本題の趣旨がピンとこない読者がいると思います。
詳しく解説するとこうなります。
心臓の鼓動が止まれば新鮮、かつ脳の働きを助ける栄養素を含んだ血液を脳細胞に送れなくなり、脳が機能しなくなり、死に至ります。
心臓は筋肉が周りを取り囲んでおり、心臓筋肉の疲労劣化即ち有限の心臓の鼓動は何となくあるだろうと推測されます。
個人差があるとしても人類の心臓の鼓動(以下心拍数と記述)の回数は
15~20億回が限度という説を唱えている学者がいます。
これは哺乳類では共通していると言います。
心拍数の多い小動物のネズミは2~3歳、心拍数の少ない象(ゾウ)は40~50歳と言われます。
【出典:http://pixabay.com/】
例えば心拍数が60回/分の人は
1,500,000,000~2,000,000,000 ÷(60回/分×1,440分/日)÷ 365日/年=47.6~63.4歳
となります。
米国での長寿者の研究では75歳以上生きた人は75歳未満で亡くなった人に比べ、血圧がやや低めで、心拍数が平均毎分12回(拍)少なかったと言うデータがあります。
また哺乳動物の体重と心拍数には見事な相関関係があります。動画の14分39秒のグラフをご確認ください。
心拍数が有限だとすると、この図から体重が重いほど寿命が長いと言うことになりますが、人が例外になったのは、医学の進歩や、栄養状態の改善なのでしょうか。
今後の検証が待たれます。
一方心臓の専門医はこの説に懐疑的です。
心拍数の増減は自律神経に左右され、運動やストレス、緊張で交感神経が優位になると脈拍が上がります。
一方リラックスして副交感神経が優位だと脈拍が下がります
脈拍を上げる主な要因は①喫煙②肥満③高血圧④糖尿病です。
脈が速いから短命ということではなく、速い人は生活習慣病を抱えている人が多く、結果的に死亡リスクが高まると考えられています。
ライター:sige G