先日、ものすごく暑いと思って外気温を確認すると28℃…ということがあり、不思議に思って湿度を見ると90%にもなっていました。
猛暑が続く近年、28℃くらいではそこまで暑いとは言えず、室内はエアコンが効いているので26℃程度です。
なのに、体感ではへろへろになってしまうほど暑い!
体の疲れも取れないし、ずっとだるい。息子の寝起きも悪くなってしまいました。
梅雨でもないのにこんなに湿度が高いのって、大丈夫なの?
湿度が高いためにこのような不調が起こるのか気になりネットサーフィンすると、湿度70%以上の部屋は危険という警告が!
これはまずい…と思い、さっそく詳しく調べてみます。
- 湿度70%以上の部屋には要注意!高湿度が招く人体への悪影響とは?
- 夏や冬の理想的な湿度はコレ!湿度に気をつけるだけで快適生活を送れます!
- 要チェック!湿度が70%以上になってしまう原因はコレだ!
- 今すぐ湿度を下げたい!最も効果的な方法とは?
- 冷房 vs 除湿!電気代が安いのはどっちなの?
湿度が高いのは夏場のイメージですが、冬の湿度にも危険があるよう。
これはしっかり調べて、体調管理に役立てなくてはいけません。
目次
湿度70%以上の部屋には要注意!高湿度が招く人体への悪影響とは?
部屋の気温が低くても、湿度が高いと人間は不快に感じてしまいます。
正確には、日本人の場合、夏の蒸し暑さを数量的に表した不快指数が77を超えると、不快に感じる人が一気に増えると言われています。
確かに、私が経験した26℃で湿度が90%の場合、不快指数は77なので、かなりの方が不快に感じる状況のようです。
でも、一体なぜ湿度が高いと不快に感じるのでしょうか。
そもそも湿度ってなに?
湿度とは、空気の中に含まれる水蒸気(水)の量の割合を表した数値で、簡単に言うと空気のしめり具合のことです。
日本では、夏に湿度が高くなり、冬に湿度が下がるのが一般的です。
また、降水量が多い地域は湿度が高いと言われ、吸湿性のある土壌が少ない都市部ほど低くなります。
湿度は体感温度の感じ方にも影響し、湿度が高いほど暑く感じるようになります。
湿度が高いとどんな影響があるの?
湿度が低いと乾燥が進むため、乾燥肌になったり唇が割れたりと、人体に影響が表れるので分かりやすいですよね。
では反対に、湿度が高いとどのような影響があるのでしょうか?
まず、湿度が高いと私たちの体の水を処理する機能が低下することになります。
そのため、倦怠感や食欲不振などの体調不良を起こしたり、リウマチや喘息、アトピーなどが悪化する恐れもあるのです。
また、湿度が70%以上になるとダニが発生し、75%以上になるとカビが繁殖すると言われているため、人体に悪影響を及ぼす環境に変化する危険があります。
雑菌が繁殖しやすくなるので食中毒の危険性も高まり、湿度が80%になると体温が下がらなくなり熱中症になってしまう可能性が高まります。
赤ちゃんの場合はあせもがたくさんできてしまうなどの肌疾患も増加してし、人体に多くの影響を及ぼすことが分かります。
夏や冬の理想的な湿度はコレ!湿度に気をつけるだけで快適生活を送れます!
湿度が健康維持に大きな影響を与えることは理解できましたが、実際の生活ではどのようなことを気をつけたらいいのでしょうか。
夏場と冬場で正反対になる湿度なので、両方の対策を知っておく必要がありますよね。
夏に適切な湿度
日本に住んでいると、夏は湿度が高いというのが常識ですが、じつは世界中が同じわけではありません。
海外旅行に行かれたことがある方は体験したことがあるかもしれませんが、地中海性気候の地域では、冬季に湿度が上がり夏季に湿度が低くなるため、暑いのに過ごしやすくなっています。
反対に、温帯湿潤気候である日本の夏は、南から湿った風が吹くので湿度が高くなっているのです。
そんな夏場に快適だと感じる室内の温度は25~28℃、湿度は55~65%。
湿度が高いと人体に悪影響を及ぼすことは分かったので、適切な湿度まで下げなくてはいけませんよね。
一番簡単なのは、エアコンのドライを利用すること。
ほかにも、除湿器を置くなどしても効果があります。
冬に適切な湿度
温帯湿潤気候である日本の冬は、逆に北から乾いた風が吹くので湿度は低くなります。
また、冬は雨量が少ないことや地上からの水の蒸発が少ないことも低湿度の原因と言われています。
そんな冬場に快適だと感じる室内の温度は18~22℃、湿度は45~60%。
同じ気温だとしても湿度が高いほうが体感的に暖かく感じることを利用して、冬に加湿器をたく方は多いのではないでしょうか?
冬は湿度を上げたほうが暖かく感じるので加湿器は必須ですが、湿度を上げすぎると結露の原因になるので要注意です。
結露は、放置するとカビが発生してしまい、ぜん息などになるリスクが高まります。
また、室内で発生した結露が壁内部にたまってしまう内部結露が起こると、木材や断熱材などが腐ったりして、建物の寿命が短くなってしまうことも!
