫宮春の例大祭」と、11月5日の「「倭姫宮秋の例大祭」で拝観することもできます。
神宮司庁発行の「伊勢の神宮」は売ってないと思います。某式内社の御子息が伊勢神宮に勤めていて(写真担当らしい)毎月送られてくるらしく、また送られてくるから差し上げますと言わた。ラッキーだった✌️倭舞とか蘭陵王とか神嘗祭とかいろいろ載ってて興味深い内容です。 pic.twitter.com/fbuIqDNt2F
— 杜🌲🌲🌲 (@ShrineWalker) 2018年9月29日
人長舞(にんじょうまい)
宮中の御神楽の「其駒」という曲にあわせて、神楽人の長が舞うので人長舞といいます。
舞人は葦に千鳥模様を青摺(あおずり)にした小忌衣(おみごろも)をつけ、手には御鏡を模した白い輪がついた榊を持って、単独で舞います。
舞振りは落ち着いた神々しいもので、いわれもめでたい歌舞として尊重され、上代的な幽玄さがあります。
舞楽(ぶがく)
舞楽は、中国大陸から渡来した唐楽、朝鮮半島から伝わった高麗楽などを伴奏とする舞です。
奈良時代以降、宮廷や社寺の各種行事や法会などで採用され、雅楽の最も中心的、重要な部分として継承されました。
唐楽を伴奏音楽とする左方は赤色を基調とする装束に対し、高麗楽を伴奏音楽とする右方は青色を基調とした装束で舞います。
伊勢神宮で継承されている雅楽は数十種類にもおよび、春と秋の神楽祭の特設舞台で公開舞楽を拝観できます。
伊勢神宮・春季神楽祭:みやびな舞楽で魅了。30日まで/三重 – 毎日新聞 https://t.co/88Izvf7rS0 pic.twitter.com/W4Iu5YL8fz
— 毎日新聞@みえ (@Mainichi_Mie) 2017年4月29日
登殿人数によって初穂料が変わることがあるので、申し込みの際にご確認ください。
また、お神札などの撤下品は、1件につき1組お下げしますので、同伴の方の分はありません。
伊勢神宮のお神札は「神宮大麻(じんぐうたいま)」と呼ばれ、大麻は「おおぬさ」とも読み、お祓いの祭具を意味します。
お神札の種類はいろいろありますが、神宮大麻は全国各地にある神社を通して手に入れることができます(価格は800円)。
伊勢神宮を参拝した人だけが購入できる授与大麻は500円~3,000円と金額が異なり、他にもいろんな値段でお守りが用意されています。
伊勢神宮の「大麻」第1号に印を押す祭典 お神札と暦を作る最初の奉製作業 – 伊勢志摩経済新聞 https://t.co/GrSIvqH60W pic.twitter.com/Md7HTcbh3T
— お伊勢さん☆大好きッ!~日本の神社情報~ (@ISE_jingoo) 2016年1月8日
古くは伊勢の御師によってお神札として配布されてきましたが、明治天皇のおぼしめしにより、国民が敬拝するために伊勢神宮から全国各地にわかつこととなりました。
神社の御神札の中心がこの神宮大麻で、氏神様のお神札とともにお祀りしました。
伊勢神宮で厄払いはどのようなものか、ご祈祷による願掛けの凛とした空気をまず感じてください。
厄年だけでなく、とても大事なことを行う年であるとか、これから何か始めるきっかけとして賜るのもいいでしょう。
お神札の正しいお祀り方
いただいたご祈祷の授与品のお神札は、家の神棚にお祀りするのが一般的ですが、神棚がない時はどうすればいいの?
高い場所にただ収めればいいでしょう、と思ったら大間違い!正しいお祀り方があります。
明るく清浄な場所
居間やリビングなど、南や東方面に窓があり、日が入って日中明るい部屋に収めます。
ただし、台所やドアの上、ふすまの鴨居など、人の出入りが頻繁にある場所は避けてください。
南向き・東向きで高い場所
北を背に南向きか、西を背に東向き、あるいは北西の角を背に南東向きの位置に収めます。
目線より高い場所の棚やラックなど、安定した場所であれば大丈夫です。
お参りの仕方
朝夕、二拝二拍手一拝でお参りします。
毎月、1日と15日や行事日には御神酒を供えるとさらにいいです。
集合住宅などで上に住民がいる場合、「雲」と書いた紙を上に貼りつけて、天がすぐ上にあることを示します。
わが家もこの方法でお祀りしています。
適当な場所がない方は、一社造りの柱掛けタイプの神棚が授与所にあるので、それを購入してもいいですね。
お正月を迎える準備です。神棚もお掃除し、新しいお神札に取り換えます。古いお神札は一年間の感謝を込めて年内に神社へ納めましょう。神棚のないご家庭には、壁掛けにもできる小型の宮形(お社)もございます。ご家庭の守護神、伊勢神宮・氏神様・竈神のお神札をお祀りしましょう! pic.twitter.com/x3QJiXnHNq
— 上神明天祖神社(別称:蛇窪神社) (@kamisinmeitenso) 2016年12月26日
伊勢神宮の厄払いは古式にのっとった儀式もあり、格式が高いものでした。
ご祈祷を行う場所は、神に感謝し願い事をする神聖な場所ですから、身なりを整えるのが礼儀ですよね。
伊勢神宮で厄払いをする時の服装、きちんとしていないといけないのでしょうか?
