皆さんは普段音楽をどのような状況・環境で聴きますか?
ノリに乗っているとき、
心を落ち着かせたいとき、
安らぎを求めたいとき、
寂しさを紛らわしたいとき、
そのようなときに、静かな誰もいない部屋などで音楽を聴いてみたいと思うのではないでしょうか?
音楽によって心を癒されたい、癒したいと思うのは、ストレスの多い現代社会では、誰しもが考えることなのです。
人が音楽を手にしてから5000年以上が経過し、打楽器から始まり、弦楽器・管楽器と音階のある楽器へ発展しました。
中世バロック(1600~1750年)時代には、バッハをはじめとしてモーツアルト、ベートーベンと大音楽家を輩出するとともに、各種楽器が産み出され、改良されてきました。
この頃から次第に教会音楽の権威主義から庶民の音楽へと脱皮していったのです。
時代と共に音楽が変わっていくなか、ストレス社会に生きる私たちに受け入れられる『癒しの音楽』とは、どういうものでしょうか?
目次
癒しの曲ランキング「世界一癒される音楽」ベスト3は?
No.1「フルートとハープのための協奏曲」ハ長調 K299 第2楽章
誰もが認めるところではクラシックの大御所、古典派と言われるモーツアルト(1756~1791)の曲には、モーツアルト療法“音の最先端セラピー”、癒しのモーツアルト“耳と脳の休息の音楽”と言われるほど癒しの名曲が多くあります。
その中でも「フルートとハープのための協奏曲」ハ長調 K299 第2楽章はお薦めです。
No.2「月の光」
フランスの印象派と言われるドビュッシー(1862~1918)のピアノで奏(かな)でる「月の光」は、月の光だけが輝いている静寂な中にどっぷり自分が入り込んで、心から癒されます。
No.3「Only Time」
楽器だけでなくボーカルも、歌詞の意味と相まって癒される曲が多くあります。
その中で、“現代の癒し系女性ボーカリスト” エンヤ(1961~)の曲は大変人気があります。
これらの曲はゆったりと人の呼吸のリズムに合っているので、人の心に響き脳からα波(*)が多く出るのです。
(*):α波は脳波の波形の一つで、ストレスがないゆったり・落ち着いた時に現れます。
脳がα波を出すと、
・ストレスを沈める効果があります。
・脳を活性化させることができます。
・体の免疫力を高め、病気を予防することができます。
つまり、脳の疲れが取れ、次の行動に意欲と集中力が出るのです。
このような音楽の効果は科学的にも立証されています。
例えば、カリフォルニア大学アーバイン校の36人の学生にモーツアルトのソナタを聴かせたところ、なんと試験でIQ値が8~9ポイント上がったと、世界的科学雑誌「Nature」に報告されました。
科学的に認められた真の「世界一癒される音楽」とは?
実は「世界一癒される音楽」として、科学的にも認められた曲があります。
マルコニ・ユニオンがイギリス音楽療法学会との合同制作曲“無重力(Weightless)”です。
メロディは単調ですが、題名の通り体の力が抜けてリラックスできます。
眠くなってしまいそうです。
→世界一癒される音楽
この曲はマインドラボ研究機関によって、心拍数・血圧・ストレスホルモンを下げる効果があることが科学的に証明されました。
実験では、被験者40人の女性に難しいパズルを解いてもらい、ストレスが最高潮に達したところで、いくつかの音楽を聞いてもらいました。
モーツァルトやボーカリスト/エンヤの音楽よりも、“無重力”を聞いた方が被験者たちのストレスレベルは低くなりました。
他の曲に比べて「11%以上のリラックス効果」、「65%の緊張度低下」、「35%以上の心拍数低下」が見られたということです。
さらに安眠効果もあるようで、被験者の多くは“無重力”を聞きながら眠ってしまいました。
皆さんもさっそく聞いてみませんか?
好きな曲をブックマークして、自宅で何かの作業をするときに聞くようにしてもよいですね。