我が家では、”ご褒美デザート”のハーゲンダッツのアイスクリーム。最近は、”きなこ黒蜜”や”華もち”などの和風アイスも人気ですよね。
こんなふうに、和風フレーバーも得意とするハーゲンダッツですが、ふと疑問がわきました…。
「そもそも、どこの国のアイスクリームなんだろう?」
高級アイスクリームの代名詞ともいえる「ハーゲンダッツ」には目がないという人は多いですよね。
日本のほとんどのコンビニに置いてあるほどメジャーな存在ですが、どこの国で生まれたのか気になって、さっそく調べてみることにみました!
また、あわせて気になる以下の内容に関してもお伝えします。
- ハーゲンダッツという名前の由来は?
- ハーゲンダッツの本社はどこ?製造工場はどこにある?
- ハーゲンダッツはなぜ他のアイスより値段が高めなの?
- ハーゲンダッツは国によって味や値段が違うって本当?
- ハーゲンダッツのアイスクリームを自分で作っちゃおう!
ハーゲンダッツという名前からして、本社は海外にあると思うのですが…。
あの和風フレーバーのアイスを作り出せる工場は、日本にあるのではと想像してしまいますよね。
ハーゲンダッツファンの皆さんもそうでない方も、豆知識として知っておくと、ちょっとした話のネタになるかもしれません。
ぜひご覧ください!
目次
ハーゲンダッツはどの国で生まれたの?ハーゲンダッツってどういう意味?
ハーゲンダッツ…。その響きから、なんなく「ヨーロッパのドイツとかその辺りの国で生まれたのでは?」と、予想してしまいます!
実際、どうなのでしょうか?
調べてみましたので、さっそくご覧ください。
ハーゲンダッツはヨーロッパ生まれではなかった!
ハーゲンダッツが誕生したのは、今から約100年前のこと。
1920年代にルーベン・マッタスとその妻が、アメリカでアイスの行商を始めたのがきっかけです。
つまり、ハーゲンダッツはアメリカ生まれなんですね!
1961年に、卵黄を加えることで乳脂肪分を17%まで上げたものが、ハーゲンダッツの始まりだそうです。
数字だけで見るとよくわかりませんが、乳脂肪分17%というのはかなり大きな数字です。
というのも、日本で売られているアイスのバニラ味は、ほとんどが乳脂肪分8%以下なんです。
このことからも、ハーゲンダッツはとても濃厚な味であることが分かります。
ですがアメリカ生まれなのに、なぜネーミングはヨーロッパ風の響きなのでしょう?
ご夫妻の名前はハーゲンダッツさんではないですし…。
ハーゲンダッツという言葉は造語だった!
調べてみると、なんと「ハーゲンダッツ」という言葉に意味はありませんでした!
創業者の親戚の名前でも、マッタス夫妻にゆかりのある地名でもないんです。
実は、ハーゲンダッツが生まれた1920年代は、デンマークでは酪農が盛んでした。なので、「アイスクリームはデンマーク産」というイメージが強かったようです。
そこで、アイスクリームの産地であるデンマークのイメージを持たせるために、「コペンハーゲン」の地名から”ハーゲン”を用いたようです。
ハーゲンの後に続く言葉は、「余韻がいい」という理由で、”ダッツ”にしたそうです。
つまり、ハーゲンダッツという言葉は造語ということです!
ちなみに、本国アメリカでは「ハーゲンダース」「ハーグンダース」「ハーゲンダーズ」などと呼ばれているようですよ。
ヨーロッパ風だなとは思いましたが、元々創業者がそんなイメージがつくようにつけた名前だったんですね。
ところで、ハーゲンダッツがアメリカ生まれであることはわかりましたが、現在の本社や製造工場はどこにあるのでしょうか?
和風味のアイスたちが、アメリカで作られている…なんてことがあるんでしょうか?
ハーゲンダッツの本社や製造工場はどこにある?日本にもあるの?
ハーゲンダッツの本社はどこの国にあるのか調べてみると、今もアメリカにありました!でも、会社の名前は「ハーゲンダッツ」ではありません。
「ゼネラル・ミルズ」という食品会社が、ハーゲンダッツを販売しています。
本社はアメリカですが、日本向け商品の販売は、ハーゲンダッツジャパン株式会社が執り行っています。
ハーゲンダッツジャパンがあるなら製造工場も日本にある?
