世の中の鉛筆の濃さは、実は22種類もあります!普段の生活だけを考えると、
「そんなにたくさんの濃さの種類を作って、一体何に使うんだい?」
と疑問ですが、世の中にある商品にきっと無駄はありませんよね!
”絶対に必要だ!”というユーザーがいるから、22種類もの濃さが生まれたのだと私は信じます!
「なんでそんなに熱くなれるんだ?鉛筆なんて、その辺にあるものを使えばいいんじゃない?」
という声もあると思いますが、私は鉛筆にこだわりがあるんです!
資格取得マニアの私は、ノートにカリカリ書いて勉強していると、ジワジワと満足感で満たされてきます。そんな私にとって鉛筆は非常に重要なアイテムです!
鉛筆の濃さ・太さ・形は『書く』ことに大きな影響を与えます。1時間かかる勉強を5分・10分と縮めてくれる可能性を秘めています。
鉛筆について語ると熱くなってしまう私から、皆様へ鉛筆愛を込めて鉛筆の濃さについての詳しいお話しをお届けしたいと思います!
- 鉛筆の濃さの順番と特徴
- 小学校ですすめられている鉛筆の濃さが昔と変わったことと、その理由
- マークシート試験におすすめの鉛筆の濃さ
- 鉛筆の濃さ別の用途
私と同じように鉛筆愛をお持ちの方がたくさんいらっしゃると信じて、詳しくお知らせしていきます!
目次
鉛筆の濃さの順番はこう!迷ったらコレを見て!
鉛筆には『数字+アルファベット』が印字されていますよね。
例えば、このような感じです。
↓↓↓
鉛筆に印字されているアルファベットの意味
- B=BLACK(黒いという意味です。)
- H=HARD(硬いという意味です。)
- F=FIRM(引き締まっているという意味です。)
用途に応じて使い分けるのですが、鉛筆の濃さにはこんなにも幅があります!
日本の工業製品の標準を定めたJIS規格内での鉛筆の濃さ
9H(一番薄い)→8H→7H→6H→5H→4H→3H→2H→H→F→HB→B→2B→3B→4B→5B→6B(一番濃い)
*三菱鉛筆のユニ(uni)の幅はもっと広くて、10H~10Bまであります!この幅の広さは世界一です。
私のお気に入りは『B』です。昔から運動嫌いで握力も弱い私は字が薄い!早く字を書きたい時はもっと薄くなります。
「流れる様な書き心地」and「早く書いても濃い字が書ける」という理由で『B』を愛用しています。 でも先ほど、アルファベットの意味は薄い・濃いではなく芯の硬さであるとご紹介しました。どういうことなのでしょうか?
えっ!?鉛筆の記号の意味は濃さじゃないって本当なの?
鉛筆についているアルファベットの記号は芯の硬さをあらわしています。
- 9Hは芯が一番硬い。
- 6Bは芯が一番やわらかい。
『H』の記号がつく鉛筆を使う時、私は爪で窓ガラスをキィ~っとひっかいたような感覚になります(私だけかもしれませんが…)。『H』の鉛筆は確かに硬い!
『H』の鉛筆で字を書いた後に消しゴムで消しても、ノートにうっすらと字の跡が残りますよね。逆に『B』は柔らかいです。
削りたての『B』の鉛筆は、使い始めてすぐに先が丸くなります。個人的にはアルファベットの筆記体を『B』の鉛筆で流れる様に書くのがお気に入りです♪
鉛筆の芯の原料は『黒鉛+粘土』です。粘土が多いほど芯が固くなります。ちなみにHBの場合は『黒鉛7:粘土3』という配分です。
「硬いと薄い」・「やわらかいと濃い」のはなぜ?
頭の中で、やわらかい『B』の鉛筆と紙の接着面を拡大してイメージしてみましょう!
やわらかい芯からは、黒鉛がどんどんはぎ取られます。そして芯が紙に多く残ります。その結果、字が濃くなります。
私が小さい頃、学校で使う鉛筆といえば『HB』でした。何の疑問も持たずに『HB』を買っていましたが、
「しっくりこないな~。」
と子供心に思っていました。
様々な鉛筆を使ってみて現在は『B』に至ったわけですが、『B』を使っている自分を、”結構ツウだな”と思っていました。
ところが!先日長男が小学校に入学すると
「『B』の鉛筆をご用意ください。」とのこと・・・。
え?!昔は、学校指定はHBが定番でしたよね??