適度な湿度を保つことは、本当に重要なことなのですね。
要チェック!湿度が70%以上になってしまう原因はコレだ!
季節によって適切な室温と湿度が分かりましたが、実際湿度が70%以上にもなってしまう原因はどこにあるのでしょうか?
冬でも湿度が70%以上になっていることは多く、季節的な理由だけではなさそうです。
湿度が70%以上になる原因
いくつか原因が考えられるので、まとめてみます。
- 住んでいる地方や家の立地的に湿度が高い
- 梅雨の時期は湿度が高くなりやすい
- お風呂のお湯をそのままにしている
- お風呂に入った後で換気扇を回していない
- 洗濯物を室内に干している
- 換気を定期的にしていない
- 加湿器をずっと動かし続けている
- 料理をする時に換気扇を回していない
お風呂のお湯をそのままにしているや、洗濯物を室内に干しているなんてことは、誰しも経験があることですよね。
じつはこの何気ない日常のが高湿度の原因になってしまっていたのです。
お風呂のお湯は使い終わったらすぐ抜くか、窓を開けたり換気扇を回したりしてすぐに空気を循環しましょう。
また、洗濯物を室内に干すのはたいてい雨の日。つまり元々湿度が高いのに、さらに室内の湿度を上げていることになります。
どうしても室内干ししなければいけない場合は、湿度が上がりすぎないようエアコンのドライをつけておいたり、扇風機を回しておくなどの対策が必要です。
今すぐ湿度を下げたい!最も効果的な方法とは?
私のように、「湿度が高いことで体に悪影響を与えるという事実を知らなかった!」という方もいらっしゃると思います。
女性の方などは、湿度が低すぎると肌が乾燥し化粧ノリが悪くなるため、すぐに気づきますよね。
しかし、湿度が高くても目に見える変化は少ないので、「なんとなくだるい」とか「食欲がない」などを感じるくらいです。
効果的な湿度の下げ方
「そんなに湿度によって体調が変わるなら、今すぐ適切な湿度に下げたい」と思った方、以下の方法を試してみてください。
- 換気扇を回したり、部屋の換気を定期的にする
- 洗濯物の部屋干しをしない
- 部屋に炭や乾燥剤を置いておく
- 部屋の温度も上げたい場合はエアコンの暖房を使うと除湿効果もある(温度が上がれば湿度が下がる)
- 湿度だけを下げたいなら、エアコンのドライや除湿機を使う
- 除湿には弱冷房除湿と再熱除湿があるので使い分ける
今すぐできることがたくさんありますね!
部屋干しをしないというのは、主婦をしている以上無理そうなので、炭や乾燥剤を置くようにしようと思います。
また、お風呂上がりにはすぐに換気を心がけ、湿度を上げすぎないように注意していくことが大切です。
冷房 vs 除湿!電気代が安いのはどっちなの?
部屋の湿度を下げるのに一番確実な方法は、エアコンの使用ですよね。
しかし、エアコンを使いすぎると電気代が気になります。
冷房をつけておくのと、除湿機能を使うのとでは電気代に差が出るのでしょうか?
冷房と除湿の電気代
冷房は部屋の温度を設定した温度に下げてくれる機能で、ドライ(除湿)は部屋の湿度を設定した湿度に下げてくれる機能です。
エアコンのドライの仕組みは、部屋の空気を取り込み、冷やして空気中の水分を抜いてから再び部屋に戻すというもの。
冷房は、部屋の空気を取り込み、冷やして再び部屋に戻すだけなので、こちらの方が工程が少ないように感じます。
しかし実際には、弱冷房除湿は冷房よりも少し電気代が安く、再熱除湿は冷房よりも少し電気代が高いと言われています。
なので、一概にどちらの電気代が高いかどうかは言えないというのが答えのようです。
ただし、あまりにも外の気温が高い場合は、弱冷房除湿では部屋の温度が下がりにくいため、その場合はまず冷房で部屋の温度を下げてから弱冷房除湿を使う方がよいでしょう。
むしむしした暑さを感じたくないだけで体を冷やしたくないという方には、部屋の温度を下げない再熱除湿をおすすめします。
まとめ
真夏のまとわりつくようななんとも言えない暑さは、体力をものすごく消耗させます。
疲れやすくなるのは暑さのせいだと思っていましたが、湿度によるところが大きかったのですね。
では最後に、今回のポイントをまとめます。
- 湿度が高いと人体に様々な悪影響が出る
- ジメジメしていると感じたらすぐに湿度を下げる対策をした方がよい
- 一番効果的なのはエアコンの冷房やドライを使うこと
- 湿度が80%になると体温が下がらなくなり熱中症になってしまう可能性が高くなる
- なので、エアコンを使うことを躊躇せず積極的に使った方がよい
- エアコンの冷房と除湿の電気代は、ケースバイケースで変わる
冬は乾燥するのが嫌で、加湿器で湿度を上げていますが、今後はきちんと湿度計を置いて確認するようにしたいと思います。
湿度は高すぎてもだめ、低すぎてもだめということが分かったので、適切にコントロールして体調を維持していきたいです。