どう考えても、和風フレーバーのアイスクリームは、国内工場で作られていそうだと想像してしまいますよね。
はたして、日本にもハーゲンダッツの工場はあるのでしょうか?
調べてみると、ハーゲンダッツの製造工場は、世界でたった4つしかないことがわかりました!
場所は、アメリカのニュージャージー州とカルフォルニア州。アメリカの東側と西側のそれぞれにあるイメージですね。
そしてフランスのパリと、最後の一つは日本の群馬県高崎市にあります。なので、製造国は3カ国しかないということになります。
ですが、日本で販売されているものすべてが、群馬の工場で生産されているわけではなく、カルフォルニアの工場で製造されたものも、輸入しているようです。
ただし「クランチークランチ」は、愛媛県にある”サンタ”という会社が製造しています。
世界に4つしかない製造工場の一つが日本にあるとは…。なんだか、びっくりですね!
さらに調べると、日本ではタカナシ乳業が群馬の専用工場で製造していることがわかりました。
タカナシ乳業といえば、なんだかスーパーの乳製品売り場で見たことがある会社ですが…。どんな会社なのでしょう?
タカナシ乳業とは?
タカナシ乳業は1984年に、ハーゲンダッツオランダとサントリーと共同出資して、ハーゲンダッツジャパンを設立しました。
それから、アイスクリームの製造を開始したそうです。
さらに、日本で売られているスターバックス製品のチルドドリンクの製造も、請け負っているんですね。
そして、店舗向けの牛乳もタカナシ乳業が卸しているようです。
意外なところで、タカナシ乳業の製品を飲んでいることがわかりました!
ハーゲンダッツにスターバックスと、2大企業に信頼されてるタカナシ乳業。
なんだか、ほかの商品の味も気になってきちゃったので、今度、スーパーでチェックしてみようと思います。
タカナシの工場見学が気になったら、こちらの記事から詳細をご覧ください。
↓↓↓
ハーゲンダッツ工場って見学できる?食べ放題できるって本当なの?
さてさて、間違いないおいしさのハーゲンダッツですが、購入するときに気になるのはそのお値段ですよね。
毎シーズン新しい味がでて気になるものの、価格が高いので頻繁には買えません。
一体、ほかのアイスに比べて、なぜハーゲンダッツは高いのでしょうか?
ハーゲンダッツはなぜこんなに高いの?実は安くできない理由があった!
何にでもいえることですが、高いものには理由があります!
調べてみると、「ハーゲンダッツの値段設定は仕方がない」ということがよく分かりました。
やはり、味に裏づけされたアイスクリームへのこだわりがしっかりあったんです!
ハーゲンダッツが高い理由
ハーゲンダッツは、アイスに使われる原料にとてもこだわっています。
たとえば原料のミルクは、北海道浜中町産の高品質な濃い牛乳を100%使用しています。
そのため、乳固形分や乳脂肪分が多いので、本当の意味でのアイスクリームといえます!
ちょっと脱線しますが、アイスクリームのほかに、”アイスミルク”や”ラクトアイス”という表記をみたことがありませんか?
あれには、きちんとした意味があります。
アイスクリームといっても、乳脂肪分の割合で表記が変わってくるんです!
まずは、こちらをご覧ください。
乳脂肪分の割合 | 商品の例 | |
アイスクリーム | 8.0%以上 | ハーゲンダッツ、レディボーデン |
アイスミルク | 3.0%以上 | 雪見大福 |
ラクトアイス | なし(乳固形分は3.0%以上) | スーパーカップ、爽 |
このように、アイスといっても細かく種類が分かれているんです。
ラクトアイスの欄にある”乳固形分”とは、アイスなどの乳製品のうち水分以外の成分を指します。
”乳脂肪分”とは、その乳固形分に含まれる脂肪分のことです。
つまり、ラクトアイスには牛乳由来の脂肪分が入っていなくてもOKということなんです。その代わりに、植物性油脂を使っていることが多いですね。
”アイスクリーム”と名乗れるアイスの中でも、ハーゲンダッツ(バニラ味)の乳脂肪分は15%。レディボーデンは8%なので、かなりの差を感じます。
しかも、ハーゲンダッツのおいしさの秘密はこれだけではないのです!