これには理由があるようです。
今はHBじゃないの?小学生におすすめの鉛筆の濃さは?
息子が入学した小学校では、わざわざお手紙に
「『B』の鉛筆をご用意ください。」と書いてあります。
これは文部科学省が推奨しているというわけではなく、教育委員会や学校が個別に推奨しています。原因は子供達の筆圧の弱さにあるようです。
「字を覚え始めたばかりの子供が一定の筆圧で字を書くのは難しいので、筆圧を気にせずに字を楽しく覚えられるように。」
という配慮ではないかと私は考えています。
息子が勉強するのを隣で見ていて、息子の小学校が『B』の鉛筆を推奨するのに納得しています。
息子の昨日の宿題は『あ』の書き取りでしたが、何度書いても上手く書けずに泣いていました。
「泣くほどのことかい!?」
とも思いますが…。
『あ』を書くのを見ていると、1画目はまぁいいでしょう。2画目でいきなりつまずきます。どこまで伸ばせばいいのか分からないようです。
3画目には集中力が切れています。2画目の線を通るあたりでは、もうやっつけ状態で書いています。
字を覚え始めたばかりの子供にとっては、たった1つの平仮名を書くだけでも精神力と体力を使うようです。学校が推奨している『B』の鉛筆の力も借りて、このままスラスラと字が書けるようになってくれるようにと願うばかりです。
息子と同じく普段は『B』を愛用している私も、過去を振り返るとマークシート試験の時だけは『HB』を使っていました。
合格間違い無し!センター試験で使いたい鉛筆はコレ!
- センター試験のマークシート記入では、『H』・『F』・『HB』の鉛筆が推奨されています。
- 三菱鉛筆では、『マークシート専用鉛筆』・『マークシート専用消しゴム』も販売されています。
マークシートは、なるべくキレイに塗りつぶす必要がありますよね。塗る面積が小さすぎたり・はみ出したりすると、マークシートを採点する機械が回答を正確に読み取ってくれません。
マークシート専用鉛筆は何が違う?
マークシート専用鉛筆の芯は、粒子の細かい黒鉛粉と樹脂で作られています。黒鉛はムラなく均一に紙に付着するので、マークをキレイに塗ることができます。
なるほど。普通の勉強用に『HB』~『2B』、マークシート用には『H』や『F』もしくはマークシート専用鉛筆などと使い分けると便利ですね。鉛筆のセレクト一つで勉強の効率もマークするスピードもアップ。これは合格間違いなし!かもしれません!
やはり、鉛筆の濃さに多くの種類があることには意味があるのです。奥が深いですねぇ。
・・・とはいえ、鉛筆の濃さは20種類近く!他の濃さの鉛筆は一体何に使うのでしょう?
濃さはなんと22種類!どんな用途で使うの?
『H』がつく鉛筆の主な用途は?
- 製図には『2H』~『6H』を使用することが多い。
→薄くて細い線を書くことができるから。 - 精密製図には『7H』~『9H』を使用することが多い。
→さらに細い線を書く必要があるから。
『B』がつく鉛筆の用途は?
- スケッチやデザインには『2B』~『6B』を使用することが多い。
→鉛筆の濃さによって絵に変化をつけることができるから。
今回『10H』と『10B』の鉛筆に興味がわき、近所の画材屋さんで購入してみました!
- 『10H』の鉛筆の使い心地
細くとがらせた木の皮を紙にこすりつけているような感覚でした。消しゴムで消しても跡が消えません! - 『10B』の鉛筆の使い心地
細いクーピーを使っているような感覚でした。
用途は決まっているわけではなく、人それぞれです。好みに応じて使い分けをすることをおすすめします。
まとめ
今回は鉛筆の濃さについて詳しくお知らせしました。
- 鉛筆の濃さは『10H』~『10B』まで。
- Hは芯が硬く、字を細く・薄く書くことができる。
- Bは芯がやわらかく、字を太く・濃く書くことができる。
- 使う人や使う場面によって鉛筆の使い分けをすると便利。
それぞれの濃さの鉛筆を用途によって使い分けると、心地よく字や絵をかくことができて便利です。
最後に鉛筆の保存方法についてお知らせします。鉛筆の濃さは、実は温度によっても変わります。同じ硬さの鉛筆であっても、温度が高くなると濃くなり・温度が低くなると薄くなります。
鉛筆は芯が常に出ている状態なので、保存しているケースなどの汚れの原因にもなります。鉛筆を保存する時は、キャップをつけることをおすすめします!