茨城県の誇る偕楽園の年間イベントでも、毎年2月20日頃から3月31日まで開催される「水戸の梅まつり」は、ほんとうに有名です!
この梅まつり、期間中は色々なイベントが企画されますが、やはり主役は「梅の花」。せっかく行くのなら満開で華やかな「見頃」の時期に訪れたいですよね。
咲き誇る梅林の中を散策すると「甘い梅の花の香り」に囲まれて、とても幸せな気分になれるものです。
本記事では、梅まつりを心から楽しむための「見頃」や「開花状況」、梅酒大会、夜梅祭、花火、ライトアップなどの夜間イベント、周辺駐車場から混雑情報まで、2017年の最新情報を網羅しました!
ぜひ!「満開」の梅の花に包まれて下さいね。
目次
梅まつり2017 の日程、見頃は?
梅まつりの見頃(2017年の予想時期)
「3月中旬~下旬」※詳細は以下に解説
偕楽園の開園時間:6:00~19:00
※ライトアップ時:6:00~21:00
会場 偕楽園 ※弘道館でも開催(開園時間:9:00~17:00)
ちなみに第120回開催という記念の年だった2016年度の梅まつりの様子はこちらです!
開花状況の目安
(2016年更新の偕楽園公式Facebookより)
2/15 約39%ほど開花
2/19 約49%ほど開花
***梅まつり開催***
3/1 約78%ほど開花 ※見頃(~3/22頃が目安)
3/29 桜の開花(桜山、丸山、丸山橋付近にて)
2016年は暖冬で、開花も早いペースだったようです。
詳しい開花状況は、偕楽園のサイトにある「見頃情報」でチェックできますよ!
ズバリ!2017年の見頃はどうなる?
例年の開花状況から平均すると
- 偕楽園(水戸市)2月下旬~3月中旬
- 弘道館(水戸市)3月上旬~3月中旬
ということからすれば、例年通りだと「見頃」は「3月中旬」になるでしょう。
2017年は気象庁が「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」と判断しており、それが冬まで続く可能性が高いとも発表しています。ラニーニャ現象が発生すると、夏が猛暑になり冬は厳冬になることが多いとされています。
梅は1月以降の気温の影響が大きいため、寒さの厳しい今年の冬は花芽の成長は遅くなる見込みです。
このため2017年の梅の開花は「平年並みか遅くなる、3月中旬~下旬にかけて」と予想されています。
ただし見頃の時期は、梅の「品種」によっても変動します。もしもお目当ての品種があるのなら、以下の情報をチェックしておいた方がよいです。
梅の品種別で「見頃」が違うの?
偕楽園は広大な梅林です。なんと「約100種、3000本」の梅が植えられています。品種は大きく分けて6種類。これらは「水戸の6名木」と呼ばれています。
これらの「品種別」の見頃については、以下の目安を参考にされてくださいね!
「白難波(しろなにわ)」白色の中輪
見頃:1月下旬から2月上旬(早咲き)
「烈公梅※(れっこうばい)」薄紅色の大輪
見頃:1月下旬から2月下旬(早咲き)
「柳川枝垂(やながわしだれ)」淡紅色の中輪
見頃:2月上旬~3月上旬(中咲き)
「虎の尾(とらのお)」白色の中輪(開花前は紅色が混ざる)
見頃:2月上旬~3月上旬(中咲き)
「月影(つきかげ)」青白い花色
見頃:2月中旬~3月上旬(中咲き)
「江南所無(こうなんしょむ)」明るい紅色の大輪
見頃:3月中旬から4月上旬(遅咲き)
※「烈公梅(れっこうばい)」の「烈公」とは偕楽園を造設した第9代水戸藩主徳川斉昭の諡号です。
以下の動画では、上記の「水戸の6名木」が紹介されています。こんなにたくさんの梅の花があるとは思いませんよね!ぜひ、ご覧になって参考にしてみてください。
※動画1分45秒より「白難波(しろなにわ)」
※動画1分53秒より「柳川枝垂(やながわしだれ)」
※動画2分2秒より「江南所無(こうなんしょむ)」
梅の花だけじゃない!梅まつり2017の楽しみ方!