ハーゲンダッツのこだわり
アイスクリームの作り方を簡単に説明すると、まず材料を合わせて空気を含ませます。
そして冷凍庫で冷やしますが、冷やす最中に時々かき混ぜて空気をまぜこみます。
でも、ハーゲンダッツを作る過程は少し違います!
アイスクリームと混ざる空気を少なくして、アイスクリームの密度を高くしているのです!
アイスクリーム作りにおいて、材料とともに大切なのが空気の含有量。空気の含み方で味が変わってくるんです。
ハーゲンダッツでは、この空気の量も研究されていて、最もおいしい空気の量でアイスクリームを作っています。
さらに、アイスクリーム内の氷の結晶が大きくならないように、温度管理も徹底しています。
徹底的にこだわったアイスクリームだからお値段も高い!
ハーゲンダッツは、材料と作り方、両方のアプローチで、最高のアイスクリーム作りを実現しているわけですね!
「高級アイスクリームの代名詞」というブランドイメージを壊さない、徹底した品質管理が価格の高さの秘密でした。
だからこそ、値引きは一切行わないという方針だったんです!
でも、1997年に独占禁止法に違反していると勧告を受けて、スーパーなどでは割引きセールが行われるようになりました。
消費者としては、買いやすいタイミングができることはうれしいことですが…。
価格設定には、きちんと理由があるということも頭に入れておきたいところです。
ところで、日本では「ハーゲンダッツ=高級・おいしい」というイメージですが、海外ではどうなのでしょう?
昔、アメリカでハーゲンダッツを食べたことがあるのですが、正直言うと味が日本のものより劣るというか…。とにかく、日本とは味が違ったんです!
世界中で愛されているハーゲンダッツ。味は世界で統一されているわけではないのでしょうか?
知らなかった!ハーゲンダッツは国ごとに価格や味が違うって本当なの?
ハーゲンダッツは世界50カ国以上で食べられています!
本国アメリカでは、どんな位置づけのアイスクリームなのでしょうか?
ハーゲンダッツは大衆向け?
アメリカのドラマなどで、日本のファミリーサイズのような大きさのアイスを、一人で食べているシーンを見たことがある方もいると思います。
そうなんです!日本の一人用アイスクリームのサイズって、アメリカではまったくといっていいほど見かけません。
アメリカのスーパーマーケットには、それは大きなサイズのアイスクリームが売られています。
日本で売られているハーゲンダッツの一人用サイズは110ml 。一方アメリカでは、一人用としては473mlが一般的です!
だいぶ差がありますよね。さらに、ハーゲンダッツに限っていえば、値段も全然違います。
日本の110mlサイズの価格は272円 。アメリカの473mlサイズは約460円です。
日本の価格で473mlのアイスを買うとして計算すると…。その値段は、なんと約1,160円になります。まったく違いますよね!
この結果からも分かるように、日本では高級アイスクリームですが、アメリカでは大衆向けアイスクリームとして売られています。
私がアメリカで食べたハーゲンダッツの味が、日本と違ったのもうなずけました。
日本発のフレーバーが世界で人気?
最初にお伝えしたように、いまや和風フレーバーはハーゲンダッツを代表する味になっています。
特に、1996年に日本で発売された抹茶味の「グリーンティー」は、今ではそのままの名前で世界中で発売されているんです!
このグリーンティ、本当においしくて、発売された当初は贅沢と思いながらも頻繁に買っていました!
それくらい、当時としては衝撃的なおいしさだったんです。
ちなみに、グリーンティは世界展開されていますが、小豆のアイスクリームは日本限定商品です。
逆に、アメリカには日本で売ってない商品もあります。
近頃人気の”華もちシリーズ”なんかも、もしかしたら海外で発売される日がくるかもしれませんね!
さまざまなフレーバーで、私たち消費者を楽しませてくれるハーゲンダッツ。調べていたら、すぐにでも食べたくなってきました!
でも、アイスクリームはこの前買ったばかり。毎日買うのは、ちょっとお財布的に厳しいものがあります。
そんなときは、自分で作れば驚くほど安く、おいしいアイスクリームが食べられるかもしれません!
簡単でおいしい!ハーゲンダッツのアイスクリームを自分で作っちゃおう!