次ではそういった服装の疑問に応えていきます。
厄払い当日の服装は?絶対に正装しないといけないの?
私は家族の厄払いのご祈祷の時、初詣も兼ねて整った外出着で行きました。
ただ、同刻に厄払いをした人の中には、かなりラフな格好をしている方もいて驚きました。
伊勢神宮は観光地としても有名な場所ですから、様々な服装が見受けられます。
でも、実際はご祈祷となると、果たしてラフな格好でいいのでしょうか?
特に伊勢神宮のような、格式の高い由緒ある神社でのご祈祷となるといかがなものか。
特に気になる伊勢神宮での厄払いの服装について、説明していきましょう。
伊勢神宮での厄払いの服装について
伊勢神宮でのご祈祷に際し、服装についての定義などは公式サイトには明記されていません。
常識的なこととしてとらえ、あえて具体的な内容は差し控えているのでしょう。
ご祈祷は、神職の方が、私たちに代わって神前に感謝とお願い事を伝える、大事なご奉仕です。
御饌を行う神職、御神楽を舞う舞人や奏者、すべて正装なのですから、私たちも正装になるのが礼儀ではないですか?
さらに、ラフな格好では神様にお願い事の本気度が伝わらないでしょう。
NGな服装例
- ジャージ上下
- Tシャツやタンクトップに半ズボン
- 肌の露出の多い服装にサンダル
- スポーツウェアやアウトドア系ウェア
- 派手な色や柄の服装
- ヒールの高い靴やブーツ
- 裸足
- 帽子を脱ぐ
相応しい服装
- スーツや礼服、制服(男女とも)
- 地味でもきちんとした身なり
- 肌の露出を隠す羽織もの
- 清潔感のある服装
- 靴下やストッキングやタイツ着用
- ヒールの低い靴
観光地として訪れ、そのままご祈祷を願う人もいることから、そこまで正装しなくていいのでは?という意見もあります。
特に夏はどうしても薄着になり、肌が露出したり派手な色合いになりがちです。
でもその恰好のままご祈祷を受けると、却って恥ずかしい思いをすることにも。
伊勢神宮の神様に感謝の心を表し、お願い事をするのですから、ツアーなどで訪れる方もそれなりの準備をしておくのがおすすめです。
神聖な厄払いのご祈祷を、観光のついでにしないよう、しっかり心がけてください。
そのためにも、礼服でなくても、改まった席にふさわしい服装でご祈祷を賜りましょう。
伊勢神宮・特別参拝(御垣内参拝)の服装
御垣内参拝(みかきうちさんぱい)とは、内宮・外宮の両宮の御正宮の垣根の奥に入って参拝することです。
これは高額の初穂料を納めることで叶います。
普段入ることができない御垣内で参拝ができるので、特別参拝と呼ばれているのです。
外玉垣南御門の内側まで:2,000円
中重御鳥居まで:100,000円
内玉垣南御門外まで:1,000,000円以上
上記の初穂料を内宮および外宮境内の神楽殿に奉納すると、「特別参宮章」というカードをいただけます。
その申し込みの際、当日の服装をチェックされ、礼装・正装でなければどんなにお金を納めても断られます。
服装は人を表すと言いますから、外見で判断されないよう、服装には気を配るようにしましょう。
伊勢神宮での厄払い当日の服装は、正装に近いもの、もしくは地味できちっとしたものがよいことがわかりました。
次ではさらに具体的な、厄払いのご祈祷の所要時間や方法、撮影に関することなどについてお話します。
伊勢神宮での実際の厄払いはどんな感じ?写真撮影はできる?