まずは、こちらの動画をご覧ください。「いばキラTV」による2016年の梅まつりの映像です。動画 33秒から「夜・梅・祭」、45秒から「フィナーレ花火」、55秒から「全国梅酒まつり」のことが紹介されています。以下に、詳細を説明しますね。
・日本一おいしい梅酒はどれ?梅酒大会で飲み比べ!!
会場 常磐神社(ときわじんじゃ)境内
時間 10:00~16:00(最終日は15:00まで)
今回も全国から集めた約150種の梅酒の飲み比べをお楽しみいただけるほか、梅酒カクテル・梅酒と料理のマリアージュ・梅酒割りが出品予定です。
メインイベントは、全国の「梅酒」飲み比べ。出品数は200銘柄と絶大です!梅酒ファンの方には、またとないチャンスです!
2016年開催を参考にすると、当日券(800円)もありますが、お得な前売り券(700円)もゼブンイレブンなどで購入出来ます(※2016年は2月1日から販売開始)。待ち時間が比較的少なくなる「ファストパス・チケット(1,200円)」も用意されていました。
他のイベントには、プロが作る「梅酒カクテル」、梅酒と料理のマリアージュ、梅酒「3種割り」飲み比べ、「奥ノ院」秘蔵!の梅酒など、梅を堪能できる内容です。
イベントを楽しむためにも、運転手の方はくれぐれも飲酒運転にならないようにご注意ください。「全国の梅酒即売会」も開催されますから、自宅でゆったりと楽しむこともできますよ!やはり気になるようでしたら、当日は公共交通機関を利用してくださいね。
・「夜・梅・祭」や「フィナーレ花火」はおすすめイベント!!
下記の期間中、日没から21時まで、梅の花の「ライトアップ」が開催されます。ライトアップ期間中、「夜桜」ならぬ「夜梅」は、昼間には味わえない幻想的な空間。また違った梅の風情を楽しむことが出来て人気です!
会場 偕楽園
時間 日没~21:00まで
中でも「夜・梅・祭」(入場:無料)は人気のイベントです。園内に1万個近くの和紙巻きキャンドルが設置され、ほんとに幻想的ですよ。
会場 弘道館
時間 18:00~21:00まで
会場 偕楽園、常磐神社
時間 18:00~21:00まで
また、フィナーレでは「花火」も開催されます。空気の澄んだ冬の空に、最大4号玉のスターマインが打ち上げ予定です。夜の梅、キャンドル、花火の共演はとにかく美しいと評判ですよ。
会場 偕楽園・弘道館
時間 20:40~
混雑を避ける日程は? 一番近くの駐車場は?
あなたにおススメな日程は?
・2月18日~3月31日まで開催される「梅まつり」。2月下旬~3月上旬であれば、土日でもそれほど混雑していません。初日に行くと、開幕記念品プレゼントもありますよ。
・「梅の花」を楽しむだけならば、「平日の午前中」がおススメです。駐車場の空きも多くて、ゆったり散策できます。
・私も毎年「平日の昼間」にちょこっと出かける感じで見に行きます。前述のようなイベントにこだわらなければスムーズに駐車出来ますよ。
梅まつりで混雑する日程は?
・やはり梅の花がほぼ満開になる3月2週目~3週目の土日は混雑します。
・梅の花が満開になる頃に合わせて、前述したようなイベントが開催されます。このとき周辺の駐車場は「2~4時間」の空き待ちになるほどの大混雑です。
・ライトアップ期間中(2017年は3月3日~3月20日まで)の土日や花火などのイベント「夜・梅・祭」の日も大変混雑します。
・「梅の花」以外に「イベント」も楽しみたいなら、電車を利用するのがおススメです。駐車場などの待ち時間を省略できます。
・「水戸の梅まつり」の会場は「偕楽園」だけでなく「弘道館」(水戸藩の藩校・国指定特別史跡)も含まれています。
・「梅まつり」期間中の土日は水戸市内を周遊する「漫遊バス」が無料で運行されます。水戸市内に宿泊し、水戸の城下町をゆっくりと散策されるのもおススメです。
あなたにおススメな駐車場は?