日本ではハーゲンダッツは高いので、何個も買うとけっこうな値段になってしまいますよね。
4人家族で全員がミニカップを買うと、1,000円を超えてしまいます!これって、かなりの痛手ですよね…。
そんなときは、自宅でアイスクリームを作ってみてはいかがでしょうか?
アイスクリームは家でも作れる?
自宅でも意外と手軽に、ハーゲンダッツ風のアイスクリームが作れます!
基本的にアイスクリームというのは材料を混ぜて、冷やすだけでOKなスイーツ。お菓子の中でもチャレンジしやすいんです!
とはいえ、おいしさを追求するなら、それなりの道具や知識が必要です。
もし、ハーゲンダッツと同じような食感まで求める場合は、アイスクリーマーが必要になってきます。
アイスクリームは、冷やし固める途中に攪拌して空気を含ませます。アイスクリーマーはそれを自動でやってくれるので、よりなめらかな食感になるんです。
ですが、アイスクリーマーを持っているお宅は、そう多くはないですよね。
そんな場合は、牛乳の代わりに生クリームを使えば、似たような食感を作り出せます。
濃厚な生クリームを使うことで、ふわっとして濃厚なアイスクリームになるわけです。
値段を気にせずに、おいしいアイスクリームを食べられたらこんなにうれしいことはないですよね!
でも、アイスクリームは、実はかなりの高カロリーお菓子。食べすぎは禁物です。
食べ過ぎると、あっという間にダイエットが必要になってしまうかも!
ちなみに、ダイエットにご興味がある方は、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。
↓↓↓
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ハーゲンダッツ+αでもっとおいしく食べよう!
手作りのアイスクリームもよいですが、やっぱりたまにはハーゲンダッツで贅沢な気分を味わいたいですよね。
もちろん、そのままでも十分おいしいですが、少しアレンジを加えることで、また違ったおいしさが楽しめます!
ハーゲンダッツ公式サイトでは、いろいろなアレンジレシピが公開されています!
例えば、クッキーでアイスをはさんだり、ドリンクの上に乗せたり…。
私のお気に入りのアレンジは、バニラアイスに醤油を少したらすという食べ方。みたらしのような風味で、いつものバニラ味がぐっと和風に変身します!
ほかにも、公式サイトには意外な組み合わせがたくさん紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
今回の記事をまとめましょう!
- ハーゲンダッツはアメリカ生まれ。本社もアメリカにある。
- ハーゲンダッツは造語である。
- ハーゲンダッツは世界に4つの製造工場があり、そのうちのひとつが日本の群馬にある。
- ハーゲンダッツはタカナシ乳業という会社が製造を請け負っている。
- ハーゲンダッツは、材料・作り方ともに大変こだわっているので値段が高い。
- ハーゲンダッツは、国ごとに味などが違う。
- 値段が高いハーゲンダッツ。家で作れば安価でアイスが食べられる!
話題の商品は、品薄になるほど人気のハーゲンダッツ。そのハーゲンダッツがどこで生まれ、どんなこだわりを持って作られているのかお分かりいただけたかと思います。
アメリカ生まれのハーゲンダッツですが、 ハーゲンダッツという言葉は造語で何の意味もないというのは、今回調べた中で一番の衝撃の事実でした!
今でこそ、コンビニやスーパーでも買えますが、日本での最初の発売は、1984年東京都港区青山の店舗でした。
そこを1号店として、ピーク時には日本全国で95店舗ありましたが、今では全ての店舗が閉鎖しています。
店舗限定のフレーバーもあって何度も通った記憶があります。お店で食べるハーゲンダッツも、とてもおいしかったのに残念です!
また、ハーゲンダッツの工場は世界でたった4つしかありませんが、その1つが群馬県にあるというのも、なんだか誇らしい気持ちになりました。
さらに、それぞれの国で原材料が違うという理由もあり、ハーゲンダッツのアイスクリームは、国によって価格や味が違っています。
ハーゲンダッツは日本では高いですが、アメリカでは割と手に入れやすいお値段です。でも、味は日本のほうがおいしいと、個人的には思います!
「ハーゲンダッツを毎日食べたいけれど、どうしても値段が気になる!」という方は、家で作ってみるのもオススメですよ。
今は、アイスクリームメーカーも手ごろな値段で売られていますよね。もしも専用の機器がなくても、泡立て器があれば十分においしいアイスクリームが作れます。
皆さんも、ぜひお試しください!