伊勢神宮での厄払いの申し込方法、ご祈祷の内容、服装などについていろい見てきました。
これからは、実際の厄払いはどのようなものか、具体的にみていきます。
さらに所要時間や順番、禁止事項など、仕上げとして詳細な事柄を説明していきます。
伊勢神宮での厄払いの所要時間と状況
・御饌 内宮神楽殿 約15分
・御神楽 外宮神楽殿 約25分~40分
御神楽は御饌後に神楽舞があるので、ご祈祷によって時間に差が出ます。
伊勢神宮での厄払いは、外宮と内宮の両方でお受けになる方もいますし、内宮だけの方もいます。
両方をお受けになりたいときは、必ず外宮を先、内宮を後にします。
離れていますし、受付時間が決まっていますから、間に合うように余裕をもって行きましょう。
内宮・外宮の神楽殿で行うご祈祷は、少人数の時は御饌殿で執り行い、申込者が多い時は、一組だけでなく何組か同時に行われます。
また、大人数になったり、団体が入った時は広い神楽殿で執り行われます。
混雑状況によっては待つことになりますから、その時は境内を参拝されるといいでしょう。
写真撮影は禁止
これはとても重要なことなのですが、、建物内部の撮影は禁じられています。
もちろん、ご祈祷中も撮影は絶対しないようにしてください。
神聖な場所であり、大御神への感謝と真心を表す奉仕ですから、真摯に向き合ってください。
ご祈祷や御神楽の様子は、伊勢神宮の公式サイトのご祈祷の案内に写真が掲載されています。
厄除けのご祈祷の様子
神楽殿は靴を脱いで上がり、上履きもなくそのまま上がります。
御饌は、神職が大麻を振り、御神前に神饌をお供えし、祝詞を読み上げていきます。
その時、傍らの巫女が太鼓を叩きますが、その音の大きさにびくっとしてしまいます。
神職のお言葉に沿って拝し手を合わせ、滞りなくご祈祷は行われます。
短い時間ではありますが、凛とした中で執り行われる儀式は、日常を隔離し、いにしえの彼方に誘います。
平穏無事に過ごせることへの感謝を伝え、この年の厄払いを願い、深く拝し礼しましょう。
ご祈祷の御神楽、倭舞と人長舞は「太々神楽」と呼ばれ、今では伊勢神宮と山形の熊野大社でしかご奉仕しない貴重な祈祷法です。
伊勢神宮で太々神楽待ち中です。それにしても凄い人出です。 pic.twitter.com/9TR7Dca4oc
— 杉江 繁樹 (@s_sigeki) 2013年9月29日
お時間があるとき、祈祷料を多めでもよいなら、是非この太々神楽のご祈祷を賜ってください。
伊勢神宮での厄払いは、日を決め、身なりを整え、心の準備をしてお出かけください。
御神楽で行われる尊い儀式の中で、真摯に身を置くことで、厄は払われていくことでしょう。
厄年基本知識
男性 | 女性 | ||||
前厄 | 本厄 | 後厄 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
24歳 | 25歳 | 26歳 | 18歳 | 19歳 | 20歳 |
41歳 | 42歳大厄 | 43歳 | 32歳 | 33歳大厄 | 34歳 |
60歳 | 61歳 | 62歳 | 36歳 | 37歳 | 38歳 |
・前厄 厄の前兆が現れるとされる年
・本厄 厄災が多く降りかかる年
・後厄 厄のおそれが薄らいでいく年
本厄は新しいことを始めたり、転機を計ることに大きな厄がつくと言われます。
前厄は前兆、後厄は名残ということもあり、3回厄払いをする人も多いようです。
神社での厄払い
神道の形にのっとった儀式。神社本殿にて、宮司・神職が大麻(おおぬさ)を振り、祝詞を読み上げます。
お寺での厄除け
密教系による護摩祈祷。寺院本堂にて、僧侶が護摩壇に火を点じ、火中に護摩木を投じて祈願します。
まとめ
それでは伊勢神宮の厄払いについて、これまでのポイントをまとめてみましょう
- 伊勢神宮での厄払いは予約をしなくてもよい
- 厄払いの種類は御饌と御神楽の2種類がある
- 御神楽は更に4種類に御神楽・大々神楽・別大々神楽・特別大々神楽がある
- 御神楽の大々神楽は他に山形・熊野大社にしかない貴重なご祈祷法
- 御饌は内宮神楽殿、御神楽は外宮神楽殿で受付
- 初穂料によりご祈祷法や下撤品に差がある
- ご祈祷料は封筒に入れ、のし袋で納める
- 服装は正装が好ましくラフな格好はよくない
- 神楽殿の建物内の撮影は禁止されている
- 観光のついでではなくきちんと準備をしての御祈願がのぞまれる
- まずは感謝、そして願掛けであることを忘れてはいけない
私は、伊勢神宮での厄払いは簡単にできないのでは?と思い込んでいました。
神社の祖で皇室発祥の御神・天照大御神を祀る社であり、伝統的な行事が年中執り行われ、式年遷宮など、大きな儀式も控える場所なだけに、そういった先入観がありました。
でも伊勢神宮は神聖な地でありながら、江戸時代から人々にお伊勢さんと慕われる場所であり、全国からたくさんの参詣者で賑わってきた神社です。
古式伝統を今に伝える、神聖で優雅、華やかなご祈祷を賜ることができました。
身を整え、真摯に神前に坐し、感謝の意を唱えながら、厄払いの願を掛けましょう。
そして、その凛とした中で行われる儀式に包まれましょう。
いただいたお神札などの撤下品は、神棚に丁寧に祀ったり、召し上がったり、ご使用ください。
そして1年経ったら、お神札は無事に過ごせたことへの感謝の思いを込めて、お返しにいらしてください。
いただいて感謝し、お返ししてお礼をする、それが厄払いの納めです。
きちんとした儀礼に沿えば、お伊勢様は、あなたの厄を祓ってくださいますよ。