「偕楽園」周辺の駐車場。偕楽園まで徒歩5分以内の駐車場をご案内します。
公営「常盤神社駐車場」(偕楽園まで:徒歩3分)
駐車料金:20分100円、5時間以上1500円
※「梅まつり」期間中の日曜日、または交通規制で使用が出来なくなります。
桜山駐車場1・2(偕楽園まで:徒歩3分)
駐車料金:1日500円(8:00~17:00)
※「梅まつり」の期間以外は無料です。
偕楽園下駐車場(偕楽園まで:徒歩4分)
駐車料金:1日500円(8:00~17:00)
・偕楽園の周辺道路は、上下一車線の昔ながらの県道です。車での来場は、日程により「渋滞覚悟」が必要です。
・偕楽園に近い駐車場から満車になっていきます。特に土日に行かれるならば、できるだけ早朝のお出かけがオススメです。
・駐車場の営業時間がで17時まなので、花火など夜のイベントが目的なら公共交通機関を利用するのが良さそうですね。
水戸偕楽園「梅まつり」へのアクセスは?
電車→路線バス
JR常磐線「水戸駅」から水戸駅北口「偕楽園行き」のバスに乗車します。
バス料金:240円、所要時間:約20分
バスターミナル乗り場:「4番」または「6番」
※ベビーカーや車いす、階段の上り下りやスロープの苦手な方は「4番」乗り場のバスがオススメです。
偕楽園臨時駅
梅まつり期間中の「土日」に限り、一部の電車が臨時の「偕楽園臨時駅」に停車します。こちらを利用するのも便利です。
無料の周遊バス
梅まつり期間中の「土日」には無料周遊バス「漫遊バス(懐かしいボンネットバス)」が無料で運行されます。赤い「助さん号」白い「角さん号」で水戸市内の観光施設を訪れてみませんか?
水戸市内は一方通行道路など道に不慣れだと戸惑ったり、駐車場を探すのも大変だったりするので「周遊バス」を利用するのがオススメです。
周遊コース:「偕楽園」「徳川ミュージアム」「水戸芸術館」「水戸植物公園」「県立歴史博物館」「水戸市立博物館」「弘道館」
・水戸偕楽園「梅まつり」の入場料は?
「偕楽園」入場:無料
「弘道館」観覧料:大人200円、小中学生100円、70歳以上無料
※無料周遊バスのコースにも入っている「弘道館」は、前述したように水戸藩の藩校・国指定特別史跡です。とても引き締まった空間です。「偕楽園」とは違った風情がありますので、時間があれば、是非お立ち寄り下さいね。
・「水戸偕楽園」は日本一って本当!?
水戸の偕楽園といえば、岡山県の後楽園、金沢市の兼六園と並ぶ「日本三名園」の一つです。
そして日本一を誇る偕楽園の総面積は300ヘクタール。その広さは東京ドーム約64個分に相当し、都市公園としては、ニューヨーク市のセントラルパークに次いで世界第2位の面積です。
この日本一の都市公園は、水戸藩9代目藩主 徳川斉昭(とくがわ なりあき)によって造られました。徳川斉昭は江戸幕府最後の第15代将軍「徳川慶喜」の実の父親です。
余談ですが、水戸といえば「水戸黄門」ですよね(笑)
「水戸黄門」こと徳川光圀(とくがわ みつくに)は、水戸藩2代目藩主です。
「偕楽園」では「水戸黄門」や「徳川斉昭・慶喜の親子像」にも会えますよ!
さいごに
「梅まつり」の時期はまだまだ寒いです。長時間にわたって梅を堪能したり、ライトアップ等のイベントを楽しみたいときは、防寒対策は忘れずにしておきましょう。
梅の「見頃」の時期に訪問されたい貴方は、前章で述べた情報を参考に、駐車場の混雑対策もしくは公共交通機関の利用を考えておきましょう。
それでも、土日の「車でのお出かけ」はちょっと大変そうですよね。偕楽園では無料周遊バスや臨時駅などのサービスも充実していますので、茨城県の名所めぐりを兼ねて、これらを利用して訪問されるのもおススメです。
関東3大瀑布の絶景、高さ120mの「袋田の滝」などと偕楽園を合わせて巡るツアーも人気のようですよ! 茨城空港を利用しての「梅まつり」ツアーもあるようです。
そんな素敵な偕楽園の「梅まつり」にぜひ!いらして下さいね!